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人工の洞窟内に、僕の呻き声と男の興奮した呼吸が小さく反響する。
僕は跪き、篠沢のものを咥え、もうひとりの男――下辻のものを手で扱いていた。
身体の大きさとナニの大きさが比例するのか知らないが、どちらの男のものも宮下のものより確実にデカいことに、僕は戦慄していた。
「はぁ……秋山さん、いいッスよ――もう、出そうッス」
僕の頭を両手で抱えながら、篠沢は熱っぽい目で僕を見下ろしている。
篠沢の言うとおり、口いっぱいに咥えている篠沢のものは、すでに脈打ってイク寸前のようだった。
篠沢の限界を知って僕は、早くイッて早く終わらせてくれと、さらに強く吸って扱いて必死に頭を動かした。
「うっ――すげ、出るっ!」
篠沢がそう呻いたかと思うと、僕の頭に置かれた篠沢の手に力が入り、動けなくなった僕の口に自分のものを限界まで突き入れて、喉の奥で勢いよく射精した。
「うぐっ! うぐぇ!」
喉の奥を突かれ、おまけに射精され、咥えたままえずくが篠沢は気にかけてくれる様子もなく、すべて吐き出すまで離してはくれなかった。
やっと解放されて僕は、片手を地面につけると咳き込んだが、そのせいで余計に精液の臭いが口の中に広がってしまい、思わず吐きそうになる。
「秋山さん、そんなせがまなくても、たくさん飲ませてあげるッスよ。後ろの口にもね」
咳き込む僕に面白くもない冗談を言って、篠沢が後ろの方へと移動する。僕は慌てて篠沢の方へ振り向こうと顔を上げたが、下辻に乱暴に髪を掴まれ強引に上向かせられる。
「いたっ!」
髪を掴まれた痛さに声を上げると、後ろの方で篠沢が言う。
「あ、そいつけっこう乱暴なのが好きなんスよ。気を付けてくださいね」
何をどう気をつければいいんだと、抗議の声を上げる間もなく、上向かせられて開いた口に無理やり下辻のものをねじ込まれた。
再び、今度は下辻に頭を抱えられるが、さっきと違うのは僕の頭を下辻自身が動かして指導権を握るという、所謂イラマチオというものだった。
当然、僕の意志とは関係なく動かせられるので、僕は自分でもバカみたいに献身的だなと思いながら、下辻の動かすのに必死に合わせた。
「ううっ……うぐっ……うえっ!」
だが、そんな僕の思いなど察するつもりもないというように、下辻はすぐに動きを激しくすると、喉の奥へめがけて突いてくるから、僕は涙を浮かべながらまたえずいた。
「おい、ほどほどにしとけよ」
僕の後ろへ回って、僕のズボンを脱がせようとしていた篠沢が下辻に声をかけた。
そう注意したのは、僕のことを心配してかと思ったのだが、そんな考えがいかに愚鈍だったかとすぐに思い知る。
「怪我でもさせて宮下にバレたら面倒だからな」
「わかってる。お前こそ、そっち傷とか付けんなよ」
「ああ――でも、無理かもなぁ、オレのデカいし」
「大丈夫だろ。経験豊富みたいだからな」
「確かに。まぁ、別にバレてもいんだけどな」
そう言って篠沢たちは笑いあった。
頭上で交わされる会話に、笑い声に、僕はもし本当にこいつらがこのことを宮下にバラしてしまったら――と考えてゾッとした。宮下が僕に執着する様子を見れば、もしバレてしまったとき問題は大きくなってしまうような気がする。
抵抗も、言い返すこともできない無力な僕は、涙を流しながらただ下辻の強引なフェラに堪え続けた。
「でも、確かにキツそうだな」
面倒くさそうに篠沢が、僕の肌蹴た下半身に触れながら言った。すぼみに指が当たって、僕は反射的に下半身に力が入った。
僕のその反応をどうとったのか、篠沢が笑った。
「どうしたんスか、秋山さん。早く欲しいんスか?」
「んんっ――あぐっ――ぅえっ――むんっ」
「なんて言ってるんだ?」
「早くしてくれって聴こえたな」
「じゃあお言葉に甘えて」
「んんーっ!!」
篠沢たちの会話に僕は慌てて抵抗する。何とか片手を後ろへ回し、篠沢の動きを止めようとした。そして、篠沢の動きが一瞬止まった隙に、自分で自分の後ろに手をやって入口を解した。
「ははっ! いい光景ッスね、秋山さん。すげぇ欲しがってるヤツみたいッスよ」
「いやらしい人だな」
僕は羞恥に震えながら、それでも必死に手を動かした。
だが、下辻の動きが過激になると、その苦しさに手を動かすことも覚束なくなる。
下辻はすでに自分の腰まで動かしはじめて、僕の口をただの穴のように突きまくった。
「はぁ……出る――秋山さん、今度は全部飲み込んでくれよ」
「んんっ!」
下辻に口を激しく攻められていると、今度は篠沢が僕の後ろの手をどけて
「もういいでしょ、秋山さん」
そう言って、入口に篠沢のものがあてがわれたかと思うと、あっという間に強引にねじ込まれて行く。
「ううーっ! ぐあっ! んんーっ!」
腰を掴まれ少ししか解れていないすぼみに、篠沢の太いものがめり込んで行った。入口が大きく割り開かれて、硬いものが僕の中に入ってくるのが嫌というほど感じられる。
あまりの苦しさに悲鳴を上げたかったが、口には下辻のものを咥えさせられているからそれすらもままならない。
そんな状態で僕が呻いていると、そのタイミングで下辻が僕の頭を強く引きつけて、
「出るっ――くっ!」
喉の奥に向けて精液を放った。
僕はまた吐きそうになりながらも、律儀に下辻の言ったことを守ろうとして、吐き出される精液を一生懸命に飲み込もうとした。
下辻も自分の言ったことを守らせようと思ってか、射精が終わってもすぐには解放してくれない。
僕が何度か喉を上下させたのが分かったのか、やっと口の中からそれを引き抜いて、また僕の髪を掴むと強引に上向かせた。
「本当に全部飲んだんスね。あんた、やっぱいやらしい人だ」
下辻に笑いながら見下されて、言葉にできない感覚が背筋を走った。
その間にも篠沢の挿入は続いている。
「は……すげ、キツ……」
キツいと言いながら篠沢は、さらに腰に力を入れると僕の中にすべてを納めた。そして、最初はゆっくりと、だが徐々に速さを加えて腰を動かし始めた。
「やべ、はぁ……気持ちいっ」
篠沢はのぼせたような声でそう言うが、僕は内壁を抉られるような強い感覚に戦慄を覚えた。もしかしたら僕のそこがどうにかなってしまうんじゃないかという恐怖すら覚える。
「あっ――篠沢っ……ゆ、ゆっくり――」
このままだと裂けてしまいそうで僕はそう懇願したが、篠沢はそれをあえてだろう自分なりに解釈した。
「もっとゆっくり味わいたいんスか? 大丈夫ッスよ。一発では終わらねッスから。っつーか終われねぇし」
篠沢は気持ちの昂りを露にして、激しく僕を攻めはじめた。
「あっ! し、篠沢っ!」
僕は地面に両手をついて、痛みと激しさにくずおれそうになる上体を必死に支えた。
「はぁっ、マジ、気持ちい――」
だが、次第に繋がったところが濡れはじめ、挿入がスムーズになると篠沢の動きがまた速くなって、その刺激に僕は声を我慢することができなくなってきた。
「ああっ、んあっ、あっ、はぁ――」
地面に頭がつくほど上体を落として、腰を突き出すような格好をしながら、僕は自然と洩れる喘ぎを抑えることができなかった。
確実に僕は篠沢の攻めに感じはじめていたのだ。
「はぁ、秋山さん――秋山さんも気持ちいんスね」
「んっ――あ、はぁっ! 篠沢っ」
「もっとッスか。もっと突いて欲しいんスか、秋山さん」
「あっ! しっ、篠沢っ!」
篠沢の激しい攻めに僕は喘ぎ悶える。
そんな様子を眺めていた下辻が苛立たしげに篠沢に声をかけた。
「おい、早くしろよ」
「わかってるよ。もうすぐ――はぁ、秋山さん、一緒に……」
後半は僕に向かって言って、篠沢が僕のものを握った。
「ああっ!」
こんな状況でも僕のものは、しっかりと反応して先走りさえも溢れさせていた。
「あんたは声を出しすぎだ」
下辻が今度は僕にそう言って上体を起こさせると、いつの間にか大きさを取り戻した下辻のものを、再び僕の口にねじ込んだ。
「んぐっ!」
「噛むなよ」
また強制的なイラマチオをされ、後ろからは篠沢に責められ、僕のものを扱かれて、僕は状況を忘れて必死に快感を追った。
「んっ……んんーっ!!」
最初から強い篠沢の扱きに、僕はたまらず射精すると
「うっ――出るっ!」
射精した刺激が後ろへ伝わったのか、篠沢が呻いて僕の中で射精した。
熱いものが僕の中で飛び散る感覚に、ゾクゾクとした快感が体中を走る。
「はぁ……秋山さん、気持ちよかったッスか? もっともっと感じさせてあげるッスよ」
篠沢が言うと僕の中からそれを引き抜き、同時に口の中から下辻のものも引き抜かれた。
立ち位置が変わって、今僕が咥えていた下辻のものが、今度は僕の中に入ろうとしている。
まだ篠沢のものが入っていた余韻がある入口に、下辻のものがあてがわれて、僕の背筋を確かな期待の波が這ったのを感じた。
「はぁ、あ……やめ――もう……」
僕はもうこんな状況になりながら、自分が興奮していることが怖くて力なく懇願した。
だが、僕の懇願など聴こえてもいないのだろう、下辻の腰に力が入って大きなそれが僕を――いや、僕の理性を引き裂いた。
「ああっ! ひっ! いっ! あうっ!」
下辻の攻めは容赦なく、最初から激しかった。
先に射精した篠沢のものが端から少しずつ溢れて、そのせいで下辻が動くたびにいやらしい音をたてる。
それにすら興奮して僕は喘ぎ善がった。
「秋山さん、あんたやっぱ好きッスよね。こういうの」
僕の前に移動した篠沢が楽しそうにそう言うと、もう勃起させているそれを僕の目の前に突き出した。
後ろから激しく突かれながら、僕はそれに手を添えると、ついさっきまで僕の中にあったそれを躊躇いなく口に含んだ。
そして僕は、宮下のおもちゃであると同時に、篠沢と下辻の性欲処理の道具と成り下がった。