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▽レス始

「男三人麻帆良ライフ 第二十一話(GS+ネギま!)」

宮本 (2007-03-15 13:14)
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「あっちに見える大岩にはな、危なすぎて今や誰も召喚できひんゆー巨躯の大鬼が眠っとる。18年だか前に一度暴れた時には今の長とサウザンドマスターが封じたらしいけどな。
でもそれも・・・お嬢様の力があれば制御可能や」

湖に作られた祭壇。
そこで天ヶ崎千草は白髪の少年に語りかけた。

「この召喚に成功すれば応援部隊もものの数やあらへん」

そこまで言って千草は祭壇の中央に寝かせた木乃香が声を上げるのに気づいた。

「ご無礼をお許し下さいお嬢様。何も危険はないし痛い事もありまへんから」

逆に気持ちええんちゃうかな?とつぶやき千草は笑う。
そして呪文を唱え始めた。

「『イジャヤ・・・。高天の原に神留りまして事始めたまひし神ろき・神ろみの命もちて天の高市に八百萬の神等を神集へ集へたまひ神議り議りたまひて―――』」

千草の呪文が進むと木乃香の体を中心に光の柱が立ち昇り、光はだんだん強くなっていく・・・。

「上手く行きそうだね。彼らは来るだろうから僕はその準備をしておこうか・・・」

そう言って少年は自分も小声で呪文を唱え始めた。


            『男三人麻帆良ライフ 第二十一話』


「このお!!」

明日菜は叫び、踏み込みつつ攻撃をかわし、同時にアーティファクト・ハマノツルギを振るう。
かすった程度ではダメらしいが上手くハマノツルギが直撃すれば召喚された鬼は消えていく。
極限状態による集中力の高まりによって明日菜の動きは今までにないほどにキレているし、しっかりと相手の動きが見える。
今までにない高揚感を感じた明日菜は口を開いた。

「こ、これで10匹目・・・。私ってば強いかも?」

息を切らしながらも明日菜は「わあああっ!!」と叫び、さらに鬼達へ向かう。
ハリセンが振り回されるたびに鬼が消え、その様子に鬼は警戒して不用意に近づいては来れない。
だがそのうちの数体が様子見をやめて明日菜に向けて同時に突っ込んで行った。
しかし、驚く明日菜の背後から刹那が飛び出してその鬼をリーチの長い野太刀で一気に切り裂く。
そして気を一気に練り上げ、夕凪を円を描くように振るった。

――― 神鳴流奥義・百烈桜華斬!!
剣の軌跡にいた鬼が消え、そしてダメージを受けて吹き飛ぶ。
一瞬だが二人の周囲の鬼が離れた。

「ありがと刹那さん。いけそうだよ!!」

「ええ!!明日菜さんは右を!」

「OK!!」

明日菜が右でハリセンを振り、鬼達を送り返すと刹那が左で夕凪を振るい、鬼達を切り裂く。
数多くいた鬼達のうち、比較的低級な連中がどんどんその数を減らしていった。

そして二人は背中合わせになり、周囲を取り囲む鬼達を牽制する。

「け、結構・・・いいコンビかもね私達」

「ふふっ・・・」

「修学旅行から帰ったら剣道教えてよ、刹那さん」

「えっ!?い、いいですけど・・・。
私も少し戦い方を教えてもらおうと思っているんですよ」

ニッと笑って言う明日菜に自分はまだ未熟だがと断りつつ刹那はすこし離れたところを指差した。

「・・・あれはなんかもう反則よね。私もちょっと習おうかしら?」

二人の視線の先からは時折響く爆音が聞こえ、そして吹き飛ばされる鬼がみえる。たまに聞こえる男の雄叫びに鬼達も警戒しているようだ。

そして音が止み、二人の側に男が降り立った。

「こんなに暴れるのは久しぶりだぜ!」

「「・・・嬉しそうですね」」

開口一番楽しげに言った雪之丞に二人は突っ込む。
だが雪之丞はそんなのはどこ吹く風だ。

「麻帆良じゃこんな楽しい事なかなかないからな。おい!もっと楽しませてくれよ。低級なやつらを捨て駒にしておまえらは高みの見物か?」

「「挑発しないで下さい!!」」

雪之丞が周りを囲んでいる鬼の中でもリーダー格らしい者を挑発するように言うと明日菜と刹那の二人が再び突っ込んだ。
あくまで戦いを楽しんでいる雪之丞に二人とも呆れている。
挑発するのは勝手だがその挑発に自分たちも巻き込まれるのは正直勘弁していただきたい。

「天敵の神鳴流はともかくあの嬢ちゃんのハリセンは反則ですぜオヤビン。それにあの変な格好の男。めちゃくちゃ強いし、猪みたいに突っ込んでくる!」

「誰が変な格好だ!てめえらのほうが変な格好だろ!!」

鬼の一体の言葉に思わず雪之丞が文句を言う。

「ぐわははは!元気のいい奴等やなあ。・・ところで、すかあとの下に肌着を着けへんのが最近の流行なんかいな?」

「いやーいつの間にやら21世紀ですからねー。何があっても・・・」

鬼達の会話に明日菜はスカートの裾を押さえて赤くなる。
そして鬼にノーパンを見られたショックで高まっていた集中力が霧散した。

「ゆ、雪之丞さんが脱がすから!!」

「だから脱がしたのは俺じゃねえ!!嬢ちゃんが元々素っ裸でノーパンだったんだよ!」

刹那が慌てて雪之丞に文句を言うと雪之丞がまだ誤解は解けていないのかと弁解する。

「そんなのどうでもいいでしょ!手伝って〜!!」

そんな二人をよそにスカートの裾を押さえた明日菜が鬼達に追いかけられ始めた・・・。


「見えた!あそこだ!!」

「おう、すげえ力を感じるぜ」

「儀式召喚魔法っす!これだけの魔力って事は呼び出される鬼神ってのはかなりのもんですぜ!!」

空に向けて伸びる光の柱へ空を飛んで向かって行くネギ、横島、カモ。
ネギは視認できた祭壇を目を凝らして見る。

「兄貴、師匠!手遅れになる前に急ごうぜ!!」

「う、うん!・・・あっ!?木乃香さん!!」

ネギは祭壇の中心に木乃香の姿を見つけて叫ぶ。
赤い顔をして、目を閉じている木乃香。だが傷つけられているわけではない。
まだ間に合うとばかりにスピードを上げようとしたネギ。
だが祭壇に集中していたために背後から接近してくるものに気づくのが遅れた。

ネギの背後から接近してきた黒い犬、狗神は一気に距離を詰め、ネギが障壁をはるよりも早く突っ込んで杖の上から吹き飛ばした。

「ネギ!!」

魔法障壁より素早く展開できるサイキックソーサーで自分のところへ突っ込んで来た狗神を防御した横島が叫び、落下していくネギとカモを地面に落ちる前にキャッチ。
そして着地した。

「大丈夫か?」

「は、はい。ありがとうございます」

「よおネギ。それに横島の兄ちゃん」

無事を確認する横島に答えるネギ。
そんな二人に予想通りの人物の声が聞こえて来た。

「へへっ、嬉しいぜ。まさかこんなに早く再戦の機会が巡ってくるたぁな。ここは通行止めや!!」

すでに獣化状態になっている犬上小太郎はそう叫ぶと二人を睨みつけた。

「コ、コタロー君!?」

「・・・それがおまえのけじめか?」

ネギが驚き、横島は雪之丞達を助けた時の事を思い出してすっと目を細める。

「どいてよ小太郎君!!僕いま君と戦ってる暇なんてないんだ!!」

「・・・いやや。つれないこと言うなやネギ」

「コタロー君!何であのお猿のおねーさんの味方をするの!?あの人は僕の友達をさらってひどい事をしようとしてるんだよ」

「ふん!千草の姉ちゃんが何やろうと知らへんわ!俺はただイケ好かん西洋魔術師と戦いたくて手を貸しただけや。けど・・・その甲斐あったわ!!
お前に会えたんやからなネギ!嬉しいで!!同い年で俺と対等に渡り合えたんはお前が初めてや。
あの時はお互いに中途半端やったけど、今回はちゃんとやれる。さあ、戦おうや!!」

ビシッとネギを指差して叫ぶ小太郎。

「俺もいるぞ。二対一で勝てるとは思ってねえだろ?仕事だってのは分かるけどここは退いてくれ。後で戦えばいいだろ?」

一歩踏み出して横島が小太郎に言う。
だが小太郎は譲らない。

「俺は、裏切らん!!千草の姉ちゃんが何考えていようと、仕事を請けたんや。仕事とはいっても仲間になったのに裏切るわけにいくかい!!
ガキの頃に俺を捨てた親みたいな裏切り者にだけは絶対ならん!!
俺は譲らへんで。全力で俺を倒せば間に合うかもしれんで!?来いやネギ!男やろ!?」

小太郎の言葉にネギはギュッと杖を握る。小太郎は小太郎の譲れないものがあって今目の前に立っているのだ。

だがそんなネギの前に手が差し出された。

「・・・俺がやる。ネギ、お前は木乃香ちゃんのとこに急げ。おまえが小太郎とやるより時間がかからん」

「横島さん・・・でも・・・」

「落ち着け!今は何を守る時か考えろ!!守れなくて後で後悔しても遅いだろ?
明日菜ちゃんも、刹那ちゃんも、雪之丞も木乃香ちゃんを助けるために戦っている。
おまえは三人の先生だろ!?簡単な挑発に乗るな!」

いつになく真剣な横島の表情。
それを見てネギは力強くうなずいた。

「その通りでござるな。ホテルでは逃げられたがやはりなかなかの御仁。一度戦ってみたいでござる」

「な・・長瀬さん!!夕映さん!?」

そこにかけられた聞き覚えのある第三者の声。
それにネギと横島は反応し、小太郎は声の主を不機嫌そうに睨みつけた。

そんな三者三様の視線を受け、チャイナ服を着た長瀬楓は綾瀬夕映をかかえたままニコッと微笑んだ。


残り少なくなった鬼達。
だが消え去ったのは低級なものばかりでその中の格の違う鬼達はまだ残っている。
それらに明日菜と刹那は苦戦していた。
明らかに格の違う実力を持つ烏族の剣術に、剣術は素人である明日菜は押され、防戦一方になって吹き飛ばされる。
そしてハリセンを持つ右手首をつかまれ、つるし上げられた。

そして刹那の相手には先程この場にやって来た神鳴流の後輩、月詠。
雪之丞にいたっては警戒されているらしく数体の格の違う鬼達によって隔離されるように囲まれている。
しかも鬼達は防戦に徹しているためなかなか包囲を破る事ができない。

手詰まり・・・。
刹那は歯を食いしばった。
あの力を使い、現状を打破するしかない。
もし、もし自分が奇異の目で見られたとしても・・・それでも変わらぬ目で見てくれる人はいる。
そう思うだけで刹那の中のこだわりが薄まっていく・・・。

そして力を解放しようとした刹那は明日菜を拘束していた烏族の頭に何かが打ち込まれ、烏族の頭が吹き飛んだのを目撃した。

「ぐお!?ぬおおっ、しまった新手か!?」

叫び、消えて行く烏族。
何が起こったか分からない明日菜は池に座り込み、それを呆然と見つめる。
そしてさらに銃弾が降り注ぎ、鬼の持っている棍棒を砕き、数体の鬼を送り返す。

「らしくない苦戦してるようじゃないか?」

「え、ええ、えええええ〜!!?」

「この助っ人の仕事量はツケにしてあげるよ刹那」

「うひゃー。あのでかいの本物アルか?強そアルねー」

ライフルを持って現れた龍宮真名は仕事仲間の刹那が苦戦しているのを皮肉り、その横で目を丸くしている古菲が鬼達を見て嬉しげに言う。

そして上空から朗々と力ある声が聞こえてきて、そこに周囲の力が集まりだした。

「『草よ木よ花よ虫よ―――我が友なる精霊達よ!!邪をくだく力をわけ与えたまえ・・・!!汝等の呪われた魂に救いあれ!!アーメン!!』」

集まった力は声の主を媒介にして指向性を持ち、雪之丞を囲む鬼がいる辺りへと降り注ぐ。
多くの鬼が吹き飛び、そのうちの半数以上は大きなダメージを受けて送り返されていった。

「らしくない苦戦・・・か。ほんとその通りだよ。あ、刹那さんと明日菜さんの事じゃなくて雪之丞だよ?僕らの中で一番戦闘に向いている君が足止めされてどうするんだい?」

「っせーな。ちょっと疲れたから休んでいただけだぜ!!」

上空から聞こえて来た友人の声に舌打ちすると、雪之丞は囲んでいた別格の鬼の二体を素早い体裁きで拳を数発打ち込んで粉砕すると刹那達のもとへ合流した。

「うわ!この強い変な格好なのは敵じゃないアルか!?」

「誰が変な格好だ!!」

一瞬で鬼を倒してやってきた雪之丞を古菲が指差す。
そこにピートが降りて来て苦笑した。

「変な格好な彼は一応明日菜さんや刹那さんの味方だよ。雪之丞、戦い方を考えないからあんな見え見えの足止めをされるんだ。気をつけないと」

「・・・しゃあねえだろ?俺は頭使うの苦手なんだから」

会話が続く間に真名がライフルで鬼達を撃つ。
そして接近してきた鬼達の攻撃を両手に持った拳銃で受け流しつつ、その頭や体に銃弾を浴びせていった。

その強さに明日菜が驚き、目を見開く。

「な、なな・・なんで龍宮さんが・・・。てゆーかなんであんな強いのー!?」

「龍宮とはたまに仕事を一緒にする仲で・・・。」

刹那は予想外の援軍に余裕が出てきたのを感じる。

「アイヤー、さすが真名アルねー。しかし私本物のオバケみるの初めてアルよ」

「古。お前は人間大の弱そうな奴だけ相手をしてくれればいい」

「あ、バカにしてるアルねー。中国四千年の技なめたらアカンアルよ〜〜〜」

古菲は真名に答えると振り返り様に鬼の攻撃を受け流し、一気に踏み込んで強力な突きを放った。

「おー、やるじゃねえか嬢ちゃん!」

その体術を見て雪之丞は賞賛し、自分も鋭い突きで鬼を粉砕した。
古菲の突きとは違い、貫通力のある突き。それを見て古菲は目を丸くした。

「すごいアルね〜。中国拳法アルか?」

「さあな。ごちゃごちゃに色々混ざってるぜ。強ければそれでいいから流派にはこだわらない性質でな」

「ぜひとも一度手合わせしてみたいアルよ」

「これが終わって落ち着いたら相手してやるよ!」

古菲と雪之丞が互いに肉弾戦を得意とする者同士気があったのか話している。
人数も増え、余裕が出てきた明日菜が向こうは大丈夫だろうかと光の柱を見た。


「ネギ!あの子もおまえを行かせるために戦ってくれてる!わかるな!?」

「はい!僕は、木乃香さんを助けるために行きます!!」

「よし!上等だ!!」

アーティファクトのマントで飛んでいる横島、そして杖に乗っているネギは真っ直ぐに光の柱が立ち昇る祭壇へ向かう。
小太郎の相手は楓に任せた。今一番優先すべきなのは木乃香の奪還なのだ。

そして祭壇から少年が使役していると思われる角の折れた鬼が五体飛んできた。

「・・・やっぱりむこうも準備は万端みたいだぞ。ネギ、俺はあいつらをさっさと片付ける。一人でやれるか!?」

「はい!!」

さけぶとネギはスピードを上げた。
横島はサイキックソーサーを作り出してネギの進行方向にいる鬼を攻撃する。
そこに自分に魔力供給をしたネギが最大加速で突っ込みダメージを負った鬼を貫く。
それを見送りつつ横島は残りの四体を破壊するべく霊波刀を展開した。

「『ラス・テル・マ・スキル・マギステル、吹け一陣の風、風花・風塵乱舞!!』」

ネギの魔法によって風が吹き、大量の水が舞ってネギの姿を覆い隠した。

「『契約執行、追加三秒!ネギ・スプリングフィールド!!』」

唱え、杖の上で構える・・・。
そして杖を蹴ってネギは跳んだ。
水煙で見難い視界の中に白髪の少年の姿を捉える。
飛んできた杖に気を取られ、こちらには気づいていない。
ネギは祭壇の灯篭を蹴ると少年へ魔力で強化した拳をふるった。
だが、その一撃は少年の魔力障壁とそして構えられた右手で受け止められる。
受け止めた少年は障壁と右手越しに冷めた目でネギを見ている。

「ば、ばかな!?あれだけの威力の魔力パンチを片手で受け止めるなんて・・・!?」

「つまらないね。明らかな実力差のある相手に何故わざわざ慣れない接近戦を選択したの?サウザンドマスターの息子が・・・やはりただの子供か。期待はずれだよ」

驚くカモを気にも留めず少年はネギの右手をつかんだ。
だがネギの作戦は終わっていない・・・。

「『解放(エーミッタム)』」

自由な左手を少年の腹部に当ててつぶやくネギ。
そしてネギの手から戒めの魔法の矢が放たれた。
遅延呪文による零距離での魔法の矢。これならば魔法障壁の効果も最小ですむ。
少年を倒すのではなく、なるべく時間をかけず最短時間で捕らえて動けなくする。その間に横島が木乃香の奪還に成功すればよし、無理だったらネギも協力する。
これがネギの作戦。そしてそれはうまく成功した。

「なる程。わずかな実戦経験で驚く程の成長だね。認識を改めるよネギ・スプリングフィールド」

杖を呼び出したネギは少年の言葉を聞きつつ走り出す。

「はん!なあにスカしてやんでえ。キッチリ、マヌケにひっかかりやがってこんクソガキャア!!戒めの風矢は基本呪文だがまともに食らった以上脱出にゃ数十秒はかかるはずだぜ!!
そしてその数十秒で十分!兄貴、木乃香姉さんを!!」

「うんっ!」

「ふう、この分身には天ヶ崎千草の力も借りてかなりの魔力を注いだんだけどね・・・。まあ分身の仕事は終わりだ」

「え・・・?」

少年のもとから走り去ろうとしたネギに聞こえたのはそんな少年の声。
そしてパシャリという水音。
戒めの風矢で動きを封じられていた少年の姿は水になり、その場から消えた。

「あ、兄貴!あそこ!!」

カモが前足で指す方、祭壇の手前には鬼を倒してやってきたらしい横島を祭壇に近寄らせないように防戦に徹している少年の姿・・・。

ネギが少年の相手をしている間に横島が木乃香を救出するはずだったのだがその作戦は無駄になった。

「くっ・・・。ネギ、向こうかなり警戒してたみたいだぞ」

横島が少年と距離をとり、ネギの横に立って言う。

「まあね。おかげでかなり魔力を使ってしまったよ。分身と僕の二人係りでさっさと終わらせようと思っていたんだけどね。君に分身の動きを止められちゃったのは誤算だったよ。正直もう少し早かったら危なかった。
でも、一足遅かったみたいだよ。儀式が終わったみたいだ」

そう言って少年は足元の水溜りから伸びた水に包まれるようにして転移していった。

そして祭壇の向こうから光の鬼神が盛り上がる。
ところどころにある光の角、二面の顔、そして四本の腕・・・。
その姿はあまりにも大きい。


「二面四手の巨躯の大鬼『リョウメンスクナノカミ』千六百年前に討ち倒された飛騨の大鬼神や。
フフフ、喚び出しは成功やな。伝承では身の丈十八丈もあったというけど・・・こいつはそれ以上ありそうやな」

スクナの肩辺りから天ヶ崎千草の声が聞こえてくる。
それを聞いてネギは魔力を高めた。

「完全に出ちゃう前にやっつけるしかないよ!『ラス・テル・マ・スキル・マギステル!!来れ雷精風の精!!!』」

「お・・うおいっ、待てよ兄貴、その呪文はっ!確かに効きそーなのはそれしかねえが兄貴の魔力はさすがにもう限界だろ!?
そんな大技今もう一度使ったらやばいぜ!」

ネギの呪文詠唱が始まり、カモは明日菜やネギ自身への魔力供給などもあり魔力を多く使っているネギを止めようとする。

「『雷を纏いて吹きすさべ南洋の風!雷の暴風!!!』」

手から発されるのは今まで以上に強力な暴風を纏った一筋の雷・・・。
だがそれは障壁に遮られたのかスクナの表面に届くことなく、四散した。

「アハハハハ!それが精一杯か!?サウザンドマスターの息子が!!まるで効かへんなあ!!
木乃香お嬢様の力でこいつを完全に制御可能な今、もう何もこわいもんはありまへんえ。明日到着するとかいう応援も蹴散らしたるわ!!
まあその前に、二度と邪魔されんようにあんたらから蹴散らしたる。はは!もう現界は終わりますえ!」

聞こえてくる千草の声。
それの意味を把握したカモが青ざめる。

「ま、まさかあの白髪のガキが消えたのは巻き込まれないため!?
兄貴、師匠!あんなんに攻撃されたら死んじまうぜ!!」

カモが叫ぶと横島も口を開く。

「ネギ、雪之丞達を召喚してくれ!急いで」

「え、あ・・・はい!!『召喚!!ネギの従者、神楽坂明日菜!桜咲刹那!伊達雪之丞!!』」

ネギの声と同時に明日菜、刹那となぜか袋を持った雪之丞が現れる。
スクナの巨大な姿を間近で見て明日菜が驚く。

「状況は大体分かる!むこうは援軍が来たから大丈夫だ。横島、やるぜ」

「おう」

雪之丞に返事をして横島は文珠を二つ出した。

「今から文珠の力の最大級のものを使う!それを使えばスクナの攻撃を防ぐ事はできると思うけど、木乃香ちゃんが向こうにいるから下手な攻撃は出来ない。
俺が時間を稼いで猿のねーちゃんの気を引くからその間に木乃香ちゃんを助け出してくれ!!絶対あのガキが来るだろうから気をつけて」

「「「はい!!」」」

横島を信じ、ネギ、明日菜、刹那が返事をする。
そして横島は刹那をジッと見た。

「刹那ちゃん、後悔・・・するなよ?」

ネギと明日菜にはその意味の全ては分からない。
しかし刹那には分かった。戸惑いつつも刹那は首を縦に振る。

「大丈夫だって!刹那ちゃん。いざという時は俺が責任を取ってやるよ!
二、三年後の刹那ちゃんなら全然OK!!むしろ大歓迎だ!!」

場を明るくするように横島が明るい声を上げる。
それをポカンと口を開けて聞いていた刹那は赤い顔をするとクスッと笑った。

「おい、馬鹿なこと言うのは後にしろ」

雪之丞が呆れたように横島をせかす。
横島はイメージをまとめ、両手に持っている文珠に一文字ずつ文字を込めると文珠を発動させる。

「『合』!『体』!!」

横島の叫びとともに二人の男の体が重なり合う。
立ち昇る強力な力の余波で離れた水面がざわめき、波紋をつくる。
その力を感じたのかスクナがこちらを見下ろした。

「す、すごい。なんですかこれは」

「ふっふっふ、文珠戦術最強の反則技、合体だ!!目茶苦茶疲れるしもろもろの事情から使いたくなかったんだけどな」

横島の顔をして体を光るスーツのようなものでおおい、両肩などに半球状の玉をつけた存在は驚く刹那に答えた。
そしてなぜか召喚された時に雪之丞が持っていた袋から取り出したものをかぶり始める。

「って、何やってるんですか?」

「ん?顔は隠しておきたいんだ。でかい力だからな。できれば見られないほうがいい」

明日菜が突っ込む。
横島はダテ・ザ・ヒーローがつけていたマスクをかぶり、口元にはザビエル・ピエトロがつけていた十字架をあしらったマスクをつけた。
額にはもちろんクワガタ虫を連想させる角。頭の上には皿を載せる。
そして完成した光る超人!!

「合体変人、ダテ・ザ・ヨコシマン!!」

「早くしないと!!」

「いや、ちょっと先制攻撃してから・・・。」

嬉しそうにポーズをきめる横島にネギの焦った声がかけられる。だが横島はチラリと横を見るとそちらに手のひらを向け、そして霊波砲を放った。
その方向、少し離れた場所にいたのはあの白髪の少年。高まる力を感じて何事かとやってきたのだろう。少年は驚いた顔をしつつ霊波砲に巻き込まれていった。

横島は少年が霊波砲をまともにくらっていないのに気づき、舌打ちした。

「絶対あのガキはまた来るぞ!油断するな」

横島はそう言って飛んで行く。
それを現界したスクナが睨み、肩の辺りにいる千草がなにやら指示を出している。
――― ドンッ!!
激しい音を立ててスクナの口から放たれた強力な魔力砲。それを横島は両手で防ぎ、合体によって得た強い霊波を使って相殺した。

スクナの図体と魔力量、そして肩に千草がいる事から千草はスクナに格闘戦に出るより魔力砲を放たせる事を選んだ。
そしてスクナは完全に解放されているわけではなく操られているため全力が出せるわけではない。
それは横島にとっては有利になった。
放たれる魔力砲をひたすら相殺して他に被害が及ばないようにすればいいのだ。

だがその衝撃は凄まじく魔力砲を相殺するたびに水面が弾け、水が飛び散る。
衝撃によって起こる風を離れた場所のネギ達も感じる事ができる。
まさにレベルの違う戦い・・・。

「す、すごい・・・」

「横島さんが時間を稼いでいる間に早く木乃香さんを!!」

明日菜がつぶやき、ネギが声を上げる。
そして刹那が決意に満ちた瞳で二人を見据えた。

「空を飛べるネギ先生は魔法使い。接近戦で猿鬼、熊鬼に守られる天ヶ崎千草から簡単にお嬢様を奪還できるとは思いません。お嬢様は私が救いに行きます!!」

「で、でもあんな高いところにどうやって・・・」

「ネギ先生、明日菜さん。私二人にもお嬢様にも秘密にしておいたことがあります。
この姿を見られたらお別れしないといけないと思っていました・・・」

刹那は目をつむる。
思い出すのは人では無い事を気にも留めない人物がいる事に驚いた事。
そんな事気にせず楽しくやっている仲の良い変な三人組。
そして人ではないのに一人の男に愛され、そして愛して死んでいったという羨ましい女性。

「でも・・でも私は違う可能性を教えてもらいました。一歩踏み出せば私でも受け入れられるかもしれないって・・・。
私は・・・あなた達になら・・・」

そう言って刹那は己の力を解放した。
服を押し上げ、広がる白い翼。辺りに散らばる白い羽・・・。

「これが私の正体。やつらと同じ・・化け物です。でもっ、お嬢様を守りたいという気持ちは本物です!今までこの姿をお嬢様に知られて嫌われるのが怖かった・・・。
だけどそんなの全然気にしない人を知って、それでそんな人を友人に持っている人が凄くうらやましくて!!
私も、勇気を出したいって思いました。お嬢様に、私の事を知ってもらって楽しい思い出を作りたいから・・・」

己の思いを叫ぶ刹那。
前まであれほどあった自分を卑下する気持ちが減っているのを感じた。

そんな刹那の羽を近づいてきた明日菜がわさわさと触る。
そして明日菜は刹那の腰をバッチーンと叩いた。

「なーに言ってんのよ刹那さん。こんなの背中に生えてくんなんてかっこいいじゃん!」

明日菜は腰に手を当ててニッと笑っていた。

「あんたさあ、木乃香の幼馴染でその後2年間も陰からずっと見守ってたんでしょ?その間あいつの何を見てたのよ。
木乃香がこの位で誰かの事嫌いになったりすると思う?ほんとにもう・・バカなんだから。
でも・・・そういう事ならさっさと木乃香を助けないとね!木乃香を助けたら色々話して、まずは残り少ない修学旅行で楽しい思い出作ろ!!」

「あ・・明日菜さん」

明日菜がそう言って刹那の肩を叩くと刹那も嬉しそうな、照れくさそうな顔をする。

その時、ざばっと水音が聞こえた。
水から上がってくるのはあの白髪の少年。

「行って刹那さん!私達が援護するから。いいわねネギ!!」

「は、はい!!」

その二人の言葉を聞いて、刹那は嬉しさから湧き出た涙を拭い、飛び立つ。
そして刹那に指を向けた少年にネギは魔法の矢を放った。

「『魔法の射手光の一矢!!』・・・邪魔は、させません!!」

魔法の矢を防いだ少年は不機嫌そうな表情をしてネギを睨みつけた。
ネギと明日菜は構える。だが少年の動きは速い。
ネギが契約執行を唱えるより早く接近。まず先に明日菜をつぶすべく拳を放った。
慌てて唱えたネギの契約執行は間に合い、明日菜の防御力を格段に上げた。
しかし少年の攻撃は明日菜をガードの上から吹き飛ばし、瞬時にネギの横へ移動した少年はネギを殴り飛ばす。
それを受け止めようとした明日菜とともにネギは木製の橋を転がった。

「『ヴィシュ・タル・リ・シュタル・ヴァンゲイト・・・』」

そんな二人の上空に浮いて少年が呪文を唱えだす。
まずい!と身を硬くするネギと明日菜、そしてカモ。だがその耳にもう一種の声が聞こえて来た。

「『主よ、精霊よ!我が敵をうちやぶる力を我にあたえたまえ!!願わくば悪を為す者に主の裁きを下したまえ・・・。アーメン!!』」

朗々と唱えられたそれの効果は、少年が放った石化の煙を押し返し、煙がネギ達の方へ向かうのを拒んだ。
少年は自分の魔法の邪魔をした男を睨む。

「遅れてごめん、二人とも。向こうが何とか落ち着いたんで任せてこっちに来たんだよ。
こっちもそろそろ、クライマックスみたいだね」

睨まれた男、ピートはネギと明日菜を庇う位置に立って状況を確認した。
攻撃を防がれて焦る千草の指示を受けてがむしゃらに激しい攻撃をしているスクナ、その攻撃をなんとか耐えしのいでいる合体横島、そしてスクナを操る元である木乃香を助けるため飛んでいる刹那。
まさにクライマックスだった。


「うお!すげえ。一杯一杯だぞ」

『バカいえ。さっさと終わらせてしまえ!!』

「アホか。下手に攻撃したら木乃香ちゃんが危ないわい!!何だかんだ言って合体の出力はすげえんだぞ!
それに下手に攻撃して向こうの攻撃がどっか飛んでったら大変だろ!?」

肩についている水晶のようなものから聞こえてくる雪之丞の声に答えつつスクナの魔力砲を受け止め、相殺する横島。
その近くに白い翼を生やした刹那が飛んできた。

「よお刹那ちゃん」

「横島さん!私がお嬢様を助けに行きます!!」

「おう。了解。白い翼か〜。綺麗じゃん」

横島が笑って言うと刹那も笑顔を見せる。

「猿のねーちゃんはスクナの攻撃を止められててかなり焦ってる!落ち着かないうちに木乃香ちゃんを!!」

「はい!!」

返事をして刹那は飛び立つ。
向かう先はスクナの右肩。守るべき存在、大切な幼馴染がいる場所・・・。

夕凪を片手に一気に接近する刹那。
それに千草は気づき、慌てて猿鬼と熊鬼を出すが遅い。
烏族の力を解放する事で身体能力も上昇した刹那は猿鬼、熊鬼を切り捨てて木乃香を奪い返した。

「お嬢様、お嬢様、ご無事ですか?」

刹那は木乃香の口から符を取り、短く呪文を唱える。

「う・・ん?ああ・・せっちゃん。へへ・・やっぱりまた助けに来てくれたー」

「お嬢様、どこか痛い所は?」

「え?あ・・あー。なんやあの人の言う通り気持ちええだけやったわ。はずかしー」

恥ずかしがる木乃香。
とくに異常がなさそうなのを見て刹那はホッとする。

「せ・・せっちゃん、その背中のは・・?」

「えっ、あっ。こ、これは・・・」

「キレーな羽。なんや天使みたいやなー」

木乃香が笑顔でつぶやくのを聞き、刹那は自分の心が一気に軽くなるのを感じた。


「驚いた。君も素晴らしい動きをするね。あの野生的な男にも負けていない」

「雪之丞には負けるよ。格闘は彼の十八番なんだ」

少年はピートから距離を取り、一息ついた。

ピートは雪之丞のように格闘を専門にしているわけではない。
世界有数のエクソシスト、唐巣和宏のもとで神の力を行使する術を学び、浄化や結界の展開なども幅広く覚えている。
浄化や護りも行い、中距離、遠距離での戦いも苦にしないオールラウンドタイプだ。
だがそれと同時に人間以上のパワーや耐久力、そして様々な能力を持つバンパイアハーフでもある。
格闘技能自体は少年の方が上のようだがピートのバンパイアハーフとして生まれ持ったパワーと耐久力、そして運動能力がその差を埋めている。
少年の攻撃をひるむ事なくガードして耐え、その隙をついて強力な一撃を放つ。
ピートが相手では強力なカウンターをくらう危険があるので少年も完全に攻めに転じることが出来ない。
どんなに攻撃をしても妙な動きで回避をしまくる横島とはまたタイプが違うピートに少年はやりにくさを感じていた。

だが、少年は同時に突破口を見つけてもいる。
それは今の少年とピートの位置関係、そして少年が大体予想しているピートの性格的からできる致命的とも言えるもの。

「・・・でも、君には弱点がある」

そう言って少年はバックステップしつつピートの方へ手のひらを向けた。
無詠唱で放たれた光の矢が幾筋か飛ぶ。
しかもそれはピートにではなく、ネギや明日菜がいる方へ・・・。

「くっ!!」

ピートは体を張ってなんとかそれを防ぐ。
無詠唱なためか本数も少ないし、破壊力はそこまででもない。バンパイア・ハーフであるピートならば十分耐えられる。
だがそれで得た少しの隙こそ少年が欲していたものだったし、それに気づいているピートは舌打ちして少年を睨んだ。

「『・・・小さき王八つ足の蜥蜴邪眼の主よ、その光我が手に宿し災いなる眼差しで射よ』
君は頭がいいからこっちの意図が分かってしまう。そしてこっちの意図が分かったら君はそれを放っておく事などできない。・・・残念だったね」

少年の呪文と言葉が響く。ピートはちらりと自分の背後にいるネギと明日菜を確認する。そして聞き覚えのある呪文からその効果を予測。痛む体をおしてそれを防ぐべく行動した。

「バンパイア・ミスト!!」「『石化の邪眼!!』」

濃密な霧がネギと明日菜の前に覆いかぶさるのを二人は感じた。
そしてその霧が光線から自分たちを守ってくれているのを・・・。
ドサリと音をたててピートが落ちる。

「ピ、ピートさん!!」

「大丈夫なんですか!?」

「ぐ・・いいから、二人ともここを離れて・・・。僕は、少し動けない」

バンパイア・ミストで完全に霧になっている部分はダメージを受けるものの石化は避けられることは実体験で分かっていた。
そして攻撃が光線だというのならば自分の体を使った霧を通せばその威力は減退する。

だが上空では再び呪文が唱えられていて時間がない。

「で、でも・・・」

ネギが涙目で言う。

「三人ともやられてどうするんだ!!明日菜さん、ネギ君を連れてここを離れて!!早く!!」

その必死の形相と叫びを聞いた明日菜は唇をかみ締め、ネギを抱えるとその場を離れる。
直後にピートがいるであろう場所に光の矢が降り注いだ。

「ピートさん!!」

「人の心配をする余裕があるのかい?ネギ・スプリングフィールド」

さけんだネギの目の前に一気に接近してきた少年が現れる。
明日菜が怒りの表情でハリセンを振るうがかわされ、二人は少年の攻撃に防戦一方になった。

「『ヴィシュ・タル・リ・シュタル・ヴァンゲイト。小さき王八つ足の蜥蜴邪眼の主よ、その光我が手に宿し災いなる眼差しで射よ・・・』」

少年の攻撃によって体勢を崩した二人に追い討ちをかけるように呪文が唱えられる。
そして避けられないと悟った明日菜はとっさにネギを庇う。

「『石化の邪眼!!』」

指先から放たれた光線。
それは明日菜の背中に当たり、二人の向こうにある木の橋を破壊する。
だが、明日菜は服が石化しただけで無事だ。

それに脅威を感じたのか少年は手に魔力を込めて飛んでくる。

「やはり魔力完全無効化能力か?まずは君からだカグラザカアスナ!!」

だが少年の拳は明日菜に届く事はない。
魔力を自らに供給したネギが拳を受け止めたからだ。
ピートが自分達をかばってくれた、明日菜が自分をかばってくれた。
ならば自分は?自分をかばってくれたパートナーのために、その先の勝利のためにも敵の動きを止める・・・。
自分が今出来る事はパートナーの力も借りてこの少年を倒す事。

「あ、明日菜さん大丈夫ですか?彼の障壁をお願いします!!『ラス・テル・マ・スキル・マギステル・・・』」

叫ぶと同時に少年の両手を離すものかとばかりに全力で握り、少年を睨みすえて今の自分にできる最高速で魔法を唱えはじめる。
少年も詠唱を開始し、そしてその詠唱スピードはネギより速い・・・。だが・・・

「了解!!イタズラの過ぎるガキには・・・おしおきよっ!!」

叫びとともに振るわれたアーティファクト・ハマノツルギ。
その効果によって少年の強固な障壁が完全に消え、少年が唱えていた呪文で集まった魔力も霧散する。
少年は自分の失敗を悟り、眼前でネギが呪文の詠唱を終えようとしているのを睨み、歯をかみ締めて衝撃に備えた。

「『・・・白き雷!!!!』」

零距離でネギが放ったのは『白き雷』・・・。
たまらず吹き飛ぶ少年。その隙を逃さずネギは距離を詰めて魔力を込めたパンチを少年の頬に叩きつけた。

上空では木乃香が刹那によって助け出されている。
全体的な状況は一気に有利になった。

しかしまだ終わったわけではない。
普通の人間なら零距離の『白き雷』で体がしびれ、動けないはず。直後にあれだけの一撃を顔面に食らえば少しの時間は動けないはず・・・。
なのに少年は動きを鈍らせながらも動いた。

「危なかったよ。この体じゃなかったら完全に決まっていただろうね・・・。
でも、僕の勝ちだネギ・スプリングフィールド!!」

ダメージのためか先ほどまでよりは劣るスピードで怒りの形相をした少年がネギに拳を打ち込もうと接近してきた。
余力がほとんど残っていないネギだがガードしようと身構える。諦めない、負けるわけにはいかないと少年を睨み、自分の後ろにいる明日菜に声をかける。

「明日菜さん!僕が彼の攻撃を受けます!そしたら彼に攻撃を!!」

それを聞いた明日菜はネギの斜め後ろに立つ。
並んだ二人は迫り来る少年の攻撃を耐え凌ぎ、逆に反撃をするために集中力を高めた。

だが、ネギが身を硬くして明日菜がハマノツルギを振りかぶろうとした時、ネギの背後から伸びた手がネギの代わりに少年の拳をしっかりと受け止める。

「あれを喰らって動くとはね・・・。」

ネギの背後から急いで近づき、二人に集中している少年の攻撃を防いだピートは少年の腹部に手を当てると自らの得意技を零距離で放つ。

「ダンピール・フラッシュ!!」

渾身の力を込めて零距離で放たれた霊波砲は少年を湖の中ほどまで吹き飛ばした。

「ピートさん!?」

「大丈夫だったんですか?」

「ああ、光の矢を喰らったあとに横島さんからもらっていた文珠で回復してね。僕は体は丈夫なんだよ。だから耐えられた。それにあの少年が君達の方に気を取られていたからね。
でも二人ともよくやったよ。明日菜さんが障壁を解除、その間にネギ君が呪文を詠唱・・・。いい作戦だった。
彼も何かしようとしていたみたいだけど明日菜さんの攻撃で集まった魔力が霧散したし回避し切れなかったんだろう」

ボロボロの服を着たピートは微笑む。

「ふん、私が出てやろうとしたのに・・・つまらん」

ピートに褒められて照れているネギの影から声がし、少女がずるりと姿を現す。

「エ、エヴァンジェリンさん!!」

自分の影から出てきたエヴァンジェリンを見てネギが驚く。

「・・・じじいに急いで一時解呪をさせたが必要なかったかもな。まあいい。私の従者達にはすでに指示を出している。おまえに本当に強力な魔法使いの戦い方というものを教えてやろう」

エヴァンジェリンが指差す方向では合体状態の横島がスクナの魔力砲を防ぎ、今度は逆に霊波砲を放っているところだった。
木乃香を奪還できたため攻撃に転じることが出来たようで、霊波砲はスクナの足元に着弾してスクナは大きく体勢を崩す。
そして放たれる銃弾。

ジェットで宙を飛んでいる茶々丸が放った結界弾はダメージを受け、体制を崩しているスクナを結界で拘束した。

「ターゲットがダメージを受けているため結界が二十秒程度は持ちます。マスター、お急ぎを」

茶々丸の声が響く。
そして合体している横島がこちらへ飛んできて合体を解除した。

「うへ〜、もうダメだ〜。やっぱり合体はすっげえ疲れる」

「俺も、疲れた・・・」

へたり込んだ横島と雪之丞が荒い息をはいている。

「エヴァちゃんあとよろしく〜」

「ああ、任せろ。ぼーや、十歳にしてはよくやった。
だがまだまだだ。いいか、このような大規模な戦いで魔法使いの役目とは究極的にはただの砲台!つまりは火力が全てだ。
私が今から最強の魔法使いの最高の力を見せてやる!!きさまら!よーく見ておけよ!!」

そう言ってエヴァンジェリンは宙を舞う。
そしてネギ達が見つめる中その強大な力を振るい始めた。

「『リク・ラク・ラ・ラック・ライラック!契約に従い我に従え氷の女王、来れとこしえのやみ!えいえんのひょうが!!』」

エヴァンジェリンの呪文によって巨大なスクナを中心に周りの湖までもが凍る。

「ひ、ひええ〜。俺別荘であんなんくらったんか」

「よ、横島さん。よく無事でしたね・・・」

自分以外のものがやられているとその恐ろしさが分かる。
文珠で結界を張り、転移して逃げたからよかったもののもし逃げなかったら死んでいたのではないだろうか?と横島は身を震わせた。

「くくくく、相手が悪かったなぁ女・・・。ほぼ絶対零度。150フィート四方の広範囲完全凍結殲滅呪文だ。そのデカブツでも防ぐ事適わぬぞ」

エヴァンジェリンはさらに魔力を高める。

「我が名は吸血鬼エヴァンジェリン!!『闇の福音』!!最強無敵の悪の魔法使いだよ!!アハハハハハハ・・・」

高めた魔力を両手にエヴァンジェリンは高笑いする。

「ノ、ノリノリねーエヴァちゃん」

明日菜がつぶやく横でネギはエヴァンジェリンを見つめる。
自分が目指すべき頂。魔法使いの完成形の一つであろう存在が全力で力を振るう場面を一瞬たりとも見逃さないように目を見開く。

「『全ての命ある者に等しき死を其は安らぎ也!』」

バキバキとスクナの巨体にヒビが入っていき、その肩に乗っている千草が慌てている。

「『おわるせかい・・・』砕けろ」

エヴァンジェリンが指を鳴らすと同時にスクナの体が砕ける。

「アハハハハハ!バアカめ。伝説の鬼神か知らぬが私の敵ではないわ!!」

高笑いするエヴァンジェリンにネギと明日菜は歓声を送る。

「どーだ、私のこの圧倒的な力。しかと目に焼き付けたか?」

「すごいよエヴァちゃん。やるじゃん!最強とか自慢してただけあるわね見直しちゃった!」

「す、すごかったですエヴァンジェリンさん」

「そーかそーか!」

久しぶりに外で全力を振るい、しかも尊敬の眼差しを向けられて上機嫌のエヴァンジェリンはうなずく。

「エ、エヴァちゃん。前別荘であんな恐ろしい魔法を俺に撃ったんか?」

「ん?あ、ああ。いやおまえがあんまり逃げ回るものだからつい・・・。
それに『おわるせかい』にはつなげようなんて思ってなかったし。ほれ、大丈夫だったじゃないか!!」

「ついやあらへん!一歩間違えてたら粉々やないか!!危なすぎる!!」

ギャーギャーと騒ぎ立てる横島。
とりあえずそれは無視する事にしてエヴァンジェリンはネギに向き直った。

「いいかぼーや。今回はたまたまうまくいったんだ。横島、雪之丞、ピートというカードがあってそれでもなおここまで苦戦した。
次にこんな事があった時同じようなカード、そして幸運を期待するな。そのためにもおまえはおまえ自身の力を磨かないといけない。そこのところを肝に命じておけ」

「はい」

ネギに訓示をするエヴァンジェリン。
そして彼女はあるものをみつけた。
横島忠夫の背後にある水溜りと、そこから湧き出る白い頭・・・。

「横島!後ろだ!!」

エヴァンジェリンの叫び。それに反応して横島が後ろを向く。
現れたのは白髪の少年。
横島はガードのためにとっさにサイキックソーサーを作り出す。

「『障壁突破・石の槍』」

少年の呪文が発動、そして地面から尖った石が突き出す。
それはまさに石の槍。
あっさりと横島のサイキックソーサーを貫き、腹部を貫通した。

「「「「「横島(さん)!!!!」」」」」

凄惨な光景に皆の叫び声が響く。
だが、貫かれた横島はゆらりと揺れると最初からそこにいなかったかのように消える。
白髪の少年だけでなくその場にいる誰もが驚きに目を見開いた。

「蛍は光を操り、獲物に麻酔する・・・か。またあいつに助けられちまった。
悪いなクソガキ、俺にはいつでも最高の女がついてるんだ。世界を救った勝利の女神がな」

何もない場所がゆらりと揺れ、そこに姿を現した横島は嬉しげに笑うと少年に手のひらを押し当てた。
手の中にあるのは『滅』と書かれた文珠。

「ピートが言ってたけど、おまえ人形か・・分身だろ?なら遠慮しねえ。極楽に・・・いかせてやるぜ!!」

横島の手の中で文珠が光り、少年の存在を構成している様々なものを『滅』していく。
幻影による完全な不意打ちから零距離で使用された文珠の力はこの少年には劇的な効果をもたらす。
そして少年は水になり、ぱしゃりと橋の上に落ちた。

「ふー、めちゃくちゃしぶといガキやったな〜」

「よ、横島さん大丈夫なんですか?」

ネギが慌てて横島にたずねる。

「ん?ああ、あれは幻影だ。俺のアーティファクト、『トモニアルカノジョ』の力の一つでな」

「確か麻酔とかもあったわよね。空も飛べるし・・・。横島さんのアーティファクトってどんな力なんですか?」

ホッとしたといった感じで明日菜が呆れたように言う。
ネギやカモも興味深々といった顔だ。

「そうだな〜。アーティファクトって個人の特性とかに合わせて選ばれるらしいけど、俺はちょっと普通じゃないから違う。
ただのアイテムじゃなくって俺の中で眠っている最高の女が貸してくれている力が具現化したものが俺のアーティファクトなんだ」

横島はそう言って笑う。
ネギや明日菜、カモは首を傾げるがアーティファクトの事を知っているエヴァンジェリン、雪之丞、ピートは苦笑する。

普通の授与されるアーティファクトとは違う。
彼の中で眠る彼女の影響で発生したルシオラの能力を宿したアーティファクト。

橋の向こうから木乃香や刹那だけでなく楓や夕映、小太郎に真名や古菲も走ってくるのが見えた。

「サンキュー」

横島は自分の仮契約カードを見てつぶやく。
カードの中の彼女が優しく微笑んだような気がして、横島はもう一度笑った。


「はあ、はあ、はあ・・・」

荒い息をはいて女は走る。
広域への魔法の余波に巻き込まれたがそれはなんとか凌ぎきった。
だがその代償は大きく、もはや大量に用意していた護りの符は残っておらず魔力も空っぽ・・・。

「あっ・・・」

足元がもつれ、地面に倒れる。
森の中、地面に落ちている葉や土が濡れている手や服についてへばりついた。
それが非常に不快で、拭い取ろうとするが汚れは取れることなく逆に体や服に広がる。

惨め、そして無様だ・・・。

「失敗や。何もかも、失ったわ・・・」

虚ろな表情でポツリとつぶやく。

思い浮かぶのはどんな障害に阻まれようとも家族でもない少女を必死に助けようとしていた敵対者達。
そして生まれつき強大な魔力を持っていながら裏の事を全く知らず、汚れた事を教えられずに育った少女・・・。

なぜ家族でもない他者のためにあそこまでやる事ができる?
なぜあれだけの力を持ちながら汚れずに生きてくる事が許された?
なぜ・・なぜ・・・、なぜ・・・・・・・

彼ら、彼女らへの様々な疑問が浮かぶ。そして・・・

――― なぜ、あの頃の自分にはあのような他者がいなかった? ―――
もしいたら・・・両親が死んでも全てを失う事は無かったかもしれない。

脳裏によぎった事を激しく頭を振って振り払う。

自分は・・・決めたのだ。

「お父はん、お母はん・・・」

つぶやく。
失ったものを、自分が大切に思ったつながりを・・・。

「まだや、まだ終わってへん!!・・・今回失うもんなんて元々なんも無かったはずや!!」

自分が先ほど言った事を否定する。
そう、失うものなんてなかったはずなのだ。
なぜなら・・・失いたくないものは、すでにかつて失っているのだから。

「出直しや・・・」

そう言って千草は再び走り出そうとする。
だがそれは許されなかった。

『オ前・・・悪人ダナ・・・・?』

声が、響く・・・。

『自分の目的、欲望・理想ノタメニ他人ノ犠牲ヲ厭ワヌ者―――ソレガ悪人ダ。
ダガ誇リアル悪ナラバ、イツノ日カ自ラモ同ジ悪ニ滅ボサレルコトヲ覚悟スルモノダ。』

「なっ・・・、何者や!?」

声、そして周囲を何かが駆け回る音・・・。
それに怯え、千草は身構えて辺りを見回す。
そしてその足元の地面にナイフが数本突き刺さった。

『オ前ニソノ覚悟ガアルカ?』

そして声の位置が一箇所で留まる。
千草は声の主を見る事に成功した。
声の主は巨大な剣を担いだ小さい人形・・・。

『覚悟ガネエンナラテメエハタダノバカカ、三流デ腰抜ケノ小悪党ダ』

ケケケケ・・・と笑いながら言う人形。
戦う力、身を守る力の残っていない千草は思わず悲鳴を上げる。

しかし人形は千草に向けて剣を振りかぶる前に首を180度後ろに向けた。

『・・・ン?ナンダ、テメエモ来タノカ?』

「ええ。誇りある悪でも、三流で腰抜けの小悪党でも、神は罪を悔いる者にはやり直す機会を与えて下さいますから・・・」

『悪ニ神ヲ語ラレテモナー・・・』

人形、エヴァンジェリンの従者であるチャチャゼロがつぶやくと彼女の横に霧が集まり人の形を取った。

「悪ですか?僕はあなたやあなたの御主人が悪だとは思えませんよ。それに、この人はまだやり直せる。・・・そう思います」

完全に霧化を解除したピートはそう言って目の前で唖然としている千草を見た。
とりあえず問答無用で殺される事はないだろうと思い、目の前の男が何を考えているのかと千草は探るように見る。

「・・・なぜ、あなたは今回の騒動を起こしたのです?」

「はっ!いけ好かん西洋魔術師に目にもの見せてやろう思うてな!!」

いけ好かん西洋魔術師。
小太郎も言っていたがそこには特別な個人的感情はそれほど含まれていなかった。
だがこの千草は違う。
恨み、怒り、憎悪・・・。様々な負の感情が込められた一言。

「かつての大戦・・・ですか?」

ピートがつぶやくと千草はピートを睨む。
この男はあの時の侵入者。それならばあの時書斎をあさって色々と調べたのだろうと千草は当たりをつけた。

「・・・そうや。お父はんとお母はんを死なせた西洋魔術師!うちは・・うちは絶対許さへん!!」

声を張り上げる千草。
だがピートは穏やかな顔で逆に笑ってみせた。毒気を抜かれた千草は言葉に詰まる。

「ご両親の写真、書斎で見ました。とても・・・優しそうなご両親ですね。」

「当たり前や!優しくて、仲がよくて。うちは、お父はんとお母はんがおればそれでよかったんや!!」

それを聞いてピートはゆっくりと言葉をつむぐ。

「優しいご両親は、あなたに何を望んでいたんでしょう?」

「・・・は?」

「僕の友人は、恋人を失いました。理不尽、不条理、そして残酷に・・・」

ゆっくりと、そして何かを思い出すかのように悲しげに言う。

「それが・・・どうしたんや」

「でも彼は誰かを恨まなかった。自暴自棄にもならなかった。周りに当り散らしてもいいくらいなのに・・・。でも彼は前向きに、彼らしく今も生きています。
それは、彼の恋人。優しかった彼女ならば『彼らしくある事』を望むであろうから・・・。
あなたのご両親は、どうですか?優しかった、あなたのご両親は・・・」

ピートがじっと千草をみつめる。

千草の脳裏に浮かぶのは優しかった両親、そしてその復讐をしようと願う自分・・・。
分かっていた。分かっているのだ。復讐など、望んでいないだろうことは。
しかし・・・もう後戻りなど・・・。

ギリッと歯を食いしばる。
今まで深く考えてこようとはしなかっただけなのだ・・・。
悲しくて、寂しくて・・・そして計画に乗った。

「大丈夫、まだ取り返しはつきます。神は、罪を悔いる者を見捨てない。
優しかったというあなたのご両親も・・・憎しみで復讐に走るあなたよりも、あなたの幸せを願っているのではないですか?」

思い浮かぶ両親の写真・・・。
その顔が心配そうにこちらを見ているような気がして、千草は頭を押さえた。
あの優しかった両親が少女をさらい、鬼神を復活させて混乱を引き起こすことなどを望むはずがない。
自分が子供らしい夢を語っていた時、それをニコニコ笑って嬉しそうに聞いていた両親が・・・。

内心の葛藤。
だがそれは表情に出ている。
ピートはそれを見てさらに口を開いた。

「死なれた事で人生を変えてしまうような事に手を染めるくらい、あなたも大事に思っていたのでしょう?
あなたにはまだやり直す機会も、時間も残っている。
最初から無差別にネギ君やその生徒達を殺そうとするような攻撃はしてこなかった。
まだあなたには優しい心が残っているはずです。ご両親と同じ優しい心が・・・」

じっと見つめるピートの視線の先で、千草はゆっくりとうつむいた・・・。

「先生なら、彼女に何て言うのかな・・・」

ピートは小さくつぶやく。
自分は天ヶ崎千草の心の中に残る良心に訴えかけたに過ぎない。しかも一番気にしているであろう両親の事を持ち出して・・・。
両親の事を知らなかったら自分は彼女の心に響く言葉を発する事ができただろうか?

『先生ならどう言われますか?』そうたずねようにも自分を導いてくれる師はこの世界にはいない。
そう。自分が迷った時、いつも道を見つけるきっかけをさりげなく示してくれていた師はいないのだ。

『知ラネエヨ。オマエモ甘イナ。マア最近ハウチノ御主人モ妙ニ丸クナッチマッテツマンネーンダガナ』

うつむき、何事か考えているピートを黙ってみていたチャチャゼロがつぶやく。

それを聞いたピートは空を見上げた。

「甘い・・・か。そうかもしれませんね。でも、僕は・・・甘い考えだと分かっていても少しでも多くの人が幸せであって欲しいと思う」

それが彼の夢なのだから、彼は自分に言い聞かせるように言う。
だが、なぜかそれは口にした自分が違和感を感じるほど空虚に感じた。

『ゴ立派ナコトジャネーカ。セイゼイ頑張ンナ。アア、連絡シタカラモウスグ御主人ガ迎エニ来ルゼ』

「ありがとう」

チャチャゼロの言葉に短く礼を言うとピートは友人達がいるであろう方角を眺める。

長い夜も終わりが近づき、長かった京都での事件も解決に向かおうとしていた。


あとがき

レスがすごい!かなりびっくりしつつ嬉しい悲鳴を上げている宮本です。
京都編、ラストバトル終了。
皆さんの予想通り合体、横島とユッキーの合体変人・・・じゃなくて超人の誕生です。
最後の最後で活躍が少ない二人(涙
そして今まで裏方だったぶん最後の最後でおいしいとこを持っていったピート(笑

「じゃあ修学旅行、俺は全体的にメインで。戦闘はたくさんさせるように」
「じゃあ僕は裏方で我慢するけど・・・最後にはいい役を下さいよ?」
「じゃあ俺は女!フラグをくれ!!」
などという裏取引があったかどうかは内緒です。
その代わり薔薇説が出た人二人、アナコンダが殺られかけた人が一人いたというのも内緒です(笑

最後のピートのは千草との会話はフラグ作りではありません(汗

小太郎VS楓や龍宮&古菲VS鬼達も書きたかったのですが・・・それ抜きでも話が長くなりました。


今回はかっこよく決めた横島は?大暴れしてすっきりの雪之丞は?そしてなにやら悩めるピートは?
三人は京都で最後にどんなオチを見せてくれるのか?(マテ

なによりここまでシリアスしといて彼らはうまくギャグをこなす事ができるのか!?(汗

次回、修学旅行編最終話です。


皆さんたくさんの感想ありがとうございます!テンション上げて続きを書いていきたいと思います。
レス返しです。

>先頭バッターさん
ユッキー、やっちゃいました(涙

明日菜の反応からみてネギで間違いないでしょう。ユッキーには心に決めた人が!!
(勘九郎ではありません)

次回で修学旅行終了です。アクセル全開、飛ばしていきます。

ありがとうございます。頑張ります!

>遊鬼さん
ついに仮契約した二人です。作戦の都合上せねばならなくなったのですが・・・これがユッキーの新たな不幸の始まりに?(涙
アウトといえば横島君ですね〜。修学旅行編が終わって麻帆良に帰ってから彼はどんなアウトライフを送るのか!(鳴滝姉妹を個人的に希望)
今まで裏方的役割だったピートがここに来てついに!!裏方であった鬱憤を晴らすかのごとき大活躍です(笑
「アレ」はもう・・・合体でした。
ユッキーの格闘の強さは三人の中でナンバー1という事で。やはり器用さはなくともそれが彼の持ち味ですから。

>ネコ科さん
雪之丞が薔薇之丞になったのは本人はまだ気づいていないという悲劇も(涙
このことを知ったピート・・・よりもかおりさんが怖いですね。
すっごい冷めた目で見られそうなユッキーに乾杯(汗

>傍観者さん
彼にたくさんの名前がついてしまいました。
まあそれも彼が明日菜を脱がすから(マテ

う、撃たれた〜!!そりゃホ○之丞はもうストレートすぎで、彼も泣きますよ(笑

>高足蟹さん
はじめまして、レスありがとうございます!
続きはこんな感じで・・・ギャグなしで終わりました(涙
石になるという悲劇に見舞われた二人、だからこそ前回はユッキー大活躍、そして今回はピート大活躍です。
しかしかおりさんや小太郎からは・・・(笑
刹那とネギのパクティオー。私もネギが憎らしい!やはり他作品の影響ですよね?刹那と横島が・・・と考えてしまうのは。
ありがとうございます。これからも高足蟹さんがおもしろいと思われるような作品であるよう頑張ります!

>湖畔のスナフキンさん
はじめまして、私も湖畔のスナフキンさんの作品読ませていただいています。
ギャグがいいと言っていただいて嬉しいです。
しかしもう少しラブコメちっくなギャグを書きたいと思う今日この頃・・・。
ヘルマン編になってラブコメ要素が入ってきた時のみなさんのリアクションが気になります(汗
タイガーは・・・(涙

敵側に結構警戒されている→スクナ復活→攻撃!!と来るのでここはなんとかそれを防ぐためにも合体変人の誕生が待ち望まれていました。

この場面で出したいネタですか?うーむ・・・なんだろう?
後発組、私も先行作品などとの相違点をもっとたくさん出したいです。
湖畔のフナフキンさんがこの場面で出すネタを見たいので話の続きを期待しています!お互い頑張りましょう!!

>ヴァイゼさん
まって、まってヴァイゼちゃん!僕は、僕はただ原作の先が読めないのが不安なだけなんだ!!

と、乙女を追いかける馬鹿男を模したネタで応酬です(汗
横島の従者ですか〜。さてどうなるか、地味にフラグたってる葉加瀬とか?鳴滝姉妹とか?私のお気に入りとしてはアキラが〜!!(マテ

801丞。世間の認識だけでなく実際に本人が・・・。仕方がないとはいえこれが彼自身の首を絞める事にならないように願います(邪笑
かおりさんは表面上冷静に・・・内心では大慌てって感じがらしいかな?と。
読めないのは小太郎。「ネギ!おまえには負けへんで!!」とくるのか、「兄ちゃん!何でネギなんかの従者になったんや!!」とくるか・・・。
どうやったら面白いかな?(マテ

>九頭竜さん
大丈夫、九頭竜さんの目は腐ってないです。腐ってるのはむしろ宮本の脳です(涙
薔薇はだめ、だめなのです!変な世界に飛び立っちゃったユッキー、そしてファーストキスをこんなとこで終わらせちゃった刹那。
二人の心の傷はいかほどのものか・・・。(一緒にするな!といわれそうですがw)
奥義の同期合体。ばればれですね。実は合体変人を出したかったというのが大きかったり・・・(マテ

>DOMさん
ついに終わった雪之丞。そしてそれを赤い顔で甘受するネギ・・・。咲き誇るはバラの花。
『女』『子』はまずいです!ええ、これの肝は薔薇は疑惑!疑いはあっても完全に薔薇にはしないというのが大前提です。
ネギを変化させたら・・・委員長が百合に走るじゃないですか(笑

はい、『ポタラ』でした。
戦闘民族薔薇之丞とダースベイダーヨコシマンが合体したらもう変なのが完成です。

18の外伝は・・・まともにラブコメが進んだら書くかもです。

>たぬきちさん
ロリ之丞、想像以上の反響でした(笑
いやな称号を得てしまったユッキーがそれとどう向き合うのか・・・そう、次回辺り(ぼそり
薔薇疑惑コントな番外編ですか〜。ネタとしては結構いけそうです(笑
善処します。

>海鮮海老ドリアさん
超絶進化してしまった雪之丞!しかも今回は男と合体(マテ
ペ○之丞はもうしゃれになりませんね。犯罪です(笑
まあ今でもいいんちょなどからしてみれば十分犯罪ですねw
今回はピートをかっこよく・・・、奥の手発動効果でユッキーは目立たないです(涙

>シヴァやんさん
刹那の相手はネギです。まだ恋心の自覚症状のない刹那・・・。
ファーストキッスは大切に〜〜〜!!と言いたいですが、ネギと契約させておかないと結構不都合なことに。
横島は現在エヴァちゃんの従者をやっておりますが、誰を従者にするかは未定です。アキラとかアキラとかアキラとか候補にしたいかな〜なんて(笑
雪之丞のパクティオーカード、バックに薔薇の絵・・・。本人がカード塗りつぶしますよ(涙

あれは男とやっちゃいました。
刹那と・・・っていうのは霊力の概念がないこの世界では正直不自然ですしね。
本当は刹那と合体して刹那が横島と意識共有っていうのも面白いな〜って思ったんですが・・・。

>ややさん
腹を抱えながらですか!それはすごく嬉しいです。やはり笑いはいいものです(薔薇にかたよっているのがちょっと・・・)

横島、雪之丞、ピートの三人が能力、思考、キャラクターと色々バランスが取れていると思うので私も書いていて楽しいです。
タイガーは・・・もう一人増えたら宮本の脳が破綻します(涙

ご指摘ありがとうございます。
知らないうちに全滅フラグが・・・(汗
日本語はやはり難しいですね気をつけます。

>nanajinさん
すっごく面白いですね!!ロリ之丞面白すぎます!!>ありがとうございます。
本人も妙な名前をつけられたかいがあったというもので・・・(マテ
しかし確かに原作どおりのパクティオーをしているうちにネギは怒り狂った横島によって血祭りに上げられそうですね(笑

>コージさん
はじめまして、感想ありがとうございます!
薔薇契約、全てを持って行きました。まさかここまでの存在感を放つとは・・・自分でもびっくりです。
横セツは木乃香が大変なときでしたし、今後ゆっくり考えられるようになった時にぐあっと!!
明日菜的には雪之丞は三人の中では一番凄いところをみている相手ですから尊敬というのがつよいと思います。
ですがやはりマザコン、薔薇などの障害も・・・。
古菲とユッキーの絡みは今回実現です。そして今後も多少は。
ピートの個人フラグですか〜。それはもう、実は・・・ね(邪笑

>藤堂尚也さん
弓さんにばれるのはがちです!(断言
横島が黙っているわけ無いじゃないですか(笑

今回の戦闘は・・・あれ?どうしたんだピート!!というくらいピートが大活躍です。
横島は合体して大活躍、そしてフェイトへのとどめ役も横島がゲットです。

横島のパートナーは現在エヴァちゃん、しかし今後に含みを持たせております。仮契約だったら何人でも可能らしいですからせっちゃんが横島の従者になる可能性も!?
ピート×ネギはこの戦いのように必要に迫られたらあるかもしれません(笑

今回はこんな感じになりました。今後も頑張ります!

>HALさん
リョウメンスクナの倒し方はこんな感じです。
スクナの攻撃を防ぐため(あともろもろの事情のため)に合体、そしてネギの弟子入りフラグのためにもエヴァちゃん出撃!と。
主格は横島で、せっちゃんと同期はちょっと不自然ですので泣く泣く諦めました(涙

魔神の事は当然エヴァちゃんもびっくりです。
このへんがいつかネギ達に明らかになる・・・かもしれないですが予定は未定です。

>meoさん
遂に禁断の園に踏み込んだユッキー。踏み込まざるを得なかったとはいえ彼にはこれから辛い道が・・・(涙
ピートの仮契約は・・・うーん、難しいですね。
意表をついて高音さんの僕になるとか?(笑

>益田四郎時貞さん
キャラが生き生きしていると感じていただけると嬉しいです。
千草の側は掘り下げた挙句最後にはピートの迷いと苦悩につなげました。現在人の悩みを聞く側になっている彼の悩みが今後どのような変化をもたらすか、ご期待下さい。
スクナの事を事前に知る事になったのはその事をネギ達が知っていることなどから千草達が警戒を深める事にするためであったり・・・。

修学旅行編の真の主人公、雪之丞の明日はどっちなのでしょうか(涙

>プラムさん
オコジョ鍋ですね!せっちゃんの唇を5万オコジョドルで売り渡すとは・・・許せん!!
しかしパクティオー=恋愛感情ではないですから、今後刹那がいい感じに横島をそっちの道に・・・(笑
雪之丞が茨の道に足を踏み入れ、薔薇の三銃士を結成してしまいそうになっておりますねw
しかし、実は三銃士ではなく(以下ネタばれになるので自主規制)
時をお待ち下さい(邪笑

>瞬身@助平大名さん
ダテ・ザ・ガンマンですからね。早く、正確に乱れ撃ちは基本です(涙
ですが弓式除霊術後継者は諦めてもらいましょう。後継者も婿養子をとらねば!

雨男さんの酒池肉林の絵はすごいですね〜。いつかあのような酒池肉林の展開に!?(笑

華麗なクラスチェンジを続けるダテ・ザ・ヒーローはどこへいくのか・・・。
『麻帆良の兄貴』として麻帆良祭の格闘大会では麻帆良の不良少年達の野太い声援を浴びる事に!?(汗

ちょこっとした原作に無い動きで味方だけでなく敵にも影響を。
一つ一つは大きな変化ではなくてもバタフライ効果で一気に変化して最後には大輪のバラの花を!!(マテ
刹那とネギの仮契約は宮本のびびりのたまものです(汗
そして頼りになる美神もいないのにこんなに切迫した場面で横島が暴れるのは少しデンジャーかな?と。
前回は溜めで、今回びょーんっとシリアスです。
戦闘にネタや笑いを入れたかったな〜とも思いましたが、修学旅行編の戦闘は基本的にシリアスで・・・(汗

短編執筆中ですか?楽しみにしてますよ!
私もいつか頑張って短編を・・・(もちろんエロスで)w

>念仏さん
す、鋭い!!
既成事実ができて否定しきれない、→ピートへもとばっちり・・・。
このネタははずせません(笑
今後はまともなラブコメがでてきますがその中にこの悲しい出来事が暗い影をw

ネギと雪之丞の仮契約。これでは雪之丞も嫌とは言えません(邪笑
横島もにんまり、弓さんは絶叫です。

文珠の件はちょっと私も使いすぎな感があったので・・・(汗
ご指摘はためになります。
とりあえず自分の妄想とテンションの命じるがままに書いているので妙なところがあったら突っ込みよろしくお願いします。

>冬8さん
アナコンダも「馬鹿な〜!!」と言っております(笑
ユッキーは妙な方向に進化するし、せっちゃんのファーストキスは・・・(涙
前回はユッキー、今回はピートが大活躍!!私もシリアスな大活躍や漢的大活躍は大好きです。
続きはこんな感じになりました。・・・うんギャグがないです(涙

>ネリさん
かわいそうな扱いだったピートが大活躍!!と、いう事は今までGETした平穏も・・・終わりです(邪笑

横島とユッキーの合体、エヴァちゃんのとどめと完全に皆さんにバレバレだったと思います(汗
そして名前は・・・めちゃくちゃ安直!!(涙

>yujuさん
十九話のレスが二十話UP後だったためレス返しは十九話のところに書いておきました。感想ありがとうございます!

もはや雪之丞はなくてはならない存在に・・・。
雪之丞とピートがいじられて横島もいじられているものの横島が時に目立たないです(笑
しかし、まだまだ三人ともいじられる余地が残っています。
だって3−Aの生徒達との絡みはまだまだこれからなのですから!!
明日菜のライバル、いいんちょのライバル、まき絵のライバル、のどかのライバル・・・。
うわっ、雪之丞がいつか刺されちゃいます(笑

>アイクさん
やはり、ショックが大きいですね。
刹那とネギは・・・。スタンダードなのに意表をついているってなるくらいのショックなんです。
横セツ派は多いな〜と感じる今日この頃(私も含めて)

横島と刹那が合体したら妄想の翼が!?(笑

>がちゃぴんさん
一気に逝っちゃだめー!!
既成事実ができたからといっても野菜は・・・(涙
同期合体明日菜ですか?それは構想に上がらなかったです(汗
しかし明日菜は好きなので彼女には活躍して欲しいです。

雪之丞のパクティオー時の名前やアーティファクトはいつかまた・・・。
役に立つ品を用意したいです。

>くらくらさん
超編とかでネギが刹那を召喚した事がありましたしそういうときの事を考えると横島と、よりネギとの方がいいかな?と思いました。
それに土壇場の場面でパクティオーできるかわからない横島より実績のあるネギとの方が自然だという自分的考えです(汗

京都編バトルラストはこんな感じになりました。
スクナが原作より大暴れ(汗

>六彦さん
もうロリ之丞につきますね。
ユッキーはすでにアナコンダに続く存在感あるキャラに(笑

え?雪之丞のファーストキスですか?
いやだな〜(本人は)弓さん(だと思っている)にきまっているじゃないですか〜。
・・・勘九郎とは道場で結構一緒だったはずですけどね(ぼそり)

シリアスバトルをお送りしました。楽しんでいただけたでしょうか?

>23さん
まだまだクラスチェンジの余地のある雪之丞に幸あれ・・・(涙

刹那は仮契約=ラブじゃないです!(作者の希望込みw)

アレの描写をもっと増やしたかったですが・・・まあこんな感じです。
時間制限あるというのが合体の弱点ではありますね。

>冬に咲く雪だるまさん
そっちの方でサウザンドマスター!?むむ、それは初ですね!グッドアイデアです。
これはやはりあの男の異名を増やさねば(笑
実は横島がノーマルで雪之丞が・・・って雪之丞が発狂してしまいますよ(汗
超えるべき壁となって!しかしまだ横島には鳴滝姉妹に走るという最終手段が!?

>SSさん
凄まじいレス数、私も喜びっくりしました(笑
薔薇之丞のおかげです。あの存在感は伊達じゃなかったw

>Februaryさん
はじめまして、感想ありがとうございます!
百合、薔薇と来てシリアスバトル!そのギャップが激しすぎて最後にちゃんと落とせるかと心配です。

「役不足」、うう・・・。ミスです(涙
これが正しいと自分で思っていただけに誤字・脱字よりたちが悪いです。
誤字脱字は注意すればいいですがこういうのは注意しても私の国語能力をあげなければなおりませんから。勉強しなおしです。

ロリとペドの違いにそんな意味があったとは・・・。
深いですね。また一つ勉強になりました。
ならば間違いなく横島にはペドの要素が(汗

>テラさん
薔薇は嫌です(笑
ユッキーも誰か(女の子)と親密にならないかな〜と考えてキャラを物色する今日この頃。フラグ欲しいです。
日陰者、ザビエル・ピエトロがついに日のあたる場所へ!!そして日のあたる場所へ来たピートまでもユッキーとともにいじられキャラに!?(笑
・・・今回は切迫した場面なので戦闘にギャグをいれる事ができませんでした(涙
GSの戦闘といえばギャグというのは欲しいんですが。このラストバトルは基本的にシリアスシーンが多すぎです(汗

>HOUMEIさん
一線をこえてしまったユッキー。
彼は自分には弓さんがいるのだということを心の支えに生きていくはずです。
しかし、彼女が許してくれるかどうかは(汗
ありがとうございます、頑張ります!!

>スケベビッチ・オンナスキーさん
いざとなったらアナコンダ・・・。
なるほど、それを見て千草も惚れるというわけですね?(ちがう

あんまりいい思いをしているとネギは横島によってちょん切りの刑にされる事がよそうされます(笑
私も殺意が湧いてきました・・・。
ネギ、いい思いしすぎ!アキラまでですからね〜。
横島は魔法使いではないからパクティオーするというのも必要ないですがね。
ピートと夕映の相性については賛成です。
なんとなく理屈の応酬を繰り広げてくれそうな・・・。二人とも冷静ですし。

ゆっきーがDTかどうかは考え中です(笑
どっちにした方がおもしろいかな?と(マテ

>かくさん
はじめまして、感想ありがとうございます!

雪之丞は下手したらドン引きまでまっしぐらですから(汗
でもいじられるシーンがなければ雪之丞は戦闘でかっこいい男になってしまいますからね、きっちりオチキャラになってもらわねば(笑

ネギの仮契約の件ですが、エヴァの時探していたのは一緒にエヴァと戦ってくれるパートナーで、あの時パートナーができたら巻き込まれるかもというのがありました。
ですが今回は仮契約=戦闘に巻き込まれるパートナーではないわけなのでのどかの時に特にカモを責めるような発言は描写しませんでした。
雪之丞と刹那の仮契約は両方とも個人の意思で戦っている者でありますし、作戦上の必要性という事で仮契約しました。
ネギはパートナーについてエヴァの時は明日菜に頼んだもののその後、現在はパートナーがいない状態です。
本当にパートナーを探すようになると『ナギの事もしっかりと教えてそれを手伝ってくれるような人』をパートナーにしたいところでしょうし(汗

と、長くなりましたがネギの精神的成長が上手く書かれていないと思いますが一応無かった事にはなっていません。
私の文章力がないので少し伝わりにくいと思います。すみません。

>ナニハナクトモさん
ネギ、狙っていたんですか!?(笑
確かにそんな感じもん全く無いとは・・・(汗

はじめまして、感想ありがとうございます。
設定はまぜ三人やって来たというのが大きかったと思います。楽しんでいただければ幸いです。
原作もまだまだ続きそうですが、やはり完結というのはめざしていきたいと思っています。頑張ります!

>powerLさん
最初の一行スルーは了解しました。感想ありがとうございます!

某SSですね?(魔族化、『痛』の文珠)
他と似ていても構わないと思うのですがやはりここは合体です。
もろもろの事情があるのですがそれはおいおい・・・。
意外な結末はルシオラの代表的技とも言っていい幻術の発動です。ちなみに横島が発動させたわけでなく、かってに発動したという設定で。
そして千草の説得と苦悩するピート。
うーん、意外な結末・・・かは微妙ですかね?(汗

>鋼鉄の騎士さん
やばいほどに道を踏み外し続けるユッキー(汗
薔薇は・・・嫌ですね。ネタとしてはともかく実際には。
刹那と横島の関係はやはりいい感じに段階を踏ませねば(邪笑
横島の切り札、合体です。せっかくピートとユッキーがいるのですから。
ほんとは鬼神ともっと激しくバトルというのも考えたんですが・・・うーん、それはちょっとどうかな?と。
鬼神は千草が操っているわけですし。

>ミーティアさん
薔薇契約をしたユッキー。それでも、彼には見せ場があったので我慢してもらいます(笑
パクティオーカード、後ろから勘九郎が抱き憑いている・・・ふきましたw
ということは勘九郎はユッキーの魂の中に?(ガクガクブルブル)

予想通りユッキーと合体です。
そしてそのおかげでピートにも活躍の場が・・・。
ありがとうございます、今後も頑張ります。

>HAPPYEND至上主義者さん
40以上のレス。
私も喜びっくりです。これも雪之丞の体を張った頑張りのおかげかと(笑

目立ちに目立っている雪之丞、しかしそれは本人が望まぬ悪目立ちも含まれているわけで・・・哀れです。
生徒達の反応をお楽しみにw

状況的に仕方がないとはいえ刹那のファーストキスをネギにせねばならないとは・・・私も血の涙がでるかと思いました。

>黒帽子さん
す○きさん!?
某ジャンプ漫画に出てきた伝説の男じゃないですか(笑
ああ、確かにユッキーの言動に一部被るものが・・・。
しかし、そんな神話誰も期待していない気がしますね。
本人自身も(爆

>angieさん
あとがき+レスで半分以上。
めちゃくちゃ嬉しいですし、びっくりです(笑
これはテンション上がります。よし、第一部完まで一気に〜〜〜!!くらいにモチベーションが。
雪之丞のかっこよさは伊達じゃないです。もう、ロリとかショタとか薔薇とか・・・ハルナが泣いて喜ぶネタの宝庫と化した男です(涙
アレについては本文にありますがでかいちからだから隠していました。
文珠で出来る事は魔法で出来る事が結構あると思います。まあ文珠は便利ですが。
でも合体はすごい力を持つ一人のキャラを作り出すという事で、魔法使い達にばれるとまずいのでは?というような感じで隠したいものという設定です。

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