晴天の日なのにある建物の回りだけ禍々しい霊気に満ちていた。
「ついにきた………この時が。長かった惨めな生活にピリオドを打つ日が!!」
(ゴロゴロゴロゴロ……)
建物の中には女性が一人。コーヒーを片手にポーズを決めているようではあるが。
「元はといえば、あの色ボケが!!いくら身内だけだからといって……いつでもどこでもイチャイチャイチャしやがって……」
(ゴロゴロゴロゴロ……)
そしてなぜか裸。雰囲気が台無しである
「標準以上の太さだの、硬いだの、熱くて体が溶けそうだの、傘が張ってて抉れるだの手でつかめるぐらい濃いだの、量は牛乳瓶3本以上だの……そんな話ばっかだし」
(ゴロゴロゴロゴロ……)
さらに床には謎の水溜りやなにやらクネクネと動く物体が無数に散らばっている。
「その話を聞いた後。私がどんな思いで体を慰めているか………」
(ゴロゴロゴロゴロ……)
「あの時にあと30秒あれば。こて的中率100%の懐妊促進薬で既成事じ(ピカッ!!!) きゃああああああああ!!!」
なぜか部屋に立ち込めてた暗雲から落ちた雷は、直撃は免れたようではあるが。
「オシオキコワイオシオキコワイオシオキコワイオシオキコワイオシオキコワイ……」
彼女の心の深い傷を呼び起こした。
女性は某紫色の人造人間パイロットのように呟きながら部屋の片隅でひざを抱えていた。
しかし、顔を上げると彼女はくわっ!!と目を見開く
「だがしかし!!!」
彼女の立ち直りは早いようである。
「この時空連結装置"つなげちゃうくん。Ver3.0.2.5を使えば!!"。義兄さんは私のものだああああああああああああああああ!!」
彼女は高々と天にこぶしを突き上げた。これが今の彼女……ベスパの姿であった。
「勉学・研究しつづけて500年。時には義兄さんの文殊を掠め取ったり。姉さんの研究資料を無断で拝借したり。パピリオを実験台にしたり………尊い犠牲だった。神様、罪深い私をお許しください」
魔族がキーやんに許しをこう姿はなかなかシュールである。
魔族の風上に置けない「わしに許しこわれてもこまるからな」……さいですか。
「これさえあれば、過去に戻れる。そうすれば腐れ発光魔族の毒牙にかかるまえに、義兄さんにあんなことやこんなこと……幼少時代に戻って"隣のお姉ちゃんと少しHなお勉強会"とか、はたまた中学生の時でも"満員電車でHお姉さんのいたずら"とか……」
クネクネと体をよじる姿はフラワーロックか変質者のそれでしかない。
〜閑話休題〜
「じゅるじゅる…………あ、いかん。涎が」
涎がといて股間をふき取るのは見なかったことにした方が良いだろう。
「実験は万全。文殊も昨日くすねて来たので足りる(ニヤリ)」
某ヒゲ司令ばりの笑みを浮かべると意気揚揚とスイッチに指を置く。
「さあ!いざ逝かん行かん!!極楽の世界へ!!ポチっとな」
ベスパが勢いよくスイッチを押すと機械中央に丸い穴があきやしの木がニョキニョキと生えてきた。
なぜやしの木が!?と考える暇ものなく豚がやしの木を登って行く。
豚が頂上まで上ると……。
【豚もおだてりゃ木に登る〜。ぶひー!】
ちゅどおおおおおおおおおおおおおおおん
「なんでええええええええええええ!??!?!?!!?!」
きれいな放物線を描いてベスパは夜空の星となった。
魔族だから多分死なないでしょう。
数分後、粉塵とベスパがいなくなった部屋に一枚の紙切れが落ちていた
『ヨコシマは私のものだから勝手に手を出さないでね ルシオラ』
「この恨み晴らでおくべきか!!」
その後、妙神山でわら人形を木に打ち付けるベスパがいたとかいないとか
次回予告
戦場で敵味方にわかれて傷つけあう男女。
しかし、彼女たちは密かに通じ合っていた。
夜な夜な繰り返す禁じられた逢引。
ついに男は一大決心をする!
「俺、必ずお前を奪ってやる!だからそれまで待っててくれ!!」
友と決別した男に迫る危機
「お前の自己満足が彼女を傷つけているのがわからないのか!!」
そしてついに始まる最終決戦
「俺はあいつと添い遂げる!!」
男と女の運命やいかに!?
次回、『戦場に集う極楽の花』
来遊もサービス!サービスゥ〜!
続きません。
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書いた人の言い訳
どうも、はじめまして。
このたび初めての創作ということになりました。
幼稚な文章ではありますが少しでもお楽しみいただけたら幸いです。
初めてにしていろんな人を敵に回した気もします(汗)
これに懲りずにがんばっていく所存です。
今後ともよろしくお願いします。
追伸
ネタ……がぶってませんよね?(汗)
かぶってたら削除します
それではゴキゲンヨウ
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