中忍大作戦 白い日編8(適当)



これの続き。


「うぅぅ…?」
 おかしい。なぜだ。飯は美味かったんだ飯は。それで舞い上がるあまり毎日カカシ先生の作った味噌汁が飲みたいとか言ったような気はする。
 俺は毎日イルカ先生が食べたいかなとか言われてからの展開がだな!?
「や、美味いモノはいくら食べても飽きないってホントだね」
 満腹だとばかりにごろりと寝転がる人が裸であることも、すでに気にならなくなっていた。頭がぼーっとするのは、ひっきりなしにとんでもない声を出していたからだろう。多分。そしてその原因はにんまりと悪巧みしているときの子どもと同じ顔をして、動けない俺の尻を揉んでいる。そこに触るのはやめて欲しい。さんざっぱら弄繰り回されていたときもそうだが、堂々と晒されているモノはやる気がなくても随分とその、サイズが。あんなものつっこまれた後だと、なんだかすごいことになってそうで怖い。怖いが触るのも怖い上に手足がだるくて重い。
 本当にあんなもの入るのか?いや入ってたけど!触らされたけど!流石に怯えが先にきてバナナよりでかいですよって叫んだら、大根ほどないでしょ?って…それは慰めなのか?結局、元凶のそれにすぐに訳がわからなくなるくらい気持ちよくされたけどな!
 …で?なんで美味いモノの話になってるんだ?
「へ…?なんか食ったんですか?あの煮物は美味かったですが」
 さっきまで寝てたというか、気を失ってたからなぁ。そういえば俺も腹が減った。最近新作のチャーシューてんこもりラーメンが食べたい。俺の誕生日のために開発してくれたってんだからそりゃもう嬉しい上に美味いんだ。でもこの様だ。歩くこともままならない。出前…はマズイ。テウチさんは出前でも距離を考えて麺をゆでてくれるけど、やっぱり味が落ちるし、なによりあの雰囲気ごとラーメンの味わいだよなあ。
「んー。イルカの踊り食い?」
「…へ?」
 踊り食いって、イルカは海洋生物…じゃなくてこの場合多分俺で、食うって言ってもそっちの…?
「やっと分かった?ま、いーや。おなか空いたんでしょ?ごはん食べましょーね?」
 徐々に赤く染まっていく肌を一撫でして、カカシさんが立ち上がった。拾った服は色々コトが始まる前に脱ぎ捨てただけあって、どうやら汚れてはいないらしい。その代わりシーツは散々なありさまだが、とにかく俺も服を着よう。こんな格好でいたら色々と危険だ。
 スイッチがはいったカカシさんは色気を垂れ流しながら、俺が意識を手放すまで好き放題に…うぅ…!思い出すな!俺!あんな声俺の声じゃない…!
「めし…腹減ったし、めしくえばきっと…」
 炊飯器から飯をよそっているカカシさんがぶつぶついう俺に気付いてお茶を出してくれた。一気に飲み干し、そういえば喉がかさついていたことに気付いて、その原因もまたこの目の前でひらりと卵をひっくり返している男だと思い出して叫びだしたくなった。
 どうなってんだ。これは。
「お茶、おいしかった?」
「へ?ええ。そういえばいつもとちょっと味が違ったような…?」
 普段はこれぞお茶!って感じの渋みと旨みのコントラストがちょうどいい逸品なんだが、今日飲んだのはほの甘い。それになんかこう…?
「体、あったかくなってきた?」
「え、はい!なんですかね?温泉に入ったみたいですね!」
 ぽかぽかして、ぎしぎしと軋みを上げていた四肢も、少しばかり楽になった気がする。流石カカシさん特製の…なのか?これは。味が違ったけど。コレはむしろどこかで嗅ぎ覚えのある匂いと味が…?
「そ?良かった。同僚さんからもらったチャクラと体力回復用のお茶だって。粘膜の再生も早めるらしいよ?」
「へー?風邪引いたときとかによさそうですね!」
 そういえば兵糧丸ほどじゃないが、チャクラの流れもよくなった感じがする。今なら火遁も水遁もバンバン打てるし、ラーメンだって五、六杯いけそうだ。
 すごい効果だと感心すると同時に納得した。通りで嗅ぎ覚えがあったはずだ。いつも俺が作ってる年末決算時の対徹夜用薬草茶におまけが入ったって感じの代物だったんだろう。同僚も薬学に詳しいからな。俺の休暇のためにそこまで…!今度お礼しないと。
「…駄目」
「へ?何がですか?」
「お礼なら俺からしたから」
「え?」
 なんで分かったんだというつもりが、カカシさんが焼き魚と卵焼きと海苔を置いたから思わず視線をそっちに引き寄せられてしまった。
 美味そうだなぁ…!煮浸しもある。俺の大好物だ。おまけに果物がわしゃっと乗ったやつまである。味噌汁っぽい匂いもするし、豪勢な朝飯に思わず頬が緩んだ。コレで牛乳でもあればいうことなしなだと思ったら、ちゃんと出てきた。流石カカシさんだ。
 でもなんか困った顔してるのには、俺の方も困っちまうんだが。
「…ま、食べてからでもいいけど、ちなみに何を贈るつもりだったの?」
「ええと、酒ですかね?奢りっていえば多分ついてく…」
「駄目。どうしてもっていうなら俺も一緒ね?」
「えーっと。はい」
 有無を言わさぬ雰囲気に、いつの間にか頷いていた。同僚には別の何かでお礼をしよう。無関係なカカシさんに時間を使わせるのは悪いからな。どうしても一緒にっていうなら、今度こそカカシさんの分も含めて俺が支払わなきゃな。
「…ま、言っても聞かないのは知ってるけど。後1日なんだからしっかり食べてね?」
「へ?一日?」
 一体何の話だろうと首を傾げたら、火の国新聞を見せられた。時間的に今日の朝刊だろう。どれどれ…?大名のお嬢さんの縁談?それに火の国一番の桜並木の花見の話題か。なるほど。花見か!そういえばそろそろだよな。見ごろ情報は月末になってるから、カカシさんの都合がよければ一緒に行きたいなあ。
 カカシさんは綺麗な人だから、きっと桜が映えるだろう。夜桜もいいな。この人の肌は本当に透き通るように白いから、桜が写りこんでみえるかもしれない。
「日付」
 物思いにふける俺の頬をつついてカカシさんがそういうから、ふと眼をやると、十六日という日付が目に入ってきた。
 俺がカカシさんと一緒に帰ってきたのは13日の夕方で、そこから3日間の休暇申請だから、14、15と…いつの間に!?
「嘘だろ…!」
 そういえば酒は渡しただけだし、好きだって返事も貰ってない。直後に大変なことになったからだが、ホワイトデーに男らしく決める予定だったってのにどうなってんだ…!
 やっていたことといえば飯を食って寝るだけ。それも寝るの意味が色々と恥ずかしいことになっている。
 敗北感に打ちひしがれる間もなく、カカシさんが炊き立てのご飯をよそってくれたのでとりあえず食った。やっぱり美味い。美味いけど悲しい。俺は一体何をやってたんだろう。
「しっかり食べてね?」
 どんなに落ち込んでもカカシさんの飯は美味い。笑顔でそういわれてしまえば、箸を動かすほかなかった。


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適当。
上忍が中忍の思考を読みまくれているというのに、中忍的には己の不甲斐なさの方が重大な問題なのでかみ合わない。
仕事が立て込みすぎててほぼ休止状態ですが、4月いっぱいでなんとかけりつけたいなぁとおもいます。おもうだけかもですが。

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