「……この……煽り上手め。」
「ふぇ?……んっ……ぁ??」
きっと頬が紅くなっているだろう、と自覚をしながらも刹那のナカから指を抜き取ればぴくっと跳ねて不思議そうに見上げてくる。ぬるぬると滑る手を駆使しながら刹那の躯を転がした。四つん這いになるように腰を持ち上げると水面から顔を出した桃尻を水の塊がとろりと滑り落ちる。その這い落ちる感触にまた躯を震わせるから、新たに掬い上げて垂らしていった。
「ふっあ……んん……」
「ナカに……俺のじゃないものが入ると嫌なの?」
「んっ……んっ……」
上体を両腕で支えてはいるが、かくかくと震えているのか躯全体が揺れているようだった。肌に押し付ける様に水の塊を手で撫でつけるとぐにゅりと砕けて内腿や花園の周りをとろとろと流れ落ちる。蜂蜜色の肌の間に潜むピンク色の華を目にぺろりと舌舐めずりすると、桃尻を撫でまわしていた手で恥丘を割り開く。
「や……ぁん……」
「……糸引いてる……」
「いっちゃ……やらぁ……」
「言っちゃいや?お口がぱくぱくしてる、とか……お華の周りがとろとろに濡れて光ってて厭らしい、とかってのも?」
「ぃや……やぁっん……」
悪戯に言葉で表す間にも、晒された華はひくりと震え誘っているように見える。小さく喉を鳴らすと手の位置を変え、片手で割り開くともう片方で湯を掬い上げた。
「あぅっ……んんっ……!」
物欲しそうに開閉を繰り返す蜜口に、スプーンを使って食べさせる要領で掬い上げた水の塊を掬い上げた手で流し込んでいく。すると指で無理矢理開かれた赤い蜜壺の中へとこぷりと小さく音を立てて呑みこまれていった。
「美味しそうに喰ってんなぁ……」
「やっ……ゃだっ……いれ、るなっ、ば、かぁっ……」
「ばかって……しっかり呑みこんでるくせに。」
「ろっくぉ……がっ……ひろげ、る……からぁっ……!」
「確かに俺が喰わせたけど?でもさ、刹那。自分で吐き出せるだろ?」
「……ぅ……ぅ……」
「腹に力入れて……このお口からこぽって音たてて吐き出すんだ。」
「やっ……やぁ……!」
促すように腰に腕を回して下腹付近を撫で擦ると逃げたいのだろう、桶の淵に縋りつき首をいやいやと振り回す。もっと意識するようにと背中に体を密着させて互いにぬるりと滑る肌を楽しんだ。さらにダメ押しするように、明らかに湯の塊ではないぬるりとした蜜を溢れさせる恥丘の隙間に指を擦りつけた。
「んッ……ひぅっ……んっ、あぁっ……」
「ほら……美味しいんだろ?刹那。くちゅくちゅ言ってんぜ?」
「ぃやぁっ……!」
指を前後に動かすだけで吸い付いてくる花弁が摩擦によってくちゃくちゃと卑猥な音を立てる。羞恥で真っ赤になった耳を舌で嬲り圧迫するように下腹を抑えると躯がびくりと跳ねた。
「んー……出てこねぇな。出さないのか?刹那?」
「ぁ……ぁう……」
「あぁ、喰い足りねぇか?」
「やっ!ゃあん!」
ひくひくと震えだした躯を無視して再び水の塊を流し込むと、淫媚な色に染まる蜜口はまた素直に呑みこんでいった。ただ今回はさきほどと違って半分以上は呑みこめずに垂れ流し状態になってしまう。その流れ行く塊を内腿に擦りつけながら様子を見る様に体を再び密着させると、ひたりと当たる肌の感触だけでひくりと震えて見せた。
「おなかいっぱい?」
「……んっ……いっぱ……ぃ……」
「じゃあ、俺の息子さんは喰えないなぁ?」
「やぁっ……」
「ん?喰いたいの?」
「……ぅん……」
慌てたように振り返る貌にニコリと微笑みかけると、羞恥が湧きあがったのだろう、かぁっと頬を赤く染めて頷いてくれる。ナカの状態を調べるべく、指を一本差し入れてみると身震いをしながらか細く啼き上げる刹那の様子を慎重に窺った。指の届く範囲ではあるが、ナカは予想以上にぐちゃぐちゃになっており、指で掻き回すせいで流動する塊がなんとも言えない感触を与えているらしくひくひくと震えて喉を反らせる。するりと指を抜き出してみればちゅぷっと愛らしい音を立てられた。見ている内に赤い蜜口からつうっと蜜が溢れだすが、塊らしきものはない。どうやらまだナカに溜まったままのようだ。
「コレ……欲しい?」
「んっ……ほし……」
「オネダリは?」
「……ん……」
滑る桃尻をゆるゆると撫でて促すとふるふると震える躯の感じが伝わってくる。つるりと滑る恥丘にひたりと雄を押し付けると……はふ……と興奮したため息が吐き出された。血管が浮き出、先端からとろりと欲の先走りが溢れるほどに膨れた雄が目の前に晒された蜜口に押し当てる度にどくりと脈打つ。
「刹那……言ってごらん?ちょうだいって……」
「……ぁ……」
押し付けた雄に貫かれる瞬間を想像しているのだろうか?躯を戦慄かせ、振り返ったままの貌が蕩けている。恥ずかしげに隠そうとする動きに気付き、顎を捕らえると滑る指先で喉を擽った。
「……刹那……?」
「……ん……ろっくぉ……」
「なぁに?」
殊更柔らかく、優しく聞き返してみると刹那から腰を押し付けてきた。
「おれの……ナカに……コレ……ちょうだぃ……」
恥じらいにくじけそうになりながらもぽつぽつと零れ落ちた声は、甘く掠れ、向けられた瞳も涙に濡れてゆるりと揺れている。
「……合格。」
その愛らしい貌をする刹那の腰に腕を回すと狙いの定まりにくい、滑る蜜口に滾り狂う雄を突き立てた。
「ッひぁぁぁあああああッ!!」
「んっ……く……」
ずぷり……と勢い良く潜り込んでいく楔に、ねっとりと絡み付くお湯が刹那の胎内で温度を上げたのか、蜜と混ざって熱を持ったのか、さきほどまでの比にならないほどの熱さで包みこんでくる。それだけでもぞくぞくと背筋を快感が走ると言うのに、蜜壺の内壁がうねり奥へ奥へと誘っていた。先に流し込んだお湯の塊が、みっちりと押し込んでくる楔に押し出され、蜜と混ざり合ってどろどろと蜜口から溢れてくる。
「っあ、あ、あ、あ……」
「……っは……えろ……」
ぴったりと密着しているはずの楔と蜜口の隙間からこぷりと押し出される湯が、がくがくと震える躯と共にゆらりと揺れて肌を滑り落ちる。まるで蜂蜜まみれのような蜜口を指先でくるりとなぞると、大げさなほどに刹那の背が逸らされた。
「ひゃあん!」
「っは……なんだよ……せつな……おなか、いっぱいとか……言ってた、くせ、に……」
「はっぁあぅう……」
「貧欲、だなッ!」
「ッあぁん!!」
とっくに我慢の限界を超えた楔の欲望に駆られ、ゆらゆらと揺さぶっていた腰をずるりと引き離す。途端に……ねちゃ……と粘着質な音を立てながら離れる肌に、敏感になりすぎた刹那の躯が逐一反応を返してきた。離された肌を追うように腰が、桃尻が揺れる光景が更に下腹を直撃する。口内に溜まる唾液をごくりと飲み下して、離した腰を勢いよくたたきつけた。
「ひぅっ……んぅ……」
「っふ……ははっ……ぐちょ……だって……せつな……」
突き上げた瞬間に……ぐちゅ……引いた瞬間に……じゅぷ……卑猥以上に言い表しようのない音がひっきりなしに奏でられ、その度に繋がった蜜壷がひくりと痙攣を起こす。じっと見つめた後、一つ深呼吸をすると弾き飛ばすように腰を押し上げた。
「ッはぁん!ぁんっ!あぁ!ッあ、あぁ!」
続けざまに前へと押し出された腰が反動で戻ってくるタイミングを見計らって再び突き出す。ずん……ずん……と長いストロークで突き上げれば背が反り、動きに合わせて腰を降り始めた。
「っん……っは……きも、ち……ッいぃ?」
「んっ……ぃい……」
「ッふぅ……い、ぃ?」
「い、ぃっ……きも、ちぃっ……!」
突き上げては最奥に楔を押し当てるよう、ぐりぐりと動かしてはずるりと抜け出ていく。ゆったりした動きではないのに、とろみのある湯は、ぱしゃぱしゃとは跳ねず、たぷ……たぷ……と大きく揺れ動いた。桶の渕にぶつかるたび、大きく波打つ湯が刹那の胸を包んでは離れがたく落ちていく。
甘い啼き声を囀り続けていた刹那の蜜壷が絞め付けを強くし始めている。そろそろか、と思っていれば腰を逃がすように身悶え始めた。
「あっ……やぁあっ……ゆるっ、ひてぇっ……」
「ぅ……っん?」
「も、もぉっ、ら、めぇ……ゆる、ひ、てぇっ……」
「っは……ちが、う……だろっ……せつなっ……」
「ひぁあ!あっ!あぁあ!!」
「っも……っと……いじめ、てっ……だろ……ッ!?」
逃げる腰に腕を回し抱きかかえる。自重で更に深くなった繋がりに刹那が仰け反り、啼き上げた。滑る手を駆使して内腿から両足を抱え、無理矢理開く体勢にした上で持ち上げては落とし、と揺さぶれば、首から胸に掛けて纏わり突いていた塊がぬるり、ぬるりと落ちていく。
「ッあぅ!んっ!はぁっあぁ!」
首を振り身悶える刹那の躯が水の塊を所々に纏い光を宿す。凹凸をくっきりと目立たせる光に、体が順調に生来の丸みを帯びていることが垣間見えて、嬉しい親心とともにもっと乱してしまいたいと願う本能が鬩ぎあっていた。
ゆるりと開いた瞳がロックオンを探して彷徨う。開いたままの唇から覗く紅い舌に目を奪われながらも生理的に浮かべた涙に口付けた。
「っく、おっ!ろっくぅ、お、んんっ!」
「っどう……したっ?……げん、かぃ?」
「んっんっ、もっ、らめっな、のぉっ!」
がくがくと痙攣をし始めた躯に、ロックオンの限界も引き込まれ始める。複雑にうねり全体を包み込む蜜壷に、くらりと眩暈すら起こるほどだった。啼き狂う刹那にぎりぎりと雄の本能が更に、もっと、と繋がる時間を引き延ばしにかかる。しかしそれも刹那の強い締め付けと熱い内壁にぐずぐずと溶かされていってしまった。
「ぃくっ……かッ?」
「い、くっのぉっ!イっちゃ、イっちゃうぅ!」
「っはら……いっぱいにっ……して、やるっから、なっ……!」
「んーっんんーっ!!」
「ッあじ、わえっ……!」
「ひっあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!!」
一際強く突き上げればそれと同じくらいに大きく躯を跳ね上げた。
きゅうっと締め付ける内壁にぞくぞくっと耐え難い悦楽が走り抜ける。その波に逆らうことなくうねる胎内に欲望をぶちまければ刹那の口から甘い啼き声が切れ切れに零れ落ちた。
しばらくの間、互いの躯を満たす悦楽の悦びに酔い痴れ、余韻に浸っていたが、ふっと刹那の躯から力が抜けた。共に力をなくした雄を咥え続けていた蜜口もふわりと緩み、開放される。
「……んっ……ふぅ……」
くたりと意識を手放してしまった刹那を腕に抱いたままに雄を取り出せばぴくり、と跳ねるからまたむらむらと欲情が目覚め始めてしまう。けれど、完全に眠りへと落ちた刹那相手に襲う気にもなれず、一つため息を吐き出した。
「さて、と……片付けが結構大変そうだな……」
刹那を抱きしめたまま周りを見ると、排水溝付近に溜まった透明の塊。未だ下半身をたっぷりと埋め尽くすその液体をまず溶解させなくては、と滑る互いの体に細心の注意を払いながら片付けにかかった。
* * * * *
「……なんともないの?刹那。」
「?何がだ?」
翌日、食堂を訪れると、数人が頭痛を抱えるようにして立て肘をしながら食事をしていた。その光景にロックオンは苦笑を漏らすが、刹那は不思議そうにしている。適当な場所に腰を下ろして食事を摂っていると水だけを手にスメラギが目の前に座った。
明らかな顔色の悪さに医務室に行けばいいのに、とは思ったが、それよりも先にごくごくいつも通りな刹那に疑問をぶつけて来るから何もいえなかった。
「だからぁ……頭痛とか……眩暈とかぁ……」
ことん、と首を傾げる刹那にそれらしい症状を上げていけばさらに首を傾げる。その彼女を見てロックオンは「ある意味上戸なのかも……」と乾いた笑みを浮かべた。
「頭痛も眩暈もない。」
「え〜……ホントにぃ?」
「ただ……」
「……ただぁ?」
「体がだるい。主に腰。」
「……っぶ……!」
実を言うと昨晩、シャワールームから出た二人はベッドでもう3ラウンド挑んでいた。刹那の可愛いオネダリ攻撃にロックオンが折れたから…というのが実情なのだが、流されたと言えば流されてしまった。犯せば犯すほどに愛らしく乱れ狂う姿は滅多と拝めない光景だけあって、はぐらかしきれなかったのだ。
しかも性質の悪いことに……刹那は全く覚えていないのだと言う。
それ故にさらりと出てきた体調不良の個所が明らかに可笑しい。何を言い出すんだ、と軽く吹いてしまってさらなる墓穴を掘った予感がする。
「……ロックオン……?」
「……はぃ……?」
じとっと見つめてくるスメラギに嫌な汗が背中を伝う。思わず声が裏返ってしまったがそれでも笑みを貼り付けていると、こてん、と首を傾げた。
「二日酔いで……だるくなるって事……あるのかしら?」
「あー……まぁ……ほら。症状って人それぞれじゃないですか?」
「んー……それもそうよねぇ……」
どうやら普段はとことん鋭い戦術予報士の脳内はまだ酒に狂わされていたらしい。思考が正常に働いていないようだ。もしこれが普段と変わりない時だったなら、根掘り葉掘り聞かれてその上、刹那に協力してやるといったのにその協力も水の泡。果ては絶交、ならまだ可愛い。存在否定されるくらい嫌われるかもしれない。そんな事を考えて思わず背筋を震わせる。
そんなロックオンの脳内を推し量ることなど出来ない予報士殿は、可笑しな事を聞いてそれ以上考える事を放棄したのだろう、部屋に戻る、と呟いてよろよろと出て行ってしまった。思わずほっと溜息を吐きだしていると、刹那がきょとりと見上げてくる。
「ロックオン?」
「へ??」
「顔色が悪い。」
「そ、そぉ?」
はぐらかすつもりが、思わず詰まってしまって失敗してしまった。その返事にますます刹那の表情が怪訝さを増していく。
「気分でも悪いのか?」
「んー……気分てか……胸?」
「医務室に行くか?」
「ぅんや?これはモレノでも無理だからいいよ。」
「……本当に大丈夫なのか?」
「ん、放っといたら次第に治まるから。大丈夫。」
笑みを向けて説明してもまだ心配が払拭されないのだろう、じっと見上げてくる。その瞳が心配のあまり涙を纏ったのか、ゆるりと揺れるから思わず手で伏せた。
「ロックオン?」
「……そんな目で見ちゃダメ。我慢出来なくなるから。」
「え?」
ぱちぱちと瞬いているのか、手のひらを睫毛がさらさらと擽っている。全くの無自覚な彼女に一つ苦笑を浮かべるとくしゃり、と頭を撫でた。
「ほら、飯食っちまえ。」
「……あぁ。」
憮然としながらも一応頷いてくれた刹那の頭をもう一撫でしてやると、目の前の食事に再び集中してくれた。その横顔を見つつ、ロックオンはこっそり己の腰をさすった。
「(……俺だけじゃなかったんだな……)」
刹那が言った言葉通り、ロックオンの方も体が、特に腰がだるい。体力にも自信はあるし、なによりまだ若い部類だ、と思ってはいたが……刹那が体力バカなのか、それともあっちの口が良すぎるのか。もしくは張り切り過ぎたか。理由は定かではないが、少々頑張りすぎた、というのはよく分かっている。もしこれで刹那側が何の支障もなくケロリとでもされていたら男の面目丸つぶれだろう、ひとまずは安心してもいいか、とさりげなくだるさをため息に転換して吐き出す。
……まさか8つも年下相手にここまで疲れさせられるとは……
「……(大丈夫かな……俺……)」
この先、刹那が大人になってから自分で果たして満足させてやれるのか?と些か不安をぬぐえないロックオンだった。
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