これの続き。 ちょっとだけ幕間 「あいわかった。では…」 「ですから!うちの!息子が!」 「じゃから分かったわい!少しは落ち着かんか!」 「でもですね!?うちの!息子が!ぐぁっ!?」 「…うみのが騒がしいのは事実じゃが、相変わらず容赦ないのう…?」 「すみません三代目。…許可を」 「ならん。お主の部下にやらせたら里が半壊しかねんじゃろうが!子供相手に…」 「…あの子は、ただの子供ではありません。そしてそれを自覚しています」 「そう、じゃな。…あの子をそうしたのは里じゃ」 「だからといって、私たちの息子を浚う理由にはなりませんね?」 「その顔で笑うのはよさんか…。そもそも書置きがあったんじゃろ?」 「ええ。…イルカを丸め込むこと位、あの子にとっては造作もないことでしょうから」 「殺気を治めよ。これは命令じゃ」 「…ッ!申し訳ありません」 「あやつが普通の子ではないのはワシも分かっておる。だからこそ安心もしておるがの」 「うぅ…うちの、むすこが…」 「こんな状態で心配するなと?」 「そうは言っておらん。…アヤツのことじゃ、一筋縄ではいくまいよ」 「ですから、私が」 「ならんと言った」 「あの子が、普通よりずっと賢いことも…父親のようになりかねないことも知っています。とても強いけれど、脆い」 「…そう、じゃな」 「まるで自分を見ているようです。イルカはうちの人にそっくりですから。縋りつかれたら、イルカは突き放さないでしょう。一緒につぶれてしまうかもしれない」 「イルカの器を信じてやらぬか?父親にもおぬしにも似て、優しくて大らかなよい子じゃ。それにアヤツも…」 「分かっているんです。追い詰めたら却って危険だと。…でも放って置けるわけがないでしょう?私はあの子の親なんですから!」 「はぁ…」 「こんばんは」 「…やっときおったか」 「カカシ君の初めてのおいたですね!」 「お前が来ると?」 「いや…」 「俺が探してきます。多分…ま、すぐに見つかると思いますよ!」 「と言うわけじゃ。お主はうみのを連れて待機しておれ」 「同行します」 「ならん!見つかってからじゃ!」 「じゃ、探してきますね!」 「おお。頼んだぞ!」 「くッ…!」 「うみの」 「うぅ…!うちの!息子が!」 「…ミナトをやった。すぐに見つけてくるじゃろう」 「すぐにって…もう1日以上です!俺が行きます!」 「…はぁ…よいか?コレは命令じゃ。二人とも続報あるまで待機せよ」 「そんなことできるか!俺たちの息子だと言ってるでしょう!」 「だからこそ。じゃ。…カカシを刺激するな。危険じゃ」 「くそ…ッ!でも、あの子はどうしてこんなことを…!」 「お主らが刺激したじゃろうが。失いかねんと思うたら何をするか」 「そ、そんな…!」 「まあ待っておれ。アヤツもイルカもお主らが思うほど幼くはないぞ?」 「…そんなもん知るか!俺は息子を探しに出ます!行くぞ!」 「…では、三代目」 「ええい!勝手にせい!…但し被害は出す出ないぞ!カカシを傷つけることもまかりならん!」 「そんなの当たり前でしょうが!勝手に出かけるなんて!拳骨食らわして説教です!二人とも!」 「…ま、お主ならそうじゃな」 「三代目。それでは失礼致します」 「探すぞ!イルカのことだからなにしでかしてるか…!」 「行きましょう!」 「はぁ…。騒々しいのう?まあなるようになるじゃろうて」 ********************************************************************************* 父ちゃんのターン!だったはず。 ではではー!ご意見ご感想等御気軽にどうぞ! |