気の長い話11(適当)


これの続き。



ちょっとだけ幕間

「あいわかった。では…」
「ですから!うちの!息子が!」
「じゃから分かったわい!少しは落ち着かんか!」
「でもですね!?うちの!息子が!ぐぁっ!?」
「…うみのが騒がしいのは事実じゃが、相変わらず容赦ないのう…?」
「すみません三代目。…許可を」
「ならん。お主の部下にやらせたら里が半壊しかねんじゃろうが!子供相手に…」
「…あの子は、ただの子供ではありません。そしてそれを自覚しています」
「そう、じゃな。…あの子をそうしたのは里じゃ」
「だからといって、私たちの息子を浚う理由にはなりませんね?」
「その顔で笑うのはよさんか…。そもそも書置きがあったんじゃろ?」
「ええ。…イルカを丸め込むこと位、あの子にとっては造作もないことでしょうから」
「殺気を治めよ。これは命令じゃ」
「…ッ!申し訳ありません」
「あやつが普通の子ではないのはワシも分かっておる。だからこそ安心もしておるがの」
「うぅ…うちの、むすこが…」
「こんな状態で心配するなと?」
「そうは言っておらん。…アヤツのことじゃ、一筋縄ではいくまいよ」
「ですから、私が」
「ならんと言った」
「あの子が、普通よりずっと賢いことも…父親のようになりかねないことも知っています。とても強いけれど、脆い」
「…そう、じゃな」
「まるで自分を見ているようです。イルカはうちの人にそっくりですから。縋りつかれたら、イルカは突き放さないでしょう。一緒につぶれてしまうかもしれない」
「イルカの器を信じてやらぬか?父親にもおぬしにも似て、優しくて大らかなよい子じゃ。それにアヤツも…」
「分かっているんです。追い詰めたら却って危険だと。…でも放って置けるわけがないでしょう?私はあの子の親なんですから!」
「はぁ…」
「こんばんは」
「…やっときおったか」
「カカシ君の初めてのおいたですね!」
「お前が来ると?」
「いや…」
「俺が探してきます。多分…ま、すぐに見つかると思いますよ!」
「と言うわけじゃ。お主はうみのを連れて待機しておれ」
「同行します」
「ならん!見つかってからじゃ!」
「じゃ、探してきますね!」
「おお。頼んだぞ!」
「くッ…!」
「うみの」
「うぅ…!うちの!息子が!」
「…ミナトをやった。すぐに見つけてくるじゃろう」
「すぐにって…もう1日以上です!俺が行きます!」
「…はぁ…よいか?コレは命令じゃ。二人とも続報あるまで待機せよ」
「そんなことできるか!俺たちの息子だと言ってるでしょう!」
「だからこそ。じゃ。…カカシを刺激するな。危険じゃ」
「くそ…ッ!でも、あの子はどうしてこんなことを…!」
「お主らが刺激したじゃろうが。失いかねんと思うたら何をするか」
「そ、そんな…!」
「まあ待っておれ。アヤツもイルカもお主らが思うほど幼くはないぞ?」
「…そんなもん知るか!俺は息子を探しに出ます!行くぞ!」
「…では、三代目」
「ええい!勝手にせい!…但し被害は出す出ないぞ!カカシを傷つけることもまかりならん!」
「そんなの当たり前でしょうが!勝手に出かけるなんて!拳骨食らわして説教です!二人とも!」
「…ま、お主ならそうじゃな」
「三代目。それでは失礼致します」
「探すぞ!イルカのことだからなにしでかしてるか…!」
「行きましょう!」
「はぁ…。騒々しいのう?まあなるようになるじゃろうて」


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父ちゃんのターン!だったはず。
ではではー!ご意見ご感想等御気軽にどうぞ!

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