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「.hack//Different information 第四話「破壊」(.hackシリーズ+オリジナル)」

アークン (2007-01-22 22:01)
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今日も今日とてザ・ワールドにログインする……ところで気のせいかザ・ワールドって聞くと「時よとまれ」とか言いたくなるのは俺だけか?

まぁ、多分俺だけだろう。…カイトに聞いたら「へぇ〜」で終わったし。
ブラックローズに聞いたら「頭大丈夫?」と言われて。
ケィスに聞いたら…無言だった。
ミストラルに聞こうと思ったが、なんとなくやめた。

「さてと……バルムンクが待ってる場所は確か…『Δサーバー 絶望の 虚無なる 彼…だよな…」
LV的にも問題はない。カオスゲートを作動させて転送する。

『Δサーバー 絶望の 虚無なる 彼』

「ここか……って!?」

思わず驚愕する、以前ミストラルと始めて会い、そしてスケィスを倒した場所のようにグラフィックが剥がれていた。
気のせいかaやらbやら英語があたりを浮遊している。
間違いない

「バグに…侵されている?」

なんでバルムンクがこんなエリアを選んだか不明だが……何か理由があるんだろう。慎重にいかないとな。


『ダンジョン一階』

さて……ここにいるはずなのだが……

「いないなぁ…あれか? 実は用なんてなかったってオチか?」

だとしたら。帰るそして抗議のメールをバルムンクに送る。絶対にだ!
とりあえず10分待つか。遅れているって可能性もある…


そして10分後………

……こねぇ、なんだ? おちょくっているのか? うそなのか? ブラフなのか? だとしたら本気で許せねぇ。LVに違いがあろうが関係ないデータ・クラッシャーでプロテクトブレイクしてやる…意味あるか不明だけど。

そんなことをぶつぶつ考えていたら、いきなり背中を押された…いやPCが。だけど。

「うぉ!?」

思わず振り返るとそこには銀色の騎士…バルムンクが立っていた少しいらいらしている様子だが…それはこっちのほうがイライラしている。

「貴様……私のメールをよく読んでいなかったな?」
「はぁ!? ちゃんとダンジョン一階で俺は待っていたぞ」

それを聞いたバルムンクはやれやれといったため息を吐く。…すごく殴りたい。

「いいか、私が送ったメールは『ダンジョン一階にて待つ』だ。この場合普通はダンジョン入り口ではなく少し先だと判断するだろ?」
「悪いけど、一階=入り口って考えだから俺は」

へっと馬鹿にする態度をとりながら帰ろうとする。
馬鹿馬鹿しい。いる意味すらないだろ俺には。そうだ、こいつは助けてやったのに逆に罵声を言ってきたんだ。のこのこと来る必要すらなかっただろ?

「まて、貴様どこにいく!?」
「帰る。ここにいる意味すらないしな」

待て! とか制止の声が聞こえるが無視だ。さっさと帰ろう。

「だから待てといってるだろ! 貴様……聞きたいことがあるだけだ!!」
「あぁ?」

振り返る。そこには嘘をついてないように見える目が見えた。
…仕方がない。きいといてやるか。

「わかった、それでどんな質問なんだ?」
「あぁ……オルカをしっているか?」

オルカ…たしかカイトの親友のヤスヒコのPCだな…この場合間接的だけど知ってるからまぁ…。

「あぁ、知ってる。俺の友達がそいつの親友だ」
「それなら。その友達の名前は?」

何が言いたいんだこいつ。

「カイトだ」
「そうか…わかった。ありがとう」

…はい? もしかしてそれだけ?

「おい、まて…それだけのために。俺を呼んだのか?」
「ん? いかにもそうだが……どうした?」

おいおいおい……そのためだけに俺はメールをみてここに向かって、フィールドでは敵に隠れながらダンジョンにむかって。死ぬ気で到着したのにこの仕打ちか? ふざけるな

「ふ…ふざけるなぁぁぁぁぁ!」

気がついてたら『ハリセン』な武器をもってバルムンクを張り倒した(攻撃は必ずヒット。ヒットした場合相手をダウンさせる、簡単に言えばサポート武器)

「…何をする?」
「そんなことのために俺を呼んだのか? 返せ…返せよ俺の約1時間!!」

起き上がったバルムンクをさらにハリセンで張っ倒す。起き上がってもさらに…さらに張り倒す。
ダメージはゼロだがバルムンクは動く余裕すらない。
ただ、途切れ途切れに「うぉ!? だか、ら。なに、する、ん、だ!?」
とか言ってる…うわーい。お前が原因だ。

「かえせぇぇぇぇ!」

とりあえず30回まで叩いて数えるのをやめた。


「でだ…何か言い残すことは?」
「すみませんでした」

ただ、途中でバルムンクが反撃することを俺は予想していなかった。


「…さてと。それでは奥に行くぞ?」
「はい?」

とりあえずバルムンクから貰った癒しの水を飲みながら。バルムンクの発言に疑問を覚える。奥に何かあるのか?

「そこでお前の力を見たい。その力がこの世界を壊す可能性があるなら……」
「なら?」

「そのときはそのときだ。いくぞ」

話をそらすようにバルムンクは先に進んでいく…なんなんだこいつは。


そしてダンジョンにもぐった俺たち…なのだが。

「せぇい!」

バルムンクの一撃がサソリのようなモンスターを一撃で倒す。

「はぁ!」

バルムンクの一撃がなぞの石造としか言いようがないモンスターを一撃で砕く。

「ふん!」

バルムンクの一撃が(以下略。

直球に言う。

       出番ねぇ……っ!

あれだ、あれ。
主人公のLVが強すぎてお荷物以外の何者でもないキャラクターになった感じだ、泣けてくる。

……とりあえず。何もしないで経験値が増えていくのは楽だった。


「ここだ……」
「ん、あぁ」

ポケーっとついて行くと獣神像の部屋には行かないで。ただ広いだけの部屋に向かっていく…何がしたいんだ?

部屋には魔方陣が一つくるくると回転している。それだけだ。


「…くるぞ!」

そして俺たちが近づくと。それは輝いて………


たしかにモンスターだった。多分鎧将軍あたりだろう。
ただ…それには、六角形の破片が張り付いていた。昨日戦ったんだすぐに答えは出た。

「バグモンスター!?」
「行くぞ。お前の力……みしてもらう!」

なっ! 俺の力はプロテクトブレイクを発動するだけ。バグなんてけせれないぞ!?

だが、それを言う前にバルムンクは突撃していく。
確実にダメージは与えている、「1000」とかものすごい数字だ。
これなら普通のモンスターなら瞬殺だろう。だが相手はバグ…HPは無限大……どうすれば?
カイトを呼ぶか? 駄目だ。いるかいないかわからない。
それなら管理者に通報? それだけの時間があるわけがない。
どうすれば?

バルムンクは的確に攻撃をさけて攻撃を与えている、が。そう簡単に避けれるものではないようで、掠ったりもしている。

「……くそ!」

武器を変える『神無威』に、倒せなくても……動けなくする。動けなくして…逃げる。

「やってやればいいんだろ!? うぉぉぉぉぉ!!」

刹那の一撃を放つ…それだけだ。
考えが追いつく前に体が動く。狙うのは完璧にバグ化してないばしょ…そこをデータ・クラッシャーでプロテクトブレイクさせる、その状態で攻撃すれば多少なりとも効果はあるはずだ。

「バルムンク! よけろぉぉぉぉぉぉ!!」

「っ!」

俺の声に気づいたんだろう、バルムンクは飛びのけた。角度も威力も申し分ない…往ける!!

「データァァァ!! クラッシャァァァァ!!」

神無威に無数の文字が移る。俺はそれに従うようにバグモンスターに神無威を突き刺す。

プロテクトブレイク。ガラスが割れたような音が聞こえる…そこで終わるはずだった……そうだった。

ノイズが奔る…画面に文字が表示される…そこには。
『プロテクトクラッシャーモード解除…データ・クラッシャー・Bモード』
と表示されていた。

「へ?」

俺のとぼけたような声が聞こえる間に神無威はさらに変化。巨大な銃に変わった。
黒いそしてすべてを撃ち貫くのが使命だと言わないばかりのフォルム。
それは銃だそして先端には剣のようにとがっている。
さしずめ「ソード・ガン」といったところだろう、安易過ぎる名前とか言われそうだが。
そのソード・ガンの銃口から光が出始める。
「へ? な……なんだこれ?」

『アクティブ…ファイヤ』

その表示が消えた瞬間。光が放たれた、その一撃はバグモンスターどころか画面のグラフィックまで粉砕する。

バルムンクも俺もただただ。その一撃に唖然としていた。

「な…なんだよ…これ」
思わず神無威を地面に落とす、ガシャンという音とともに銃から元のダブルセイバーに形状を戻す。

「き…貴様! その力…イリーガル(仕様外)にもほどがある…なんだそれは!?」
「俺が聞きてぇよ…この武器……なんだ?」

俺とバルムンクはただただ…唖然としているだけだった。


『Δサーバー・ルートタウン・水の都・アク・アヌ』

俺とバルムンクはあの出来事から終始無言だった。
当然かもしれない…今でも信じられない、あの一撃は…まさに破壊だ。

「貴様…名前は?」

バルムンクが聞いてくる…隠す理由もないので明かす事にした。

「セツナだ」
「そうか…いいかセツナ。その力は二度と使うな…それは破滅しか呼ばない」

わかっている…だが使わなければいけないとき…俺は多分使うだろう、ただ私情私利には使わない…使ってはいけない。

「…だとしても…俺は使うかもしれない…」
「そうか…では次会う時…俺とお前は敵だ…覚悟しておけ」

…それもわかっている…バルムンクもただ、この世界が守りたいだけ…だから俺の理由を押し付けることなんてできない…。

「あぁ…」
「……さらばだ」

羽を棚引かせてバルムンクは人に紛れ込んでいく。
俺はただそれを見届けて…いなくなったらログアウトするだけだった。


そして…これが俺の新しい物語の始まりだとは…。
気づきもしなかった。


メールチェック。
「件名:どこ行ってたの?
 差出人:ブラックローズ
メールしても返事がなかったけど…どこいってたのよ?
ザ・ワールドにはいたようだけどね」
「(まだ…話すべきじゃないよな…あの力も…バルムンクのことも)」

「件名:やぁ
 差出人:ミア
はじめまして…かな?
ボクの名前はミア。よろしくね。
君の力…データ・クラッシャーかな? それについて僕は知っている。
それを教えるから、カイトにワード名を聞いて一緒に来てくれないか?
教えようにもワード名をわすれてね…ごめんね。
それじゃ…また会おう」
「(知っているだと…? なら聞いたほうがいいな)」

続く。

どうもアークンです。
というわけでセツナの力の二つ目覚醒そして暴走さらにデータ・クラッシャー以上に使用厳禁です。
なおこの力が覚醒した理由は簡単です、神無威が斬りつけた相手のおかげですよ。
その答えはいずれ…そしてより最強オリキャラになっていくセツナ…あくまで「力」だけがですが…ほかは未成熟以下…いろいろと大変なことになっていく予定です。
次回では猫の登場です。えぇ、猫です。
すみませんそれ以外に見えませんとしかいえない猫です。

それでは………気のせいか俺って痛い奴って思われている気がしてならいのですが…気のせいですね。すみません。

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