バレンタイン攻防戦5(変態さん)


これの続き。


「ふぃー…!いい湯だなぁ…!静かだし、俺好みの熱めで…なんと言っても変態がいない!」 「ワン!」
「わぁ!あ!お前どうしたんだ?一瞬駄犬かと…!」
「ワン!」
「…あーまあいいや。気分いいし。お前も寛いでていいんだぞ?」
「クゥン」
「で?なんでここにいるんだお前。なんか言われてるのか?あの変態に」
「…」
「いっちょ前にそっぽ向くのかお前。ははは!かわいいな!」
「ワウワウ!」
「おー?なんだかわかんないけど、まあ…その、ツレがいるのも悪くないな」
「ワン!」
「寂しいってわけじゃないんだぞ?勘違いするなよ?…ってお前に言っても仕方ないか」
「クゥ」
「でもなー…うー…まあいい。ヤツにはついてすぐ例の物送っといたし、丁度いいだろ。バレンタインってのは明日だもんな!…って、もう今日か?」
「ワン!」
「お前の主人は手がかかるなぁ…?こんな時間めったにないんだから、少しの間だけでもゆっくりしないとな…」
「ワンワンワン!」
「ん?なんだどうした?」
「クゥン!」
「あーなんだ。うん。…そうだな。一緒に寝るか?」
「ワン!ウゥー!」
「ダメっぽいか…。あの駄犬、自分の忍犬に何吹き込んでんのか知らないが、まさか自分の犬にまで妙な妄想してるんじゃ…!?」
「ワン!」
「…だよなぁ…。駄犬だもんな。せめて待て位は覚えさせないと…!」
「クゥン」
「なんだよ。さっきからじーっとこっち見て。…人恋しいのか?」
「…クゥ」
「なんだよ?犬語はわかんねぇぞ?まあいいや!温泉も堪能したし、久しぶりにゆっくり寝るか!」
「…ワン!」
*****
「何だお前。そんな隅っこでいいのか?」
「ワン!」
「まあいいけどな。暖房入ってるから寒くはないだろうし」
「…」
「もう寝ちゃったのか?…犬一緒なら暖かいかと思ったのにな…。なんか、妙に寒い」
「フゥ…」
「なんだ?犬のくせにいっちょ前に溜息か」
「クゥ」
「じゃ、電気消すぞ。おやすみ」
「…ワン」
「温泉、入ったのになぁ…。なんでスカスカするなんて…気のせいだよな?とにかくとっとと寝ちまおう!」


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変態さんどんどんつづきのつづきー!
わんこいい仕事中。
ではではー!ご意見ご感想等御気軽にどうぞ!

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