これの続き。 「さーってと!肉も食ったし野菜も食った!」 「そうだな。食ったっていうより食わされたな…。パックンは伸びてるしあいつらはまだ食ってるが」 「次は…水遊びとしゃれこみたいところだが…!」 「そうだな。どうせ水浴びするなら術の練習もするぞ。お前には力の使い方ってやつをしっかり叩き込んでやるから覚悟…」 「その前に!たっくさんやるべきことがあるんだよな!」 「なんだ!?何する気だ!?いいか!何度も言うが俺は着せ替え人形になるのもごめんだし、なにより訳のわからんイベントには…!」 「もちろんカカシファッションショーもあるぞ!それに犬友ファッションショー、そしてさらに!」 「どっちも却下だ!大体さっき散々見せられた水着とやらは、全部却下しただろうが!特にパックンにこれ以上精神的負担かけたら間違いなく倒れるだろうが!」 「まあまあ落ち着けって!…さっきまでの夏のさわやかランチに足りないものがあるんだぜ…!」 「勿体つけてないでさっさとだせ。食ったら水遁の復習と水場での注意点とそれからこちらから仕掛けるときに必要なところをだな…!」 「そう!デザートがないんだよ!」 「どうでもいいだろ!」 「どうでもよくなんかないぞ!ほらみろ!おいしく!ひんやりと!みずみずしくつややかなスイカが!」 「そういや食ってなかったけどな…。なんでそうお前は一々もったいぶるんだ!」 「ってことで、本日のメインイベント!スイカ割りの時間だ!」 「まあなんでもいい。いいか?お遊びはそれで終わりにしろよ!」 「勿論だぜ!ちゃーんとカカシとの水遊びタイムも確保してあるって!安心しろ!」 「…はぁ…」 「まずは…この辺で良いよな?」 「どこでもいい。さっさと割るぞ!」 「そう焦るなって!スイカは逃げないぞ?」 「スイカなんぞいらんが、お前の修行は必要だからな。情緒面での教育がとことん上手くいってないが、この里の未来のためにも諦めるわけには…!」 「あ、これ専用の棒な?」 「専用?」 「そうそう!今日のメインイベントだからな!まずは超絶ミラクル演技派俳優カカシに一発決めてもらうぜ!」 「ああもう黙れ!割るぞ!離れてろ!」 「おうとも!」 「はぁっ!」 「お!見事にまっぷたつ!さっすがカカシ!肉食った甲斐があったな!」 「…ん?なんだこれ…!?光…!?」 「いよいよ…もうすぐ…!」 「イルカ!?お前まさかまた妙な術を!?」 「いっくぞー!」 「光が弱まっていく…!」 「くるぞくるぞ…!」 「…普通のスイカだな?」 「あれ?おっかしーなー?」 「お、おい!術に失敗したのか!?不用意に触るな!」 「よいしょっと…」 「…ッ!イルカ!」 「う、うぅ…」 「クマ!?」 「おっかっしいなぁ?こうじゃーん!って感じで登場するはずだったのにでろんって出てきちゃったぞ?うーん?なんか間違ったみたいか?」 「な、あ…ここ、は…!?」 「…生きてるな。おい!修行するぞ!」 「そうだな!折角だし、父ちゃん直伝!夏のスペシャル忍術を…」 「お、おい!?なにがあったんだ!?どうしてお前が!?」 「黙れ。いいから黙ってスイカまみれの身体洗って来い。それが終わったら禁術書庫の結界を今すぐ強化して来い。…絶対にイルカが入れないようにな!」 「肉を買ってきてイルカに渡してから…う、うぅ…!?」 「ちっ!使えないクマだ。…はじめるぞ!お前の父親直伝の技とやらは禁止だがな!」 「そうだな!本日は十分にアスマ兄ちゃんがでろんってしてたもんな!次こそは華々しい登場を期待しててくれ!」 「常識も叩き込みたいが、無理ならせめて強さだけでも…!」 ********************************************************************************* 子イルカ。 アスマ兄ちゃんでろり。 ではではー!ご意見ご感想等御気軽にどうぞ! |