湯煙イルカ計画―よめ、たくらむ 3―

 宿に戻ると、ご馳走が待っていた。さっき女将さんにはお礼を言っておいたが、このご馳走もひょっとして三代目効果なんだろうか?…美味そうだ。
 よめの飯にはもちろん劣るが、流石にこの土地で取れたものを使っていると謳っているだけあって、新鮮な山菜や川魚などがとても美味い。 山菜が入ったふわふわ練り物の煮物も美味かった!盛り付けもキレイで、流石有名なだけある。山菜は木の葉にもあるが、こういう手の込んだ料理は あんまり無いから、ここで十分味わっておかないと!
 それにしても。さっきからよめがとても嬉しそうにニコニコしているので、俺も舞い上がってしまいそうだ。
一緒に温泉に入れて喜んでくれているのだろう。さっきもはしゃぎ過ぎて危うく地形を変えてしまう所だった。
でも、もしかして…よめの飯が美味いのでついつい家で食べているが、忙しいよめが毎日食事を作るのは、やっぱり負担なのかもしれないな。 たまにはこうやって外で食べるのもいいかもしれない。今度里で美味い料理屋が無いか、同僚にでも聞いて回ってみよう。
 まあ、それよりも何よりも、夕飯が終わったら、家族風呂だ!さっきは露天風呂を十分に楽しめなかったが、今度は貸しきりなのでゆっくり浸かれる。
 美味しいのと楽しみなのとで、よめといっしょにニコニコしながら食事した。
*****
待ちに待ったこのときがついにやってきた…!購入済みの美味い酒(ちょっといけない薬を混入済み)、購入済みのつまみの塩(コレは普通に高級品)。 セッティング済みのものをしっかり持って、家族風呂へ突入した。
「わー。さっきより狭いけど結構広いなー!」
 何も知らないイルカ先生は、嬉しそうに温泉を眺めている。家族風呂にしては広くて、湯船の中大きな岩があって、涼めるようになっている。
これは好都合…!さあ、これからが本番だ!
「イルカ先生。お酒、一緒に飲みましょう?」
 かけ湯もして湯船に浸かっていたイルカ先生に、下心を隠してさりげなくお盆にのせた酒と塩を差し出した。
「おぉ!うまそう!!!」
早速さしつさされつで酒を飲み始めた。お猪口は一個にして、交互に飲む。といってもあらゆる薬に耐性のある俺に、この薬は効かないが。
…イルカ先生には効果抜群のようだ。ま、中忍だしね。 「ふーうまい…。」
イルカ先生がだんだんトロンとしてきた。湯煙の中で真っ赤に熟れた食べごろのイルカ先生。これぞ温泉の醍醐味だ!
「あついー。」
「そ、ですか。じゃ、すっきりするちょっと運動でもしませんか?」
「ふえ?うんどー…。うんどーかいは再来月だったような…。あれー?」
酔っ払ったのと薬とで、ぼんやりするイルカ先生を湯船から引き上げて、抱き上げた。そのまま岩場まで移動して、ひざの上に乗せる。
さっきは途中で残念な結果に終わったが、ここではもう邪魔は入らない。…最近計画が途中頓挫するケースが多かったので、感慨もひとしおだ。
「ね、せんせ。ちょっと涼しくなった?」
 移動する間少しでも触れると身体を震わせていたイルカ先生が、真っ赤な顔をして不思議そうに言った。
「あつい…。なんでだ?…温泉もっと入りたいのに…。」
 イルカ先生が泣きそうになっている。…明日は温泉にゆっくりつけてあげよう。でも今日は我慢しない。というかできない。
「大丈夫。すぐによくなりますよ。ほら、さっき沢山お風呂に浸かったから…。」
「そーかー。そー…んあッ…。」
納得してもらった所で、早速イルカ先生を堪能することにした。
かわいいイルカ先生は、ちょっと触っただけでぴちぴちとよく跳ねる。十分に反応を楽しんで、我慢できなくなって泣き出したイルカ先生を、 勿論しっかり満足させた。
 その後、家族風呂から引き上げて、部屋でもイルカ先生といちゃいちゃして、今日のところは普通に休んだ。明日は温泉は普通に入って、 今度は部屋の方で色々楽しもう。

*****
温泉に浸かったら、なぜか熱くて仕方なくなった。…昔は2時間ぐらい平気で入っていられたんだが、酒を飲みすぎたんだろうか。
よめが心配してくれて、ついでに何だか盛り上がって色々されてしまったが、まあなんだかんだと気持ちよかったのでいいことにする。
ただ、温泉を汚してしまったのではと後で不安になったが、よめがそこら辺はぬかりなく何とかしておいてくれたそうだ。流石うちのよめだ。
…でも、ダルイ…。温泉に入ったのに何でか腰が痛い…。まあ、ここは温泉だし、ちょっとくらいだらだらしても、問題ないだろう。
朝食もよめに支えてもらいながら食べさせてもらい、そのまま昼までいっしょに昼寝した。お昼は外で名物の川魚の塩焼きや、山菜天ぷらそばを食べて、 土産物を見て回った。
よめを連れてきてしまったので、7班の子どもたちにも土産を買っていこう。ナルトとサクラにはお菓子がいいだろうと思い、ご当地限定品の詰め合わせ を買った。サスケは…甘いものが苦手だから…。この振るとカタカタ面白い動きをする蛇のおもちゃとかどうだろう。結構単純な構造のくせに、意外と 夢中になりそうだ。もし気に入らなかったら困るので、念のためせんべいも買っておく。
でもなんで温泉でせんべいなんだろう?面白いとは思うが、顔よりでかくて食いにくそうだ…。
三代目には温泉饅頭を買おう。女将さんがいつも三代目が買っていく饅頭屋を教えてくれたので、沢山買っておいた。ついでにアカデミーと受付の同僚たちにも。
ヒゲ…っと…アスマ先生にも一応ちょこっとやりすぎたお詫びもかねて何か買っていこうか。このご当地限定クマのマスコットなんかがいいかも。 なんだかちょっと見た目が似てるし、尻尾を引っ張ると音がでるのも面白いし。ぴったりだ!よめもこれを勧めてくれたので、女の子バージョンと 男の子バージョンのセットで、2個購入した。女の子のクマは、ピンクのフリフリスカートをはいたアスマ先生みたいでちょっと笑えた。
あ、あと仕事を引き受けてくれた同僚にも何かお菓子を買っていこう。おやつを譲ったことに、あんなに義理堅く感謝しているなら、甘いものがきっと 大好きなんだろう。ついでにアカデミーのみんなに分けるのに、変わった飴も買っておいた。このあたりで採れる薬草入りの飴だ。忍の薬に比べたら 子供だましのものかもしれないが、面白そうなので買ってみた。
色々買い込んだら、結構な量になってしまったが、忍犬君たちがどこからともなく現れて、あれよあれよという間に土産を運んで言ってくれた。
宿に持って帰ってくれたのかと思ったが、残った子が里に運んだと教えてくれたので驚いた。おかげで帰りは手ぶらで済みそうだが…。
帰ったらいつものブラッシングをもっと入念にやってやろう。さすがはよめの忍犬。優秀すぎるぐらい優秀だ!…でも、いざ任務のときに、 疲れてよめを守れなかったら困るので、今度は断らなければ。
 買い物が済んだら夕食の時間も近づいてきたので、よめと土産の話をしながら、宿へ戻った。よめも山菜などを買い込んでいたようなので、 帰ってからまた美味いものが食べられるかもしれない。楽しみだ!
*****
温泉の開放感おそるべし…!
昨日やりすぎてぐったりさせてしまったので、焦ったが、ちょっと昼寝したら、またぴちぴちつやつやの元気なイルカ先生に戻った。温泉パワーの凄さに 驚きつつも、ホッと一安心しながら土産物屋を見て回った。
 どうして温泉地には妙にシモネタ系の土産があるんだろうか…。イルカ先生以外のものに興味はないので、その辺は適当に無視して、イルカ先生が 喜んでいた山菜料理のレシピを元に、山菜を購入した。土産物屋以外で買ったほうがいいかもしれないと思ったが、イルカ先生から離れるよりはと、 味見した結果それなりのものだったので、まあ妥協して宿でお勧めの店で購入した。
 それよりもクマにわざわざ土産を買うと聞いて、クマの野郎をどうしてやろうかと思ったが、イルカ先生があまりにもナイスチョイスをしていたので、 しっかり勧めておいた。…復讐の予告にはちょうどいい…。
 宿に戻って夕食を食べる。
昨日とまた違ったメニューで、イルカ先生が大喜びだった。実はレシピを聞き出しにいったときに、今日の分もチェックしておいたので、帰ったら 一応再現できる。今日はゆっくり温泉に浸けて上げて、いい感じになったところで部屋にもどって…と色々と計画を思い描いていたら、 イルカ先生がしみじみといった。
「温泉に来てよかった…。これからも楽しいこと一杯しましょうね!」
ふわっと優しい笑みを浮かべたイルカ先生に感動しつつも、楽しいことは今夜も一杯するつもりです!と心の中で返しておいた。
*****
食休みをしっかり取ってから、また温泉に入ることにした。今日の家族風呂は、昨日と別のところで、湯船がひょうたんみたいな格好になっていて面白かった!
今日はそんなにのぼせることも無く、じっくり浸かった。やっぱり昨日は飲みすぎたんだろう。せっかくの温泉なのにもったいないことをした。 でも、よめと温泉で酒を飲むなんて機会は、なかなかない。もし今度があったら、量を注意して楽しもう。
 よめはやっぱり途中でのぼせそうなので、先に帰ってもらった。一緒に入りたいのは山々だが、無理はさせられない。俺も一緒に出ようと思ったが、よめが
「せっかくだから、楽しんできてください。」
などと健気なことを言うので、嬉しくてちょっと長湯した。
 しっかり浸かって部屋へ帰ると、よめが布団を敷いた上で座って涼んでいた。昨日はベッドで寝たので、今日は布団で寝るつもりらしい。
涼んでいるよめの浴衣がはだけて、薄赤い肌が覗いている。あまりにもキレイで艶っぽいので、ちょっとドキドキした。
「イルカ先生…。」
 振り返ったよめが俺の手を引いた。いきなりだったので、思わずよめに倒れこんでしまった。
「わあ!」
「イルカ先生。今日はのぼせなかった?」
どうやら心配してくれたらしい。頬を両手で挟んで俺の顔をじっと見ている。顔が近い。
「あ、大丈夫。」
思わず距離をとろうとしたが、そのまま布団に倒された。
「顔。赤い。」
どうやら寝かしつけてくれるつもりのようだ。…そんなに赤い顔してるんだろうか。
それにしてもさっきから動悸がする。よめが妙に色気全開だからだ。
…さっき先に部屋に帰すのではなかった。部屋以外では顔を隠しているとはいえ、にじみ出る美しさに引っかかった輩がいたかもしれない…。
不愉快な想像についつい眉間にしわが寄る。
「やっぱり。ちょっと熱いですよ…。」
くすくす笑いながら、よめが浴衣を脱がせ始めた。そんなに熱くないんだが。水。水飲んで覚まそう。
「水。飲んできます。」
そういうと、さっとよめがコップに入った冷たい水を差し出してくれた。うちのよめは万事そつなくこなすなあと感動した。 受け取ろうとしたら、いつの間にかコップの中身がよめの口に移動し、すぐによめの顔がアップになった。
「ん…。」
よめはこうやって何かを飲ませるのが好きだが、今は別に自分で飲める。心配性な所もかわいいが、いつか心労で倒れるのではないかと、こっちが心配だ。
「おいしい?」
「ぷはっ!ふー冷たくて美味…。」
言い切る前に今度は水なしの口づけが降ってきた。
「イルカせんせ。ね?」
なにが「ね?」なのか分からないが、よめの雰囲気に負けてうなずいてしまった。これでは夫失格だ!後悔するまもなく、気がついたらえらい目にあっていた。

 二日連続で全力というのは、結構きつい。任務明けなども、妙によめが一生懸命になるので、大変だが、こんなに色々されたのは初めてかもしれない。
…上忍が相手の場合、縄抜けは非常に難しいことを実体験で知った。よめと一緒に旅行へ行くのは初めてだし、ちょっとはしゃぎ過ぎていたからそのせいかも しれない。
「ごめんなさい。嬉しくて。…つい…。」
などと素直に謝るよめに対して怒るなんて、夫として絶対にできない!
 …体力はかなり消耗したが、楽しかったし、気持ちよかったし、温泉に一緒に来れて本当に良かった!よめが喜んでくれたのが、何よりも嬉しい。 ここは度量の深さをみせて、よめのはしゃぎっぷりを寛容に見守るのが、夫の勤めというものだ。
 行きとはまた別の理由でよめに抱き上げられて里に帰った俺は、今後もよめとの生活を充実させていくために、努力し続けることを改めて決意したのだった。

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もっとちゃんと書けという要望があれば、適当に逃げてしまった部分などを色々増やそうかと思いますが、 何も反応がなかった場合はこのまんま置いておきます…。
あんまりうまいこと書く自信がありませんが、3000HIT祝いなので、ニーズがあれば鋭意努力してみようと思います。
なにかご要望がありましたら適当に拍手などからお知らせ下さい…。
追記:一応2個オマケつけてみました。微妙ですが…。途中にある☆からどうぞ。

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