「世の中は不公平だ……」
そう呟いたのは……
ガキの頃だったか……
それとも、今では、忌まわしい"あそこ"に行ったときだったか……
"あいつ"と会ってからか……
今では、それも解らない、解らないが……
ただ、一番強く思ったのは、あの時、あいつとの別れがきた
あのときだった……それだけは、間違いじゃない……
自分の力自体を恨んだ……
力を求めて、何も解らないのに、ただ、我武者羅に
修行の日々を送ったこともあった……
結局、その修行も、何の意味もなく……
力が足りなかったから……
あいつを……
あいつを……
"奴等"に、奪われたんだ……
記憶と思いの果てに……第1話 優しさは憎しみへ……
「……この、任務内容は?」
横島は、顔色を変えず、だが、声に若干の震えを出し……
セフィリアに尋ねた……
「……そのままです、先ほど上からの正式な決定により、
<美神 玲子> <美神 美知恵>
の両名、及び、任務遂行のための、障害となる勢力を
撃破、及び殲滅せよ……との事です……」
セフィリアは、そう言いながら顔には、不安を隠せないであろう、
暗い表情になっていた……
「……く……くっくく…くくく・・・」
それを聞くと、横島の顔が、真剣な顔から、
残忍な顔へとなり、にやりと、獰猛に笑った……
「くくく……任務了解……<美神 玲子> <美神 美知恵>
及び、これに対し敵対する勢力を、完全に……殺します……
魂さえも、残らないほどに……」
そういいながら笑う横島の瞳は、
"黒から金"へと変化していき……
その瞳には……
激しいほどの、狂喜と……憎しみ……
そして、悲しみが混ざっていた……
「じゃあ、俺はこれ フワッ !?
任務を聞き、その了承もすみ、
セフィリアに背を向け、部屋を出ようとした瞬間、
後ろから、柔らかく、また暖かく包まれた……
横島は、いきなりの事に対処ができず、慌てふためいている
「セセセ、セフィリアさん!?
ど、どうしたんですか!?」
困惑と緊張で、慌てながらも、なんとか横島は、
セフィリアに話しかけることができた……
「……横島さん……私がいます……
私が、あなたについています……
だから、もう、そんな、悲しそうな顔をしないでください」
その声に、横島が振り返ると、
セフィリアは……泣いていた……
チクリと胸が痛み……
心の中で、黒い靄のような何かが……
少し晴れたような……
そんな感じがした……
そして、謝らなければ……自分は何をしてるんだ!?
そう思い、横島は、セフィリアを包み……
「……すんません、俺……大丈夫です……
もう……大丈夫です……
ありがとうございます……」
そういう横島の瞳には、先ほどの狂喜が薄く消えていき……
瞳の色も"金から黒"へと瞳の色を変化させていった……
「もう、"ああなった"、あなたは見たくありません……
絶対に……自分に負けないでください……
あなたには……わ、私が付いてますから……」
そう、前者は、悲しげにそして真剣に……
後者は、顔を赤くしながら、恥ずかしげに言った
その言葉を聴き、横島は笑いながら
「ありがとうございます、じゃあ、行って来ますね」
そう、微笑みながら、"転移"した……
???
赤い、赤い光に包まれた街……
それを、赤い塔のうえで、横島は見ていた……
「……ルシオラ……いま、助けてやるからな……」
赤い光に紛れ、
蛍は光……消えて行った……
どうも、狼虎です
今回は、セフィリア×横島って感じにしてみましたが
どうだったでしょうか?
次はどうするかな〜、といいつつも決まってたりしますがw
次回は、前読んだ方はわかるかもしれませんが、
過去編に突入します
横島は、何故○○○○にいるのか?とかそこら辺を
では、できれば
ご意見ご感想よろしくお願いします
>NEXT