「よ、よこ、しま。 だめ、もうだめ。 これ以上、は、こわれ、ちゃう、よ。」
タマモはその言葉をなんとか口にしたが、体のほうはまったく言う事を聞かず、横島の腕の中でぐったりとするしかなかった。
横島はその様子を見て、微笑を浮かべながら、
「・・ダメだぞ、タマモ。 俺はまだ気持ち良くしてもらってないんだからな。」
己の股間にて屹立するものに、タマモの体を導いて行った。
狐いじめ・あと
自分の体の中に、太く硬く、そして火箸のごとく熱いものが入ってくるのを感じ、タマモは叫びを上げた。
「いひぃいいいいいいいいい! いたい、いたい、いたい、いたい〜〜〜〜〜!! いたいよ、よこしま〜〜〜〜〜〜〜!」
今だ体に力が入らない状態だったが、股間から感じる激痛によって、かなりの大きさの叫びを上げていた。
先程のアナルの拡張時は、他の個所を同時に責めるなどして意識を散らされていたのに加え、愛撫の流れの中でのことなので興奮していた事などもあり緊張させることなく挿入でき、快感も感じる事が出来た。
だが、今回は一度区切りを終え興奮も覚めかけた所にいきなりの挿入であるので、体に走る激痛は、相当のものであろう。
なおかつ、股間より伝わる破瓜の血が、その痛々しさを強調する。
「すまんな、タマモ。 だけど、痛いのはしょうがないんだ。 これはお前に俺を刻み込んでいるんだからな、お前が俺のものだという証を。」
横島はそう言って、タマモに微笑みかけた。
横島とて、快楽のエッセンス程度になる軽い苦痛ならともかく、タマモに痛みだけを感じさせるのは本意ではない。
彼が見たいのは、快楽によってむせび泣くタマモであって、痛みによって苦しみもがくタマモではないのだから。
「ひっ・・くっ・・な、なれるの? いたいの、に、耐えれ、たら、よこしまのものに、な、なれるの?」
横島の声を耳にしたタマモは、痛みによって途切れ途切れではあるが、横島の目をしっかりと見据えてそう言った。
その言葉を聞いた横島は、タマモを優しく抱きしめ、耳元に口を寄せて呟いた。
「ああ、そうだ。 全部終わったら、お前は俺のものだ。 そして、同時に俺もお前のものになる。 お前に証を刻むと同時に、俺に誓いを刻む。 お前と共にいる、という誓いをな。」
タマモはそれを聞くと、ようやく力が入るようになった手を横島の背に回し、精一杯の力を込めてしがみ付いた。
そして、ようやく痛みが解けたのか、もしくは先程の横島の言葉によって湧き上がった様々な感情の奔流が痛みを押し流したのか、今度は途切れることなく言葉を紡いだ。
「じゃあ、刻んで。 私に証を、横島に誓いを。 壊しちゃっても良いから、絶対に忘れられないように、うんと激しく刻んで。」
その顔には、あどけなくも淫靡なものがこもった、極上の笑顔があった。
「ああ、忘れられないようにしてやるよ。 ・・・でも、壊したりはしないさ。 そんな事をしたら、次にまたいじめる事ができなくなっちまうだろ。」
それに答える横島の顔にも、タマモに負けないほどの笑顔が浮かべられていた。
* * * * * * *
「はひっ、はひっ、はひっ。」
すでに、最初の交わりより一時間の時がたっていた。
結合部では愛液と精液の交じり合ったものにより、ぐちゃぐちゃという音が鳴り響いていた。
タマモの子宮に、横島は5回も己の精を迸らせている。
にも関わらず萎えることなく、一度もタマモの膣から抜く事なく、六度目の性交を続けていた。
タマモの方も、もはや痛みなど消え去り、すでに数える事も億劫になるほどに達していたが、離れようとはしない。
どのような体位になっても、必ず横島の体の一部を手に掴み、離れまいとしていた。
「ふっ、ふっ、ふっ、・・く、くおおおお!」
「 ドプッドプッドプッ くひ、ふ、ふあああああああああ!!!」
六度目とは思えないほどの迸りを子宮の奥に浴びせ掛けられ、タマモは同時に絶頂に達した。
さすがに疲れたのか、数分間二人は動く事が無かった。
だが、結合は解くことなく、横島の剛直も萎えようとはしなかった。
「はあ、はあ、はあ、 ブチュッ きゃうっ!! ・・よ、よこしま?」
最初に動いたのは横島だったが、それは再び性交を始めることではなく、今だ猛りつづける己自身をタマモから抜き取るということだった。
タマモにはそれが不思議で、どうしたの?、と言いたげな顔を横島に向けた。
「ふふ、安心しろ、終わったわけじゃないぞ。 まあ、そろそろ限界なのは確かだからな。 最後の仕上げをしておこうと思っただけだ。」
向けられたタマモの顔を見て、横島は笑いかけながらそう言い、肉棒を抜いたタマモの膣内に今度は指を三本突き入れた。
「ふひぃい! し、仕上げ?」
今まで横島の野太い肉棒によって貫かれつづけたタマモの膣は、用意に三本の指を飲み込んだ。
数回ほど抜き差しを繰り返した横島はそれを抜き取り、仰向けに倒れたタマモを引き寄せ、俗に言う『マングリ返し』の体勢を取らせた。
「ああ、お前の体中に証を刻み込む仕上げだ。 この中に俺の肉棒を入れて、お前の体の中に俺を染み込ませてやるんだよ。」
そう言って指を入れたのは、一時間前に散々いじめた個所である、タマモのアナルであった。
「ふひ、ふ、ふひゃあああああああ! そ、そんなところに入れるの!」
そう言うタマモの目には、恐怖も確かにあったが、それ以上の興奮が見えた。
己の排泄のための穴までも、この男のものにめちゃくちゃにされるのだ、ということに対する確かな興奮が。
「結構時間がたったからもう一回慣らしとこうと思ったんだが、必要無かったかな。 指一本じゃ、ゆるゆるみたいだぜ。」
「そ、そんな、そんなこと言っちゃいや〜〜〜〜〜!!」
タマモのアナルをゆるゆると言ったが、実際にはそんな事は無い。
指に対して絞めすぎることなく、心地良い感触を与える程よい絞めつけが、そこにはあった。
横島の言葉は、単にタマモをいじめて、恥ずかしがらせるためのものであった。
「これなら大丈夫そうだな。」
その後に指を三本にしてタマモの反応を見た後、そう呟いた横島は、タマモに覆い被さるようにして、アナルに己の肉棒を突きつけた。
その体勢のまま、タマモの顔を見て、一気に行くかを判断しようとした。
だが、タマモは熱に浮かされたような顔をして、自分のアナルの方を見つづけるだけであった。
その様子に、大丈夫そうだなと苦笑した横島は、体重をかけながらゆっくりとアナルの中に挿入していった。
「ひ・は・あ・あ・あ・あ・あ・あ・あ・あ・あ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!」
その挿入を感じて、タマモは舌を突き出しながら、喘ぎをあげた。
その声には苦痛の感じがまったく無かったわけではなかったが、明らかに前に入れられた時よりも楽そうであった。
小さい内は膣よりアナルのほうが性感が発達していると言っていた横島の言葉が、真実であったと言う事か、もしくは、タマモ自身の生まれ持った資質か、むしろ快感をすでに感じているかの様子がみられる。
その様子を見た横島は、半分入った時点でゆっくりとした侵入を止め、全体重をかけて一気にタマモのアナルを犯すことにした。
「ふん!」
「ひ! グジィ がああああああああああああああああああああああああああ!!!」
自分のアナルの中に一気に侵入してきた肉棒によってもたらされた衝撃によって、タマモは獣のような咆哮を上げた。
しかし、その叫びは痛みによるものではなかった。
確かに痛みはあったが、これはそれ以上の快感と己の体中に横島を刻み込まれたことに対して湧き上がった幸福感などによって、絶頂の極みに達した事によってあげた叫びである。
そのタマモの顔を見て、横島はこらえ様も無い興奮を覚え、がくがくと震えつづけるタマモを押さえつけるようにしてピストン運動を始めた。
「くひゃあ・・がくぁ・・きふゃあ・・はが・・ぎひぃ!」
その横島の乱暴なまでの腰の動きによって、タマモは一度達した極みより降りる事が出来なくなった。
一突きごとに頭の中でスパークが起き、すでに目は白目を剥いており、口から涎が、陰唇より愛液が、止めど無く溢れ出していた。
横島の方も、タマモのアナルの強い締め付けによって、限界が来ようとしていた。
タマモの名を叫びながら、止めとばかりに今まで以上に強いピストン運動を始めた。
「タマモ、タマモ、タマモ、タマモ〜〜〜〜〜〜〜!! ぐぅ、ぐ、がああああああああああ!!!」
「よ、よこ、よこ、よこしま、よこしま〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!」
タマモは横島の叫びに答えるかの様に、名を叫んだ。
そして、自分の直腸にむかってくる熱い奔流を感じると同時に、その意識を真っ白に染めるのだった。
* * * * * * *
タマモが目覚めると、目の前には横島の顔があった。
気がつくまでずっと添い寝してくれていた様子に、タマモは笑顔を見せた。
その笑顔は、先程見たような淫靡な感じなど一切無く、純粋に幸せを感じさせる笑顔であった。
横島はそれに答えるように、優しく、包むように抱きしめた。
お互い未だに裸ではあったが、性的な興奮など覚えず、ただただお互いのぬくもりに幸福感を覚えるのみだった。
その幸福感のなかで、横島は聞いておかねばいけないと思っていた疑問をタマモに投げかけた。
「なあ、タマモ。」
「ん、なに?」
「いつから正気だったんだ?」
「・・・ずっと横島によがり狂わされちゃってたから、ほとんど正気じゃなかったと思うんだけど?」
タマモの素っ頓狂な答えに、横島は思わず苦笑いをした。
ちなみに、その時のタマモのイタズラをする子供のような笑顔を可愛いなどと思ったことは秘密らしい。
「いや、そうじゃなくて 「最初から。」 ・・・へ?」
もう一度聞きなおそうと思ったところに重ねられたタマモの答えに、横島は呆けたような表情になった。
「最初からだよ、横島。」
タマモはもう一度答えながら、横島の顔を胸元から見上げるようにして、微笑みかけた。
その顔は今まで見たどんな表情より、横島を引き付けるものだった。
「シロはともかく、私はあの位じゃ酔わないわよ。 金毛白面九尾の妖狐を舐めないでよ。」
そう言って笑うタマモの声を聞き、横島は混乱したような様子で、目を白黒させた。
そのくせ、手だけはタマモをしっかりと離さないようにしていた。
「あれ、でも、うぇ、あ、ちょっ・・。」
その横島の様子に、タマモはクスっと笑い、胸に顔を擦り付けるようにした。
「ふふ。 いくら私でも、たまには甘えたくなる時もあるんだよ、横島。」
「タマモ・・・・・・。」
そのタマモの言葉に、横島は言葉に出来ないほどの愛しさを感じ、抱きしめる手を少しだけ強くするのだった。
「・・・・・でも、いきなりこんな事になるとは思わなかったけどね♪」
「なぬにゅ!!」
いきなり顔を上げてそんな事をいったタマモに、横島は耳まで真っ赤にして叫んだ。
さっきまでアレほどの事をしとったのに、なにやってんだか・・・。
「『これはお前に俺を刻み込んでいるんだからな、お前が俺のものだという証を。』だなんて、うわ〜〜〜。 すっごいセリフよね〜〜〜。」
「いや、あれは! 勢いとはいえ、やってしまった事に対する責任をば!!」
「『お前に証を刻むと同時に、俺に誓いを刻む。 お前と共にいる、という誓いをな。』だなんて、よく言えたわね〜〜。 どこぞの女たらしかと思ったわ、正味の話。」
「て、テメエ! お前だって『じゃあ、刻んで。 私に証を、横島に誓いを。』なんて言ってたじゃねえか!!」
「あ、あれは、横島に合わせただけであって、私が言いたくていったんじゃあ。」
「・・・・・・・」
「・・・・・・・」
「「・・・・・・・・プッ。 ふふふ、あはははははははははははははははは!!!」」
そうやってしばらく言い合っていたが、いきなりそれをピタっと止めると、どちらからともなく、笑い出した。
「くく、あははははは。 ・・・・なあ、タマモ。 俺で良かったんか?」
ひとしきり笑った後に、横島はそうタマモに尋ねた。
それは言うべき事ではないとは思ったが、横島は聞かずにはいられなかった。
「・・・はぁ〜〜〜〜〜〜〜〜、今更なに言ってんのよ。 ・・・・・・・・・この体に証を刻めるのはあなただけ。 他でもない私が、この私がそう決めた。 金毛白面九尾の妖狐としてではなく、ただの“タマモ”という一人の女として、私がそう決めたの。 ・・・・・・・も、文句ある!!!」
最初は静かに言い出したが、最後の方は恥ずかしくなったのか、大声で叫ぶようにして言い放った。
横島はそれを聞き最初は呆然としていたが、すぐに優しい笑顔を浮かべて、タマモの顔を真っ直ぐに見るのだった。
タマモの方は、その視線でまた恥ずかしくなったのか、顔を真っ赤に染め上げて再び叫ぼうとした。
「な、なにそんなに余裕ぶっ チュ んぐう!」
そんなタマモを、横島は自分の唇で黙らせた。
「・・・ん、ぷは。 そういやあ、キスはしてなかったよな?」
「・・・・・・・・順番ばらばらよ。 この煩悩魔人。」
唇を離してそんな事を言った横島に、タマモはそう言って悪態をついた。
だが、その顔は穏やかな笑顔であった。
「はは、そうだな、ちっとは煩悩を減らさんとな。」
「別に良いわよ。 全部受け止めてあげるから。」
「・・・・・・・・・・スケベ♪」
「それはあんたでしょうが!」
まだまだこの二人の言い合いは続くだろうが、この話はここまで。
まあ、二人には一晩中仲良くケンカしておいてもらおう♪
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ところで、シロの事を忘れてないか、この二人?
「「あっ。」」
お・ま・け
「あ〜〜〜〜〜〜〜!!!」
「なにどうしたの?」
「いや、口でしてもらうの忘れてたなって。」
「・・・・・・ば〜〜〜か。」
後書き
・・・・・・・・・・・・やべえ、“炉”マン回路が暴走しとる。
暴走のままに走り抜けて、あんまエロくない(汗)
エロって難しいな・・・・・・。
まあ、こんな作品でも気に入ってくれたって人に質問です。
次のいじめは誰にしましょうか?
1.『犬いじめ』 シロを大自然の中でいじめる
2.『蝶いじめ』 ろろたさんが書いちゃったけど、デジャブーランドでパピをいじめる(いや、せっかく構想を考えたから)
3.『館いじめ』 人口幽霊壱号の擬人化した娘を自分自身である館の中でいじめる(いや、狐いじめ書いてるときにいきなり“炉”マン回路が回り出して)
4.『狐いじめ』 もしかしたら、18禁じゃないかも
5.その他 誰が良いかを書いてくださいね(これの場合、かなり遅れると思う)
一人でもいいから、要望書いてくれると良いな。
では、次回は素晴らしい日々への第六話にて。
さ〜よう〜な〜ら〜〜〜〜〜。
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