▽レス始▼レス末
「更なる目覚め(金色のガッシュ)」シンペイ (2004.11.13 15:22)
バタン
ドアを開けて、中に入ると現在の魔界を支える武官文官が薄暗い会議室に勢揃いしている。
どうやら自分が最後のようだ。
「来たわね、パム−ン」「御意」
最上段にいる女王ティオが重苦しい表情でこちらを見る。
「では全員そろったわね。会議を始めます。そして    皆に言わなければいけない事があるの」
 
 

「おっす!!」
「失礼するで」
「こんにちわ」
 
新婚ホヤホヤな高嶺夫婦の新居に遊びに来たのは盟友である皆元氏と三人娘。
とりあえずお茶にしましょう。
 
「かぁ−うめぇ!なあ恵、アンタなんでこんなに料理上手いんだ?」
若奥様こと高嶺恵さん手作りのクッキ−をリスのように頬張り、紅茶をグビグビ飲む薫ちゃん。
「家の奥さんは料理が上手いからねぇ」
「わたしより上手い人が言うと嫌味に聞こえますよ」
「なあ皆元。今度温泉行こうぜ、温泉」
「温泉か、ええなぁ」
「温泉なら知人が経営してる旅館があるよ」「へ?」
「知り合いの姉妹  四人だったかな?  が経営してるんだ。
 少し前連続殺人事件が近所であったとかで客がかなり減ってると嘆いてた。
 今ならかなりサ−ビスいいよ、きっと」
「お金あるんかいな?」
「ああ、先日SCEBAIという研究機関に協力したんで、謝礼貰ったんだ。
 他にも高嶺さんと俺とでパテント色々あるんだぞ」
「その近くの町に以前世話になった女性が住んでるし、その人にも挨拶したいな」
「女性?」
「こここここここここ、子持ちだよ。ある意味オフクロより料理が上手くてね。
 師匠の一人だ。     (ボソっと)甘くないアレを除けば
などと和やかにやっていた時、一瞬高嶺夫婦が視線を交わし、頷きあう。
「それにしても中途半端な時間ね。まだ晩御飯には早すぎるし。
 そう、近くに美味しいケ−キバイキングやってる店があるの。 
 今から行きましょう」
「よおっしゃあ!」「そらええなぁ」「・・・素敵」
三人娘は踊りださんばかりに喜び始める。
「それじゃみんな行っておいで」「あれ?キヨはいかね−のか?」
「キヨって・・・俺はもうすぐ重要な電話がかかって来るんで、待ってなきゃいけないんだ。
 携帯なんてダダモレなモンで受ける訳にいかない大事な電話だからね」
「さては、その電話のためにウチら追い出そうってんやな」「はっはっは、バレたか」
「皆元さんは・・・いいの?」「俺は聞いてないしね。全てコンビで研究してるってワケじゃないんだよ」
「ずばり、女だろ!」「阿呆」パコ−ンと丸めた雑誌ではたかれる薫。
「それじゃ楽しんでおいで。あとから追っかけるよ」
 
「お、公園じゃね−か」「こんなありきたりな公園ってのも今時珍しいね」
「ほなバイキングの前に腹減らしとこ、腹」
などと三人娘は力を使わず、遊び始めました。最近力を使わず年相応な遊びをするようになってきています。
 
「ちょっといいですか?」 三人から少し離れた所で恵に話し掛ける皆元。
「高嶺さん、なにかあったんです?」「何かってなんです?」
「一瞬ですが、恵さんもひどく緊張した表情されました。
 彼のあんな表情見るのは・・・そう二年程前砂漠で傭兵指揮して盗掘団と戦ったとき以来です」
「傭兵?盗掘団?」
「はい。俺達が考古学もやっているのはご存知でしょう?
 あの時タクラマカンで発見した遺跡を調査してるとき数倍の兵を率いた武装盗掘団とやりあったんです。
 その際彼はあの表情を見せました」
「一応聞いてみるんだけど・・・その時どうなったの?」
「同行してた教授の一人が奥さんに電話しましてね。
 『悪党に攻撃されてるので結婚記念日には帰れそうもない』と一言いったら
 二時間後に赤い髪した女性が姿を見せましてね。いやホントどっから来たのやら。
 『あいつらが、私たち夫婦の愛の語らい邪魔するんですね』と盗掘団の方に向かって・・・20分で制圧してました。素手で」
「・・・・・・・・・あなた達なにやってるんです?本当に研究や調査してるんですか?」
「まあそれはともかく、何事です」
「そうですねぇ・・・十年前、私たちがひどく慣れ、親しんだ感覚。
 それをまた・というか久しぶりに感じたんです」
「慣れ親しんだ感覚?」
「ええ」ここで、寒気すら覚えそうな恐ろしい、または妖艶な表情を見せる恵。
「戦い、です」
 
 
 
「先代の王、ダロスが三千年前に封じた・・・闇が目覚めたわ」
 
 
 
続く
 
 
 
書き始めてから「しまったぁ!」と思ってしまった。
風太郎忍法帳みたいのを書きたかったのだけど敵も味方も異能異形ばっかであんま
インパクトないじゃん!
 
ところで今回出た「赤い髪のどっかの教授の奥さん」はしっと魔神かいざ−ことキシャ−ではありません。
アレの母です。
ちなみにこの世界は「金色のガッシュ」ベ−スです。
魔法も霊能力も神族も魔族も居ません・・・・魔物は居ますが。
どっかのバンダナ少年は人間としてそれなりにまともな環境のもと中国から帰化したシャオ先生や近所の神社の巫女、氷室さんや在日米軍所属の軍人ワルキュ−レさんなどと楽しくドタバタやってます。
・・・金の亡者とは出会ってません。




>NEXT


△記事頭
  1. 経営をしてる姉妹四人に甘くない『モノ』を笑顔で出す奥さんですか・・。いったいどれだけ交友範囲広いんだ清麿?
    全員そろえばダロスの封じた闇なぞ屁でもなさそうです。神魔族はいないとのことですが、妖魔や鬼はいるんじゃないですか?
    九尾(2004.11.13 15:33)】
  2.  恵さんじゃないでど、清麿たちって本当に、どんな研究や調査して、何を調べているんでしょうか?おいおい明らかにされるでしょうが、続きが楽しみです、って思っていたら、すでに第二話がありますなあ(驚)。

     「赤い髪のどっかの教授の奥さん」>喉元まで、答えが出ているのに、その最後が出てこないです(涙)。
    リーマン(2004.11.13 17:37)】
  3. >魔法も霊能力も神族も魔族も居ません
     だけど超能力はあるし、ARIELを建造するだけの科学力はあるんですね。(w
    ナナシのゴンベ(2004.11.14 02:28)】

▲記事頭


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