俺が休養して3日が過ぎた。
やっと霊力が回復したので美神GS事務所に行った。
美神隊長が来ていたので挨拶をしたら驚かれた。
・・・どうやら霊力が練れなくなってから最低1週間は霊力が回復しないものらしい。俺ってたまに凄いからな。
俺が気になったのはそんなことではなかった。
何となく場の空気が重いのだ。
その空気は美神さんやおキヌちゃん・シロから発せられていた。
「仕事休んでる間にずいぶんと楽しい時間を過ごしたそうじゃないの。」
美神さんが笑顔のまま話すが、目が笑っていなかった。
いや、確かに転校生と仲良くなって(しかも美人)それなりに楽しかった。それは見とめよう・・・
しかし俺が美神さん達を不機嫌にさせるようなことをしたか?
ああ、仕事が忙しいのに1人だけ休んでたからか。多分そうだろう。
とりあえず、俺が転校生と仲良くなったことを美神さんたちに喋ったと思われる2人に、報復することを心に決めた。
・
・・
・・・
場の空気がなかなか良くならず、居心地の悪い思いをしていた頃、インターホンが鳴った。
神の救いと思った俺は、走って玄関に向かった。
ドアを開けたその先には・・・
本当に神様だった・・・(正確には神族2名・魔族2名)
1時間後、小龍姫様の召集によりアシュタロス戦の時のメンバーがそろった。
以前と違うのは、シロとタマモくらいだろうか。
とりあえずタイガーとピートは殴っておこう。どちらが俺を売ったのかわからないからな。
「今回呼び出したのは他でもない。」
ワルキューレが話し出す。
「この付近に『魂喰らい』(ソウルイーター)の気配があったという情報が入った。よって、そいつの捕獲もしくは殺害の協力をしてもらいたい。」
「『そうるいーたー』って何ですか?」
ワルキューレの言葉におキヌちゃんが反応する。
「それは「『ソウルイーター』は危険人物ブラックリスト(ろ)の2番。全国指名手配中の魔物です。レベル的にはメドーサより上と見て良いでしょう。」
ジークが説明しようとした時に小龍姫様に先に言われた。
・・・セリフが無く、少し涙目のジークがいた。
「神族・魔族のブラックリストは(い)(ろ)(は)と順にその強さも区分されているのね〜。」
確かメドーサは(は)の5番だったな・・・。
5番より4番の方が強いってことらしい。
「じゃあ、そいつをやっつければいいワケ?」
「今回は小龍姫様達も手伝ってくれるんでしょ?アッシュタロスより強いってわけじゃないんだし、大丈夫よね!それで報酬はいくらくらい頂けるのかしら!」
エミさんの言葉を無視するかのように美神さんが喋りだす。
「しかし、奴を見つけるのはかなりの労力が必要になる。なにしろ手がかりが何一つ無いからな・・・。」
「じゃあ、何故『ソウルイーター』がこのあたりにいるってわかるんですか?」
喧嘩しそうになっている2人を無視してワルキューレとピートが話し出す。
「それは2週間前に少しだけ漏れた妖気を私が見つけたからなのね〜。」
「しかし、それ以降は全く手掛りがつかめていません・・・。一度妖気を見せたのなら、そこで何かをしたはずです!必ずこの辺りに目的があるはずなんです。」
・
・・
・・・
神族の2人が何やら熱く語っていたが途中から気にならなくなっていた。
ヒャクメの「2週間前」という言葉。
それを聞いた時、心音が跳ね上った。
あの夢を見始めたのが丁度2週間前・・・。
これは偶然だろうか?
時の歯車はゆっくりと加速していき、散りばめられたパズルは徐々にその姿をあらわしていく。
この動きを誰にも止めることはできない・・・
そう、誰にも・・・
つづく
後書き(謝罪謝罪謝罪)
どうも・・・花火です。まず最初に申し訳ありません・・・。ものすごく投稿するのが遅くなりました。そしてゴメンナサイ。12月の初めの週まで同じように忙しいです。できるだけ早く(皆に忘れられないように)投稿したいと思います。
あと、返レス返さなくてスミマセン。いつも書いていただいているのに失礼ですよね。返レスしたいのですが、それをすると全て話してしまいそうで怖いんですねー。
これからやっと謎が徐々に解けていきます。(はずです)黒幕もわかってきたし!頑張って書きますんで見捨てないで下さい〜。
P.S シリアスばかり書いてるとたまにはギャグを書きたくなりますね〜。まあ、これ終わったら「鬼畜王」でも使って短編でもやろうかな・・・。ネタはあるし・・・。ニヤリ(笑)
ではでは!
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