これの続き。 切った野菜は子供一人入るくらいのボール一杯になってるのに、洗っただけの野菜も同じだけあるような気がする。 「やっぱり量が…。こんなにたくさんごめんなさい…」 しょんぼりするイルカ先生もさっきからずっと俺と一緒に野菜を切ってくれている。…刃物の扱いには自信があるけど、やっぱり違うよねぇ? イルカ先生の方が切るのも早いし、やっぱりキレイだ。 真剣な顔を間近で見られるって言うのもポイント高い。 「コレくらい大丈夫ですって!折角の収穫が勿体無いでしょ?皆でいっぱい食べましょうね!」 ま、イルカ先生を食べるのは俺だけなんだけどね? 「はい!」 一人心の中でほくそ笑みながら、完璧な笑顔の仮面をもう一度被りなおした。 「ね、ここは多分俺だけで大丈夫だから、残りになにか作るっていってなかったっけ?」 「あ!サラダとか色々…」 イルカ先生のことだから、色々っていうのも凄い量に違いない。 「じゃ、そっちの仕込み始めちゃってください」 「え!でも…!」 「…ここからずーっとみてますから。ね?」 このうちの台所は広いけど、今作業している所はちゃんとイルカ先生がよく見える位置を計算してある。 側で話しながら皮剥いたり野菜切ったりするのも楽しいけど…料理してるときの真剣な顔のイルカ先生を見るのも好きなんだよね?…あとま、イルカ先生のエプロン姿を後ろからってのも…。 「も、もう!そんなこと…!よそ見して指切っちゃったらどうするんですか!…こんなに、キレイな手なのに…」 ぎゅっと握られた手に包丁を落とす所だった。 心配そうに俺を見つめるイルカ先生。…見つめられるだけでぞくぞくした。 「もう反則でしょ…!」 今はまだ手が出せない。イルカ先生の楽しみにしてるイベントをめちゃくちゃになんてできないから。 すっかりその気の下半身を気合を入れて沈めようとした。 「…でも確かに先にやっちゃった方がいいものもある、かな?ごめんなさい!急いで終わらせます!」 「急がないでも大丈夫でしょ?そっち手伝ったほうがよかったら言ってね?」 「はい!」 握られたままの手を離し難くて、さりげなくぎゅっと握り締めた。 ホントはこんなことしてたら我慢できなくなりそうなんだけど…照れくさそうに微笑むイルカ先生がかわいくて手が勝手に動いてしまっていたのだ。 「俺…がんばりますね?」 手を握り締めたまま、一瞬だけ唇を盗ませてもらった。 少しだけ我慢するご褒美が欲しくて。 「ん!あ、…はい…!その、俺も…!」 潤んだ瞳に高まる興奮。 …でもその隙をついたみたいに、イルカ先生はさーっと素早く台所の奥に行ってしまった。 「あーあ」 でも危なかった。逃げてくれなかったら多分俺はそのまま…。 ここは大人しく視姦プレイを満喫しよう。 獲物を逃がすつもりはない。 あとで…ゆっくり楽しめばいいのだから。 イルカ先生が耳まで真っ赤にしているのを見つめながら、俺は己にそう言い聞かせたのだった。 ********************************************************************************* リクエストをいただけたので農家にしてみたり。 地味に続きます。エロスアリになるといいなぁと思いつつニーズあるのかな(´・ω・`) ではではー!ご意見ご感想等御気軽にどうぞ! |