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「妖使い!?横島の生活!(元ネタ GS+おまもりひまり)」

ハルにゃん (2007-01-09 15:23/2007-01-11 02:58)
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その日、横島は目覚めると同時に奇妙な違和感を感じた。いつもなら目覚ましが鳴って30分ほどたつまで爆睡しているのだがこの日はなぜか朝日も昇らないうちに目が冴え渡り神経が研ぎ澄まされていく感覚がする。
「なんなんや?この妙な感じは?」
その独り言が誰もいない部屋にいやによく響いて感じる。何かが起こりそうでなんだか怖い。この時から彼の生活が一変する。

妖使い!?横島の生活!

「目覚めたようじゃな!若殿!」
唐突に凜とした声が響いた。さっきまでは自分以外誰もいなかったはずなのに、そしてその”目覚めた”の部分に何か言外の意味が混じっている気がする。恐る恐る声がした方を見ると……。
「!!!?ずっと前から愛してました和服の似合うおねーさま〜〜〜!!!!」
飛び掛かった。
かわした。
踏まれた。
「うむ、変わっておらぬのぉ若殿、元気そうでなによりじゃ」
そこには切れ長の目だがまだ若干幼さの残る顔(16歳くらいだろうか?)に少し青が混じった黒のロングヘアーに見事としか言いようのないスタイル、特に胸は日本人離れしたサイズの和服美少女がいた。手に持っている袋に入った長い棒のような物が異彩を放っているが、横島が所見でいきなり突撃かましたのもじゅうぶん頷ける美少女だ。いや人としてどーかと思うが……
「イテテテ、いやぁ、あまりのフェロモンに我を忘れて!!!ってゆーかおねーさんお名前は!?住所と電話番号教えてください!!」
どうやら彼の中でなぜこんな超絶美少女が自分の家に、しかもこんな早朝にいるのかはそれほど気になる問題ではないらしい。
「ふむ、私の名は緋鞠(ひまり)じゃ住所はさきほどここと決まったので言う必要もなかろう?”でんわばんごう”とはなんじゃ?」
緋鞠と名乗った少女は時代がかった口調で淡々と言ったがその中にさすがの横島でも聞き逃せない事がちらほら。
「え゛…?住所はここに決まったってなに?どーゆー事っスか?」
いきなり素に戻った横島はとりあえず疑問に思った事を聞いてみた。
「言葉通りじゃよ?今日より私はここに住む事にしたのでよろしく頼むぞ若殿」
緋鞠は見る者全てを魅了するほどの笑顔で言った、言い切った。
しばらくその笑顔に見とれていたが横島とていきなりこんな見ず知らずの美少女によろしくされても困る、いや嬉しいのだがいかんせん世間体とかいろいろ問題がある訳で……。
「いや、よろしくとか言われても……なんでおねーさ「緋鞠じゃ」……緋鞠さんがうちに住む事になるんスか?」
セリフの最中の緋鞠のツッコミに律儀に言い直した横島は改めて緋鞠を見るとやはり美少女だ…こんな娘と同棲できるなら世間体なんてどこかに吹っ飛びそうになるがここは我慢!なにせ見知らぬ美少女と同棲なんて事が親父やお袋にバレたらいつもの折檻ではすまないのだ!下手したら殺されて、生き返らされて、また殺されかねない。やはり我慢だ!そんな事を考えているとフと緋鞠に違和感を感じた。なにかが違う…しかし何が違うのか明確にはわからない。
(まただ……また今朝の違和感を感じる、なんなんだ一体!)
「フフ、やはり目覚めたようじゃな、いや正確には目覚めかけじゃな。よかろう全て話してやろう。若殿と私の全てを」
そう言うと緋鞠は手に持った袋から何かを取り出した。横島には緋鞠の身長の半分ほどもあるソレは俗に言う日本刀というものに見えた。だが横島が最も疑問に思ったのは日本刀ではない緋鞠が日本刀を取り出した時から高まる違和感、今まで感じた事のない感覚が横島の中でどんどん膨れ上がっていく。そして緋鞠が日本刀を抜いた時その違和感の正体が明らかになった。
「………ネコミミ萌え?」
「お主という奴は…他に言う事があろう?」
まぁ間違ってはいないのだが…刀を抜いた緋鞠には人にはあるはずのない耳としっぽが生えていた。確かにネコミミだが造り物にしては生々しいしたまにピクピク動く。まさに本物の猫の耳と尻尾だ。
「私は妖(あやかし)、可愛い猫じゃ」
ネコミミで三割増し可愛く笑って言ったが日本刀を持っていると些かシュールな光景だった……。
こうして横島の新しい生活が始まる。

とぅーびーこてぃにゅー。
あとがき〜こんにちわ。ハルにゃんと申します。まずはここまで読んでくださってありがとうございます。この度はこんな拙い作品を読んでくださってどうもです。
いや〜こちらのサイトを最近知って読み耽っているうちに自分でも書いてみたくなりまして。いろいろ考えてるうちになぜかひまりとのクロスになりました。なんか原作知ってる人あんましいなそうですけどよろしければこれからも読んでやってください。でも原作は自分の小説なんか比較にならないほどおもしろいですよぉ〜とにかく自分の好きなものを書くというのは新鮮でおもしろいです。これからも続きますので応援してくれると嬉しいです。それではまたお会いしましょう〜。

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