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『終わる世界、始まる世界』 byRiko

 

それはある日のこと。悟空が三蔵と共に長安にやって来て三ヶ月

───どうにかこうにか日々の生活には馴れてきても、未だ「自分の居場所」と言い切れるほど身の置き所が定まっていない、そんな頃に起きた出来事だった。

 

 

いつもの如く外で一人遊びをしていた悟空だったが、ふと見上げた空の色の変化に雨の気配を感じ取り、いつもより早めに寺院へ戻ってきた。当然ながらまだ仕事の真っ最中であろう三蔵の様子を確かめようと、外から執務室の窓へと近付いた悟空の耳に、僧侶の話し声が飛び込んできた。

 

「いつまであの妖を、この寺院に置いておくおつもりなのですか?」

 

そんな会話の内容に、悟空は咄嗟に窓の下へ身を伏せた。三蔵が返事をする様子はなく、少しの間を置いて僧侶の訴えが更に続いた。

「三蔵様の慈悲深い御心は重々承知致しておりますが、いかに子供といえど、所詮妖は妖。あのような異端なる存在は、寺院の秩序を乱します。それに…三蔵様も本当のところは、あの妖の扱いにお困りなのでは…?」

いかにも己は良識的な意見を述べているという風を装いながら、明らかに人ならぬ者である悟空への侮蔑の感情を含んだ声。やはり三蔵の答はない。応とも答えない代わりに否とも言い返さない三蔵の反応に、悟空の脈動が大きくなる。実際のところ、三蔵は目線を上げることすら馬鹿馬鹿しいといった表情で無視を決め込んでいたのだが、声だけを聞いている悟空には、それはわかりようのないことだった。やがて、全く反応を示さない三蔵に僧侶は諦めの表情で頭を下げ、執務室から出て行った。

軽やかに筆を進めていた三蔵の手が止まる。小さく息をついて筆を置いた三蔵は、袂から愛飲の煙草を取り出し火を点けた。深く吸い込み、ゆっくりと紫煙を吐き出す三蔵の口許が、微妙に歪んだ。

「困ってる…か。確かに、な…」

ポツリと零れた、何処か自嘲的な響きを含んだ呟きが、悟空の鼓膜を震わせた。思わず、といった様子で悟空が立ち上がる。窓枠に肩がぶつかり、派手な音を立てた。

訝しげにそちらに視線を向けた三蔵の表情が固まる。

「悟…空?」

窓の向こうには、零れ落ちそうなほど目を見開いた、驚愕の表情の悟空が立ち尽くしていた。

煙草から手を離し、三蔵は急いで立ち上がった。悟空の今の様子から見て、三蔵の言葉を聞いていたことは間違いなく、言葉の意味をそのまま受け取れば、「三蔵が悟空の存在を持て余している」と誤解しても仕方がない。

窓辺に駆け寄る三蔵に、悟空は今にも泣き出しそうな瞳で、それでも精一杯の笑顔を向けた。

「…なー…んだ…さんぞ、俺がいて困ってたんだ…だったらもっと早く言ってくれてよかったのに…一言で、よかったんだよ?『困るから、消えてくれ』って…それだけでよかったのに…俺バカだから…気付けなくて、ゴメン…」

たどたどしく言葉を繋ぎながら、殊更明るく振舞う声が震えている。もう一度小さく「ゴメン」と呟いて、悟空はその場を走り去った。

「悟空…!!」

三蔵が窓枠を飛び越えて後を追いかけようとした刹那、扉をノックする音と共に来客を告げる僧侶の声が届いた。窓枠にかけていた手を離し、三蔵はチッと大きく舌打ちをした。本音を言えばこのまま無視して立ち去ってしまいたかったが、今日の来客は三蔵でも無碍には断れない筋の、大層な肩書きの付いた面倒な年寄りだった。

既に小さな後ろ姿が見えなくなった外の景色から視線を戻し、あきらめにも似た溜め息を一つついてから、三蔵は執務室を後にした。

 

 

三蔵の元を走り去った悟空は、寺院の裏手にある小さな山の、欝蒼と木々の生い茂る森の奥深くにいた。周囲の木々の中でも一際大きな木の根元に、悟空は小さく身体を丸めて蹲っていた。鮮やかな金の瞳はいつもの生彩さを失い、虚ろな視線を宙に漂わせている。

その姿はまるで五行山で一人膝を抱えていた、あの頃のようで。

半時程が過ぎただろうか。雲行きの怪しかった空から、静かに雨が降り始めた。

周りの地面が濡れていく中、自分の身に雨が降り注いでこないことを不思議に思った悟空が目線を上げると───冷たい雨から幼子を庇うように、周囲の草木が枝葉を伸ばし合い、悟空の頭上を囲っていた。

「…ありがと」

誰に告げるでもなく、悟空は短く礼を述べる。木々のざわめきの中から、ふと微かな囁きが聞こえてきた。

 

『帰らなくていいの…?』

 

悟空の身を案じていることが感じられる、穏やかな声。悟空はゆっくりと首を横に振った。

「…帰れない…んだ。三蔵さ、俺がいて、困ってるんだって。俺…一緒にいられないのも淋しいけど、三蔵が困るのは…もっとイヤなんだ…」

光溢れる世界を、くれた人。だからこそあの人には、いつも心晴れやかであってほしい。その心に影を落としている原因が自分にあるのなら、もうあそこにいてはいけない。

雨から守られている悟空の丸い頬を、ぼろぼろと大粒の涙が零れていく。木々の梢を揺らす風が、柔らかくその頬を撫でていった。

 

 

一方、愚にもつかない接待に駆り出されていた三蔵は、幾度めかの視線を向けた窓の向こうが雨の景色に変わったことに気付いた。

その秀麗な横顔に、明らかな不機嫌の色が浮かぶ。

行くあての無いあの子供は、何処でこの雨に濡れているのだろう。

傷付いた瞳を、していた。それなのに馬鹿馬鹿しいくらい懸命に、笑おうとしていた。

『声』は届かない。意識して抑えられるほど悟空は器用ではない。『拒絶された』という思いが、無意識の内に感情に蓋をしてしまっているのだろうか。

延々と続く空々しい言葉のやり取りは、未だ終わる気配を見せない。ついに我慢の限界を越えた三蔵が、派手な音を立てて椅子から立ち上がった。

「…お話中申し訳ないが、体調が優れない故、これで失礼させて頂く。」

一切の介入を許さない断固とした口調で言い切った三蔵は、不機嫌な面持ちのまま応接室を出た。

「さっ…三蔵様!!」

焦りを隠せない声を上げた僧侶の一人が、慌てて三蔵の後を追う。しばらく無視して足を進めていた三蔵が、くるりと振り返った。

「聞こえなかったか?俺は体調不良で、今日いっぱい休養を取る。これ以降どんな来客も仕事も受け付けない。いいな?」

「で、ですがっ…」

尚も食い下がろうとする僧侶に、三蔵は躊躇いなく法衣の合わせから抜いた短銃を突き付けた。その照準は正確に眉間に合わされている。「ヒッ」と僧侶の喉元から、引き攣れたような声が上がった。

「邪魔をした奴には、命の保証をしない…あのいけ好かねぇジジィのこめかみに突き付けたいのを堪えてやったんだ、そっちもそれ位の譲歩はしろ。明日からは、いつもどおりに仕事をする。」

銃を合わせに仕舞い直した三蔵は、再び踵を返し早足で歩き出した。

その背中は、もう決して振り返らなかった。

 

 

微かな悟空の気配を辿りながら、山の奥へと進んでいく。先刻より激しくなった雨は容赦なく全身を濡らしたが、三蔵は傘も持たずにぬかるんだ泥道を駆けていった。

森の中に入った途端、三蔵の足取りが鉛でも括りつけられたように重くなる。ぬかるみに足を取られているから、という理由だけではない。明らかに「何か」が、三蔵がこの先へ進むことを阻んでいるのだ。

確かに悟空の気配を感じるのに一向に近付けないもどかしさに、三蔵の柳眉がきつく吊り上がった。じっとりと濡れて重くなった袖をバサリと翻し、三蔵の両手が印を結ぶ。「神に最も近い」と称される、まだ「少年」といっても差し支えのない若き最高僧の指先が結んだのは、不動明王の印。

「この奥にあのバカザルはいるんだろ!?何のつもりか知らねぇが、これ以上邪魔をするなら、ここら一帯焼き払ってでも先に進むぞ!」

三蔵の口から、鋭い刃のような声が飛ぶ。しばしの間森は静寂に包まれ、雨の降る音だけが響いていた。やがて木々のざわめきの間から、微かな囁きが三蔵の耳に届いた。

 

『…貴方がそれほどの決意を持ちながら、どうしてあの子はあんな風に一人ぼっちで泣いているの…?』

 

その一言に、三蔵の怒りに満ちた表情が虚を突かれたという感じのそれに変わる。三蔵は結んでいた印を解き、うなだれて黙り込んだ。木々の囁きは、更に続いた。

 

『あの子は「帰れない」と言った…そばにいられない淋しさより、困らせる方がつらいのだと…』

 

…知らなかった、のだ────

当たり前のようにすんなりと隣りにいたから

向けられるのはいつも笑顔だったから

あれほどギリギリの思いでそこに立っていたのだと

知らずに今日まで来てしまったのだ

 

ふと三蔵を拒んでいた空気が和らぎ、道が開けた。

 

『気付いたのなら…きちんと伝えてあげて。気が遠くなるほど永い間ずっと独りだったあの子に…いるべき場所はあるのだと、わかる形で伝えてあげて。』

 

森の草木に導かれるように、三蔵は小走りで先へ進む。森の最奥、一際目立つ巨木の下に、悟空はいた。周りの草木が風雨から守るように、眠る悟空を包み込んでいる。そのすぐ横に立った三蔵は、膝を丸めて眠る悟空を静かに見下ろした。

「バカザル…手間かけさせやがって…」

その場に屈み込んだ三蔵は、そんな呟きとは正反対に、泣き腫らした赤い目許をそっと撫でる。法衣を脱いだ三蔵は、壊れ物を扱うような動作で悟空を包み、抱き上げた。ほんの少しの間その寝顔をみつめていた三蔵だったが、風に紛れそうなほど微かな声で「世話をかけた」と一言呟き、元来た道を戻っていった。

 

 

瞼を開いた金の瞳に最初に映ったのは、見慣れた天井。ガバッと勢いよく起き上がった身体は温かく、きちんと寝間着に着替えている。

「何で…」

弱々しい呟きが、その口から漏れる。自分が今いるのは三蔵の部屋で、寝ていたのは三蔵のベッド。泣き疲れて眠ってしまった悟空には何がどうなったのか皆目掴めなかったが、自分が戻ってきたのだということだけはわかった。

窓に目をやると、外は変わらずに強い雨が降り続いている。悟空はベッドから下り、窓辺へと寄った。鍵を開けようとしたその時、背後から突然声をかけられた。

「人が風呂入ってる間にバックレる気か?いい加減にしとけよ」

決して大きくはない、しかしはっきりとした意思を示す三蔵の声に、悟空がぎこちなく振り返る。そこには緩く寝間着を羽織り、まだ身体から湯気を立ち昇らせている三蔵が立っていた。

やはり三蔵は、自分を連れ戻しに来たのだろうか。この降り続く雨の中を、残りの仕事も放り出して。

悟空がクシャリと顔を歪め、その口を開いた。

「…バッ…カじゃねーの!?…わざわざ嫌いな雨ン中、ズブ濡れになってさ…俺、迎えに来てほしいなんて言ってねぇのにっ…」

三蔵が雨が苦手なことを、悟空は知っている。一緒に生活したのはまだ僅か三ヶ月だが、それでも悟空は気付いていた。

雨の日の三蔵が、ほんの少し無口になること。その紫の瞳が、ほんの少し遠くを見ていること。

誰に訊かなくともわかるのだ。この瞳は唯一人、この人だけを見てきたのだから。

悟空の言葉に、三蔵の瞳が軽く眇められる。三蔵は視線を外さぬまま、悟空に近付いてきた。無言のまま三蔵が左腕を上げる。悟空はビクリと身を竦ませ、きつく目を閉じた。

殴られて終わるなら、それもいい。その方が、はっきり心を決めることが出来る。

だが悟空の思惑に反して、予想した衝撃は訪れなかった。

「えっ…?」

気が付けば、その胸にすっぽり抱き込まれていて。

「な…んだ、よ…ワケわかんねーよ、もう…」

胸中の困惑をその声に滲ませながら、悟空は腕を突っ張って身体を離そうとする。だが三蔵の腕は、逃げる余地の無いくらいしっかりと悟空を抱きしめた。

「三蔵は…『しょうがない』って思ってる?他に行くトコもなくて、知ってる人もいなくて、だから…『困るけどしょうがない』って…だったら俺…」

ぽつぽつと紡がれる悟空の言葉に、三蔵の脳裏に先刻の木々の囁きが甦る。

 

『そばにいられない淋しさより、困らせる方がつらいのだと…』

 

三蔵の真意は悟空が思っていることとは全く違うのだが、それでもこの小さな心は傷付いたことだろう。なのにこの子供は、憤るでもなじるでもなく。ただ一言謝った。

“気付けなくて、ゴメン”と。

三蔵の口から、深い溜め息が漏れた。

「…確かに、困ってるってのは、本当だ…」

淡々と告げられた言葉に、悟空の身体が小さく震える。悟空は再び身を捩って腕の中から抜け出そうとするが、三蔵は一向に力を緩めようとしない。

「…お前が現れるまでは、俺は自分の目的のことだけ考えて、先代から受け継いだ『三蔵』としての役割だけを果たしていけばいいんだと思ってた。俺の人生は俺一人きりで、そのまま生きて、終わっていけばいいんだと…」

三蔵はもう一度軽い溜め息をつき、抱き寄せた小さな焦げ茶色の頭に顔を埋めた。

「お前と出逢うまでは、声が枯れるほど誰かを本気で怒鳴ったことなんかなくて、『花が咲いた』とか『小川をみつけた』とか、そんなどってことねぇ理由で振り回されて疲れたこともなくて…お前は当然みたいな面してどんどん俺の方へ踏み込んできて、自分でも『何なんだオイ?』ってくらい様々なことが変わり始めて、なのにお前があんまりに間抜け面でヘラヘラ笑いやがるから…」

そこで一度言葉を切った三蔵は、より深く腕の中の小さな身体を抱き寄せる。悟空の寝間着にくっきりと皺が刻まれるほど強く強く、その腕に力を込めた。

 

今ここで、伝えなくてはいけない。

一切の虚飾の無い心を示してくれた、唯一人の相手に。

自分もまた、一切の偽りのない、あるがままの心を。

 

「気が付いたらココは、『俺一人の世界』じゃなくなっちまったじゃねーか。」

 

その一言に、悟空がおずおずと顔を上げる。見開かれた金の瞳が、戸惑いに淡く揺れていた。視線を合わせた三蔵の口許に、何とも表現し難い苦笑いが浮かんだ。

「…お前が図々しく居座るようになってから、色んなコトがちっとも俺の思いどおりになんねぇ…だから、困ってんだよ…」

「俺…ココにいて、いい…の?」

頼りなげに震える声。三蔵を見上げる瞳が、朧に潤む。

「当然みたいな面してズカズカ入り込んできて、ヒトの世界を勝手に変えちまいやがって、あげくに『ハイさよなら』なんて承知するワケねーだろ。」

「さんぞ…?」

三蔵は軽く身を屈め、悟空の額に自らの額を押しあてた。

「…離さねぇって、言ってんだよ…バカザル…」

三蔵らしいぶっきらぼうな物言いで告げられた一言は、まぎれもない、彼の『心』そのもの。

悟空の瞳から、止め処も無い涙が零れる。三蔵は唇で、その涙を掬い取った。

「…何度もぼろぼろ泣いてんじゃねーよ、バーカ…そのうち目が溶けちまうぞ。」

そんな悪態をつきながらも、唇の温もりは優しくて。悟空は泣いたまま、照れと拗ねが入り混じったような表情で、丸い頬を更に膨らませた。

「何度もバカバカって言うなよっっ…」

「否定しようのない事実じゃねーか…おい、そろそろ寝るぞ。俺はもう疲れた。」

「へ…?あ、うん…そうだね。じゃあ、お休み。」

今度こそ三蔵の腕から離れようとした悟空だったが、そんな間もなくヒョイと抱え上げられて、三蔵のベッドに下ろされる。呆気に取られているうちに部屋の灯りを消した三蔵が、当たり前のように隣りに滑り込んできた。慌てて悟空が起き上がろうとすると、グイッと腕を引かれ、あっさりと身体ごと引き戻された。

「寝るっつってんのに、何をバタバタしてやがんだテメェは」

「あの、さ…三蔵?俺もう、勝手に抜け出したりしないし、一人で大丈夫だから…」

「…テメェはこの状況がイヤなのか」

「ちげーよ!そうじゃなくて…三蔵、疲れてんだろ?」

森の中で眠ってしまってからここで目を覚ますまでの記憶が、悟空には全く無い。ということは、三蔵が抱きかかえて連れてきてくれたのだ。この雨の中悟空を濡らさぬよう、注意を払いながら。どんなに察しの悪い悟空にも、それぐらいのことはわかる。自分のせいで疲れさせてしまったのだからこそ、ゆっくり休んでほしい。それなら一人で広々寝た方が、疲れが取れるに決まっている。

「…あぁ。今日の俺は、どっかの誰かのお陰ですっげー疲れてる…だから、ケリ入れたりしたらコロスぞ。」

そう言い終えた途端、蹴飛ばす隙間も無いくらい抱きしめられた。

「…うん…お休み。」

息が詰まりそうなほどの圧倒的な温もりの中、悟空は照れ臭そうに笑って瞼を閉じた。

 

 

次の日も雨は日中いっぱい降り続き、雨雲がようやく去ったのは、夕方になってからだった。そんな悪天候の中、外へ仕事に出かけていた三蔵が寺院に向かって歩いてくると、門の前に悟空が立っていた。

「…わざわざ待ってたのか。」

「うん…雨が止んで、夕焼けの色、すっげーキレイだから…一緒に見たかった。」

近付いてくる三蔵に笑いかける悟空の顔が、夕映えで赤く染まっている。

「…フーン…」

わざと素っ気無く応える三蔵と、並んで歩く。一歩前に出た悟空が、三蔵の顔を覗き込んだ。

「お帰り、三蔵。」

屈託のカケラもない、まっさらな笑顔。世界中で唯一人、自分だけに向けられた『光』。

三蔵の口許に、ほんの僅かな笑みが浮かんだ。

「あぁ…」

 

 

ここでただいまを云い続けよう

おまえがお帰りなさいをくり返す間

ここへ何度でも帰って来よう

ここで熱いお茶を飲もう

ここで一緒に坐ってしばらくの間

涼しい風に吹かれよう

 

谷川俊太郎

『地球へのピクニック』

 

 

HAPPY・END

 

 

《戯れ言》

888hit、シャア兄さまからのリクエスト「雨のち晴れの物語」…でございました。果たしてリクエストの趣旨にきちんと沿うことが出来たのかは疑問なのですが(苦笑)。出逢って間もない、お互い手探り状態の二人…なんていうのはもう定番中の定番ですが、私自身はここまで若い(笑)二人を書いたのは初めてです。いつもある程度年月が経っていて、ある程度お互いのスタンスをわかり合っている二人ばっか書いてるもので(^^;)。これはこれで書いていて楽しかったです。この年齢設定じゃ、流石に清らかさんだし(爆)。

却って新鮮だったかも(←オイ)

シャア兄さま、少しは楽しんで頂けましたでしょうか…?

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