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!警告!男女の絡み有り
18禁注意「お口の恋人(GS)」アマド金閣 (2004.10.03 20:39)
 第0話

  べちゃ

「? ………………!!!」

 少年、横島忠夫は最大のピンチにたたされていた。どれくらいピンチかというと、次の彼の発言でどんな死刑が執行されるかが決定するくらいてなもので。まぁ、どうがんばっても殺されるんだろうなぁと、横島少年は思考していた。

「ぴちゅ………………ね、ねぇ? これどういう事かしら」

 横島少年のバイト先の上司、というか雇い主である若い女性、美神令子が口元に流れこむ液状のモノを舌先で舐めとり――― 一瞬だけ不思議そうな表情をした後、自分の目の前に座った状態で恐縮している横島に詰問した。

「そ、その若さ故と言いますか、個人曰く、若さってなんだ? と言いますか」

 その仕草が妙に淫惑的でして。つい心臓のギアをあげながら横島は意味不明の返答をした。

「そう、若さね…… 若さ故に躊躇わずに私に顔射かましたってのくわぁああああ!!」

「Ma輪れMeら輪な居って事ッスかー!!! ちゅぶり!?」

 光り輝く霊力を宿した令子の拳が横島の顔面を捉えた。横島の顔が面白いくらいぐにゃりとひしゃげ、不思議な言葉を吐いた後に沈黙した。完殺。

「あ、強すぎた? でも―― これってやっぱり」




 美神除霊事務所。人間に害するゴーストを駆除する専門家、ゴーストスイーパーたる美神令子を所長とする除霊の引き受け所である。と、いっても所員は所長たる令子と学生アルバイトのアシスタント、横島忠夫の二人しかいなのだが。


「死ぬー! 死んでまうー!」

 50kgはある大荷物を背負った横島が、怨嗟の雄叫びをあげる悪霊に追いかけまわされていた。

「マジやばいって! くそ! こんな事なら昨日美神さんのシャワーシーンをもっと見学しとくんだったあ!! そうすりゃ走馬灯もかなり期待できんのにィ!」

『ごんげ〜』

 迫り来る悪霊。しかしなんだかんだで軽やかステップでその追随を横島は許さない。飽くなき生への渇望か? それとも性への欲望か。まぁとにかく横島は走った。目標の地点まではもう少し。

「くそう! 俺はなんでこんな怖い思いしてんだ! これも全部あの乳のせいや! くそう! 美乳め! 巨乳め! こんだけがんばってんだからなんか挟ませろぉおお!!」

 悪霊を結界を布いたポイントまで誘き寄せる。それが横島の任務だった。妙に臆病な今回の悪霊は、強力な霊能力者である令子の前になかなか姿を現さなかった。そこで霊能力など欠片もない普通人の横島に白羽の矢がたてられたのである。

「は、ははは! なんか回りが真っ白になってきたぜ! こいつが白の神域ってやつか。へ、へへへへへ」

 ランナーズハイとは違ったハイな感じな横島が、悪霊を指定のポイントに連れこんだ。

「良くやったわ!」

 そこですかさず令子が四方に張った結界符を発動させた。

『ごんげ〜』

「さあ、この美神令子が極楽に逝かせてあげるわ!」

 捕らえてしまえばどうということもない相手。凄腕GS美神令子にとって、今回の悪霊はそういうものだった。ちょっと除霊用具の出費を控えるのにアシスタントを囮にしただけ。いつも通り華麗に、軽やかに彼女の除霊は完了した。

「へへ、世界が…… 神よ…… え? バカだな。穴が三つもあるわけないじゃないか銀ちゃん。そうだろ夏子、って痛い! 何すんだ! 痛いよ」

「いつまでトリップしてんのよ。ほら、起きなさい横島クン」

 背負った荷物に潰されながらブツブツ言ってる横島。ちょっと無理をさせすぎたかな〜 なんて思いながら令子は彼を揺さぶり起こした。

「スジしかないってマジで!」

「いいから起きんか!」

「スージーQ!! は!? 俺はなにを? なんか遠い日の思い出がセピア色に浮んでいた様な…… これって走馬灯?」

「なにバカな事言ってんのよ。ほら、もう除霊も済んだんだし帰るわよ。こんな辛気臭い場所、さっさとおさらばしたいわ。アンタ待ってる間も暇で暇で」

 神通棍の一撃を横島に加えた後、何事も無かったように彼女はその場を去ろうとした。

「アンタが暇なとき俺は命を失いかけてたわ! そもそもなんでこんな重たい荷物背負ったっまま囮せにゃあかんのや!」

「そうなのよね〜 重いからって全部横島クンに荷物持たせたせいで暇つぶしのモノも無かったんだもん。今度は気をつけるわ」

「おんどりゃー! アンタには血も涙もないんか! 命を賭けて使命を全うし、何故か人間の限界を突破する所だった俺に何か無いんかい!」

 自分の命を紙風船のように扱う雇い主に、横島が最後の理性の糸を噛み千切らんとした其の時。

「がんばったわね。はい、ご褒美。で、なんだっけ?」

 チュっと令子が彼の頬に軽い口付をした。

「いや、もうずっと貴方について来マス!」

「期待してるわ」

 美女の接吻 > 死の恐怖

 なんの特殊能力も持たないアシスタントの少年、横島忠夫。これで手取りが良いのならいいのだが、彼の時給は250円である。250円で普通の人間が命を賭けて働くだろうか?

「このたまのサービスがあるから止めれん! この調子で行けば半年後にはご褒美のディープキスとか貰えたりしたな〜」

 未知への好奇心と飽くなき欲望。現代に生きる冒険者。それが横島忠夫である。違った意味で彼は普通ではないのかもしれない。それでも霊能力とは無縁なのは変わらないが。


 この時点では。


「今回も生き残ったー…… はぁ」

 美神所霊事務所。今回の仕事を終えた彼等はここに戻って来ていた。後は細かい書類上の作業を終えればこの依頼は終了となる。ただの学生の横島に専門的な事務処理など出来様もなく、後は現在シャワーを浴びている雇い主に、彼は挨拶をして帰るだけだった。

「生きてるって良いなぁ。ハァハァ」

 今横島が座っているのは洋式の便器が設置された狭い個室。トイレである。彼はズボンを下着ごと膝まで降ろし、蓋が下ろされた便座に腰掛けながら晒されたペニスを右手で上下に擦っていた。もう片方の手にはまだ人肌の温度が残っているショーツを握り締めている。

「このバイト終わった後ってどうも性欲を持余すっつーか、膨張して堪らんな。うぅ、美神さんの香りがもうタマラン! ハァハァ」

 手淫、センズリ、手コキ、オナニー。もうどれでも良いがソレである。横島にとってこのアルバイトは毎回命の危機に晒される危険なものであった。まさにデッドオアアライブ。これがヘブンオアヘルだったらどっちにしろ死ぬんじゃないかってモノだが。命の危機に晒された影響か、生存本能がそうさせるのか? 除霊後はいつも性欲が高まってしょうがないのである。

「くぅ! タマラン! こいつはタマラン!」

 シルクの肌触りをペニスで感じながら、ぶっちゃけショーツでチンコをしこりながら(いやん♪)横島は射精の絶頂を迎えようとしていた。

 がちゃ

「え?」

「あ?」

 トイレのドアは開かれた。まず、鍵をかけ忘れるほど切羽詰っていた横島に罪があるだろうか? 死の恐怖をこうやって儀式のよって乗り越えるしかない哀れな冒険者に罪が。そしてノック無しでドアを開けた令子。珍しく横島がシャワーを覗きにこないので彼が帰宅したとばかり思っていた事は罪なのか?

「あ?」

「ぬお!」

 ついショックでぼおっとしてしまい、軽く巻いただけのバスタオルをはだけてしまったのも罪無き事。そんでもって同じくショックを受けたまま右手の動きを止めなかった横島に最高のオカズが現れたのも日ごろの行いの賜物か。


 ドクッ! ドクッ! ドビュル!

「うっ!」

「うきゃ!」

 恐ろしきタイミング。元気と若さの象徴たる勃起したペニスから、大量の精子が令子に向かって発射された。あまりの事にそれをかわす事も出来ず、彼女はそれを顔で受けとめる事になった。とっさに目を瞑っただけでも行幸であろう。ゼリーのような粘状の精液が令子の顔全体を塗り尽くした。

 ドビュ! ドビュル!

「ひゃう……うわぁ」

 ソレだけに留まらず、なおも放出される精液は露出された令子の身体にも降り注がれた。肌にねっとりとまとわりつく精液を、彼女は指先で触れてみた。それは指で摘めるほど濃いものだった。

「うっ! ハァハァ…… えがった………………あ」

 最後の放出が行われ、発射された精液は放心状態で身体にかかった精液をぼおっと見ていた令子の口元にべちゃっと当った。

「? ………………!!!」

 ここで冒頭から繋がるのである。


「ったく。いくら私が美人でナイスバディだからってここまでする!? 通りで最近トイレに妙な匂いが感じられたわけだわ、ったく」

 幸せそうな表情をしたまま気絶する横島に目を向ける。アレほど射精したにも関らず、ペニスは隆起し、ヘソの辺りまで反り返ったままだ。これは良いモノだー! とかそういった考えを無理やり払いのけ、令子は自分の考えを検証してみる事にした。

「もぅ、せっかくシャワー浴びたのにベトベトじゃないの」

 身体にかかった精子をシャーレに集める。そしてとりあえずバスタオルを巻きなおした。さきほど偶然だが精液が彼女の口の中に入ったとき、それが物凄い霊力の増幅を促した気がしたのだ。実際、それほど力をこめなかった霊気パンチで横島を一撃で撲殺できた。

「思ってたより変な匂いじゃないし。私が変なのかしら? でも……」

 ダラダラと垂れたままの顔に付いている精液。ソレを思いきって指で拭い、口に運んでみた。それは少し苦かったが思っていたより酷いものではなかった。が、問題はそこではない。

「ちゅぷ…… ん、間違い無いわ。さっきほどじゃないけど、霊力が増えた感じがする。不快感も何故か無いし、どういう事? なんで横島クンのザーメンが極上の霊薬なのよ」

 煩悩=凝縮=霊気。つまり横島の煩悩が死を常に肌似感じたり、美神の霊気を日々受け続けた事により霊力を帯だした。しかし、霊力を扱う術が無い横島。無駄に蓄積された霊力は、煩悩とともに排泄されていたのだった。いや、体内の煩悩が更なる煩悩によって増幅され、それは極上の霊力の塊になっていたのだ。液状だが。

「むぅ、私こういうのが平気だったんだ〜 ショックでかいわね」

 思いきってシャーレに貯めた精液をズズっと啜ってみた。咽帰るような精液の匂いが彼女の思考を麻痺させたのか? それとも元々そういう素質があったのか。それとも、彼のものだからか。とにかく令子は横島の精液を口にし、軽く舌で転がした後飲み込んだ。

「また効力が下がってきてる。時間とともに精子が死滅するから? だとすると最大の効果を得るには絞りたてを飲むのが……」

 まだ気絶したままの横島。そして晒されたままの勃起したペニス。思わず令子の喉がゴキュっと鳴った。高校生相手になにを自分は欲情しているのか。いや、彼はなんていうか一緒にいるととても楽しい。いや、一緒にいるのが当たり前? 若さの暴走が目立つけど磨けば結構光るタイプとにらんでるし。

「って! 私は何を考えてるのよ!? まさか催淫効果もあるというの? ってそんなアホな」

 気がついたらしゃがみこんで横島のペニスを握り締めていた。ドクドクと脈打つそれはとても熱い。

「横島クンのザーメンが本当に霊薬だとしたら、それって元手がただで極上の霊薬が手に入るって事よね。うん、だからこれは別にやましい事じゃなくって、つまりそういう事で」

 多少虚ろな表情で、令子は自分に何かを言いきかせながら握っていた横島のペニスに舌を這わせた。最初はおっかなびっくりに亀頭の先端を突つく。まだ残っている精液の味が広がって行く。

「んん〜 これってクルわね」

 精液の口での摂取が自分に異様な興奮を与える事を令子は自覚していた。正直このような行為は生まれてはじめてである。

「んむ…… ん」

 今度は先端をパクッと咥えてみた。そして舌先で尿道を舐めながら、チュウっと吸引してみた。

「んん〜♪」

 尿道に残っていた精液が口いっぱいに広がる。それは最初に得られた霊力の増幅を彼女に与えた。高揚感とともに。

「ぷふぅ、凄い……力が溢れるみたい! 凄いわ横島クン」

 もう一度、もう一度味わう。そんな強い衝動が令子を襲った。しかしこれ以上は拙い。何が拙いって下腹部が熱く疼いているのだ。実は太もも辺りまで既に愛液が滴っている。今ならクリトリスを三擦り半でイケそうだ。これ以上は本当にやばい。

「シャワー浴びなおして頭なんとかしよ」

 初めてくらいちゃんと合意の上で行いたい。これじゃレイプじゃないか。そう強く思うことで令子は自制する事に成功した。今の状況は霊薬、ってか精液だが、の副作用かもしれない。ソレでも構わないが。しかし出来るだけしっかりと確めたい。確めた上でまぁ、色々やりたい。

「ダメね。なんか横島クンの煩悩がうつったみたい」

 それは限りなく正解だったりする。制御できない横島の体内の霊力は煩悩を根幹とし、それはフェロモンのように体外に流れ出ている。それは霊力に敏感なモノ、女性霊能力者や女性妖怪などに強く反応、作用する媚薬となってしまっていたのだ。

「やだ! お湯がかかったら髪の毛にこびりついてとれない〜」

 しかも横島の煩悩産霊力は令子の霊力に起因する為、彼女とは非常に相性がよいのだ。彼女の魂にひそむアレも原因の一つだが。結果、令子は横島の精液を嫌悪する事もなく、普通に受け入れてしまったのだ。ホントウダヨ。


「エロスさいこー」

 チンコ丸出しで倒れている横島が寝言でなんか呟いていた。



 気分転換って大事ですよね?(挨拶)

 どもアマドです。よくある再構成ネタっす。無軌道無計画、ただ本編にそって各話をエロくするだけですよセニョール。さて置き、男女侍を書きなおしています。なんか予想以上に皆様が色々考えてくださっている様で。このまますっごいベタなオチのままで良いのかと悩んでしまいました。どんなもんでしょ?

>NEXT


△記事頭
  1. た、たしかに!!煩悩が霊力源の横島。その横島の煩悩の凝縮されたアレが霊力に満ち溢れてるのは道理!!しかも美神と相性ばつぐんなのも筋が通っている!
    冒頭の除霊後のご褒美が原作より待遇よくなってるし(あれで好待遇なのがむなしいが)、この美神はかなり横島に脈がある!いける!このままいけるぞ〜!
    もしGSが十八禁雑誌に掲載されてたらなんの違和感もなくこうなってたでしょうね。いやマジで違和感ないっす。ちなみに、合意の上でしたいと願う美神さんはとてもかわいかったです。
    九尾(2004.10.03 20:53)】
  2. ええ、気分転換は大事です。
    横島スゴイですねぇ。若さゆえ、いや、バカさゆえでしょうか。煩悩余りまくり。
    それにしても秀逸なタイトルですね(笑)
    梶木まぐ郎(2004.10.03 22:14)】
  3. ○ッテ?<マテ
    いや、横島君勢いありますね〜。その体勢で美神さんの顔まで飛ぶとは(笑)若いって良いなぁ(爆)
    >初めてくらいちゃんと合意の上で行いたい
    …そーいや美神さんって処女でしたよね?<マテ
    朧霞(2004.10.04 00:00)】
  4. 九尾さんと同じく待遇が良くなってる様に見える事に泣ける(ノД`)
    美神が横島君の精液を飲むとは‥横島君にはとっても嬉しい職場になりそう♪
    紅蓮(2004.10.04 00:10)】
  5. 姉さんお久しぶりです。迷える駄犬です。

    朝の仕事始めの前に読んで悶々としました。
    さすが姉さん、すばらしい攻撃です<マテ

    さて、続きを読みますか。
    迷える駄犬(2004.10.04 07:41)】
  6. やや頭悪そうにも見えるが………………これはこれで!
    MAGIふぁ(2004.10.04 17:48)】
  7. >本編にそって各話をエロくする
    な、なんて素敵なコンセプトなのでしょう!(マテ)
    何か色々と期待してしまいます。

    しかし『ごんげ〜』……はて、この鳴き声はどこかで……弟切草?
    槍持ち奴(2004.10.04 17:54)】
  8. ちっすレス返しのアマドです。

    >九尾様
    コンセプトはエロ本掲載のGSでしたから九尾様の発想はビンゴです。

    >梶木まぐ郎様
    息抜きの合間に人生してますけど、それでも息抜きは大切です。若いって良いなぁ

    >朧霞様
    ロッ○です。その昔ラジオのネタで『お口の恋人って卑猥だな』ってのを聴いたのがネタ元。

    >紅蓮様
    原作読み返したら、一巻の美神ってキスくらいはしてたんですね。ご褒美に。それが段々と……

    >迷える駄犬様
    ちっすオヒサです。続きなら結構アリますよ。なんせ無駄に書き貯めたねたですから。

    >MAGIふぁ様
    まさにバカップル? 確かにバカだなぁ。でもそれがポイント。

    >槍持ち奴様
    『ごんげ〜』は権化を意味するそうです。って細かい所に良くお気づきで。


    短めのレスで失礼しました。
    アマド(2004.10.04 20:50)】

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