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『スク水の妹が性欲を滾らせるお兄ちゃんにお風呂場でご奉仕しちゃうぞ』





   ≪3≫

 風呂場の湯気に、兄妹のシルエットが浮かび上がる。
 バスチェアーに座り込んだ将一。その背中側で膝をついた野々子の手が、ゆっくりと上下の往復を繰り返す。
「どう? 気持ちいいかな、アニキ」
「ああ……そこ、うん。すごくいい」
 石鹸まみれのスポンジで兄の背中を擦りつつ、野々子はちょと感心していた。
(アニキの背中って……筋肉ついてて、ガッシリしてるんだ。意外だなぁ……)
 将一の体は、それほど筋肉質というわけでもない。
 むしろ、ひょろっとした痩せ型の体型である。見た目はそんなでも、あちこちに骨格の描く起伏がゴツゴツとよく目立つ。女とはあきらかに違う体だ。
(なんか……部活の男子みたいなマッチョ、って感じじゃないのに……なんだろ? なんか男って感じ……)
 慣れ親しんでいるはずの兄。
 気を使うこともない血縁の間柄ではあったが、裸を見ていると異性を強く意識させられる。もっとも身近な雌雄の関係なのだ。
 普段は気にしたこともない奇妙な感覚。それをごまかそうと、野々子は照れ隠しにちょっとおどけてみせた。
「お客さぁ〜ん。いい体してますね」
「フフン。まあな……っていうか、これじゃ体洗ってるだけだろ!」
 妹のノリにつられた将一だが、すぐ我に返る。
「なんだよ。さっきは手伝うとかなんとか、はりきってたくせに」
「へへっ。ごめ〜ん。アニキと一緒にお風呂に入るなんて、ひさしぶりで……なんか嬉しくってさ」
 野々子がいつもの調子で、明るく笑う。
 将一は首を捩って、背後に目を向ける。
「まあ、それはいいとして……」
 兄の目線が下から上に。
 風呂場の床に膝をついた野々子は、水着を着ていた。
 さしてめずらしくもない紺色のスクール水着。部活や体育の授業で使っているものをそのまま着てきたらしい。
 最近は成長が著しいのだろうか。スク水のサイズはちょっと小さめに感じられる。控えめな胸元部分はそうでもないが、腰回りはぱっつんぱっつんだ。ふっくらと柔らかな丸味を帯びた下半身。ウエストのくびれから下肢にかけての女性的な曲線が描く艶めかしさは、やけに扇情的な空気を醸している。ムチムチと張りのある太腿は、部活動で鍛えられた成果とでも言うべきか。
 ところがそこで将一から、どことなく不満そうな声が出てきた。
「なんで、水着なの?」
「なんで、って……私まで裸だったら、本当に二人で一緒にお風呂に入るだけになっちゃうと思うんだけど」
「そ、そりゃまあ、そうだけど」
 頬を赤らめた兄がぷいと前に向き直る。
 実際、将一もそれほど期待していたわけでもないのだろう。
 妹の裸体を見て興奮するなど、あってはならないことだと理性ではわかっているはずなのだ。とはいえ、建前とは別にして、女の裸が見たいというストレートな性欲だけは旺盛な年頃にある。
 無邪気な野々子には、兄の相反する感情がまったく理解できていない。
(アニキってば、ナニ照れてるんだろ……? でもなんか、照れてるアニキって……ちょっとかわいいかも……)
 野々子はなんとなく、悪ノリしたくなる気持ちになってきた。
 そこでいきなりガバッと両腕を大きく広げて、将一の背から抱きついていく。
「へっへっへ。お客さん、前も洗ってあげますよ」
「こらっ、ちょっ……い、いきなり……おふぅ」
 腕を回して、兄の背後から腰に巻きつけるようにして抱き締める。
 密着した状態で手を伸ばすと、狙いはすぐそこだ。タオルを被せて隠していてもニョッキリとつき出して、存在をアピールしている牡竿。
 大きく反り返った肉幹を左右の手のひらで包み込む。握った拳ふたつを縦に並べても、先端の三分の一がはみ出す巨根ぶりだ。
 太い茎肉の弾力に、野々子はちょっぴり驚いた。
「うわぁ。これ、けっこう硬いんだねえ」
「お、おまえなあ……ちょっと待て。タオルどけて、タオル。擦れすぎて痛いから」
「あ。ごめん」
 謝ってから兄の腰にかかったタオルをつかみ取る。
「うっわ……キモっ!」
 バキバキにいきり勃った図太い怒張を見るなり、野々子は眉をひそめた。
 完全にエレクトしきった男性器を見るのは、生まれてはじめてのことだ。ごく普通の少女にとっては、裏筋を盛り上がらせた肉幹も、血管を浮かせた茎肌も、精液をタップリと溜め込んでいそうな陰嚢も、大きくエラを張らせた亀頭の間近にあるくびれさえも、何もかもがグロテスクに見えてしまう。
(ホラー映画の宇宙人みたいだなー……でも、なんかちょっと……面白い形してるよね、これ……)
 それでも好奇心いっぱいの年頃なので、すぐに慣れてしまった。目を輝かせて将一を質問攻めにしはじめる。
「男の人って、みんなこんなキモチワルイものがついてるの?」
「気持ち悪いとか言うな」
「いやー。マジキモいってー」
 苦い顔をする兄の下半身を凝視する野々子。
「これヤバくない? っていうかさ、めっちゃ腫れてて痛そうだよ」
「うう、うるさいなあ。イヤなら触らなくていいよ。イヤなら!」
「怒らないでよぉ。ボク、別にイヤだなんて言ってないのに。ちょっと、アニキ。ほら、こっち向いて……」
 野々子は兄に体の向きを変えさせて、正面で向き合う。
 対峙した状態で足を開かせる。すると、床に膝をついたスク水姿の胸元あたりが、反り返った屹立と同じ高さになった。
 兄の股間と向き合った野々子は、ちらと上目で問いかける。
「それで、これ。どうしたらいいの?」
「えっと、まず手で握って……親指とひとさし指で輪を作るみたいな感じで……うん。そう、そんな感じ。で、腕を上下に動かして擦って……」
 兄から言われるがままに強張った茎肉を握り、軽く摩擦を加えていく。
(やっぱりこれ……見た目、チョーキモいんですけど……なんだろ……グニグニ? ゴムっぽいのに、表面がザラついてて……うーん……)
 はじめて触れる勃起肉の感触を不思議に思いつつ、野々子はゆっくりと手を動かし始めた。
 太い幹肉に柔らかい手のひらをそっと擦りつける。とたんに盛り上がった裏筋が脈打ち、拳大の亀頭部が魚のエラ呼吸を思わせる動きで収縮した。
「おおー。ヒクヒクしてる」
 牡肉の過敏な反応に、思わず大きな瞳を見開く。
 感心した声を発しながら、手に上下の往復を繰り返させる。ひと擦りするたびに目に見えるほどの反応があった。
 何度も扱いているうちに、野々子もだんだんと慣れてきた。兄の反応をうかがいながら、快感の強い位置を探ることまでしている。
「こんな感じでいいのかな。ここ、気持ちいい?」
「うん……いいぞ。その調子。その調子で」
 奉仕行為を受けている兄が、いかにも満足げに目を細めている。
 将一のウットリとした表情を見ると、野々子はなんとなく嬉しくなった。
 男を恍惚に導いた達成感のようなものが、女の自尊心を満足させている。まだ無邪気な年頃なので、あまり自覚はない。けれども、異性の性器に対する抵抗は自然と薄くなっていた。
(うーん……なんか、達成感? なんだろ、このやり遂げた感じ……)
 小さな感情の働きが彼女の行為を大胆にさせていく。
 野々子は夢中になって、手の奉仕を繰り出す。細い手首が上下するたびに、兄の陰茎は強張り、太い幹管を漲らせる。
「どんどん固くなってるけど、このまま続ければ……出るの? かな?」
「ああ……つけ根のところに手のひらを擦りつけて……いいぞ。ううっ……先っぽのくびれに近いところで、手首を内側に巻き込んで……そう! そういう感じでっ……おおおぅ」
「気持ちいいの? ボク、うまくできてる?」
「おぁ、最高だぁ……すごくいいよ。オマエ、上手だよ……うぅ」
 しきりにヒクつき、硬度を増す怒張。
 喜悦に包まれた兄の表情を見ている野々子に、わずかな変化が訪れる。
(アニキ、すっごく気持ちよさそうになってる……こんなところ見てたら、なんだか……ボクまでヘンな気分になってきちゃうよ……)
 野々子は臍のあたりに、ジワッと軽い疼きを感じた。
 性感のもたらす衝動に促された少女の手が、下腹部に手をあてがう。
 水着ごしの下腹に添えた指先が、わずかに動き出した。
 デリケートな性器からやや離れた位置をさすり、あるいは押し揉む。処女特有の控え目な指の運びであった。けれども、普段からオナニーなどろくにしたことがないため、ぎこちない愛撫しか加えられない。そのせいで、かえって肉欲が募っていく。餌をもらえずにひたすら焦らされている、小動物のような気分になってくるのだ。
 もどかしさが満ちてくると、つい口から疑問が出てくる。
「ねえ。アニキ、そろそろ出る?」
「ま、まだ……できれば、口で……舐めたり、しゃぶったりしてみてほしい……かも」
「……え?」
 野々子の目が点になった。
「イヤならいいって。やっぱ今のナシ!」
「べつにイヤじゃないけど」
 自分の発言に照れて頬を赤らめた将一につられ、彼女の頬も紅潮する。
「でも、なんか……それってすごく……エロい、よね」
 男性器に対する抵抗感は薄れていたとはいえ、そこはやはり年頃の少女でしかない。
 兄と卑猥な話題を交わすだけで、羞恥心がこみあげてくる。恥じらう気持ちが生まれると、持て余していた性欲と理性のせめぎあいが始まった。懊悩が強まるにつれて、スクール水着に包まれた柔肌が赤く染まっていく。
 妹のためらいを感じた将一から、やるせない声が出てきた。
「それは、まあ……そ、そうだな。やっぱり、やめておくか」
「……す、するよっ。してあげる。途中でやめたりするのって、よくないもん」
 持ち前の真面目な性格を発揮する野々子。
 困っている兄を助ける名目が、淫らな行為の段階を進める口実にすり替わる。もっとも、恥ずかしがるばかりで考える余地がないだけで、そこまで明確に意識しているわけでもない。
「じゃ……じゃあ、お口で……するね」
「手も動かしながらで頼む」
「けっこうめんどくさいんだねえ。んっ……」
 開いた足の間に蹲ったまま、背を丸めて兄の股間に顔を寄せる。
 すぐ目の前に、反り返った肉竿が盛り上がった裏筋を見せていた。舌を伸ばした野々子は、先端部にある鈴口のあたりを舌先でさぐるようになぞる。
(このへん……で、いいのかな? よくわかんないや……そんなにイヤな感じしないから、まあいいよね……)
 事前にシャワーの湯で洗ってあるせいか、予想していたほどの塩気や、不快な牡臭さはなかった。そのおかげなのか、さしたる抵抗も感じないまま、淫らな口戯に没頭してしまう。
「んぅ、ん……あふ、んっふ、んく、ン……」
 座った兄の股間に顔を埋めて、ゆっくりと舌をめぐらせる。
 唾液の分泌が始まり、触れ合う粘膜の間からピチャピチャと淫らな音が放たれた。粘液のおかげで舌愛撫はだんだんと滑らかになっていく。穂先を舐め回されている将一が声を上ずらせるほどだ。
「ああ……いいぞ。すごく良くなってきた」
「んっ、んっく……ぇう、ん、んぅ……ぇう」
 兄の手が頭の上に置かれ、彼女の舌愛撫を誘導した。
 愛らしい桃色の舌が亀頭の表面をねぶり回し、唾液を塗り広げる。舌粘膜が亀頭の表面を撫でると、太い屹立がいきり、根元から震えが走り抜けていく。
(アニキ……すごく気持ちよさそう……男って、オチンチン舐めてあげるだけで……こんなに感じちゃうんだ……)
 自分の行為で兄が快楽を得ている。
 その様子が自覚できると、野々子の舌はますます艶かしくくねった。
 敏感な海綿体の上を少女の舌が這い回る。海綿体は滲み出てきたカウパー汁と唾液にまみれ、てらてらと濡れ光っていた。
「んぷ……ング、んんっ、んぅ、ん……んっぐ、んんっ」
 重点的な刺激を加えられた先端部から、粘つく前戯汁が溢れ出す。
 いかつい男根が粘汁まみれのスティックバーと化した。息を喘がせる魚のように、しきりに尿口がヒクつく。小さな縦割れの中から、でろでろと大量の粘っこい汁が流れていた。
「んぐ、ぷぁ……なんか、苦いお汁が出てるけど……」
「んっ……それ、吸って……うは、そうすると……もうすぐ精液が出るから……おおぅ」
 野々子は言われるがままに舌先でカウパー汁を掬い取る。
 続けざまに、特に深い考えもなく喉を鳴らして飲み下していく。口に入ったものを吐き捨てるような、汚らしい仕草を避けたがる愛らしい女心が自然とそうさせるのだ。その素直さが、淫蕩そうな汁飲みを演じさせていることには気がついていない。
 女の本能が働きを強めると、淫らな行為に対する抵抗感がすっかり消え失せえている。その穴埋めとなるかのごとく、かわって少女の性欲がムラムラと膨れ上がっていった。
(……ボク、アニキのエッチなお汁を飲んじゃってる……なんだろう。こうしてると、ボクもどんどんエッチな気分になっちゃう感じがする……)
 なだらかな臍下の曲線に添えていた手の位置が、さらに下がっていく。
 指先はスク水の股布で隠された割れ目の上にまで届いている。
 野々子は次第に、もどかしさをこらえきれなくなった。白磁のごとくまぶしい腿肌をさらした大腿部をキュッと閉じて、鼠蹊部に心地よい圧迫を加える。内腿を締めつけて性感を盛り上げさせつつ、紺色布地の上から指で恥肉を押し揉む。すると、性器の周辺が刺激され、じわじわと愉悦が昂ぶっていった。
 けれども、それ以上はどうしていいかわからない。強まるばかりの肉欲を持てあましてソフトな愛撫を繰り返すばかりである。
 兄の肉棒を舐めしゃぶりながら、自分を慰める行為。幼稚な愛撫ががエスカレートしてくと、かえって牝欲を煽られる。
 そんな単純なことに気づかないまま、フェラと同時進行の自慰を続けていく。何をしているか自覚もなしに、彼女は拙い指先をめぐらせることしかできなかった。
「はふ、ん、んー……んふ、んっ、んぁ」
 劣情を催し、興奮に息を乱す野々子。
 将一はといえば、口唇奉仕の快感に夢中のようだ。自分の快楽を味わうばかりで、妹の変化に気づいてすらいない。
 野々子のほうも、はじめてのフェラチオを上手くこなすだけで一生懸命になっている。
 もっとも身近な異性である、兄の快楽を引き出す行為。年上の牡を恍惚とさせる、淫らな舌戯で自尊心が満たされるのだ。巧みな性技で、女の悦びを味わう手段を知ってしまったからであった。
 じつに他愛もない理由で、射精を促す舌の動きは大胆になる。海綿体の表面に舌粘膜を被せて、口からこぼれ落ちる唾液を亀頭冠の盛り上がりにタップリとまぶしていく。あるいは舌先でツンツンと穂先のくびれを啄むようにして、カウパー氏腺液を掬い取り、牡の感じるポイントをなぞり上げる。ほんの数分前まではぎこちない舐め方しかできなかったが、今ではすっかり濃厚な舌奉仕となっていた。
 桃色の粘膜同士の触れ合いは、淫蕩そのものである。穂先に重点的な刺激を加えながら、張りつめた幹肉を扱かれれば尚更だ。絶え間なく続けられる情熱的なフェラ奉仕で将一が牡肉を漲らせれば、野々子はますます熱心に口の性技を習得していく。生娘であるにもかかわらず、積極的に男の快楽を誘い出す手口が身についていくのだった。
「はぶ、んぐ、んぅ……んっふ、んぐ、んぎゅ、んぅぅ……」
 舐めるだけでは飽き足らなくなってきた野々子が、膨らんだ亀頭に唇を被せる。
 ぬちゅぱっ……。
 粘液の放つ淫猥な音とともに、少女の口の中に兄のいきり勃つ肉棒の先端が飲まれていく。牝の体温と湿った粘膜に包まれた亀頭冠は、張り裂けそうなほどカリ山を盛り上がらせる。
 口内粘膜のぬめりで海綿体が包み込まれると、将一は首を仰け反らせた。
「んぶ、んっく、んぐ……んぅ、んっ……んふ」
「たっ、たまんね……そのまま、うぁ」
「はぶ、んちゅ……んふ、んっ、んんっ……」
 敏感な牡の先端部をピンク色のリップがなぞる。
 妹の唇からぬくい温度を感じるだけで、驚くほどに快感が増すらしい。
 将一はバスチェアーに腰掛けたまま、蹲る野々子の頭に置いた手をブルブルと震わせる。もっと強い刺激がほしいと、催促しているみたいな動きだった。
「んっ、んぐ、んふ……ふぁ、あぐ、んっ、んー……んんぅ」
 太い牡肉を唾液まみれに変えながら、野々子は頭を上下に振る。
 口の端から涎が垂れるのも構わずに、口内で舌を動かす。たちまちペチャペチャと淫らな水音が奏でられた。そうやって舌先で亀頭粘膜に唾液をなすりつけつつ、しゃぶっている勃起肉をひたすらに舐め回す。
 兄の反応をうかがいながらのぎこちない舌愛撫。まだまだ拙いところのある口唇奉仕だが、さして女性経験があるわけではない将一には、妹フェラの効果は充分以上だった。
(ん……アニキのオチンチン……なんか、ヒクヒクしてきた……)
 膨らみきった怒張がしきりにヒクつき、射精の予兆を示す。
 終わりの近づいてきた予感に、野々子は粘液で濡れ光る穂先から顔を離して兄に問いかける。
「ぷわ……ねえ、アニキ。もうすぐ出そうなの」
「もうすぐっ。もうすぐだから」
 質問の答えが返すなり、兄の手が少女の頭をグイと引き寄せた。受け答えの間も惜しいとばかりに、ふたたび口の中に逞しい肉茎がねじ込まれる。
「はぷ、ン……」
「ウ、ウウッ……うおおおっ!! もう我慢できん!」
「ふぎゅ!? ンッ……んぶ、んっく、ング……んんぅーっ」
 将一が妹の頭をつかんで、腰を激しくゆさぶりだす。
 野々子の口内を液汁に覆われた怒張が往復する。突然のことに驚き、彼女は逃げることもできないまま、兄の突き込みを受け入れるしかなかった。
「はぶっ、グ……んっふ、んぅ、んんっ、んぶ……」
 座ったままの将一が腰を捩り、頬の裏側に亀頭が擦りつけられる。
 粘膜同士が密着することで、よほど恍惚が増すのだろうか。強張った剛直は、ますます硬度を高めていく。そのうえ膨張ぶりがすさまじい。ミチミチと音をたてて、いきり勃つ怒張が太さを増していった。今では野々子の唇が裂けそうなほどだ。
(アニキのオチンチンが、どんどん……大きくなって……こんなんじゃ、息ができないよう……)
 野々子は息苦しさに喘ぎつつ、鼻孔でかろうじて呼吸をつなぐ。
 ところが手のつけられないことに、竿肌に鼻息がかかると腰のピストン運動が加速する。妹の息を恥毛のあたりに吹きかけられると、将一はかえって興奮してしまうらしい。勃起肉は爆ぜそうなほどに膨らみ、しきりに痙攣を繰り返す。滾りに滾った射精欲をぶちまける、ほんの一歩手前の状態だ。
 将一はがばと立ち上がって、妹の頭を両手ではさむようにつかんで前後にシェイクさせる。さらには自らも快感を求めて、牡腰を勢いよく揺さぶりだした。
「んぶぅ、んっ、んっ、んんんぅ……んんっ、ン、んくっ!!」
 荒々しい腰振りで喉奥を突き回される。
 今にも息がつまりそうだ。太い牡棒が気道を塞ぎ、溢れ出る唾液が隙間を埋める。吐息が気泡まじりの涎となって、口の端からダラダラとこぼれ落ちていった。
(こんなの……無理ぃ……死んじゃうっ。アニキのオチンチンで……お口ふさがれたまま、死んじゃうよぉ……)
 窒息めいた危機感を抱くと、下腹部がキュッと収縮する。
 股間にあてがっていた手が、敏感な恥肉を押し揉む。息がつまりそうで緊張したためか、知らないうちに自然と力がこもっていたようだ。意図しないまま愛撫が激しくなり、股間にわだかまる肉欲は、すっかりと盛り上がっていた。
(苦しくって、死んじゃいそうなのに……どうして……アソコが、ジンジンして……すごく気持ちいいよぅ……)
 高まる肉悦が野々子の脳内を桃色に染める。兄の陰茎がピンク色の唇を擦って往復する最中、自分の秘所肉を揉みほぐしているのだ。
 一人で行う普通のオナニーとは比べものにならない高揚感が満ちていく。奉仕フェラを求められながらの秘所弄りは、まさに背徳と言わんばかりの牝悦を与えてくれる。処女に扱いきれない快楽の昂ぶりが理性を焼いて、そのまま果てる寸前にまでなっていた。
 幸いなことに野々子の呼吸が止まるよりも先に、将一が限界に達したらしい。
 血管の浮いた幹肉がビクンと強く脈打つ。
「ンウゥッ!! で……出るっ!」
「んっ、んんっ……んんぅーっ!」
 一方的な宣言とともに、将一が腰の奥に溜まっていたマグマを噴出させた。
 どぴっるっ、ビュッ……びゅぐっ!! どぴゅぶっ、ドプッ、ドプッ……ドクドクッ!
 野々子の口内めがけて大量の牡汁が放たれる。
 数十秒もかけて行われる長時間の射精。とめどなく流し込まれる白濁液が口の中いっぱいに広がり、ふっくらと愛らしい頬を内部から膨らませる。
「ぶぼっ、ごぶぼっ、おぼぼぅ……」
 溢れた濁り汁が唇の隙間からはみ出し、風呂場の床にこぼれ落ちるほどだ。その息苦しさから逃れるために、彼女は兄のザーメン汁を喉奥に流し込む。
(お口の中に……アニキの……いっぱい……ドロドロのお汁で、いっぱいになっちゃってるよぅ……)
 将一が腰を引いても放精はいまだに続いている。口から引き抜かれた先端部が残り汁を派手に飛ばす。
 野々子の顔めがけて、熱い粘液がビュービューと吹きつけられる。まさしく顔面シャワーの勢いだ。粘汁が美貌を白濁色に染め、頤から首筋のラインをなぞり落ちていく。滴る牡エキスがスクール水着の襟ぐりを白まだらに塗り替える。
 野々子は呆然とした表情のまま、兄の放つザー汁を浴び続けていた。
(アニキの、熱いのが……すごい、たくさん……まだ出てるぅ……)
 牡の射精をはじめて目にした驚きで、意識が虚ろになる野々子。
 息がつまりそうな口唇奉仕から解放された直後で、体のあちこちに力が入らない。半開きになった口には、あまりに量が多すぎて飲みきれなかった精液が溜まっていた。
「う、あ……けほっ。えほっ、えふっ、こほっ……」
 喉にからみつく牡粘液のせいで、野々子が噎せる。
 咳き込んでいる彼女の背中を大きな手が撫でた。
「す、すまん。大丈夫か」
「アニキ、出しすぎ……ふぁ、はぁ、はふ……」
 野々子は息を整えながら、優しい声を出した兄に笑みを返す。
「すごいいっぱい出たね。それで、もう治った?」
 将一が無言で首を振る。
 野々子の健気な努力もむなしく、兄の逸物はまだ勃ったままだった。
「えー……こんなにいっぱい出したのに……」
「もう一回してくれよ。な。頼むよ」
「お口でするの、もうやだよぉ。アゴが疲れちゃうし、息が苦しいし……だいいち、こんなにいっぱい飲みきれないもん」
「飲む人もいるだろうけど、別に無理して飲まなくてもいいからさ。そうだな……口でするのがイヤなら、今度は足で挟んでみてくれないか」
「足……?」
 将一に指示されるがまま、野々子は壁に手をついて上体を前に傾ける。愛らしいヒップを後方に大きくつき出した、扇情的な姿勢だ。
「なんか、また……エッチなポーズだよね」
 スクール水着に包まれている、ムッチリした豊臀の張り。そこから目を離せない兄の視線に気がついて、野々子はちょっぴり不機嫌顔。
「そ、そういう格好のほうが出しやすいんだよ」
「アニキって、もしかしてすっごいスケベなんじゃ……ひゃわっ!」
 将一の手が妹の胴に伸びた。ウエストのくびれを左右からはさみつけるようにして、ガッチリと牝腰の位置を固定させる。
 その直後、長大な肉棒が閉じた太腿の隙間をくぐり抜けてきた。拳ほどもある穂先が、少女の股座からニュッと先端をのぞかせる。
「いっ……いきなりナニするんだよっ」
「だから、こうやって腿ではさんで擦るんだってば」
 将一は外側から、妹の瑞々しい太腿を手で押さえつけた。
 健康的なピチパツの腿肌がゴツい陰茎を挟み込む。
 固い竿肉によって、こじり上げられた会陰部に圧迫がかかる。柔らかい秘所肉をグリグリと押し上げてくる感触をこらえ、野々子はつま先を立てて、しなやかな美脚を閉じた。
 そうなってくると柔い腿肌がいっそう茎肌に吸いついて、強張る剛直は与えられた愉悦を返そうと股間を責め返す。おたがいに連携をとって快感を与えあう、兄妹間のイケナイ共同作業といった痴戯めいた動作になっていくのだった。生娘でしかない野々子に、これは毒とも言えるし、禁断の蜜の味でもある。さきほど自分の指で弄るだけでは物足りなさを感じていた場所めがけて、本命の牡器をなすりつけられるのだ。焦らすにもほどがあると思うまでに、肉欲をただひたすら煽られる体勢であった。
(アニキの……太くて固いのが……アソコに当たって、なんだか……本当に、エッチしてるみたいな気分になってきちゃう……)
 背中に密着した兄の体温を感じると、淫猥な空気がますます強く感じられる。
 背徳感が強くなると、野々子はひどい羞恥に見舞われた。その感情に、心の中で爆発しそうな性的欲求に対する照れが加わる。将一からは見えない角度で、彼女の愛らしい頬はまっ赤に染まっていた。
「こ、今度は乱暴にしちゃやだよ。アニキ、聞いてる?」
「……うう〜ん」
 試しとばかりに何度か動いていた腰が、ふいにピタリと止まる。
「どうしたの、アニキ?」
「水着が擦れすぎるんだよな。ちょっとこれは……そうだ!」
 将一は、妹の股座から引き抜いた男根にリンスをぶっかけていった。
「ナニやってんの?」
「へへっ。これでよくスベるはずだぞ。それっ……!」
「ひゃん!」
 閉じていた太腿の間に、図太い男根がヌルリとふたたびすべり込む。
 ローションがわりの粘液にまみれた牡竿が、ムッチリと柔らかい股肉と擦れ合う。いちいち纏わりついてくる筒肉を足ではさんで押さえつけようとすると、まるでウナギのように竿先がうねりした。鼠径部めがけて、必要以上にまとわりつく長大な牡茎。あまりの生々しい感触に、ボーイッシュな少女もさすがに逃げ腰になる。
 怯んだ野々子の細腰を支える、兄の両手に力がこもり、その場で動きを封じた。立ったままで、壁に手をついた妹を背後から犯しているようにしか見えない体勢だ。
「なっ、なにこれっ!? こ、こんなのやだぁ……アソコがヌルヌルするよぅ」
「これがいいんじゃないか。ほら、もっと動かすぞ」
「あン……ん、んんぅっ……」
 将一が本格的に腰を振り始める。
 火照った竿肉がスベスベとした腿肌に擦りつく。たっぷりとまぶされたリンスが潤滑油のかわりとなって、いきり勃った陰茎の滑走はスムーズになっていた。
「あ、あぅ……うぁ、アン……んぁ、あふ……」
 敏感な内股と擦れるたびに性感刺激が訪れ、野々子は押し殺した声を漏らす。
 動物の交尾じみた姿勢と、兄の呼吸、牡ピストンのリズム、それらが風呂場の熱い湯気にまじって淫猥な秘め事の気配を作り出していた。
 その場に満ちた空気をひと息吸ってしまうだけで、水着姿の少女は否応もなくイヤらしい気分を盛り上がらせていく。つい先ほどまで夢中になっていた口唇愛撫の最中、指で股座を弄って自涜に励んでいたせいもあって、焦らされきった若い肢体はたやすく昂ぶりきった状態に至った。
 いきり勃つ男根が前後に滑走し、水着の股布越しに鋭敏な恥裂を幾度もなぞられる。スクール水着の下で捏ね回された秘所肉からビリビリと痺れが広がっていく。間断なく訪れる肉快。沸き立つ鍋から湯気が立ちのぼるかのごとく、次から次へと快楽が湧きあがってくる。
 強まるばかりの刺激をいなすことなど、生娘にできるはずもない。彼女は唇を噛んで高まる愉悦をこらえるしかできなかった。
「ウッ、くぅ……ううっ、あぅ、っく……んんぅぅぅ」
 ひと擦りごとに牡肉の硬度が増していく。
 いきった茎背の反りが恥肉をひしゃげさせ、強く押し揉み、柔肉を捏ね回す。前後に滑る逞しい怒張の往復が、パワフルな秘所愛撫となっていた。スク水の厚い木綿生地で隔てられていても感じるほどに力強い。
(ヌルヌルしたのが擦れて……ボクのアソコにグリグリあたって……なんだか、おなかの奥が熱くなってきて……これ、エッチすぎるよう……)
 ジンジンと熱い痺れがふっくらとした恥丘を覆い尽くし、下腹の全体に広がっていく。
 胎内にまで及ぶ熱気が、ウブい子宮にまで響いてくるほどだ。快美をこらえようとする少女の意志とは裏腹に、愛液の分泌が量を増している。膣の入り口にある分泌口からぬめる液汁がジュクジュクと滲み出て、野々子の秘所を湿らせる。
(こ、これ……これ以上、ダメぇ……っ!! 止まらないっ……止まらないの……ボクのお股から……おツユが……どんどん、溢れてきちゃうぅぅ……)
 今や少女の恥液と、竿先から溢れるカウパー汁、そしてぬめったリンスが混ざり合って股間はヌルヌルの粘液まみれだ。
 糸を引くまでに濡れた股座は、さながら交尾沼といったありさまだった。粘度を意識すると、蜜汁はますます溢れ出してくる。風俗プレイめいた兄との淫戯が、野々子の健康な肢体を淫らな方向に開発していこうとしていた。
「はひっ、ひぁっ……あ、アニキッ……んっく、ちょ、ちょっと……んぁっ!」
「たっ、たまんねえっ。これ、すごくっ……くぅ!!」
「はっ、早くぅ……うひ、んぁ、は、早く出しちゃってぇ……」
 浴室に満ちる猥雑な雰囲気に、これ以上は耐えられそうにない。淫らな行為を終わらせたい気持ちが言葉になる。
 けれども、その発言が兄には催促のように聞こえたらしい。
 将一の腰振りがますます激しくなる。淫靡な空気が兄の気分を盛り上げているらしく、腰をつかんでいた手が図々しくもスクール水着の前面を這い進む。大きな手のひらが妹のなだらかな腹を撫でつつ、肋骨の起伏をなぞり、さらには胸元にまで這い上がっていった。
「ん、んぅ、ふぁ……あぅン! やっ、む……胸ぇ、あひぅ」
 発育中の乳房に兄の手のひらが重ねる。
「あっ……そこ、ダメぇ……」
 野々子の声を無視して、将一は育ちかけの乳球を撫でさすった。
 手を被せるだけで、すっぽり隠しきれてしまう控えめなサイズのバスト。ボリューム感こそないが、感度はひどく高い。ただ触られるだけでも電流が走り抜けるかのような状態なのに、兄の手はさらに大胆に動きだした。
 水着の肩口から忍び込んできた牡指が、首回りの布地を絞るようにして、生地を体の中心線側にずらしていく。たちまち白い乳肌がプルリと剥き出しになった。曝け出された胸乳の頂点には、無防備な薄桃色の突起がツンとつき出している。男であれば、誰であっても思わずむしゃぶりつきたくなる、愛らしく可憐な乳首であった。
 ゴツゴツした手のひらが薄い乳脂肪を確かめるように、敏感な乳頭ごと小さな起伏を撫で回す。
「ボクのおっぱいにナニすんだよぉ……こらっ。揉むなぁ。あ、あひっ」
 言葉で兄の乳愛撫を拒もうとする野々子。
 けれども、立ちバックのスマタ責めで腰が痺れ、手にも足にも力が入らない。指の先から頭の中までかすかな震えで覆われており、いつその場でへたり込んでもおかしくない。まるで快感に肉体を支配されてしまったかのようなのだ。
 身動きもままならない妹の柔乳に手を被せ、将一が好き放題に揉みさする。
(そ、そんなに……ボクのおっぱいを……そんなに揉まないでぇ……)
 兄の手のひらが勝手気ままに敏感乳を弄ぶ。
 膨らみかけの優美な膨らみをさすり、乳肌全体をまんべんなくまさぐる。マッサージめいた乳愛撫を受けると、野々子の視界にパパッと白い光が明滅した。肉快が強すぎて、脳がショートしそうなほどの快楽に見舞われている。
 股間を固い竿茎でなすり上げられながらの乳揉み。感じやすい秘所と、感度の高い胸を同時に責められると、堪えられない肉快が響き合う。スクール水着に包まれた肢体の内奥から、泉のように滾々と愉悦が湧いてくる。処女の野々子にとって、今まで経験したことのない肉悦であった。
「はひ、ん、んあっ、ふぁ……ダメぇっ……アソコとおっぱい……両夫いっぺんになんて……うぁ、あ……アニキのばかぁ……」
 とめどなく押し寄せてくる快美のあまり、スク水少女の肢体が艶めかしく震えだした。
 壁に手をついた野々子が、背筋を右に左にくねる。すると、骨格の構造が連動しているために牝腰が傾き、紺色の生地に包まれた双臀がプリプリと左右に揺れ動く。馨しい牝香をふり撒きながら身悶えする妹の姿を見て、ますます興奮したのか将一が荒い鼻息を響かせる。
「お、おまえ……意外と育ってたんだな」
「ばっ……バカにするなぁ。ひぁ……」
 将一に乳首を摘まれ、彼女が首をすくめる。
 これまでさんざん性感刺激に見舞われていたせいで、野々子の乳首は隆起しかけていた。
 劣情を醸していたところに加えられる、乳愛撫の効果は目覚ましい。しきりにヒクつき、充血した乳頭部。その外周をぐるりと囲む薄紅色のリング、発育途中の敏感ニップルがプックリと盛り上がってきている。
 妹の胸を愛撫しているうちに抑えきれないほど射精欲がこみあげてきたのだろうか。野々子の内腿に肉竿を挟ませていた将一が、荒々しく腰を振りだした。
「はぁぁ……俺もうたまんねえ!」
「あひっ、ひぅ……あ、あふ、ン……ふぁぁ、ああっ」
 股座をくぐっている反り返りが角度をキツくする。
 野々子がつま先立ちになるほどの急角度。今では壁にすがりついているかのごとき状態だ。バランスが悪くなり、手足を支点に腰が左右にフラつく。すると、尻を振って兄のモノに敏感な秘所をすりつけているみたいに、淫らな動きを演じてしまうのだった。
「あっ、あ、ふぁ……アニキ、ちょっと……あっ、あぅ、足ぃ……」
「足? 足がどうした」
「あ、足が……んあっ! ボクの足、んんんぅ……届かないぃぃ」
 息を乱しながら野々子が言うと、股座を吊り上げていた竿肉が引き抜かれる。
 腰を引いた将一だが、勢いづいた性衝動は止められないらしい。
 ぬめりに覆われた穂先が、すぐさま臀部に押しつけられる。柔らかい右尻を圧迫する感触があったかと思うと、不意に水着の中めがめてヌルリと先端がもぐり込む。
「ひぁっ!? ちょ……ちょっと、ど、どこに……ナニを?」
 右尻側にあたる布地の下に、血管の浮いた男根がズッポリと収まっている。
 めくれた紺色の生地を突き破らんばかりの勢いで、兄の腰振りが再開した。
「そこ、水着……どこに入れてるんだよぉ……はううぅ……」
 スクール水着の裏地と臀肉の間にすべり込んだ極太の竿肉が、野々子の白い尻肌を擦りたてる。
 ひと擦りされるたびに熱気が伝わってきた。兄の体温が、野々子の性感いちじるしく刺激する。ぬめりに覆われた、いかつい男性器が柔尻と擦れ、火傷しそうなほどに熱い。さらには、ひと揺すりされるたびに、柔腰の奥にまで痺れが響いてくるのだ。油脂の塊に火をつけたかのような勢いで、少女の愉悦が燃え盛っていく。
(お尻のお肉に、アニキのモノが直接あたってて……ヌルヌルゴリゴリで、もう……わけがわからなくなってきちゃう……)
 可憐なヒップラインをひしゃげさせながら、裏筋を盛り上がらせた怒張が往復していく。
 愛らしい尻たぶの上で、いかつい牡肉が火箸のように熱くなる。スクール水着の裏地が亀頭冠と擦れて、ひと擦りごとに勃起の張り具合が嵩を増していった。
「ダメぇっ……んっくぅ……水着の中でズリズリするの、ダメだったらぁ……あはぁ、ん……やぁ、めーてぇよー」
「うおおおおっ、こ、これはっ……裏地と擦れて最高だぁっ」
「あ、アニキのばかぁっ……あっ、う、んんっ……」
 先端から滲み出るカウパー汁で水着の中にヌメリが広がっていく。
 これ以上ないくらいに荒ぶる牡の腰振り。ズンズンと突き込まれるごとに、そのリズムで子宮まで揺さぶられてしまうのだ。腰をぶつけてくる牡の動作が、清純な野々子の思考に性交を錯覚させる。
 そうして幾度も揺さぶられているうちに、汚れのない少女の肉体が力強い牡の性欲に勝手な反応を示すようになっていた。直接、手で性器に触れたわけでもないのに、振動に包まれた胎内で分泌される蜜液が量を増し、揺さぶられた膣道を流れ落ちていく。
(こんなに……こんなにメチャクチャされてるのに……ああっ……ボクのアソコから……エッチなおツユが、どんどん……溢れてきちゃってるぅぅ……)
 野々子のムチムチとした太腿の内側が、滝のように垂れ落ちる愛液で覆われていた。すでに足元には小さな水溜まりができているほどだ。
 壁に手をつかせた妹の尻に、しゃかりきになって腰をぶつけている将一。彼も床から立ちのぼる牝臭を嗅いだことで、最高に気分が盛り上がってきたらしい。
「へ、へへっ……出すぞぉ。兄ちゃん、おまえの水着の中で射精しちゃうからなぁ!」
 勢い任せの摩擦運動で、将一が射精欲を満たそうとする。
 淫らな気分を盛り上がらせた野々子は、兄の荒々しい呼吸に応じた声を返した。
「ふぁぁぁぁっ、ぼ……ボクの水着ぃ、よ、汚されちゃうぅぅ、んぁ……アン、あっ、アニキのドロドロお汁で……水着の中まで、ヌルヌルにされて……はひぃ、イヤらしいことされて、気持ちよくなっちゃうぅぅぅっ!」
 はしたない喜悦がこぼれ出る。こらえようとしても止まらない、淫らな息づかい。兄妹二人の卑猥な呼吸が浴室に響き渡る。
 つき出した双臀を抱え込み、腰を振る兄。突き込まれる肉棒によって、柔軟なスクール水着の布地が引き裂けそうになほど伸びて、少女の敏感な股間にグイグイと食い込んできた。
 ぬめりを溢れさせる肉裂を割り裂く紺色の布地。野々子は壁に手をついたまま、伸ばした足に震えを走らせていた。
「おっ、俺っ……も、もう出そう!」
「んぁっ、だ、ダメだよっ……出したら……い、今……今、借りたままのマンガ返さないからっ!」
「やるっ!! そんなの、マンガなんていくらでもやるからっ!」
「うぁ、そっ、そんなの……ズルいぃ……ふぁ、あ、と、とにかくダメぇっ、んきゅぅぅぅっ……」
 激しい前後運動のせいで水着の生地が捩れる。縄目のごとく瘤を浮かせた股布がふっくらとした恥肉にくい込んで、少女の性感帯にキュンと刺激を加えてきた。
(水着がアソコにくい込んで……こんな、強引なことされて……それなのに……どうして……頭の中まで蕩けちゃうよぅ……)
 将一の腰振りが勢いづいて、クロッチが鼠径部を締めつける。
 敏感な秘所肉に水着が食い込み、下半身を痺れが包み込む。野々子の腰を中心にして熱い疼きが一気に伝播していった。膝がカクカクと震え、今にも立っていられなくなりそうだ。
 腰の奥から急激に広がる性感の心地よさで、野々子が息を喘がせる。艶めく唇からあふあふと吐息がこぼれ、潤んだ黒い瞳はトロンとした照りを返している。兄のリズムにあわせて、本能的に牝の部分が反応して絶頂に至りかけているのだ。
(なに、これ……? 体が、フワフワして……頭の中がグツグツで、よくわからないけど……気持ちよすぎるぅぅぅ……)
 今まで体験したことのない浮遊感を味わいながら、野々子は快楽の頂点にのぼりつめていく。
 その直後のことだった。
「で……出るっ!! ウグッ……もう、ガマンでき、ないっ……」
 水着の中で反り返っていた肉棒が、しきりに痙攣する。
 どうやら将一も限界を迎えそうになっているらしい。妹尻に腰を押しつけた兄の口から、せつなげな息が漏れだした。
「おっ、俺……妹の水着の中に射精しちゃう!」
「あひぅ、うっあ、あ、ああ……ま、まだダメぇ……ダメだったらぁっ!」
「イクぞっ!! う、ウォォォゥッ……!」
 こらえきれない様子の兄が、身震いしながら腰の奥にわだかまる熱を解き放つ。みっしり膨らんだ怒張が力強く脈打ち、先端部から白濁液が放たれる。
 野々子のスクール水着めがけて、滾りに滾った濃厚ザーメンがぶちまけられた。
 どびゅるるるるるるるるるるるるるるっ!! ビュグッ……びゅっ、ぶびゅっ……。
 輸精管をくぐりぬけてきた大量の白濁液が水着の中に放たれる。野々子の尻と紺色生地の間から、特濃スペルマがボタボタとあふれ出るほどの量だ。またしても放出の時間は長く、たっぷりと三十秒ほども続いたろうか。射精が続く間、将一はこれ以上ないくらいに満ち足りた様子で、ビクッ、ビクッと身震いし続けていた。
「な、なに……これ……ヘンな感じに……あ」
 恍惚にうち震える兄の姿を目にして、牝の本能が共感したのだろうか。
 はたまた射精時の痙攣で吊り上げられた水着の締めつけに、感じやすい恥肉を責められたせいなのかもしれない。自分でも気づかないまま、野々子は軽いエクスタシーを得ていた。
 腰から下に力が入らない。壁に手をついたままズルズルとへたりこむと、いまだに萎えることのない兄の性器がズルリと引き抜けていった。
(水着とお尻の肌の間が……アニキのお汁でヌルヌルしてるのに……なんで、こんなフワフワした気分になっちゃうの……男の人の精液をかけられると、女って……みんな、こんなふうになるのかな……)
 水着の中に射精される変態的な行為。
 兄と妹の間で、決してしていいことではない。たとえ恋人関係であっても、みだりに臨むことなどないプレイだろう。
 そんなイケナイことをしたというのに、胸のドキドキが止まらなくなっていた。
「あ……なに、これ……?」
 野々子の呼吸が不思議なくらいに早まっている。
 そのうえ腰の奥から生じる熱のせいで、股間が火照りを帯びていた。水着の股布と兄のモノで、アソコがさんざん擦られたせいもあるかもしれない。
(アソコが、すごく……ジンジンしてきちゃって……止まらない……なんなの、これ……ボクの体、どうなっちゃったの……)
 この状態は、どうやったら鎮められるのだろう。
 どうしていいかわかないまま、野々子は軽く握った拳を股間にあてがうことしかできなかった。




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