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▽レス始

「買い物2(さよならトロイメライ)」

洋端 (2007-01-14 22:13/2007-01-14 22:24)
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あらすじ……のような電話


『もしもし?お兄ちゃん?お久しぶりだね、琴だよ。
琴から携帯に電話がかかってきて少しはびっくりしたかな?
どうかな?え?そんな事よりどこしてこの携帯番号を知ったって?
ふふ、驚かないでね。……別に秘密はなく、お父さんから聞いたのだよ。
でも、お父さんもお母さんもなかなか教えてくれなかったんだよ、いじわるだよね。
え?要件なしでかけてくるようなら、番号変えるって?うう、お兄ちゃんも意地悪。
あ、あのね、かけた理由はね、この前、家に女の人が2人来て、
お父さんとお母さんと話したの。琴は、そのお話を聞けなかったから
詳しくはよくわからないんだけど、お父さんの話だと、お兄ちゃんの苗字を変えることを
話したんだって。そのとき、着物の服を着ていた人の名前がましもやちよって
教えてくれたの。もう一人の人の名前は、教えてくれなかったよ。なんでかな?
なんでお兄ちゃんの苗字を変えるのかな?わかんないや。
それでお兄ちゃんは、その、ましもやちよっていう人と何か関係があるの?
…え?的違いな答えだけど、今、その人と一緒におつかいしているの?
おつかいかぁ、いいなあ。お兄ちゃんと一緒なら、退屈しないかも。
お兄ちゃん、今度帰ってきたら、一緒におつかいしようよ!
それでお兄ちゃんは、何でおつかいしているの?え?友人が落ち込んでいるから
プレゼントを買いにきてるの?へぇ。琴としては、その人のそばにいてあげて、
励ましてあげるのがいいと思うよ。最後にお兄ちゃん。
お兄ちゃんはいつまでも琴のお兄ちゃんだよ。じゃあね!』


買い物をさあ始めようとしたところ、いきなりこの電話がかかってきた。
正直、かなりびっくり。
何故たぶん都たちは、オレの実家・・・いや、琴ちゃん家にいったんだろうか。
本当に苗字の事だけだろうか。わからない。
真実は、いつも一つっていう言葉があるけど、これだといくつも真実がありそうだ。
でも、とりあえずこの買い物はすませよう。それが先決だ。

「どうしたのですか?藤倉様?」
「いやなんでもないよ」
このテンションが下がった理由が八千代ちゃん関連という事は言いたくない。
が、鋭い八千代ちゃんからは、逃れられなかった。
「何か今の電話で、私の名前が聞こえた気がします。本当になんでもないのですか?」
「…今はいえない。いいたくない。でも、そのうち俺から話す」
「本当ですか?…わかりました。でも、教えて下さいよ?」
「大丈夫だって。さあ、行こう!」
こんな感じにテンションが下がっているときは、空元気のほうがいい。
「では、藤倉様。今日は何を買うのでしょうか?その、都様のために」
決まってるって。この俺の灰色の脳細胞を駆使して考えたんだ。
「えっと。人形と手袋とクッキーってところです」

…ごめんなさい。お財布と相談した結果こうなりました…。
もう少し、もう少しお金があれば、高い物を買えたんだけど。
そして、もう少しお暇がもらえたら、マフラーを作れたんだけど。

「では、どれから買いにいきますか?」
「最初は、手袋かな。無難だし」
「わかりました。では、行きましょう」

店に入ったら、八千代ちゃんは、少し驚いているかな?と思った。
分かると思う。普通にお金持ちとして生活していたら、
こんな庶民の所に来ないと思うし。
あ?ちょっと待てよ?八千代ちゃん、すきやきのときの買い物とか
靴を買いに行ったときとかのこんなかんじの店来てたじゃん。
反省、反省と。それにこんなお店に入った事が無いから驚いているのかな。
「藤倉様、どんな手袋を買うのですか?」
「いや…その普通にあったかい手袋。
俺は、もう買うものを決めているし、場所も覚えているから、
少し周りを見てきていいよ」
「そうですか。分かりました」
そんな事を言い、いろいろ見に行く八千代ちゃん。
…あんな感じに目立つ着物なら遠くから見ても大丈夫かな。

自分の買いたい手袋にたどり着く前になにやら怪しい物が置いてあった。
いや怪しくは無い。普通なものだ。…少し前に来たときにはなかったんだけどね。
その名も…黒猫なりきりセット!!
肉球付きの黒い手袋に靴下
そして黒猫耳までついています!!別売りの黒猫の服もセットしよう!!
…八千代ちゃんが装備したら、多分つーかかなりかわいいと思うよ?
今日からアナタがご主人様にゃん!とか言われた、もう。
…駄目だ、駄目なんだ今日は。
今日は、妄想をしに来たんじゃなく買い物をしに来たんだ!

そう思い、手袋セットから目を離して買いたい手袋を買ってきたら、
磁石でくっつくかのようにその手袋の前に来てしまった。

…大丈夫かな?自分…。
少しの間手袋を凝視しながら、自分はそう思っていた。
そして、少し遠くから八千代ちゃんが来るのが分かった。
「藤倉様、買いたい物は買えましたか?」
…黒猫ヤチヨのたっきゅ〜びん♪
「藤倉様?大丈夫ですか?」
ああ!駄目だ!そんな事を考えては!
今は、妄想をしているんじゃなくて買い物をしなくては!
つーかこれゆうの今日で2回目だし!
「大丈夫大丈夫ですよ!ホントに!寒いところから温かいところに来たから少し頭がくらくらしてただけです!」
「…すみませんが藤倉様、買いたい手袋とは、今藤倉様の前にある変なものでしょうか?」
「違います!本当に違います!それに普通の手袋も買えました!
だから心配しなくていいですって!」
八千代ちゃん、うしろうしろ!何か出てますよ!
でもさ、わかってくれよジョニー。男のロマンなのさ、猫耳、メイドとか。
「…猫耳なら、文化祭のありますが…。買えたのですね。では次の店に行きましょうか」
何か聞こえた気がするが俺は、その手袋セットを
名残惜しそうみながら次の店に向かっていった。
次に買うのは、お人形である。


さてやってきた人形の売っている店、人形の館。
…館っていっているほど広く無いけど。
ちなみにさっきの店から結構距離がある。

「藤倉様、何の人形を買うのですか?」
「えっと、犬を買う計画中です。
八千代ちゃんはそこらへんを見てていいよ。すぐに終わると思うし」
「藤倉様!」
突然、八千代ちゃんが大声で言った。
「藤倉様、今までの道のりの代金は個人で払ってきました。
そして、藤倉様が自分で買うものを買いました。
でしたら、藤倉様だけにお金を払わせるだけでは、納得できません。
私も料金を払う義務があると思います!
なので、人形からは、私が払ってもいいでしょうか?」
・・・そんないいかたされると、反論できません。それに義務なんか無いし。
でも、それをいうと八千代ちゃん怒りそう…。しかたないのかな。
「わかった、八千代ちゃんも払っていいよ」
「ありがとうございます」
いや、感謝されましても。

お店の中に入っていくといろいろな商品が並んでいた。
「それで、藤倉様はどのお人形を買うのですか?」
「んっと。これとこれ」
俺はあらかじめ決めておいた黒い犬と決めていなかった黒い猫を買った。
「藤倉様?ふたつ、買うのですか?都様に」
「いや、猫のほうは、その八千代ちゃんに。買い物に付き合ってくれたってことで」
「いえ、いりません」
「なら、預かっていてくれ」
「そうですか…。わかりました」
まあ、本当の事言うと、日ごろお世話になっているって事もあるけど。
正面向いて言うと何か恥ずかしい…。
「それで藤倉様。都様になぜ黒い犬を選んだのですか?」
「いや、都は黒い犬が好きかなって思ったし。サッカーのときとかで」
さらに黒い犬とかけまして、巫城のお嬢様。その心は・・・黙っている
ごめんなさい!そんなことかけて!探偵団みたいで!
だから何も投げないで!言わないで!パソコンなんて投げないで!
「藤倉様、何か裏の考えがあるのですか?」
鋭いよ!八千代ちゃん!いつにもまして!
「いや何もないです!本当です!」
「焦っているのも気になりますが…」
「ですが…?」
「あえて問いません」
…ホントにありがとう八千代ちゃん。


さて、店の外に出てきて、今の時刻は、11時半ぐらい。
「藤倉様、次は何を買うのですか?」
「いや、次は、昼飯食べるところに予約をしようかなって思ってます」
「そうですか。何処で食べるのですか?」
よくぞ聞いてくれました!この藤倉冬麻、短い期間でみんなが食べれるかつ
満足できるお店を探しました!
「えっと。パスタの出るお店です」
「パスタ、ですか…」
ごめんなさい…大人数が入れるお店ってここら辺の近くになかったんです…。
「で、でもパフェが出るから、八千代ちゃんも満足すると思うよ」
「わたしは、パフェさえあれば満足すると思ってたのですか?」
「ち、違うの?」
「いいえ、違いません。嬉しいです」
よ…良かった…。パフェが無かったらどうなっていたんだろ…。
「では、行きますか?その店に」
「八千代ちゃん、おなかすいてない?おなかすいているのなら、
そのまま食べればいいし」
「いいえ、すいていません。むしろ、すかせてから、美味しく食べたいです」
「わかった、じゃあいこうか」

料亭に到着。予約を書いて店の外に出た。
「藤倉様?開店するのは、12時15分からと知っていましたよね?」
「そうですね・・・忘れていました・・・」
失敗した・・・。かなり恥ずかしいよ・・・。
「藤倉様、落ち込んでいないでください。後30分ぐらいは、どうやって潰しますか?
店の前にずっと居るのも良いですが…」
「大丈夫、それほど落ち込んでないから。そうそう八千代ちゃん、移動しているとき、
くじ引きしているの見たよね?それをやろうかなって思ってる」
「そうですか。ですが、この場所から
一番近いくじ引きできるところは、何処でしょうか?」
ダイジョーブ博士。ここら辺の地図は、頭に叩き込んでおいたから。
「えっと、そこの角を曲がったところにある・・・はず」
やっぱりあいまいなのもお約束です・・・。

くじ引きのできるところに到着。さっき自分の言ったところより、
2度3度曲がったのも当たり前だった。
そして、この町のくじ引きはどうやら場所によって景品が変わるらしい。
くじ引きの玉は、金、銀、赤、緑、青、黄色という順に高いそうだ。
…さすがにクリスタル色なんかはないらしい。
さらに言うと男と女では、景品が違うらしい。
さて、自分達がくじ引きできる回数は、1回のみ。
ここまで来るまでに俺がやっていいと八千代ちゃんが言ってくれた。
「藤倉様、何を当てようと思っていますか?」
「黄色で6等の温風扇風機…です。これから寒くなると思うし」
高望みだけど…欲しいんです…。
そして自分たちが並んで、前の人がはずれ自分たちの番になったとき、
突然、店員がベルを鳴らした。
ニコニコと笑っている店員。
「すみませんが、何故いきなりベルを鳴らしたのですか?
もう商品がなくなったのですか?」
「い〜や、違うよ〜。兄ちゃんたちは、ちょうど500人目の挑戦者ってわけ。
さらに言うと今日は、ぜんっぜん人が当たらないのさ〜。
お店としては面白くないでしょ?それでさ」
「それでなんでしょうか?」
「景品が当たったら、その景品を二個贈呈しようかなってわけ。
そこんとこOK牧場?」
「…もし1等の商品券10万円があった場合でも?」
「そそ。そういうこと。ちなみに次は、ぴったり700人の予定です」
「おっしゃ、じゃあはりきってやろうじゃないか!!
「そっちの兄ちゃんがやるの?」
「そうゆうこと」
「んじゃ、はりきってやってもらいましょうか〜」

何も考えず、思いっきり回した。いろいろと考えると、あたらなそうだと思ったから。
このくじ引きは、少し変わった物で回して、ガッと止まってから玉が出るらしい。
そして、思いっきり回っている回す物。
ぐるぐる回るぐるぐる回るさながらオルゴールのように。
ちゃらら〜ちゃらら〜ちゃちゃちゃららら〜♪
…さすがに雨を降らすほどではないが。
そして、小さくガッと音がすると、回すものから玉が出てきた。
色は…黒色?当たりに無かったから外れかな?
うう…思いっきりはしゃいでいた自分が恥ずかしい。
けど、店員の女の人は、また突然カネを鳴らした。
「おおっ。兄ちゃん運がいいねえ。もう一回回していいよ」
突然舞い込んできた幸運。
たぶん、俺が回したら、9割方外れるだろう。
では、誰が回すかというともちろん八千代ちゃん。
「では、八千代ちゃん。お願いします」
「え、は?私ですか?藤倉様がやっていただいても結構ですが」
「いや、お願いします。ホントに」
「そこまで言われたら、やりますが…」
「んじゃ、着物の姉ちゃんやってみてや〜」

そして、また回るくじ引きの回す物。
くるくる回ってくるくる回ってそして…。
ガッと音とともに玉が出てきた。
色は・・・…赤色?あ・か・い・ろの様だ。

カランカラン。
「大当たり〜。3等の指輪です〜。そして2倍チャンスで当たったので、
2個お送りします〜」
当たったようだ、3等が。
八千代ちゃんはびっくりというより呆然としている。
「ふ、藤倉様・・・」
「おめでとう!すごいよ!ホントに!」
つーか、こんなくじ引きで実際に当たった人なんてみた事無い。
「ホントにすごいね。ゴルフで言うならパー5のコースを3でクリアしたぐらいに」
「い、いえ藤倉様が応援という名の追い風をくれたおかげもありまして…」
いえ…そこまで言われると返す言葉が見つかりません…。
「おい、そこの兄ちゃんたち。商品受けとらないと、うちが盗って行きますよ?」
「盗られちゃ困りますって」
そして、指輪の入った箱を貰う。
2個入りなので、長方形型だ。
「兄ちゃんたち、本当におめでとう!」

何度も言っているあたり本当に嬉しいらしい。
指輪を貰ったので早速つけてみようかな。
「八千代ちゃん、手貸して」
「え?あ、はい」
「早速だけど、今貰った指輪付けさせて頂きます」
「わかりまし…!?」
俺は、頭の中にあった常識という知識で
八千代ちゃんの指に指輪を付けようとした。左手の薬指に。

突然、八千代ちゃんが手を振り解いた。
空中を舞う指輪を無事にキャッチし、八千代ちゃんを見ると
顔を真っ赤にしていた。たぶん怒っている。
「ふ、藤倉冬麻!あ、貴方と言う人は、な、なんてことするのですか!」
「え?ただ単に、あなたの手に指輪をつけようとしただけですが…」
「そ、それがいけないいことなんです!今は駄目なんです、絶対!」
「そ、そうなんですか…」
「そうなんです!まだ早いんです!きっちりいろいろとやった後につけるべきなんです!ライバルとかまだ居る中でこんなことされたら、いろいろとやばいのです!
わかりましたか?わかりましたよね!!」
「は…はあ。わかりました…」
「私が良いって言った人になら、つけさせてもいいんです!」
なにやらかなり早口でホントの事言うとあまりわからなかったけど、
とりあえずやめろってことだろう。
「もう一回返事は!」
「わかりました!」
こんな感じで、無事に買い物が終わるのかな、俺。
こんな風に八千代ちゃん怒らせてばかりで。


あとがき

明けまして、おめでとうございます(遅っ
こんにちは、洋端です。
…前回、今年中に書き上げるとか言っていましたが、できなくてごめんなさい。
…いろいろとありまして…。リズム天国やったり、ポケモンの赤やダイヤやったり、Wiiスポーツやったりetc,etc…

あと、かるたさん、エロゲーまでも守備範囲だったんですね…。
高校生は、あんまりそこら辺は知らない…。知ってることといえば、
いまいる世界にさよならしようか〜って流れるものしか知らない…。
ネタはあるけど、香辛料(仕込みネタ)をいれないと
トロイメライの世界観を表せないと思うけど…違うかな?
ラピュタネタも使いたいなあ。原作で2回も使われてるし。
八千代ちゃんってパフェ好きで良いですよね?
原作で結構食べているの見かけますし。

あらすじが長すぎたため、本編も長くなりました…。
中身が薄くなってないと良いなあ。次回からは、なくす方向です。
今回は、起承転結で言うなら承の部分にあたります。
次回は、転に当たるから短くなります。
この話に1区切りついたら、津々美ちゃんが登場する話書くつもりですが、
真面目と照れやな事ぐらいしかわからない…がんばります。

返信します。

>タスク2様
ありがとうございます!こうゆうコメントを
糧にしてがんばっていきたいです。
三点リーダー…。今まで、気づきもしませんでした…。
今回からは、たぶん全部なっているはず・・・。
ノリ突っ込み・・・頑張っていきたいです。
後、自分って三点リーダーを使いすぎでしょうか?
弱気を表現するの難しいです…。


それでは、香辛料(仕込みネタ)を探しに行ってきます。
以上、洋端でした。

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