これの続き。 「ついたぞー!駄犬がいないと移動の間もゆっくり楽しめていいなぁ…!」 「ワン!」 「あー…そうだ。お前どうするかな?開放感ですっかり忘れてたが…。三代目が懇意にしてる宿だから多少の無理は利くはずだし、相談してみるか」 「ワン!」 「いらっしゃいませ!うみの様ですね?」 「はい!うみのイルカです!あとコイツは…」 「ウゥー!」 「ん?なんだどうした?あーひっさびさにうみのって呼ばれたなぁ…!いつの間にか方々に手ぇ回しやがってあの駄犬…!」 「あらこちらは…はたけ様の所の子ですね?」 「え!?あ、あの。もしかして…アレもここに…!?」 「はたけ様のお身内でしたのね?いつもの通りでいいのかしら?」 「…ワン!」 「…あ、そういうことですのね。でしたら後ほど。うみの様はこちらへ。忍犬専用の部屋がございますので、ご案内は別にさせて頂きますね?」 「はい!お願いします!よかったな!お前!」 「ワン!」 「じゃあな!帰るときまで好きにしてていいぞ?」 「ワン!」 「それでは、はたけ様の忍犬はこちらで少しお待ち下さい。うみの様のお部屋は離れとなっております。必要な時はいつでもお呼びくださいませ」 「はい!いやーすごいなぁ!広いしきれいだし趣があるし…!」 「ありがとうございます。うみの様は初めてでいらっしゃいましたね。これを期にどうぞごひいきに」 「へへ!はい!…これがうまくいったら駄犬置いて温泉も夢じゃないんだもんな…!むしろ駄犬置いてゆっくり酒盛りも駄犬置いてゆっくり睡眠が取れるかも…!」 「お食事はお部屋にお運びしますか?別のお部屋もご用意できますが…」 「あ!部屋で大丈夫です!」 「かしこまりました。お部屋の温泉は源泉かけ流しとなっておりますので、ご宿泊中はいつでもお入りいただけます」 「へぇ…!楽しみだなぁ…!」 「お部屋の鍵はこちらです。それではごゆっくりおくつろぎ下さいませ」 「ありがとうございます!…よっし!これで自由だ…!駄犬のいない平和な暮らしが…!わんこにはちょっとかわいそうだけど、待遇良さそうだし、まあいいよな!」 ***** 「ふぃー…!美味かった…!まあ駄犬のと違って俺の苦手なまぜごはんも入ってたしちょっと味付けが…い、いやその!そんなことはどうでもいいよな!」 「お食事は如何でしたか?」 「あ、とても美味しかったです!温泉も気持ちよかったですし!」 「それはようございました。本日と明日のご宿泊を承っておりますが、ご出立のお時間はどうなさいますか?」 「あ、少しゆっくり出ようかと思ってるんですが、明後日は昼前には帰るつもりです」 「三代目からはゆっくりおくつろぎ頂くようにとのことでしたので、お昼も宜しければと思ったのですが…」 「あー…まあその、ゆっくりしたいのは山々なんですが色々と…暴走されても怖いしな。あの駄犬さえいなければ…!」 「折角ですから、お昼はお弁当のご用意を致しますので、お帰りの際にお申し付けくださいませ」 「ありがとうございます!…あの、それから…一応今日の12時ごろ部屋で変な気配がしたら警戒を…」 「野党の類は入れぬように三代目に結界を張っていただいておりますの。それでも不審者が出入りした場合はすぐに護衛のものを動かします。ご安心ください」 「そうですか…!流石火影の隠れ家…!ありがとうございます!それならきっと…!」 「それではごゆっくり」 「はい!」 「失礼致します」 「よおーっし!早速温泉もう一回入るかな!さっきはいつもの癖ですぐ出ちまったからな…!折角アレがいないんだからゆっくり入らないとな!」 ********************************************************************************* 変態さんどんどんつづきー! わんこは…まあ色々と仕込みが…げふんごふん。 ではではー!ご意見ご感想等御気軽にどうぞ! |