Side神
「神(しん)けど苗字は無い」
そう言った後、その男が
「君もこの火事に巻き込まれたみたいだね、ここにいるのは危ないから僕と一緒に来ないかい?」
と言ってくれたので、着いて行くことにした。
病院についてからすぐに自分は軽い検査を、瀕死になっていた子は精密検査を受けることになった。
審査中に気づいたのは、どうやら今の自分の姿は子供らしい。青年型にしたはずなのだけどな。まあ、いいけど。
などと思いながらこれからどうしようと病室のベッドの上で考えていたら、検査が終わったのだろう。男に抱えていられた子が隣のベッドに運ばれていた。
「君、隣の子が起きたらこのボタンを押してね。そしたら私たちが来るから」
そう言ってその子供を運んできた人たちは病室からでていった。
退屈だったので隣の子と話そうと思ったのだけど寝ていたので、自分の力で直してあげて話でもしようと思い、
「えい」
いやー最強モードにしといてよかったと思いながらやっていると、
「?もう一度。えい」
その子にむけている手が光ったりせず、なんの変化なし。
「あれ?おかしいな。」
こういう魔法、魔術的なものは手が光ってその対象者も光ってみるみるうちに直ってその子が起きて、
「……ここは?」
みたいに起きるんじゃないの?
「えい!それ!なんで?何で回復しないの!?」
軽くパニックになっていると、
「そうだ呪文だよ!呪文!!呪文を唱えていないからだ!」
そう思ったけど呪文なんて知らないから適当に、
「べ○マ!」
と唱えたけど変化なし。
「ならケ○ル!」
まーたく変化なし。
ドーシテ?ナゼニ?
そーだ!《自分》にアクセスしてみたら分かるかもしれない。
「……あれ?もしもーし?」
《自分》にアクセスできない。ナンデ?ドーシテ?
「もしや!」
急いでよく自分を診てみると。
「まったくの力なし?うそ!最強モードにしたはず」
……いやな仮定が頭をよぎる。
もしやあまりに強すぎると《世界》の抑制力とかに引っかかるから、この《世界》を管理している《自分》が力を消したんじゃないだろうな?そして《世界》にある程度知ってておかしくない位のこの《世界》の情報あたえて、その後からはアクセスできないようにしたんじゃ?力が消えていたら一般人以下だぞ。
…………………
…………
……
封印だった。よかった封印で。
そうしたらどれくらい修行みたいのをすれば最初に設定したレベルになるのかな?
…………………
…………
……
100年間毎日24時間!!??
あきらめよう。最強モードは。アクセスもできなくていいや。あまり困らないし。
まあレベルが上がるのは他より早くなっているからいいか。(人からもらったポケ○ン位です)幸いある程度の裏知識もあるし補助道具や回復アイテムなど作ったりしよう。(回復アイテム?例:ある色をしたジャムなどいろいろ)
ん?なんだ今の?電波か?まあいいや。とりあえず死なないようがんばろう!面白おかしく生きるために!
そう意気込んでいると、
「……あ。あ…れ?ここ…は?」
隣から声がした。
Side???
ここは?どこ?
目を開けると白い天井が見える。
軽く痛む体を起こしてみる。
「……あ。あ…れ?ここ…は?」
すると隣から心配と驚きの声がして、
「おお!目、覚めたか!?ちょっと待ってろよ今ボタン押して先生呼ぶから!」
周りを見てみる。
ここは病院?
周りを見ていると人がきた。
その後検査を受けて全部終わった後に、あの火事から助けてくれた爺さんが来た。
Side男
僕は検査が終わったと聞いて助けることが出来た子達のところに行ってみた。
「やあ、神君。それと君が士郎くんだね?」
「どうも」
と神君が答えて、士郎君はこっちを見ている。
「うん。さっそくだけど孤児院に預けられるのと始めてあったおじさんのところに来るのとどっちがいい?」
「え?」
神君が呆けていると、士郎君が
「初めてじゃないよ。」
と言った。
「覚えてくれていたんだね。それでどっちがいい?」
二人とも少し考えて
「お願いします」
「僕も」
神君と士郎君がそう答えた。
「ああ、初めに二人に言っとくことがあるんだよ。僕は魔法使いなんだよ」
「へえ」
「うわ、爺さんすごいんだな!」
そう言った後神君が、
「爺さんあんたの名前は?」
ああ。言い忘れていた。
「僕はね切嗣。衛宮切嗣と言うんだ」
僕は二人にそう言った。
あとがき
どうもKURU/SHOKです。やはり私にはこのような大それたことをするものではなかったと思いつつ第一話書いてみました。神は強すぎず弱すぎずにするつもりです。一人称(のつもりです)はやめて次から三人称にしていきたいと思っています。次は神と士郎の魔術鍛錬などの話にしてその次からFate本編にいくつもりです。あとがきを長々としてすみません。それでは