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15禁注意「狐と狼と青年の生活 1話? (修正版)(GS)」ろろた (2004.10.19 16:11)

*間違えて削除してしまったのでもう一度、投稿します。


「ふあああ〜〜〜」

カーテンの隙間からの日の光で目を覚ました。
ぼりぼりと胸を掻く。ちなみに俺は何も着ていない。

ここはマンションの一室である。と言っても億ションではなく一般的な値段のマンションだ。
霊的不良物件だったここを俺が除霊し、安くしてもらった。
ここに暮らし始めて、今日で早一年。
一人暮らしではない、一人だったらあの安アパートに今でも住んでいる筈だ。
俺の左右に寝ている素っ裸のシロとタマモでの三人で暮らしている。
一つのベットに裸の男女が寝ている。つまりそういった関係だ。

もちろん遊びなんかじゃない。俺は至って真面目に二人の女性―というよりまだ少女か―と付き合っている。

話は一年程前に遡る。
俺は無事高校を卒業した。友人知人に奇跡とか言われたが俺もそう思う。
その頃、体に異変が起きたのだ。
原因不明の苦痛、とんでもない痛みが俺を襲った。
病院でも匙を投げられ、小竜姫さま達に診てもらった。

ヒャクメが告げた結果はつらい物だった。
俺自身の魂とルシオラから貰った魔族因子が融合して、半ば魔族と化してしまった。
神・魔族は幽体に皮を被った存在だが、俺は肉体を持ったまま魂だけが魔族となった。
肉体の苦痛はその魂に体が慣れる為に起きた事だった。ヒャクメ曰く、筋肉痛に近いものらしい。
そのお陰かどうかはしらないが、魔族の本能である破壊と殺戮の衝動は全く起きなかった。
これは本当に運が良かった、勘九郎みたいになってしまったら世界中のGSに命を狙われるからな。

そしてここからが本題だ。
魔族因子が融合したせいで、ルシオラが俺の子として転生する可能性が低くなってしまった。
元々高くないのにさらに下がったと聞かされ、俺もへこんでしまった。

これは死刑宣告を受けるよりも辛かった。
思い悩み、塞ぎ込む事が多くなってしまった。

だが、そんな俺を救ってくれたのはシロとタマモだった。
いつもと変わらず俺に付き合ってくれて、俺のクソにも劣る愚痴を文句も言わず聞いてくれた。
そんな姿を見ていたら、何時の間にか好きになっていた。
一度に二人の女性を好きになるなんて自分でも不埒な奴だと思った。
けど想いは留める事が出来ず、二人に告白した。

はっきり言って振られると思った。
いくら何でも二人が同じくらい好きと言われて、いい気分はしない筈だ。
それにシロは俺に好意を抱いているというよりは亡くなった父を俺に重ねていると思っていたし、タマモは単なる仲間だから俺を励まして

くれたと考えていた。

俺の予想に反して二人はOKしてくれた。
二人は『私達を選んでくれて嬉しい』とまで言ってくれた。
二人が言うには俺は美神さんを始め、俺に好意を持っている女性はたくさん居ると教えてくれた。
……全く気付かなかった。


シロとタマモの頭を撫でる。
二人共、サラサラして気持ちいいな。

「先生、おはようでござる」

「タダオ、おはよう」

「おはよう、シロ、タマモ」

そして日課の散歩も三人で行った。
半魔族化したお陰でシロについて行くのも楽になった。
最近はタマモも一緒に行く。理由は『美容にいいから』だそうだ。



「行ってくるでござる」

「行ってくるわ」

「行ってらっしゃい」

二人は六女に通っている。何でもGS免許を取って俺の手伝いがしたいとの事だ。
俺は今、フリーのGSをやっている。
フリーとは事務所やオカGに所属せず、助っ人やGS協会からの仕事の斡旋でやっているGSの事を言う。
フリーでも月収は数百万あるので、別段生活には困っていない。
まあ俺の場合は特別でアイテム要らずなので、そのまんまお金が手に入る。
文珠使いでよかったと思う瞬間だ。

二人が卒業して免許を取れば、事務所を構えようと思っている。
その為にお金を貯めないといけないな。

「あ、その前に……」

「そうでござったな」

二人が戻ってきた。

「忘れ物か?」

「何言っているのよ。行ってらっしゃいのキス」

「今日は拙者が最初でござるよ」

「分かっているわよ」

軽く唇を合わせる。
前にディープキスをしたら抑えが効かなくなり、その場で一戦やってしまった。
もちろん学校はサボらせてしまったので、軽くするだけだ。

キスをしおえ、シロとタマモは元気よく出て行った。


一通り、家事をこなしジージャンとジーパンに着替え出掛ける。
今日は免許の更新だからだ。
最寄のGS協会と言っても本部だけど―バイク(250CC)で出向く。

「こんにちわ、唐巣神父」

「おや、横島君か。久し振りだね」

更新し終わった後、協会で唐巣神父に会った。
唐巣神父はGS協会の会長を勤めている。
食うに困る生活からようやく脱却できた訳だ。

「そうですね。三ヵ月ぐらいでしょうか」

「シロ君とタマモ君は元気かね?」

「ええ、毎日振り回されていますよ」

「元気が一番さ」

唐巣神父がシロタマを気にしているのには訳があった。
シロがフェンリル狼の末裔、タマモが金毛白面九尾である事がGS協会の上層部にばれてしまった。
アシュタロス事件で多くの人が亡くなってしまった。
そのせいで人々は妖魔に対して過敏になった。今までは対岸の火事と思っていた事が現実に起こりうると気付いたからだ。
GS協会も動き、厄介な事にこちらも調べてきた。まあ、これは妖怪を雇って?除霊をしている所は数える程しかないので仕方がないと言えるかもしれない。
美神さんはシロとタマモは単なる人狼と妖狐であると報告していたが、相手はGS協会、いってみればオカルトの専門家達だ。
最初はのらりくらりと言い逃れていたが、ついに正体がばれてしまった。

フェンリル、云わずと知れた強大な魔獣。
邪神(と言われている)ロキの息子であるそれはラグナロクの際、主神オーディンを食い殺した。

金毛白面九尾、永き時を転生を繰り返し生きて来た大妖。
インド、中国を追われ日本まで来た。その様は多くの書物に記されている程だ。

これらを一般のGSに聞けば何と答えるか?
簡単だ、大抵は邪悪な存在。それだけだ。


そうしてきた役人に美神さんはルシオラの時の『過去の罪は問わない』と一文に記されていると反論したが、役人はシロとタマモには当て

嵌まらないと言いやがった。
これには俺も頭にきた、罪と言うがシロの場合は遥か昔のご先祖の事だし、タマモは前世での事だ。
言い掛かりも甚だしい。タマモはただ最高権力者に取り入っただけだし、国を潰そうなんて全く考えてもいなかった筈だ。

仕方なく俺はアシュタロス事件の英雄という肩書きでお偉いさんを納得させた。あまり使いたくない手だが、シロタマの為なら構わない。
その後、怒り心頭の美神さん達が協会の乗っ取りを開始した。
ここでは言いたくない方法であっという間に日本GS協会、会長に唐巣神父を据えた。美神親子は敵に回したくない……。
ついでにオカGの日本局の代表は隊長となり、シロとタマモの事は俺が面倒を見るという事でオカG本部と世界GS本部に許可を取る事が出来た。

「それでは俺はこれで……」

「横島くん。何かあったらいつでも相談に乗るから」

唐巣神父はそう言って、十字を切る。
いつも大げさだな。



ピリリリリリリリ。ぶーん、ぶーん。

帰る途中に携帯が鳴った。
バイクを路肩に止め、着信画面を見る……あいつか。

「よう、何か用か?」

俺は携帯に出た。

「用があるから電話したのさ、横島君」

西条だ。相変わらずキザったらしい声で話す。

「分かっているって、除霊の助っ人だな」

「ああ。今から言う所に来て欲しい」

「そうか依頼料はいくらだ?」

「僕のポケットマネーで1000万だ」

「よっしゃ、すぐ行く」

場所を聞き、俺は急いで向かった。



「西条と……ピート、帰っていたのか!?」

現場には西条と海外に研修へ行っていたピートが居た。
確かパリっだったか。

「横島さん、久し振りです」

「卒業以来か、本当に久し振りだな。帰って来たんなら連絡ぐらいしろよ」

「それはすいません、仕事が忙しくって……。でも変わってしまったんですね」

一目で気付くとはさすがはバンパイア・ハーフだ。

「気にすんなよ。魂がちょっと変わっただけだ」

「動じないのは尊敬に値します」

「俺一人じゃなかったからな」

シロとタマモが居てくれたお陰だ。

「積もる話は後だ。先ずはこの資料を見てくれ」

西条が割って入り、数枚の紙を俺に渡した。
気を取り直しますか。

「……これはまた凶悪だな」

「ええ。だから西条先輩と僕が来る事になったんです」

資料に目を通し、西条に返した。
生前は凶悪な連続殺人犯であり、交通事故で亡くなった後はお決まりの悪霊と化し人に被害を与えている。
それを除霊するのが今回の仕事内容だ。

「既に三人がそれに殺されている。早く止めないと被害はもっと広がるだろう」

「それで作戦は?」

「待ち伏せさ。奴は今まで殺人を犯してきた場所を回っている。しかも順番はそのままの通りだ」

「という事は次はこの近くにある公園か」

「その通り」

資料を思い出し言ってみた。
時間が掛かる仕事になりそうだ。
今日は早く帰らないといけないんだが、仕方ない殺しをする奴は放っておけない。
理不尽な事で大切な誰かを失うのは、俺一人で充分だ。




「クケケケケケケケケケ!!」

高笑いを上げながら、悪霊が突っ込んできた。

「バンパイア・ミスト」

ピートは瞬時に霧と化し、攻撃を避ける。

「はあああっ!」

「死んだ後も人に迷惑掛けるな!」

攻撃を外し、隙だらけになった悪霊を俺の霊波刀と西条のジャスティスが斬り裂いた。
あの後、二時間あまりで悪霊が姿を現した。
しかし思ったより、早く終わって良かった。

「よし、これで終わりだ」

「凄いです。また強くなりましたね。」

「ちょっとはな……」

半人半魔になったからといってすぐに強くなれるわけではない。
やっぱり弛まぬ鍛錬と努力は必要だ。
暇があったら妙神山に行き、小竜姫さまに修行をつけて貰っている。
まだ手合わせで勝った事ないんだよな〜、小竜姫さまには(超加速抜きでさえ)。

「横島君、報酬は後日振り込んでおくよ」

「ああ。ちゃんと入れてくれ」

「それと僕は今日の仕事はこれで終わりなんだ。飲みに行かないか?」

「悪ぃ。今日は用事があるんだ」

「そうか。それじゃあまた今度頼むよ」

「そうだな。美神さんによろしく言っておいてくれ」

「ああっ、今日はあの日でしたね」

ピートの発言に西条がきょとんとする。
まあ、ピートが旅立った日と俺が引っ越した日は同じだったからな。
あの日はピートを見送った後、やったものだから夜中まで時間が掛かってしまった。

「そうだったね。それは無粋な真似をしてしまった。申し訳ない」

「別に気にしていない。普通は友人の記念日を全部覚えているわけないだろ?」

「まあ、確かに」

まさか俺が西条に対して友人という言葉を使うとはな。
西条……三ヶ月前に美神さんとこに婿入り結婚して美神姓だが俺は西条と呼んでいる。
美神さんを抜きにすれば、俺と西条は実に気が合うという事に気付いたからな。

「それじゃあ、俺は行くよ」

「シロ君とタマモ君を待たせるんじゃないよ」

「仕事を頼んだ奴が言う事か?」

「ははは、違いない」

俺と西条はお互いに苦笑し合った。




もうすぐ日が暮れるな、早くしないと。

「ボウズ来たアルか」

厄珍堂に来たのはある物を受け取る為だ。

「注文したものを頼む」

「ちょっと待つよろし」

奥へ荷物を取りに行った。

「はい、専門書と……あとこれね。以上アルか?」

カウンターに置かれた物を確認する。
世界妖魔大全集(初版)と小さな手の平に乗る箱が二つ。
それに箱の中身を確認する……ちゃんとあるな。

「ボウズまだAランクじゃなかったね」

「まあな、俺には知識が足りないからな」

俺のGSランクはBだ。ランクはA・B・C・Dとある。
簡単に言うとそのGSがどれくらい信用に足りるかの目安を図るものだ。
一番下のDはGS試験に受かった者が自動的に貰える。
師匠に認められたものがCランクに上がる。
B以上ははっきし言って、所持している者は極端に少ない。
悪霊を祓った実績に専門的な知識を持っているか筆記試験、論文で証明しなければならない。
美神さんはランクS、これはアシュタロス事件を解決してようやく貰えたものだ。
俺がCになったのもその事件後、認められたからだ(美神さんや協会に)。
Bになるのに、物凄く苦労した。

「しかし文珠をこういうふうに使うとは思わなかったね」

「今回だけさ。今日は記念日だから」

「ふ〜む、これは儲けるチャンスなのに残念アル」

「そういうな。厄珍、悪用したら『滅』だからな」

「分かっているアルよ。まだ死にたくないね」

小切手で支払いを済ませた後、店を出た。





「ただいまー」

俺は部屋に帰ると玄関に二人の美少女がそこに立っていた。

「おそーい」

「遅刻でござるよ」

タマモとシロだ。
一〇分も遅れたのはまずかったか。

「すまん、すまん。急いで着替えるから」

俺はそう言って自室へ向かった。
すれ違う時、タマモが俺に向かった言ってきた。

「ってタダオ。何か言う事、あるでしょ?」

……言わなきゃいけないかな。
シロは輝いた瞳で俺を見ているし、タマモだって期待に満ちた眼差しを俺に送っている。
恥ずかしいがしょうがない。

「ああ、そのなんだ。むちゃくちゃ綺麗だ」

二人はこれから出かける為におめかしをしていた。
シロは珍しいスカート(ロングだが)にカーディガン。
タマモは肩と胸元が開いた真っ赤なミニドレスに上着を羽織っている。

「センセイーーーッ!!」

シロは感激したのか、俺に抱きつき顔を嘗め回した。
やばいぞ、シロ。そんなに体を―最近、富に発達してきた胸を密着させてきたら、俺の切れやすいリミッターが!?

「止めなさい。シロ」

「きゃいん!?」

タマモはどこから出したのかハリセンでシロの頭をはたいた。

「ひ、ひどいでござるよ〜」

痛かったのか涙目でタマモを恨めしく睨んだ。
その視線にタマモははあ、と溜息を付いた。

「あんたね〜。時間がないってのに何してるのよ!」

「そうでござった。先生、早くお着替えを」

「すぐ着替えてくるよ」

俺は急いで自室に戻り、ジーンズとジーパンを脱ぎ捨てスーツに着替える。
さすがにこの格好だとバンダナも似合わないので外し、髪に櫛を入れ整える。
改めて鏡を見てみる。
これこそナイスガイ。
シロとタマモが俺に夢中になるのも当たり前だな。
とアホな事を考えてしまった。

「さて行こうか」

自室から出て、玄関で待っている二人に話しかけた。

「うん」

「はいっでござる」

タマモとシロは満面の笑顔で頷いた。






道行く男達は俺達を見て振り返る。
ときたま嫉妬を込めた瞳で俺を睨みつける奴も居る。

何故なら―

「それでシロったら変な答えを言ったの」

「な!? それはタマモがそう言えと」

「何言っているのよ。授業中に居眠りなんかするから」

「ぐぐっ、だって勉強は難しかったからで……」

「あら? 武士の子が言い訳?」

「ううっ、せんせい〜〜」

「おいおい、タマモ。そんなにシロをいぢめなくても」

「だって楽しいんだもん♪」

とまあ俺の両隣に美少女が居るからだ。
右にシロ、左にタマモ、両手に花とは正にこの事。
この二人に出会った頃はどう見ても中学生にしかみえなかったが、ここ一年でいろんな所が成長し女子高生に見える様になってきた。
今日の様におめかしをすれば、大人の雰囲気を持つまでに至っている。

そんな二人と腕を組んでいるのだ。
そりゃあ腕に胸が当たっていますよ、旦那。
シロのふくよかな胸、タマモの柔らかな胸。
このまま暗がりに連れてって襲いたくなるぜ。

「ねえ、タダオ?」

「……ん? ああ、どうしたんだ」

「先生、全部口に出ているでござるよ」

「……え!?」

周りを見てみると、道行く人が俺に冷たい視線を送っている。
シロとタマモは顔を赤くしていた。

「やってしまったーー!!」

俺は叫びながら二人を抱え、この場を走り去った。




「はあ、はあ、はあ、はあ……」

あの後、目的地まで二人を抱えたまま走ってしまった。
体力的には疲労していない筈だが、息が荒い。
しかし予約の時間に間に合ったから、よしとしよう。

「どうしたの? 急に私達を抱えて走り出して」

「恥ずかしかったのは分かるけど、びっくりしたでござるよ」

「……はあ〜、よしっ。いや、視界の隅に国家権力の狗が見えたもんだから、つい」

俺の言葉に二人は呆れた様な顔をした。
むうっ、これではいかんな。

「まあ、いいじゃないか。時間通りに着いたんだから」

取り合えず俺は目の前にある店に入って行った。
シロとタマモも着いて来る。

「いっらしゃいませにゃー。……何だ、横島かにゃー」

黒い猫が俺を見て失礼な事を言いやがった。
ちゃんとした客だぞ、俺は。

「おっ、黒猫どの。久し振りでござる」

「ホントね。元気してた?」

「もちろん、ボクはいつでも元気にゃー」

シロとタマモにはうってかわって笑顔で答える。
ははは、そんな態度取るとお兄さん、何するか分からないぞー。

「ダメでしょ。ちゃんとご案内しないと」

女性の声で俺の怒りがぷしゅうっと収まった。
魔鈴さんの声だ。
つまり俺達はレストラン魔鈴で食事を取りに来た訳だ。

「ごめんなさいにゃー。魔鈴さん」

「もう。ごめんなさい横島さん、私が案内しますね」

「いいんですよ。別に黒猫だって悪気があったわけじゃないんですから」

「ありがとうございます」

魔鈴さんは丁寧にお辞儀をし、俺達を奥のテーブルに案内してくれた。
丸いテーブルに椅子が三つある。

俺が椅子を引くと、

「ジャンケンでござる」

「のぞむところよ!」

何故かじゃんけんをし始めた。

「最初は」

「グー」

「「ジャンケン」」

「「ポン!」」

タマモがパーでシロはチョキつまり、

「拙者の勝ちでござる」

「そんな〜」

「人狼族の動体視力は伊達じゃないでござる」

シロは俺が引いた椅子にどかっと座り、勝ち誇った。
ああっ、そういう事か!!

「そうむくれなくても。ほら、お嬢様どうぞ」

少し悔しそうにしていたタマモに、俺はなるべく優しい声を掛けながら椅子を引いた。

「ありがとう、タダオ」

タマモはウインクをし、様になる仕草で椅子に座った。

「せ、せんせい〜、拙者には!?」

「すまん。急にジャンケンするもんだから、びっくりしちゃって……」

「くぅ〜ん、それなら拙者が悪いでござる」

すまん、シロ。俺が気がつかなかったばかりに。
この埋め合わせは夜の方で。

「それではお食事の方をお持ちいたしますね」

俺が最後の椅子に座ると、魔鈴さんはにっこりと笑って厨房の方へ消えて行った。
席はというと俺視点から、右がシロで左がタマモとなっており三角形みたいな形で座っている。




「俺達が一緒に暮らし始めて今日で一年。これからもよろしくな」

「もちろんでござる」

「タダオが何と言っても一生着いていくわ。ね♪」

手が生えた箒が持って来た食前酒(ノンアルコール)で乾杯の音頭を取る。

「でもこれって宴会みたい」

とタマモはそう言った。


「お肉、お肉、おにくー」

変な歌を歌うシロ、まあ目の前にメインディッシュのステーキがあったらしょうがないだろう。

「恥ずかしいわね。ちょっとは静かにしたら」

「だって嬉しいんだもーん、でござる」

さっき突然ジャンケンをしだしたタマモが言うにはちょっと説得力が不足しているが、シロは嬉しくて堪らない様子だ。

ぎり

鉄板をナイフで削る耳障りな音がした。

「ううっ」

音の発信源はシロだ。
無理な力が入っているのが、目に見えて分かる。
肉が柔らかいから、ほんの少しの力でいいのにシロは力任せに切ろうとしている。

「全く、あんたは……」

タマモはやれやれといったふうにシロのステーキの皿をこちらに寄せる。
シロが何か言う前にステーキにナイフを入れ、慣れた手付きで切り始めた。

「はい。これでいいでしょ?」

一口サイズに切ったステーキをシロに戻す。

「……かたじけないでござる」

シロは素直に例を言い、ステーキを頬張った。

「霊波刀使いの癖に、刃物を使うのが苦手とはねえ。……どうしたのタダオ? にやにやして」

どうやら俺は口元が綻んでいた様だ。
まあ、こんな光景を見たらしょうがないよな。

「いや、何つーか、二人のやり取りが姉妹に思えてさ」

「何変な事、考えているのよ」

タマモはこう言っているが満更でもなさそうだ。

「拙者はどっちでござるか?」

シロの方は素直に話に乗ってきた。

「シロが姉だな」

「そうでござるか!?」

「ただし少々抜けていて、しっかり者の妹の世話になる方だ」

「それは言えてるかも」

「先生〜、それはいくら何でも酷いでござる!」

タマモはけらけらと笑い、シロは拗ねていた。


「ふう〜。魔鈴さん、ごちそうさです」

「ふふ、おそまつさまです。それではごゆっくり」

魔鈴さんは最後のお皿を片付けていった。
さて、渡すとしますか。

「あのさ、俺からのプレゼントだ」

短めに言ってスーツの上着から二つの箱を取り出し、それぞれを手渡した。
やっぱ緊張するな。

「開けても……」

「いいでござるか?」

「ああ」

舌が乾く。俺は水を飲みながら二人の反応を見てみる。
シロとタマモは箱を開けた瞬間、驚きの表情を浮かべた。

「これは?」

喜びとも落ち込みとも取れる表情をタマモがした。
シロの方は……固まっているな。

「厄珍と協力して文珠を加工したんだ。タマモには髪留め、打たれ弱いから『守』『護』で万が一の時は自動的に守ってくれる様にした。シロはネックレスで『変』『化』。お前はまだ自由に人間にはなれないからな。その何だ、別にお前達の実力を疑っているわけではないんだ。何ていうか危険な目にあったらと思うと……。ダメかな?」

二人は段々と肩を震わせていた。
怒りのせいか? 過保護すぎたか?

「ありがとう、タダオ」

「ありがとうでござる、先生ー!」

「へ!?」

ああ、そうか。
肩を震わせたのはちょっとだけ泣いていたのか。

「いつも私達の事を想ってくれてたんだね」

「拙者、感激でござる」

おいおいと泣き出すシロ。
涙を指でふき取りながらもタマモは続けた。

「でもいつかは文珠の力を借りなくてもいいようになってみせるわ」

と力強く断言した。
シロも同じく首を縦にぶんぶんふって頷いていた。



「それじゃあ、私達からもプレゼントがあるの」

「タマモ達からも?」

「もちろんでござるよ。先生からいつも貰ってばかりではござらん」

そこでシロが席を立ち、奥の方へ向かう。
少しして、大きめな箱を持ってきて戻ってきた。
どうやらここに予め置いていたみたいだ。

「開けていいかな?」

「それはそうよ」

「先生、早く開けて下され」

シロは見ていて分かるくらいうきうきしているし、タマモもそうだ。
俺は包装紙を剥がし、中身を取り出した。

「おっ、これは」

ジャケットにジーパンだった。
見た感じには、俺がいつも着ているよりも立派な気がした。

「どうでござるか?」

「ああ、とても嬉しいぞ」

シロの問いに俺はすぐに頷いく。
するとシロは俺に飛び掛りそうになったが、タマモが何とか制した。

「でも、どうしてこれを?」

「だってタダオ。ずーっとあのジーパンとジージャンでしょ? 少しは服装に気を掛けて欲しいからそれにしたの」

タマモはにこにこしながら言う。
まあ、確かに俺は服には金を掛けた覚えはない。
今でも高校時代の貧乏性が続いているからなあ。

「言っとくけどそれはタダオがくれたお金では買っていないわ。私とシロが別の所でアルバイトして買ったんだから」

そう俺は二人にはお小遣いと除霊を手伝ってくれた時には給料も出している。

「アルバイトってどこだ?」

ここ一月、シロとタマモの帰りが遅かったな。
何をしているかいくら聞いても答えてくれなかったし。

「喫茶店よ」

「もしかしてヤツメさんの所か?」

「そうでござる。少しの間、あそこで働かせていただいたでござる」

喫茶・蜘蛛之巣、近所にある小さい喫茶店だ。
名前でピンとくるかもしれないがオーナーのヤツメさんは蜘蛛の妖怪、その使い魔?のシジミさんは蝶の化身だ。
今、思ったがシジミさんとパピリオは気が合うかもしれない。同じ蝶の化身だし。

「あそこは言っちゃあ何だが、流行っていなかったんじゃないか?」

たまに行くが、その時はほんの数人しか見かけない。

「拙者達が働き出したら、客は多かったでござるよ」

「そうね。ほとんどが男性客だけど……」

タマモは少しうんざりしていた。
ナンパが多かったんだろうな、だが世の男性諸君それは成功しない。何故なら俺が居るからな。

「そうか、ホントにありがとうな」

俺は自分で言ったとは思えない様な静かな声音で言った。

「……そうそう、この後、行かなけらばならない所があるの」

「今からどこへ行くんだ?」

もうすでに日は沈んでいるし、てっきり帰るもんだと思っていた。

「それは着いてからの話すでござる」

シロは申し訳なさそうに言った。








「って、ここか!?」

俺は驚きの声を上げた。
あの後、会計を済ませタマモとシロに引き摺られる様な形でここまで来たのだ。
歓楽街に。

「そうよ」

タマモは断言した。
ここは怪しげで魅力的な店が集う歓楽街の一角。
小さな雑居ビルが目の前にある。
建物自体は古いが手入れはちゃんと行き届いている。

「あのー、本気ですか?」

「冗談でここまで連れて来ないでござるよ」

シロは本気の顔で言い放った。
目の前にあるのはいわゆる一つのラブホテルだ。名前は『さきゅばす』とネオンで輝いていた。
男と女があ〜んでいい〜んな事をする場所。
信じれないかもしれないが、俺はこういった所を利用した事はない。

シロとタマモとは前のアパートや文珠で人工幽霊壱号を『欺』いて屋根裏部屋で、マンションに引っ越してからはずっとそこで営みを行ってきた。たまに外でしたりもするが……。

「まあ、いいから入って、入って」

「分かったから、引っ張るなって」

タマモとシロは俺を引っ張り、中に入れた。

これがラブホか……。
そこそこ広いロビーで綺麗に掃除してあり、カウンターには花も添えられている。
前に大きく各部屋の写真と、どういったモノがあるか簡単に説明文が載っていた。

「いっらしゃい。シロちゃんとタマモちゃんか」

カウンターの方から声が聞こえたので視線を動かすと、一人の老婆が居た。
白髪で背も低く、年は七、八〇ぐらいだろうか、青いここの制服?を着ていた。
そして優しげな笑顔を浮かべている。

「ほお、あんたが横島か」

値踏みをするかのように俺を見据える。
普通は嫌な感じがするが、この老婆のは嫌らしい視線とは思えなかった。

「これはまた珍しい霊気の持ち主だ。それにその瞳、嫌な事も辛い事もあったがそれらを乗り越えた瞳だ。……うん、あんたらが惚れるのも無理はないね」

俺を見た後、シロとタマモに首を動かしこう言った。
二人は顔を赤くしている。ま、俺も何だが気恥ずかしい。

「すいませんが、あなたは?」

そういえばまだ名前も聞いていない。
俺の事を知っているのはシロとタマモに聞いたからだろう。

「ほっほっほ、これは失礼。私の名は九絵(くえ)。そして……」

!!ってこれは霊、いや、魔力!?

「あの、まさか……」

「今ので気付いたか、まずまずだね。そう、私は魔族。種族はサキュバスだ」

「店の名前、そのまんまかよっ!!」

本当は正体に驚く所だが、何故だかここを突っ込みたくなった。

「下手に隠すよりはいいだろ? 今までそこの二人以外はばれなかったんだ」

豪快に笑いながら、言い放った。
何ていうか豪放磊落な性格みたいだ。

「さて、あんたを呼んだのは他でもない。すぐにこれを着てくれ」

そう言って俺達に手渡したのは、袋に入れられた青い服。

「もしかして……」

「そのもしかしてだ」

俺がここで働けって事か?

「シロ! タマモ! 説明してくれ!」

俺は堪らず、説明を求めた。

「ゴメン、タダオ。九絵さんにはお世話になっているから」

「先生、この様な不意打ちは拙者も心苦しいでござるが、今夜は九絵どの以外は働き手がおらんのでござる。だから……」

タマモはすまなさそうに、シロは土下座までした。
お世話って何だ? 九絵さんとはどうやって知り合ったんだ? とか聞きたい事は山程あるが、ここで断る訳にもいかないよな。

「分かったよ。だけど後で話してくれよ」

こう言うしかなかった。
でも今日って記念日だったよな?








「疲れた〜〜」

どかっと従業員控え室にあるパイプイスに座る。
シロとタマモも俺と同じ様に疲れている。この二人は女子高生だから、ばれないようにタマモが幻術で誤魔化していた。

何ていうかラブホって思っていたより大変だった。
客が出て行ったのを見計らって掃除。
これがまた面倒だ。
お風呂、ソファ、テーブル、ベッドを綺麗にしないといけないし、備品(アレとかコレとか)を補充しなければならない。
それを一五分以内でやれとか言うしなあ。だいたいは九絵さんの手伝ってくれたから何とかなったけど。
で意外と下着を忘れる人が多かったのも発見だ。女物は持って帰ろうかと思ってしまった。

そんなこんなで夜が明け、後少しで授業員が来る。
長い夜だった。って完徹だし。
幸い、今日明日は土日で休みだからよかった。

「お疲れさん。初めてにしては上出来だったよ」

九絵さんがお茶を入れてくれた。
一口啜る。熱いが、疲れた体には何だか心地良かった。
シロとタマモも一息ついたようだ。

「何か聞きたそうな顔だな。さて、何から話すか」

「そうですね。九絵さんはサキュバスだと言いましたが今でも精気を吸い取っているんですか?」

俺はいきなり確信をついた話を振った。
もし人を襲っているなら、俺はGSとして九絵さんを退治しないといけないかもしれない。

「……もし、やっていると言ったら横島は私を祓うかい?」

逆に問い返されてしまった。

「俺個人としたら……たぶんですがしません。でも俺はGSです。人に害を為すモノを祓うのが仕事です」

シロとタマモは神妙な面持ちで聞いている。

「ほっほっほ、そうだね。横島の言う通りだ。それは正しい。同族を誰かにやられたらそいつを殺す。至極全うな意見だ」

笑いながら言う九絵さん。
何故だかバカにされた気がしない。

「よし、もう一つ質問だ。もしこの二人を人間に殺されたらどうする?」

!! 何つう嫌味な質問だ。
シロは明らかに動揺しているし、タマモはクールを装っているが僅かながらこめかみあたりが引き攣っている。

「……さっきとは矛盾しているかもしれませんが、俺はそいつを許さない。地獄の果てまででも追いかけて殺します」

これは俺の偽りのない本音だ。
こんな事、みんなの前で言えば気が確かか疑われるだろう。

「合格!!」

「へ!?」

俺は思わず間抜けな声を上げてしまった。
何の事だ。

「いやあ、今の殺気はなかなかだったな。今の質問で『どうするか迷います』とか『殺さない』とか言ったら、私はシロちゃんとタマモちゃんに別れろと言っていたよ」

「どういう事?」

「そうでござる。意味が分からないでござるよ」

俺より先にシロとタマモが声を上げた。
この二人はある程度は人間の常識が分かっている。

「そうですよ。復讐がいいっていうんですか?」

俺も続いて言った。

「別に復讐を肯定しているわけじゃない。あんたはそれほど真面目に二人と付き合っているので、合格って訳だ」

「何か釈然としないでござる」

「私も」

シロの意見にタマモは同意した。
俺もよく分からん。

「こう言えばいいかな? 横島は二人を守りきれるぐらい強くなれ。シロちゃんとタマモちゃんは横島にそんな心配をかけないぐらいに強くなれ。そういう事だ」

「また……」

「もちろんでござる! 拙者、誰よりも強くなるでござるよ」

「私だって、前世なんかブッチギリで強くなるわ」

「どうだ。青年?」

九絵さんは苦笑して、聞いてきた。

「強くなります。大切な人を守れるぐらいは」

「まあまあだな。さて話は戻すが横島の質問はノーだ」

急に雰囲気を変え、言う。
何でそんなふうに変える事が出来るんだ?

「サキュバスと聞いてまず何を思い浮かべる」

「ムチムチでボインなねーちゃん」

俺は脊椎反射だけで答えた。
シロとタマモの視線がきついが何とか気にしない様にした。

「それも答えの一つだ。サキュバスは相手の好みに合わせて変身できる。そして私が何故老婆かと言うと、ぶっちゃけもう最低限の力しないからだ」

「それって……」

タマモは何かに気付いたのか、掠れた声で呟いた。

「タマモちゃんが思った通りだよ。私は精気をここ三〇年、吸い取ってない」

サキュバスにとって、それは自殺行為に等しい事だ。
人間で言えば、食べ物を口にしてないって言ってる様なもんだ。

「長くなるからある程度端折るが、私は昔、ある人間の男と出合ったんだ。そいつはまあ、お人好しな性格だったんだ。自分を省みず他人の事ばかり気にする。それで貧乏くじを引いても『誰も傷つかなかったらいいじゃん』だと抜かしやがる。最初は興味本位で近づいて、そいつの前で大笑いしてたさ。『バカだね。あんたって』ね。でも、人生……いや私の場合は魔生か? 何が起こるか分かるもんじゃない。
気がついたらそいつばかり見ていたよ。そいつのさ、一挙手一投足が気になって気になってしょうがない。私以外の女を見ているのは何故だがハラワタが煮えくり返ったよ」

ここまで一気にまくし立てた後、一息ついてまた語りだした。
タマモは何故だか口元をピクピクさせていた。

「簡単に言えば好きになってたんだよ。今でもどこが気に入ったのか分からない。けど自覚してからは後は早かったね」

「どうしたでござるか?」

シロが興味有り気に聞いた。

「襲った」

この言葉で静まり変えったが、九絵さんは構わずに話し続けた。

「一通り事をやり終えた後にやっと告白『大好き』ってね。で結婚、まあ子供は出来なかったけど幸せだったね。そして旦那は三〇年前に病気でぽっくりと亡くなった。いってみれば操を立ててるのさ」

「そうですか……」

その話を何でそんなに明るく話せるんだろうか?

「その顔は納得してないね。どうも旦那以外の男に興味はなくなったんだよ。今はこうやってラブホのオーナーやっているのは、この場の淫気を貰って力を溜めているんだよ。最低でも旦那の生まれ変わりには会うつもりだ」

「……何ていうか強いですね」

「諦めが悪いだけさ」

そうは言うが俺はルシオラが死んだ時は情けないぐらいに落ち込んだし、転生の確立が下がった時も泣いていた。
この人?は前を見ている。それだけでも充分に強いと思える。

「次はこの二人の出会いだね」

九絵さんはシロとタマモの方を見て言う。

「これも簡単な話だ。街中で私が買い物をしている時に着いて来たんだよ」

俺が目で問うとシロが答えた。

「魔族の匂いがしたので、気になって後を追いかけたのでござる」

「で、ここに着いた後、私は二人に何故追いかけてくるのかを聞いたんだ」

「ていうか見つかったのか!?」

「そうだね。あの尾行は本当に下手だった」

「はははは……」

タマモは乾いた笑いをした。

「そして話を聞いている内に気が合ったもんで、ただで部屋を貸したりしたんだ」

今、聞き捨てならない事を聞いた様な……。

「ちょっと待て! 二人だけでか!?」

シロとタマモは顔を赤くしていた。
肯定と言っている様なもんだ。

「最近の娘は女同士でもやるからね」

九絵さんの決定的な一言。

「ノウッ!? 俺だけ仲間はずれなんて!?」

「ち、違うでござる!」

「そ、そうよ! 九絵さんも変な事、言わないでよ。私達は九絵さんからテクニックを……」

段々と声が小さくなる。
テクニック?

「ほっほっほ、私が男を悦ばせる事を教えただけだけどね」

九絵さんが悪戯っぽく笑う。
そうか、急に上手くなる時があったのはそのせいか。



「ここのバイトと私の長話に付き合ってくれたお礼だ。受け取ってくれ」

九絵さんが俺に渡したのは部屋の鍵だ。

「一日は預けるよ。まあ、何日でもいいなら泊まってってくれ」

「いいんですか?」

「当たり前さ。あんた達がナニを励めば、私も大助かりだよ」

またもやほっほっほと豪快に笑う九絵さん。
シロとタマモは顔を赤くしている。たぶん俺も赤いだろう。




結局はその好意に甘え、丸一日泊まる事にした。
最初の数時間は疲れていたもので寝てたが、その後はヤれるだけヤりました。
ここを出る時に九絵さんが『若いっていいね』と冷やかされた。
何だかなあ。










あとがき

長い割には実のある話じゃないですね(笑)
みなさんお待たせしました(って待った人なんて居るのだろうか?)
取り合えず一話をお送りします。
取り合えずと言ったのは二話以降、あんまり考えていない見切り発車だから(核爆)
前に書いたものを読んでいたらこれって投稿規程に引っ掛かる気がしたんです。
それに例のタマモ誘拐事件では多くのタマモスキーの方々を不快にさせてしまいました。
その為に路線変更しようかなと思い、ここまで出すのが遅れたのです(しかも結論出てないし)。
そんな訳で二話以降どうしよかな、と悩んでいます。

*レス返しする前に修正しようとしたら、間違えて削除してしまいました。
感想レスを頂いた九尾様、偽バルタン様、朧霞様、R/Y様、矢沢様(たぶん、この五人だったと思います)には深くお詫びいたします。
本当に申し訳ありません。



>NEXT


△記事頭
  1. ではもう一回。(といっても何書いたか全部思い出せませんが)
    路線変更は助かります。内容がきつかったんで。
    逆にシロタマとのマニアックプレイはいくらでもお願いします。

    え〜と他には・・・蜘蛛之巣は知ってますけど九絵さんは元ネタ知らないっす。
    九尾(2004.10.19 16:41)】
  2. レス返しです。

    >九尾様
    またレスをくれてありがとうございます。
    シロタマのマニアックなプレイは色々と考えています(ニヤリ)
    そして九絵さんはオリキャラです。
    若い時の姿はヴァ○パイアのモ○ガンをイメージしてたりします。
    ろろた(2004.10.19 23:54)】
  3. 再レス?です(笑)
    といってもあんまりたいした事は書いてなかったですが<オヒ
    まずは、祝・復活〜!!とはいっても新作といっても良い程に変更掛かってますね(嬉)
    西条さんと横島君の仲良い様で嬉しいです♪
    以前の話では出ていなかった九絵さんがどう絡んでくるのか楽しみにお待ちしています
    後は見切り発車発言にダメージを受けておりました(爆)いやぁ、私いつもそうなので<マテや
    朧霞(2004.10.20 09:06)】
  4. 私も再レスをば。
    この作品途中で止まってたので非常に気になってました。何しろタマモが捕まったあげく横島がダメージを負いましたからね。これから逆襲かと期待してたんです。ろろたさんの今の作品も大好きなので、更新が減っちゃうと困るので、黙って待ってたんですw
    で、今回大幅に変わって再掲載ですが、オリキャラの躍動が素晴らしく、これからが楽しみです。連載を抱えられるのは大変でしょうが、作品は全て大好きなので、期待しています
    R/Y(2004.10.20 10:56)】
  5. 再レスありがとうございます。

    >朧霞様
    前の話ではシロタマの出番が少なかったので、多くしました。
    後半は前とは別物になってしまいました。
    西条とは横島もある程度成長すれば、仲良くなるんじゃないかな思ったので。
    そして九絵さんの出番は……どうなるか分かりません(爆)
    少しは出したいと思っていますけど。

    >R/Y様
    タマモ誘拐は別の形で出そうかなと今の所、そう考えています。
    今回の話で少し分かるかもしれませんが、この社会には人間に紛れて(元)神族、魔族、妖怪が暮らしているって設定です。
    だから蜘蛛巣姫のキャラも居ます。
    オリキャラはそういった人外が多く出る予定です。
    ろろた(2004.10.20 19:40)】
  6. (本作品には)初レスです
    まずは、再開おめでとう御座いますです
    シロタマと横島君とによるプチハーレム!
    これに叫ばずして、一体何時叫べと!(叫ぶな
    オリキャラの九絵さんも、独自の個性が出てますねー
    以前の作品については・・・・・・・・
    書き方を変えるか、あるいはぼかすか、いっそ省略するか(マテ
    全体を丸ごと変更するのは難しいかもしれませんが、
    ひとまず書いてみたら、意外と別の形で話が進むかもしれません<経験者
    (2004.10.20 20:54)】
  7. >豪様
    その通り、これは横島とシロタマのプチハーレムです。
    両手に花と原作でも言ってますから(マテ)
    前とは少し形を変えてやっていこうと思ってます。
    敵は外道ばっかりでしたから(汗)
    ろろた(2004.10.20 21:58)】

▲記事頭


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