第二十三話 おかゆライス
「ドクター・カオス・夜食の・カレーフラッペ・できました・どうぞ」
「食えるか! んなもん! ぐわ! 酸っぱい匂いがするぞこれ!?」
地下鉄の線路に隠された秘密のアジト。夜も更け、小腹が空いたと訴えるドクターカオスに、マリアが用意した食事がそれだった。
「いいから・喰え・その後・働け・馬車馬のように」
「ぎゃわわー!! わしゃ、とんかつの方が好きなんじゃよー!! あぐりっぱ!!」
強引に口の中にカレーフラッペを流し込まれ、目を回して悶絶するカオス。その様子を見て、満足げに頷いてから、マリアは作業を再開した。
「横島さん・記憶・見るの・マリアだけ」
コードやチューブが沢山付いたヘルメットをかぶり、ベッドに拘束された少年。コードはモニターに繋がっており、どういう原理か、少年、横島忠夫の頭の中を覗いている。
「データ解析・開始・横島さん・理想の・女体・調べます」
全体的に女性のフォルムをしているアンドロイドのマリア。しかし、防護服の下はほぼ金属で、胸やお尻は対戦車ライフルも弾き返す。当然、陰部などは実装されておらず、女体である事は飾りに等しかった。
「脳波スキャン・検索・好み・女体」
そこでマリアは、自分を創造したカオスに、人間に近い擬似生体スキンの開発を要請。しかし、資金とデータが不足していると突っぱねられ、ショックを受けたマリアはカオスを5回ほど撲殺した。
「映像化・成功・記録開始・この女・誰?・ムカムカ」
6回目にトマホークを振り下ろそうとしたとき、カオスは泣きながら条件を飲んだ。と、いう事で、まずは女性に関するデータ、しかも横島の好みの女体を直接脳に聞き出す事になった。
「複数の・女性との交友・敵・沢山・皆・オッパイが・ムニムニ・ぐすん」
今このときほど、マリアは己の鋼鉄の身体を恨んだことは無い。せめて性交機能くらいつけて欲しかった。苛々して、もう一度カオスを踏みつける。
「ぎゃーす!! がく」
いや、自分の作ったアンドロイドにそのような機能を付ける輩の方が危険だと思うが。そう思い、自分の創造主が意外とジェントルマンであると、マリアは一応感心する。今はボケ老人だが、昔はそれなりにイケてるナイスガイだった事も、ついでに思い出してみた。
「時は・残酷」
さて置き、疲れて眠ってしまった横島を、強制的に調査している。彼の好みの女体パーツを、各データに基づいてわり出していく。巨乳で美乳、美脚で美尻。結果的にそんな感じになってしまった。少し嬉しかったのは、マリアの顔は横島アイには美人に写っていたことだ。顔を変えなくて良いのは嬉しい。
「映像データ・記憶メモリ・バックアップ・それ以外は破棄・ヨコシマデータから・マリア勝負パーツ・設計図・製作・開始・起きて下さい・ドクター・カオス」
データの回収を終え、横島の身体を開放する。起こさないように丁寧に布団に寝かせ、勇気を出して唇を重ねてみる。
「私のキス・初めての・キス・次は・柔らかい・濃厚な・キス」
唇パーツは柔らかいのだが、舌も含めてセンサーが鈍い。この辺も改造の指針であると、マリアははりきってカオスの元へ向かった。
朝、日の出頃、対横島用勝負パーツのデータが完成した。後は、それを開発するだけである。マリアの身体は、必要に応じて各種パーツ、ユニットを付け替える事ができる。空中用ブースター。水中移動用モータ等、環境適応ユニットや、ミラクルドリルやヴェクターキャノン等の攻撃用パーツを装着する事ができる。必要に応じてマリアの電子脳とリンクし、空間転送されるのだ。が、そのシステムは現在故障中。修理する資金が無いのだ。
「ドクター・カオス・甲斐性・無し」
「何じゃよ藪から棒に! わしは一生懸命ですよ? まぁ、マテリアル揃える資金が無いのは認めるが。ゲモリック転送システムに資金を使いすぎたせいでな。まぁ、SEBEKで資金をちょろまかした時の残りはまだあるんじゃが」
「それは・生活費・ミズ・美神に・頼んでは・どうでしょうか」
「わしゃあの女から出てる金をくすねたんじゃぞ!! それこそ居場所が知られたらどんなめに遭うか! あいつは犬より強いぜ!?」
横島がアメリカで修行していた頃、スカピンで路上に転がっていたカオスを拾ったのが令子だった。ギャンブルで大負けしたらしく、おいおいと泣いているカオスを見たとき、令子の感がピーンときたのだ。
「しかし・ドクター・カオス・横島さん・ミズ・美神の助手・知られるの・時間の問題」
「うっそーん!!」
この男は役にたつ。百年ほど行方がわからなかった不死身の錬金術師、ドクターカオス。この男の技術力はかなりの力となる。そう思い、借金のかたにされかけたマリアを買い取り、カオスにも研究室と資金を提供したのだ。が、令子に使い込みがばれて逃げた。
「ミズ・美神・雌犬・横島さん・飼い主」
「ほうぅ? 最近の若いもんはよう分からんの。じゃが、むぅぅ…… !! 我に天恵が!! ぐははははは!! さて、ちと準備する」
何を思いついたのか、カオスはいそいそと台所に向かっていった。妙に邪悪な笑みを浮かべていたのが不安だが、マリアは横島の寝顔を記録する方に専念した。
「つん・つん」
「う〜ん、むにゃ」
「あぁ・至福」
昼過ぎ、ようやく横島は目を覚ました。昨夜は恐ろしいまでに精力を使ったので、その影響であろう。座布団を載せたマリアの膝の上、自分がそこに頭を乗せている事に気がつき、彼女に微笑みかけた。
「おはよう、マリア」
「おはよう・ございます・横島さん」
やけに清々しい起床だと、横島は気分良くしていた。マイナスイオン発生装置、座布団タイプの効果であろう。
「今何時かわかるか?」
「イエス・横島さん・現在・PM・13:21・正午を・過ぎてます」
「そっか。随分寝たな…… って! 令子さんに連絡してない!! やっべー! 悪いな、すぐに帰らんとあかん!」
おそらく令子は寝ずに帰りを待っている。そう思うと、横島に罪悪感が襲う。
「また・来てくれますか?」
「ああ、約束な。あ、これ名刺。俺の連絡先とか書いてるから」
仕事用の名刺をマリアに渡す。携帯の番号や令子のオフィスの番号が記されている。
「嬉しいです・宝物・大切にします」
「大袈裟やな。カオスの爺さんに宜しくな」
「まぁ、待て小僧」
そういって帰ろうとした横島を、台所の奥からやってきたカオスが引き止めた。
「土産じゃ。持っていけ」
「おいおい、世話になったのは俺の方だろ?」
「いやな、小僧の上司はわしのクライアントでもあるんじゃよ。ほれ、お前の銃などを作ってるのはわしじゃ」
突然告げられた奇妙な縁に、横島は呆然とする。だが、焦っていた事もあり、とくに不自然なところを追求する事もなく、土産をありがたく受け取って飛び出していった。
「くっくっく…… ぐわーはっはっは!! ふふふ! あれを食べたとき、美神令子も横島忠夫もお終いよ! さすれば、マリアがおかしくなる事もないし、金の事でビクビクする事も無くなるのだ!! 自分が怖いぜ!?」
「…………・解析完了・ドクター・カオス」
「なんじゃ?」
チュイーンと駆動音をたてながら、マリアは横島が持って帰った土産を分析していた。かなり上手に隠していたが、土産から魔力を感知したのだ。マリアのデータがそれがなんであるかを告げると、彼女はすかさず行動に出る事にした。
「資金を・調達・してきます・その前に」
「資金? でなんじゃ? な、なんでわしに向かって粉砕ブレードを振り上げておるのかな〜? なんでわしは危険が命で瀕死が確定ですかー!!」
「ドクター・カオス・死ね」
「話せばわかりゅぶはぁ!! ジャスト挽肉!!」
頭にバットを刺したカオスを放置し、ゴソゴソとあるものを持ち出したマリア。すぐに横島に追いついたのだが、彼女は彼に見つからないように後をつけた。
「むきゃー!! 何時帰って来るんだあんちくしょー!!」
「え〜ん! 令子ちゃん怖いの〜」
目を真っ赤に充血させた美神令子。電話の前で一晩過した結果だ。朝一番で乙姫に横島を拉致られ、最初の電話で夜に戻る事を告げられた。しかし、何時までたっても横島は帰ってこず、電話連絡すらこない。
「ふしゅるるる〜 うぅ、むがー!!」
一度無断外泊をした際、血のションベンが出るほど折檻した。色々事情があるのは分かっている。しかし、せめて連絡を入れろと、涙ながらに承諾させたのだ。
「いや〜 令子ちゃんが〜 うきゅ〜」
「ぐぎぎ! ん! はぁはぁ、で? 冥子は何のようなの? アンタがここに居るって事は、横島クンのことは知らないって事よね?」
つい先程、六道冥子は令子の自宅を訪ねてきたのだ。そこで彼女が見たものは、一週間あれば世界を火の海に変える事ができそうな修羅、羅刹、魔王。そんな感じのものであった。
「知らないの〜 私も〜 忠夫クンに会うのを楽しみにしてたのに〜 ぐすん」
「ほとんど毎日会ってるでしょうが」
ほぼ毎日、冥子は事務所か自宅に遊びに来る。依頼が無いときはいつもイチャイチャ、ネトネト、ズコズコとしているのだ。
「うぅぅ〜 だったら令子ちゃんだって〜」
「あぁ!!?」
「きゅう〜 怖いのいや〜 あのね、あのね、昨日ね、あのドクターカオスに会ったのよ〜 令子ちゃん探してたわよね〜」
「ドクターカオス!! あのおっさん居たの!! 何処に!? 何時!?」
「むきゅ! 怒鳴っちゃいや〜 あど首絞めちゃびや〜」
「あ、ごめんね?」
SEBEKの方から、カオスが資金を奪って逃亡したという知らせがあったのは一週間ほど前。その知らせを受け、専門のハンターに捕縛を依頼したのだが、いまだに見つかっていなかったのだ。
「けふ、けふ〜 うぅ〜 昨日ね? お菓子屋さんでお菓子選んでたとき〜 偶然出会ったのよ〜 芋羊羹がお好きなんですって〜」
「な! 東京に潜伏してたのね! くぅ、やるわね。しかし、人の金で羊羹くっとるとは良い身分じゃないの! 殺るしかないわね」
座っていたソファーの下から、巨大なアサルトライフルを取り出す。
「肉片も残さん!」
照準を覗き、カオスの幻影を打ち砕く。
「ただいま戻りましたー! ってうわぁ!! か、堪忍や!!」
「え?」
ちょうどそこに、土産を手に吊るした横島が帰ってきた。偶然、照準が横島の心臓に合わさっている。
「ダメ〜!! いくら怒っていても殺したらダメなの〜 忠夫クン、逃げて〜」
「え? あえ? 嘘? ちょっと待ってくださいよ令子さん!! この通り! 誤るから堪忍してください! いや、マヂで!!」
「アンタ等…… 私をそういう目で見とったんか!!」
『ひ〜ん!! 旦那様が見つかりませーん! って、きゃあ!! 美神さんがご乱心!? 話せばわかります! 飴! この飴とそれを交換しましょ!!』
「泣くぞ!? 私!」
「ドクターカオスのところに居たぁ!? 何でアンタが!?」
「いえ、俺の魅了能力について相談をしてたんっスよ。偶然あったんスけどね、色々話してたら連絡できなくて。すいませんでした!」
本気で泣きそうになった令子をなだめ、その後、あらためて横島は彼女たちに説明をしていた。自分の霊波が魅了の効果がある、その事を。
「まぁ、うすうす感づいてたけどね。ほら、冥子って最初さ、横島クンの魅了を受け付けなかったでしょ? まぁ、魅了が必要なかったってのもあるんだけど。この娘ね、霊視を殆ど式神に任せてるから、アンタの霊波を感知してなかったのね」
「えへへ〜」
「褒めとらん。まぁ、それがどうしたって事よね。私は横島クンの霊波に惚れてるわけじゃないし。あ〜 そっか、アンタ気にし過ぎてたのよね〜 ゴメン、もっと相談にのっとけば良かった」
令子からしてみれば、理由やきっかけなど今更どうでもいいのだ。今自分は彼の事が好き。それに何が問題がある? ためしに一度、エクトプラズマスーツを着せて、横島の霊波を遮断した事がある。試的なの実験だったのだが、多少は効果が確認された。令子はそこで、自分の考えが大体あっていると満足していたのだ。
「いえ、謝るのは俺の方ッスよ!! その、心配かけてすんませんでした」
何て感じで、気がつくと令子の怒りもおさまっていた。カオスの件も、彼が組織に狙われ、止む無く逃亡したという事を、横島が聞いたとおりに説明した。
「ふーん、なんか色々と引っかかるけど、居場所はわかってるしいいわ。どうせマリアと仲良くなたんでしょ?」
「どうせって、ま、あぁ、その通りッスけど。でもあの娘ロボットですよ? 令子さんが心配するような事は無いですって」
「その辺りの信用が欲しいならもっと、ね?」
「うぐ!」
そもそも乙姫の妃馬とヤってきた帰りでもあるのだ。確かに説得力は無い。
『お茶が入りましたよー』
話がある程度落ち着いた頃合を見計らって、キヌがお茶を持ってやって来た。横島が持ち帰った土産、有形屋の芋羊羹だ。
「あ、カオスのやつ、こんなもんで機嫌取るつもりだったの? ったく」
「え〜 これ美味しいのよ〜 あむあむ」
『こっちが旦那様の分ですよ〜 はいどうぞ』
皆とは別に置かれた小皿。そこには透けて向こうが見えるほど薄い芋羊羹。
「は、はは。ありがと。やっぱ怒ってる?」
『そんな、怒ってなんかいませんよ? あ、でもでも〜 今夜はたっぷり可愛がって欲しい気分ですね〜』
「むぐむぐごっくん! 私も私も〜」
キヌが怒っているときは、背負った人魂が黒くなるのですぐわかる。どさくさ紛れにおねだりしてる冥子にも呆れながら、令子は自分も羊羹を口にした。
「ん!!! みんな! これ食べちゃダメ!!」
「へ?」
前回の続き
つまりエロスパート。
ごく普通の一般家庭、松浦家。そのお茶の間、現在25歳で5歳になる娘を持つ一児の母。
「くぅぅ、んぶ! じゅぶぶ! んぐぅ!」
松浦祥香。現在、横島忠夫少年のペニスを夢中で頬張っています。
「くぷぅ! ひゃう! あうぅ! あ! あぁぁ!!」
重なり合いながら、彼女達は互いの秘部を愛撫しあっていた。既に衣服は互いに脱ぎ捨てており、汗で濡れた肌を重ね合わせている。祥香は必死でペニスを咥えるが、陰部を責られるたびに嬌声を上げて口を離してしまう。
「うぅ、凄い……あぁぁ! 凄いの! こんなの! くああ! ふわぁぁぁ♪」
陰核を口で、膣内とアナルを同時に指で弄られる。出産経験まであるのに、生まれて初めての快感に祥香は興奮していた。
「あ! あぅ!! 来るの! だめぇ! くるのぉぉぉ!!」
頭が真っ白になり、電気が走ったように身体が痙攣する。何も考えられないほど頭がぼおっとし、力が全て抜けて祥香は倒れた。
「はぁ、はぁ、はあ、あ…… あむ」
ぼんやりとした視界の中に、横島のペニスが浮かぶ。それをとっさに口に咥え、ゆっくりと舌で先端を転がす。それはゆっくりと、そして段々と激しいものになり、ついには激しく頭を振ってそれを飲み込んだ。
「ぐぶぅ、ぐぶ! んぶぅ! んぶ、じゅぶぶぅ、んぶ!」
一度体勢を変え、横島の股間に祥香がひざまつく。横島に頭を撫でられながら、祥香は夢中でペニスを咥え、愛撫する。たまに乳房を弄られ、身体を震わせながら甘い声をだした。
「むぶ!? んぶ! ごぶ! ぷぶぅ、ぶは! げふっ、げふ! けへ、もぅ、イク時はちゃんと言ってよね? もぅ、勿体無い…… あ、あぁぁ、こんなに濃い…… 凄いよぉぉ、ちゅぷ、じゅぶぶ」
大量の精液を飲み込めず、祥香は口を離してしまう。射精された精液は彼女の全身にかかり、特有の匂いを放つそれに全身を犯された。口の中の精液を舌で転がして味わい、その味に夢中になってもう一度ペニスを咥える。
「私ね、精子って初めて飲んじゃった。いつも吐き出してたんだけど、勿体無かったのかな?」
胸や手についた精液を舐める祥香。その顔は熱を帯びた妖しい表情を浮かべている。
「どうですかね? 俺はわかんないッスけど、えと、ゴムとかあります?」
「今日は平気な日だから…… ふふ、横島さんの子供なら、生んでも良いんだけどな〜」
「そんな軽いもんじゃないでしょ。じゃ、いきますよ」
股を広げて寝そべり、横島を受け入れる体勢を取る祥香。彼女を抱きしめながら、横島はペニスを濡れた陰部にあてた。その時、ガタッという音が室内に響いた。
「誰!? 誰かいるの!? え? どうしよう!! ええ?」
その物音に気が付き、祥香は辺りを見回しながら声を出す。娘のアヤは、近所の友達の家にいる。帰ってくるのはまだ時間がある。ならば夫か? いや、夫も仕事が終わるには早過ぎる。
「どうします? その、隠れますか?」
「どうしましょう、でも、アヤやあの人がいる筈ないし、まさか泥棒!! 横島さん、怖い!!」
足を横島の腰に絡めながら、祥香は恐怖に怯える。勃起したペニスが、上から陰核を刺激する快感に震えながら。
「待っててください。俺が見てきます」
「離れちゃいやぁ! 嫌ぁ…… 怖いのぉ」
つい先日、自分とは縁が無いと思っていた怪異に遭遇した。娘はすぐに元気になったが、自分の家でおこった事に、祥香はまだ立ち直っていなかった。だから、無意識に娘を知人の家に預け、横島に頼って心の平穏を保っていたのだ。
「わかりました。とりあえず服を着ましょう」
『ぶーぶー そんなところで止めないでよー』
「え? うっわー! お前はモガちゃん人形! 何でまた動いてんだよ!」
テーブルの下、そこにポツンとおいてあるモガちゃん人形。それが自分で動き、話しかけてきたのだ。
「きゃあ! なんで!! またなの!!」
『あ、わたしは気にしないでね? ささ、続けて続けて。ね、そのおチンチンを入れるんでしょ? 早く早くぅ』
警戒したり恐怖したりしている横島と祥香に気にせず、モガちゃん人形はセックスの再開を希望してきた。以前、過去に令子の霊力によって魂を持ったモガちゃん人形。その群れに横島は、一斉に飛び掛られたのだ。らびゅー! とかうぉんちゅ! とか叫ばれながら。元が令子の霊力から生まれたのが原因だろう。
「えっと、お前はあの時のモガちゃんなのか?」
『あの時が何の事か知らないけど、アヤちゃんが大切にしてくれたから動けるようになったのよ。変な神様が私をアヤちゃんのもとに帰してくれたらしいけど、わたしって全然覚えてないのよね』
つまり、どこぞの神様が気を利かせ、付喪神に目覚めたアヤのモガちゃん。その魂を、新しく買ったモガちゃん人形に容れてくれたのだ。
「いらん事する神様やな。で、それはわかったがなんで見学しとんねん」
『だって、興味あるもん。あ、奥さん、私の事は気にしないでね? アヤちゃんもこの事は知らないし。こっそっりと守ってるんだーわたし。あ、この事って守護の事よ? 不倫の事は管轄が〜い』
「あら、そうなの。まぁ、餌代もかからないしいいわ。でもね、この事は誰にも言っちゃだめよ?」
『うん! じゃ、二人とも秘密って事ね。さて、話もまとまったし、続き続き!』
「そうね♪ じゃ、あらためてお願いね横島さん」
なんだか話し合いはうまくいったようで、先程まで怪異に怯えていた様子を欠片も見せずに、祥香は横島に抱きついた。
「まぁ、悪い事じゃなければいいか」
「そうそう、ね、私が上になるね」
横なった横島の上に跨り、自らペニスを陰部を当てて、ゆっくりと腰を下ろした。愛液がジュブジュブという音をたて、祥香の陰部は横島のペニスを飲み込んでいく。
「ひぃ! い、あ、あ、あ、ああああああ!! すご、凄いよ、凄いよー!! おっきいの! ああぅ!? あぁぁ〜♪ あぅ!!」
膣内をいっぱいに広げるペニスに、祥香は喜びの声をあげた。もう何年ぶりになるペニスの感触。作り物では得られない、膣内を焼く熱さを感じる。
「うぅぅ……うあ! うあぁ! ひふ、はぁはぁ、あああ!!」
横島に胸を揉まれながら、祥香は必死に腰を振る。男の上で、こんなに乱れるのは初めてである。しかし、理性などを吹き飛ばす快感を、祥香は夢中で貪った。
『触っちゃうよ? うひゃ! 熱いね』
「いぎ! うあぁぁ!! モガちゃん!? そこ、そこなのぉ! ふわぁぁぁ♪」
好奇心でモガちゃんは、二人の接続部に触れた。たまたま、それが祥香の陰核にふれてしまったのだ。ビニールの手がコツンと陰核を弾き、祥香に意外な衝撃を与えたのだ。
『え? これ? クリトリスっていうんだよね! えいえい!』
「いぐ!? うああああ!! あう! あうう! しゅご、しゅごいぃぃぃ〜♪」
涎がこぼれるのも気にせず、祥香は虚ろな表情で腰を振る。その雰囲気に当てられたのか、モガちゃんもハァハァと荒い呼吸をしながら、祥香の陰核を擦った。
「くるの! 何かくるのぉ!! あぅ? あ、あぁぁぁぁ!!! あぅ」
『きゃう!』
プシャっと潮を吹きながら、祥香はビクビク痙攣して果てた。
「くぅ、いく!」
一方横島も、激しい締め付けに耐え切れず、彼女の中に精子を放出した。
『ふにゃあ! ドロドロするぅ♪』
膣内を埋め尽くし、子宮をパンパンにしながらも、横島の射精は止まらず、溢れて出てきた精液がモガちゃんに降りかかった。
「はぁはぁはぁ、はふ〜 セックスってこんなに気持ちが良かったんだ…… うぅ、凄いわ」
『ドロドロするよ〜 ネトネトするよ〜』
ヌポっとペニスを引き抜いたとき、再びモガちゃんに精液がかかる。が、望んでかぶっているらしく、結構嬉しそうにしている。
「さて、これで終わりじゃないッスよ?」
「え? えええ〜♪」
「うあぁ! うぐ! もっと、もっとー!! ひゃう! ふわぁ!」
うつ伏せになった祥香に乗っかり、横島は腰を激しく動かす。暫く動かしていたため、射精感が襲ってくる。
「うっ! 奥さん! また出ます!」
「あ、うぅぅ! あひぃ! あう! あう!!? あ、ああああああー!!」
既にまともに声も出せず、腰もフラフラでお尻を動かす事もできない。だが、もう止めるかという言葉をずっと否定し続け、獣のように若い男に蹂躙されるのを望んだ。
『ぷはぁ! 膣の中ってあったかくてウニュウニュするよ〜 それに貴方の精液でいっぱいなの!』
祥香の膣内に肩まで潜っていたモガちゃんがヌポっとでてきた。それにあわせ、横島もペニスをアナルから引き抜いた。口やアナル、陰裂からドロドロと精液を垂れ流す祥香。ただ、満足そうな笑みを浮かべ、小さい声で横島に愛を囁いき、果てた。
「ふぅ、若い人妻って最高やな」
『いえーい鬼畜ー!』
既に冷たくなったお茶を飲みながら、横島は祥香の身体を優しく撫でた。
「鬼畜いうな! でも、お前みたいなのが子供の守護者やって良いのかよ?」
『気にしない♪ なんか世界の危機を救ったらしいんだけど、覚えてないしね。あ、あのね、なんか力がギュンギュン溢れてるの。もう少し頑張れば人化できるかも♪ その時はヨロシク!』
「何をヨロシクなんだか」
『わかってるくせにー』
嘘だかどうだわからない内容の会話をしつつ、夕暮れの近づく外の明りを見つめていた。
「ね〜 終わったの?」
「え?」
突然、横島に幼い声の呼びかけ。すぐさまコテンと固まり、普通の人形のふりをするモガちゃん。
「あっと、えっと、あ、アヤちゃん?」
「お兄ちゃん♪ こんがんは! ね、じょれー おわったの? ママはもうへーき?」
「えっと、ああ、もう大丈夫さ! ね?」
ふすまの向こうから此方をじっと見ているアヤ。その視線の先が、いまだ硬さを維持しているペニスに向けられていることにも気が付かず、ダラダラと冷や汗をかいている祥香に声をかける。
「え、ええ。あのね、これはね? ママにプロレスのお化けがくっついちゃって、横島さんとプロレスごっこをして除霊したのよ? ね? 横島さん!!」
「あ〜 そうそう、でももう大丈夫! ママは無事、お兄ちゃんが助けたぞぉ! あ〜 着替えて良いかな」
「そうね。せめてシャワーを浴びたかったけど」
むちゃくちゃな言い訳。しかし、アヤはにこっと笑って横島に抱きついた。
「ママをたすけてくれてありがとー! ママもフラフラだけどだいじょうぶ? おフロならアヤもいっしょにはいる! いこ! お兄ちゃん♪」
「え? どうします?」
「アヤちゃん、横島さんは大人だからね、えっと、皆に内緒よ?」
「はーい! ねぇママ、お口についてるトロトロなぁに?」
そういって、アヤは祥香の口の精液を指差した。
「あの、えっと、お薬! お薬なの! 苦いのよー!」
「ふーん。あ! アヤのモガちゃんがお薬でドロドロだー! えっと、あぅぅ、へんなあじー♪」
足元に転がっていたモガちゃんに気がつき、アヤはそれを拾い上げる。それは精液と愛液でドロドロになっており、薬といわれたそれをアヤは舐めてみた。
「きゃあ! ダメよアヤ! それはもっと大きくなってから!」
「は〜い。ね、モガちゃんもいっしょにはいろうね〜 ぴちゅ、ん! やっぱへんなあじ〜」
二人に見えないところで、アヤがにやりと笑っている事に気が付かない。その事を誰が責められよう。
「ふぅ、さっぱりした」
「主人の服、サイズ大丈夫ですか?」
「ちょっと上はきついですけど、まぁ、大丈夫ッス」
脱ぎ散らかされた横島の服にも、二人の汗や液が付着していると、祥香が選択すると申し出た。で、彼女の夫の服を借りたのだ。少なくとも、これで横島ともう一度会う口実はできたのだ。
「横島さんって意外と筋肉質ですから。着痩せする男の人ってステキですね」
「奥さんだって、その服の下に素晴らしい胸を持ってるじゃないっスか」
「ぶー! アヤだってオッパイおおきくなるもん!」
風呂に入っているときも、アヤの好奇心は凄かった。祥香の身体から溺れる『お薬』はどうやって入れたとか、横島のおチンチンはパパよりおっきいとか。モガちゃんがママと同じ匂いがするとか。
「そうだね。そりゃ楽しみだ」
「うん♪ まっててね、お兄ちゃん……」
アヤが何時から居たかは、彼女の説明からでは理解できなかった。が、特におかしな事を言うわけでもなかったので、あえて聞き出さないことにしていた。とりあえず、口止めだけはやんわりしといたのだが。
「ただいまー」
「あ、パパだー! おかえりー」
鍵を開ける音とともに、アヤのパパ、祥香の亭主が帰宅してきた。
「む、君は誰だ?」
アヤを抱きかかえながら部屋に入っていたパパは、自分の服を着ている若い男を不信なで見た。
「あ、自分はGS助手の横島といいます。先日の除霊のアフターケアに参りました」
「あぁ、話は聞いてるよ。若いのにたいしたものだな」
自分が居ない間に、この家で除霊が行われていたのは妻から聞いていた。しかもそれはとても大変な事態になるところだったという事も、彼は記憶している。
「すごいのよー! ママとお兄ちゃんがプロレスごっこでドタバタしてね? ママなんてしんじゃうー! って、おおさわぎだったの! でもね、でもね、しろいお薬をごっくんってのんだらとたんにうれしそうにしてるのよー!」
「ふむ、プロレスごっこでドタバタで白いお薬。それをゴックンして嬉しいと。さて、何故か風呂上りで顔を火照らせてる妻、そして若い男。ふむ、ついでに鼻につくほどの消臭剤、と。畳には染みがあるな」
「それお薬なのー! にがいけどヘンなあじなのー」
「そっかそっか……」
パパとアヤの会話に顔を青くする祥香と横島。
「うん、若いって良いなぁ。私も若い頃は色々と無茶をやったものさ。うんうん」
何故か、気さくに横島の肩をぽんぽんと叩くパパ。笑顔も爽やかだ。
「そ、そっすか?」
「ああ。学生の頃は親父譲りで無茶ばっかやってな。ふふ、懐かしいな」
過去を思い出しながら、パパは背中にそっと手をいれた。再び現れたその両手には、真っ黒で無骨な斧が二つ。
「あぁ、あんまり暴れすぎてな、黒旋風なんて呼ばれたっけ。はは、またあの頃に戻れるとはな…… さ、死になさい」
大きな黒い斧を両手に構え、パパは目をキュピーンと光らせました。
「違う! 話せばわかる! ね? 話し合いましょう!」
「ふしゅー!! あすたらびすたべいべー!」
獣の動きをするパパに、横島は必死で抵抗しながら逃げ回った。
「横島さん! もういいからやっちゃえー♪」
「がんばれお兄ちゃーん!」
自分の家族の応援を受ける横島に、パパは一層殺気を高めます。
「殺殺殺ー!!」
「シャシャシャーってなんじゃー!!」
この騒動、アヤが令子を呼んでくるまで続いた。令子が横島の行為が正しい除霊行為で、やましい事はまったくないと納得させたのだ。嘘八百で。
「じゃ、私たちはこれで失礼します」
「はい。本当にすいませんでした。君も悪かったね」
「いや、わかってもらえて嬉しいッス」
ズルズルと令子に引きずられながら、横島は帰っていった。彼がこの後、令子たちにどのような仕打ちを受けるかは定かではない。
「またお兄ちゃんと会いたいね♪」
「そうね♪」
「祥香…… 今度家族で温泉でも行かないか?」
何となく妻が冷たい気がして、パパはそれとなく必死でした。夫婦が家に入った後、アヤは手に持ったモガちゃんに話し掛けます。
「もぅ、ママもお兄ちゃんも、えんじをあまくみすぎなのよ。せっくすくらいしってるもん。ね、モガちゃん」
『そうねー でもアレは大人のする事なのよ? アヤちゃんには十年早いわ』
「ぶー じゃあそれまで、お兄ちゃんはママにかしてあげるわ。ね、モガちゃん、このあいだおとなになるお薬あったよね〜?」
『あるけど、ね? マジ?』
「まじ♪」
終わっておくのが吉
不倫、浮気、ふぅ、憧れるだけなら無問題(挨拶)
どもども、純情派のアマドです。エロスなんて誰でもかけますよ。ちょっと人生経験重ねれば、ほら、貴方もエロエロ書き! そういえば、処女童貞な人の方が、エロエロなものが書けると聞いた事があります。妄想の力ですね。
精液の味。描写に困るモノ一つッス。殿方は、自分で味見できるから簡単なんでしょうね(いえ、妄想ですけど) 人によって異なるそうですが、これ以上はアマドが勘違いされそうなので自粛。はぁ、シモ担当ッスか? 私。
豆知識〜 エッチなおつゆの味は、女の人が気持ちよいかどうかで変わるんだぞ〜 細かい事は、彼女に聞くか、自分で確かめてね〜 んが、ぐっぐ ではでは
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