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「まぶらほ一人称・エーファ編・エセ淫夢の章5(まぶらほ)」

e1300241 (2006-10-08 10:20/2006-10-09 10:06)
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どくん・・・・・っ

「「ぁ・・・あぁ・・・っ」」


ドクッ、ドクッ、ドクンッ・・・

ドクン、ドクン、ドク、ドクドクッ・・・・・


・・・だされ、てる・・・わたし・・・。

わたしの、なかに・・・しきもりさまの・・・あ・・・また・・・とくん、とくんって・・・


・・・・・・・しき・・・もり、さま・・・・・・・・・・


まぶらほ一人称・エーファ編・エセ淫夢の章5


―――しばらくの間、お互いに言葉はなかった。

終わった後、式森様は私の上から退こうとしてくれたけど、抱き留めてそのまま私の上にいてもらった。
お互い折り重なったまま、言葉を交わすでもなくただ沈黙が流れて……でも、不思議と居心地は悪くない。

式森様の重みに肌の温かさ、触れ合う感触が愛おしくて、言葉がなくてもすごく心地良くて。
お腹の中に式森様がまだ入ったまま、幸せな気持ちで抱き合っていた。


このまま…二人で抱き合って眠れたら気持ちいいだろうな…………。


駄目だと判っているのに、本気でそんなことを想ってしまう。
このまま何もかも忘れて、愛していますと囁いて気を失ってしまいたい。

でも……それは、だめ………。まだ…まだだめ……。

「………あの……式森、様…」
「ん……何……?」
「ぅく……」

照れ臭いのか姿勢はそのまま、目は合わせないままで式森様が返事をしてくれる。
でも、そのせいで耳元で声を聞かされて、ゾクゾクしてしまう。

こんな状態で、もしも身体を弄られたら……私、きっと簡単に……。


『ふふ…耳が弱いの? 他にはどこが弱いのかな……こことか、こことか……』
『ぁぁ…いじめ、ないでぇ…ひぁっ、ぁぁぁ……!』
『虐めて欲しいんでしょ? 自分でお仕置きを受けに来たんだから。
 本当は、縛られたり、無理矢理されたいんじゃない?』
『そんな、そんな、こと……!』
『押さえ付けられるのが大好きなのに? 本当にえっちだね、エーファは…。
 ……本当は、初心者の僕なんかじゃ物足りないんじゃない……?』
『そんなっ、そんな事ない、です、御主人様ぁ……! 貴方がいいの…私、和樹様じゃないと嫌なんですっ……!』
『……和樹様? でもねぇ……エーファ。いつ、誰が名前で呼んでいいなんて言った? ……お仕置きするよ?』
『お仕置き……ぁぁっ…! 和樹様っ、ゴメンなさい、申し訳ありません和樹様、和樹様っ、和樹様ぁ……!!』
『ふふふ……しょうがないなぁ。なら、望みどおりにしてあげるよ』
『……あ、ぁ、ぁ……ああぁぁああ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っっっ!!!!』


ぁぁ……でも、それでもいい……。
弄ぶように奪われて、従わされて……逆らえないように調教されて…。
式森様なしではいられなくされる代わりに、可愛がってもらえるなら……。

「っ…!? エーファ…今…」
「…? 何…ですか…?」
「……いや、なんでもない…。それより、何か聞きたいんじゃなかった…?」
「あ…えっと…。」

なんだったんだろう…。まあいいや……えっと、何から訊けばいいのかな。
気になるのは……やっぱり、あれかな…。恥ずかしいけど………

「その……式森様。私の身体、どうでしたか…? 気持ちよかったですか……?」
「…っ」

式森様の体がピクン、と一瞬硬直した。
身体が密着しているせいで、緊張がはっきり伝わってくる。

「…その…まあ……うん」

煮え切らない返事。否定ではないけど、顔も見えなくて…どれくらい本気なのかわからない。

「も…もしか、して……あんまり、気持ち良くな―――」
「あ、いや違っ…そうじゃ、なくて」
「あの、物足りなかったのなら、そう言ってください。私…頑張りますから…」
「だ、だから違うって」
「………」

私……式森様に、満足してもらえなかったの……?
やっぱり男の人を悦ばせる方法とか、知らないままじゃダメだったのかなぁ……?
もし…もしそうだとしたら、私……一体、どうすればいいの……?

「……教えてください。私、どうすればいいですか? どうすれば…もっと式森様に愉しんでいただけますか…?」
「だ、大丈夫だって。僕、今ので十分満足―――」
「駄目です…! あの、何か…したい事や、させてみたい事があるなら……遠慮、なさらないでください……!
 私、式森様になら……他の人とえっちな事する以外なら、式森様にされる事なら私、何でも……っくぅぅ」

突然、ぎゅうう……っ! と式森様の両腕に力が籠もる。
強く、とても強く、息もできないくらい乱暴に締め付けられて、身体に痛みが走る。
………でも、嫌じゃない。むしろ、もっと強く束縛されたいとさえ思ってしまう。
このままもっともっと強く締め付けられて、滅茶苦茶にお仕置き―――

「…ああッもう! 気持ちよかったよ! エーファが抱き締めてくれた時は嬉しくて涙が出そうだったし、エーファが自分で動いてくれたときなんて、もう…気持ち良すぎて頭の中真っ白だったよ・・・…っ!」
「…ぁ…」

一瞬、痛みを忘れた。
式森様の声が必死で、耳が真っ赤で、顔が見えなくても嘘じゃないって信じられる。
締め付けられる強さとは別に、胸がきゅう…っと苦しくなる。

……よかった……。
ちゃんと、気持ち良くなってくれてたんだ……。

「だから……そんな事言わないで。悲しくなるから……」
「すみません……。でも……愉しんで貰えたってわかって、安心しました……。
 でも……気持ち良かったのなら、どうしてさっきは……」
「それは…………ぅぅ、ゴメン、恥ずかしかっただけなんだ。あんなに好き勝手して、その…気持ち良かったとか言うのは……。
 特に最後なんて夢中で、手加減とかできなかったけど、その……大丈夫、だった……?」

ああ……そうなんだ……。

上手くできなかったかもしれないって、心配してたんだ……。
わたしと、同じ……。しきもりさまも、わたしとおんなじ。………なんだか、いいな………。

「大丈夫ですよ、式森様……。だから、謝らないで……わたし、今、すごくしあわせなんですから……。
 このまま……死んじゃうくらい激しくされても……私のこと、壊されちゃっても構わないくらい……うれしいんですから……」
「……エーファ…………ぁ」
「ぁ……っ?」

…………式森様の、おっきくなった……。
まだまだできる、もっとしたいって、事……だと思う、けど……それはいいんだけど………

「……式森様…激しくしてもいいって言った途端、大きくするなんて……」
「いや…えっと、その…」
「…………」
「あの……」
「…………………」
「…………………………」
「…………………………………しきもりさまの、えっち」
「ぅぐ……!!?」

あ、傷ついた。ちょっと落ち込んでる。

……ちょっと面白い。なんだか式森様が可愛く見える。
さっきは強気だったのに……一回…えと、済ませた…からかな。落ち着いて、元に戻っちゃったみたい。
今夜は式森様にストレス解消させてあげたいと思ってるし、私が下の立場で構わないけど……たまにはこんなのもいいかなって思う。

「ふふっ…冗談です。嫌じゃ、ないですよ…? 私の身体、気に入ってくれたって事ですから……」
「……うぅっ、あんまり虐めないでよ…。それとも、これがさっきの仕返しなの…?」
「さあ? どうでしょう…?」
「……もう……。」

ぁぁ……えっちして、式森様とこんな風にじゃれて、笑いあっていられるなんて……。
……なんて、幸せな気分……。
この部屋に入る時には、こうなるなんて想像もできなかったのに。
あの時はお仕置きが怖くて、でも逃げちゃいけなくて、それだけで頭が一杯で。
式森様なしじゃ生きていけない体にされる覚悟で、ドアを開け……ああ、そうだ。

―――私、まだお仕置きされていない……。

処女を捧げて…少しは愉しんでもらえたと思う。
それは素直に嬉しい。この人に捧げられてよかったと思ってる。けど、私が今夜この部屋に来た理由――肝心の式森様撃墜の件をまだ償っていない。それどころか………シアーを止められなかった責任に加えて、シアー本人の分も私がお仕置きを受けると言ったのに。それも、まだ……。

……私は、取るべき責任をまだ何も清算していない。
しなきゃいけない事は…まだ、何も終わってないんだ……。

「…ふふ、すみません、許してください。嬉しくて、調子に乗りすぎてしまいました…」
「…はぁ。いいよ、喜んでくれたのなら。それで……どうしようか。もう身体とか拭いて、寝ちゃってもいいけど……」
「あ…いいえ、えっと…大丈夫です、好きなだけしてくださって構いません……。でも、その前に…後、何回くらいできますか? 私、お仕置きしていただかないといけませんから……」
「と、そうだった。……一応確認しておくけど、どうしてもお仕置きして欲しいの? 別に僕は―――むぐ」

唇で唇を塞ぐ。
……今は、その先を聞きたくない。式森様が止まるのを確認して、ゆっくりと唇を離す。

「……して、ください……。私、どうしても式森様にお仕置きされておきたいんです…。
 それに…代わりに罰を受けるのなら、少なくともシアーの分は今夜中に済ませておかないと……」
「……そっか。分かった、もう訊かない。……それで、ええと…するとしたら、あと…何回か、だっけ……?」
「は、はい。教えてください……お願いします」

誤魔化されないように、私も式森様から逃げられないように……きゅ、としがみついて答えを待つ。

「う、うん。…限界なんて試した事ないから分からないけど、少し休憩したし……多分、あと二回はできると思う」
「二回……」

次がいつになるかはわからない。せっかく処女を捧げたけど、これっきりになってしまう事だってありえる。
だから…できれば、今夜のうちに一通り捧げておきたい。残りあと二回っていうなら―――

「じゃあ……お、お口に一回と、お尻にも、一回……っお願できますか……!?」
「えっ…え、あ、ぅぁ」

恥ずかしくて涙が滲む。それでもちゃんとお願いしないといけない。
だから必死で涙を我慢して、びっくりしてる式森様の瞳を、なるべく上目遣いでじぃっと見つめる。

……おかしなことを言っているのは解ってる。
普通の娘は、初めてを済ませたばっかりで自分からこんな事言わない。私だって趣味で言ってる訳じゃない。
お仕置きが必要だと思うから、それに、捧げる事にも意味があると思うから…こんな恥ずかしい事、お願いしてる。
だから…して欲しいって、そう……ちゃんと言葉にして伝える。

「た、確かにさっき全部捧げてくれるって言ってたけど……で、でも、普通じゃ駄目なの?
 僕は今夜が初めてだし、普通で十分嬉しいんだけど…」
「お願いします……。式森様に…全部、捧げておきたいです、から…それに……んっ」
「う…ぁっ」

少し腰を動かしてみせると、まだ繋がったままのそこから、くぷっと水音がして式森様が切なそうな声を上げた。
ほんとはまだ熱くて痛くてじんじんするし、すごい違和感もある、けど。
……式森様が感じてくれると、嬉しくて、もっとしてあげたくなってしまう。

「これ……式森様が私の中に入ってるんだって、すごくよく分かるんですよ…。
 だからこうして……押さえ込まれて挿入されていると、なんだか……」
「押さえ…まあ……うん」

私が手を離さないせいで、式森様は大切な部分を抜く事もできずに、私にのしかかったままで聞いてくれている。
胸が潰れて少し苦しいはずなのに、この重みは嫌じゃない。私の中に式森様を感じて……なんだかほっとする。
お仕置きだから、本当はこれじゃいけないのに………式森様を受け入れているんだと思うと、なんだか―――


「ああ……私、式森様に奪われちゃったんだなぁ……って」


―――嫌じゃ、ない………。


「〜〜〜〜っエーファ……!」
「あ……え、え?」

むくむくと、式森様の分身がまた大きく硬くなる。
掴まれた両腕が痛むくらい、式森様の手にも力が篭められて…。

「そんな事言われたら、我慢、できないよ……! もう一回…するからね…!?」

ズヌヌッ……

「ふぁ、あぁぁ……ッ!?」
「あ……うあぁ…ッ!」

式森様が強引に動きを再開する。
刺さったままだった熱い剛直が動き出して、深く突き刺したり、奥をグリグリしたり、私の中を掻き回していく。

グリュッ、グリグリグリッ、グチュ、グチュンッ

「エーファ、エーファ……!」
「あ……や、らめ、しき、もりっ、さまぁっ」

ズチュ、ニチュ、グチッ、グチュッ……!

「っふぁぁっ、だめっ、ああっ、やめっ、ひぅん……っ! ホントに、止めてくださ、らめ、だめなんです…!」

お口、お尻も、犯され、ないと、全部、捧げないといけない、のに、これっ、これで二回目終わっちゃったら、できな、今夜捧げられない、そしたらもう、次とかないかも、なのにっ……ダメ、駄目、そんなのだめ……!

「……っわ、悪い、けど、もう…止まらない…! それに……!」

なのに、止めてっていってるのに、式森様の口から出るのは否定の言葉。そのままぎゅうっと抱き締められる。
そのおかげで式森様の動きは小さくなったけど、行為そのものを止めてくれる気配はない。

「エーファが、僕のものでいてくれるのは、今夜一晩だけなんでしょ…!?」
「……‥?」

なに……? 何、言ってるの………?
一晩だから、今夜中に全部捧げようって……奪おうって思わないの……?

「もっとエーファを抱きたいんだ……! エーファが欲しい、エーファをもっと感じたい、もっと繋がっていたいんだ……!! そりゃ、口で、とか、おしり、とか、全部の初めてを貰えるのも嬉しいけど…………っ! 今夜だけは僕のものだっていうのなら、まだ……せめてもう一度……!!」
「!!!」

欲しい?
私を? ……ほんとに?
しき、式森様、が、わた、わたしを―――

「……ほ、ほんと…ふぁぁぁぁんっ!?」
「うあぁぁぁ……っっ!!」

ズチュ、グチュ、ギチッ、グチッグリュリュリュッ、ズンッ……!!

私の言葉を断ち切るように、式森様は強引に腰を使い始める。
容赦がないと言うよりは余裕のない、むしろ式森様の方が追い詰められているかのような動きで激しく責め立てられて。
苦しくて、切なくて、でも求められた事が嬉しくて……このまま受け入れてしまいたい気持ちになる。

―――でも……でも、だめ……! まだ駄目………!!!

「あ…ふぁ、まって、くぅんっ、抱かれ、ますから、はぁあっ、また、ぜったい、抱かれにきます、からぁぁっ」
「ほんとっ? ほんとにっ? また、僕のところに来てくれるのっ?」

ズン! ズンッ!! ズグン!!! グチュッ、グチッグリグリグリッ………!!!

「ほんと、です、ぜったい…ひぅんっ、なんかい、でも、行きます、から…はぁんっ、だから、だからぁっ……!!」
「っっっく………ああぁぁぁぁっっ!!」

ズルルゥッ…………

「ふ、ふぁぁ………ぁ……」

抜かれた。ヤケクソじみた叫びを上げて、式森様は膣内から勢いよく分身を引き抜いてくれた。
……私は、間違いなくそれを望んでいたはずだった。今は駄目だと思っていたし、特に気持ち良かった訳でもない。………なのに、それを抜かれた途端、大切な物を失ったような感覚と共に耐え切れないほどの寂しさに襲われて…………訳もわからずただ自分の身体を抱き締めて、ひたすらその感覚に耐える。

……どうして…? すごい…喪失感……。
入れられた時は……あんなに痛かったのに……。
責められて、さっきまであんなに苦しかったのに………どうして、抜かれる時は、こんな……。
どうして………こんな風に…………。

「あ……」

いま、どろっ…て……何か、流れて……。………せーえき…………?
流れ、て……私の、中から……流れてく……。

「……っ! エー……ファ…」
「ぇ……はい……?」

何か、強いショックを受けたような声。
見上げると、その顔には明らかに後悔が浮かんでいて。

「ど……したん、ですか…? そんな、かお、して……」
「ぅ……その」
「………?」

どうしてそんな顔をするのか、さっぱりわからない。
えっと……もしかして、強引に約束したから………?

「心配、しなくても…約束は、守ります……。ぜんぶ、奪ってくれたら……何度でも式森様に捧げに行きま……」
「あ、いや! そうじゃ、なくて」
「……?」

違ったみたい。待っていれば言ってくれそうだから、少し待つ。
式森様は、しばらく何だか言いにくそうにしていた後、ポツリと呟いた。

「………なんだか、強姦したみたいで……」
「ぇ…あ……」

一瞬戸惑ったけど、すぐにわかった。
改めて自分の姿を確認してみると、ずいぶんボロボロになってるのがわかる。
髪は乱れてるし、カチューシャもずれてしまってる。身体につけているのはガーターだけで、それも腰に引っかかってるだけ。裸の身体にはもうほとんど力が入らなくて、式森様の下でぐったりしてる。しかも股間からは血と愛液の混じった精液………わたし、すごい格好だ……。

「……ゴメン。強引だったね」
「んっ……」

すっ、と目元を拭われる。

……涙? いつ流したんだろう、わたし…。
でも…式森様が気にしてるのって、やっぱりこの涙のせい…かな。
フォローしておかないと……。

「大丈夫…です…。ちょっと…順番が、違ってしまっただけで…誘ったのは、わたしですから…気にしないでください」
「う、うん……」

………まだ、ちょっと気になるみたい。
ご奉仕を始めちゃえば、気にならなくなると思うけど……でも、やっぱり何とかしてあげたい……。

「……ちょっと、お手を貸していただけますか? ……はい、そうです………えい」
「あ……」

身体は脱力してしまっていて、えい、なんて言っても全然力は入らないけど。
それでも、式森様の手を引いて、その顔を自分の胸に押し付けることくらいはできた。

「大丈夫……大丈夫です」

胸に顔を埋められて、恥ずかしそうな顔をしてる式森様の髪を撫でる。
さっきあんなに触ったのに、これくらいで恥ずかしそうな式森様が可笑しい。
―――つい、悪戯心が沸いてくる。

「? 式森様、どうしてそんなに恥ずかしそうなんですか…? さっきは、あんなにたくさん触って…『エーファは僕のもの』って言ってくれたのに…」
「う、うああ!?」

わざと不思議そうに訊いてみると、式森様は頭を抱えて悶絶して―――

―――ふにゅう。

「う? う、ああ!? あ、ごめ、えとっ、そのっ!」

この格好でそれをすると、より深く胸に顔を埋めてしまう。
すぐにそれに気付いて、慌てて離れる式森様。せっかく落ち着いたのに、もう真っ赤になってる。
もう少し見ていたいけど……このままだと、式森様はきっとまた謝ってしまう。
……せっかく捧げたんだから、いい気分でいて欲しい。さっきはちょっと強引な事をされたけど、それくらいで罪悪感を感じたり、謝って欲しくない。

「……そんな顔…しないでください。私、式森様になら奪われてもいいと思ったから……捧げたん、ですよ……? 所有物扱いだって、嫌じゃ…ないし……。だ、だから、そんなに気にしなくていいんです。そっ、それに、これくらいで困ってちゃ駄目なんですよ? わたし、わたし……これから式森様にお仕置き、されて………じゃ、じゃなくて……お仕置き、して、頂いて、式森様に、逆らえなくなるように…………ちょ、調教………していただくんですから」
「え……ええ!? ちょ、えっと、強引にえっちするだけじゃなかったの? そんな、ッムグッ」

両手を伸ばして、もう一度式森様のお顔を抱き締める。
……ほんとはキスで口を塞ぎたかったけど……そうすると、また甘えてしまいそうだったから。
私は、これから式森様に襲われなきゃいけない。捕獲されて、拘束されて、虐められなきゃいけない。
次は…お口のご奉仕をするつもりだから…舐めてしまうから、今しておかないと……もう、今夜はキスしてもらえないけど………。
でも……これ以上甘えちゃいけない。キスしてもらえないのは寂しいけど、我慢しなきゃ………我慢?

……キスはちゃんとしてもらった。それどころかディープキスまで……式森様は、十分優しくしてくれた。
それなのに我慢だなんて……私、すごく我が侭になってる。恋人になった訳でもないのに…調子に乗っちゃ駄目。

「もう、ご褒美は十分に頂きました……。だから、そろそろ…お仕置きを始めてください…。」
「……………いいの? 今ならまだ……止まれるよ?」

……多分、これが式森様の最終確認。やっぱり、少し怖い。
でも………まだ、さっきの余韻が残ってる。心が、満たされてる。

―――やれる。今なら………大丈夫。

「わたしは…もう、式森様のものです、から。遠慮なんて、要りませんから。……い、虐めてください……ご主人、様……!」

この人が私の所有者で、御主人様。
……そう、自分に言い聞かせるように、自分に暗示を掛けるようなつもりで、あえてそう呼ぶ。
呼ばれた式森様も、もう否定はしない。――しないでいてくれた。
お互い、もう………止まらない。

「……ご奉仕……します、から、体勢…変えていただけますか」
「うん……」

お口でご奉仕するためには、体勢を変えないといけない。
そっと肩を押すと式森様は身体を退けてくれたから、起き上がって式森様にのしかかろうとして。

―――カクン、と崩れ落ちた。

「あ、あれ……?」
「……エーファ?」

身体に力が入らない。それはわかってたけど、まさか起きる事もできないなんて。

「……もしかして、力が入らない、とか」
「ぅ……はい…。」

恥ずかしい。すごく感じましたって言ってるみたい。
どうして、こんな…そんなに感じてはなかったはずなのに……あ、そうか。
挿入では感じなかったけど…それまでに、わたし…もう……。

「どう…したいの。起こせばいい?」
「……はい……お願い、できますか」
「いいよ」

腕が腰に回されて、式森様に上半身を預けるような格好で助け起こされる。
―――でも。お互い裸でそんな格好をすれば、当然―――

「あ…」

し、式森様の……こんな近く、に……。

「ぇ…あ、うあ!?」
「あ…待って」

見られている事に気付いて反射的に離れようとした式森様の腰に、ぎゅっとしがみつく。
その拍子に式森様はバランスを崩して尻餅をついてしまって、しがみついたままの私は、さらに近くでそれを見てしまう。
恥ずかしい……けど、これから…ここにご奉仕するんだし……それに、少しは興味だってある。
顔を上げて、式森様にしっかりと目線を合わせて――――

「見せて…ください。ご奉仕……させて、くれるんですよね……?」
「う………そう、だね。エーファのも、見せてもらったし…。」
「え…」


『めいれいして・・・・ください、あし、ひらいてろって・・・・わたし、いうことききますから・・・・・・いいこに・・してるから・・・・・・・・・・・てで・・・・ささえて、ゆっくり・・・・・・』
『・・・・・・ありがとう・・・・』

『じゃあ、命令だよ。エーファの恥ずかしいところが、僕によく見えるように・・・大きく足を開いてみせて』
『ぁ、ぁぁ・・・・は・・はい、しきもりさま・・・・・。どう、ぞ・・・ごらん、ください・・・・・・・』


「〜〜っひ、ひあぁ!? そ、そんな事、いまさらっ…!」

―――恥ずかしすぎる。思わず鮮明に思い出してしまって、恥ずかしさのあまり死にたくなった。
は、初めて、だった、のに、私、わたし、なんて事を………!!

「だって、見せてくれたよね…? あと、身体…すりすりって擦り付けてきたり、あちこち甘噛みされたりとかも……」
「あ、あうあうあうあぅあぅぅ……!?!」

した。やった。確かにそんなことも。
今すぐにでも忘れたいのに、まだしっかり覚えてる。
嫌。駄目。早く、早く忘れないと、恥ずかしすぎてホントに死―――

「あと、おっぱい擦り付けて悶え―――」
「わ〜!? わ〜わ〜わ〜わ〜!! き、聞こえません! 聞こえません!!」

―――容赦ない追撃。

ひ、酷い……。
私、恥ずかしすぎて死にそうになってるのに…こんな残虐な、極悪非道な人だとは思いませんでした。
式森様の、鬼! 悪魔! 御主人様!! ……あれ?

「ふふっ…ごめんごめん。つい」
「ぅぅっ…。あ、あんまりそんなこと、言わないでください……。私だって、私だって恥ずかしいんですか、ら……?」

………『私だって』?
……そう、そういえば、式森様も恥ずかしがってたっけ…。
私と同じで、不安だったり、照れたり……なら、もしかして…。

「恥ずかしいの、わかりますけど……そんなこと、言っちゃ駄目、です」
「………っ!」

固まった。図星らしい。
恥ずかしいのか、すがりついた式森様の身体がさらに熱くなるのを感じる。

「ご、ごめん…。じゃあ、えっと……………すぅ……はぁ……よ、よし。じゃあどうぞ」
「っ…はい……」

お互い、一度大きく呼吸をして―――改めて、私の目の前に式森様の剛直が晒される。
まだ興奮が冷めないのか、これからされる事を期待してくれているのか……式森様のそれは、硬く勃起してる。

こ……こんな形してるんだ……。
これが、さっき私に入ってたんだ……。

さっきまで私の中に入っていたものだし、その時に何度も見てるけど……こんなにじっくり見るのは初めてで………嫌じゃないけど、すごく不思議な感じ。
べったりとまとわり付いてる白っぽい粘液は、式森様の精液と…多分、私の……。

「少し赤いのは…私の血が混じってるからでしょうか」
「う、うん……そう思う、けど、その、あんまりじっくり見ないで」
「あ、はい……」

やっぱり男の人も見られると恥ずかしいんだ……。
……や、やだ、私、ドキドキしてきた。一度抱いてもらったはずなのに、妙に恥ずかしい……。

「じゃあ……失礼、します」
「う、うん」

ドキドキするのをこらえて、顔を近づける。
……変な匂い。これが……精液の匂い? これを………舐めるんだ………。
本当はこれも、ここも…舐めたりするところじゃないんだろうけど……。

―――ちらりと式森様の顔を見上げる。その表情からは緊張と…そして少しだけど、確かに期待の色が感じられる。

……喜んでもらえるなら、構わない。
ぐっと覚悟を決めて、そっと舌を―――


……………チロッ


「う…あっ…!」
「え、えっ?」

ビクン、と式森様の腰が跳ねる。
い、痛かった? 舌先でちょっと先っぽつついただけなのに。

「す、すみません。乱暴でしたか?」
「いや……ちょっとびっくりしただけだから、気にしないで」
「痛く……ないんですか…?」
「い、痛くはなかったよ。ただ、そこは敏感だから……」
「は、はい。気をつけます」

そっか……敏感、なんだ。
式森様のここ……男の人の体で一番大切で、一番弱いところ。
そこに、ご奉仕させてもらうんだ……。もっと、優しく丁寧に……? ……あ……これ、は……。

―――舌の先に、式森様の味が残ってる。
さっき舐めたのは一瞬で、しかも驚いてそれどころじゃなかった。
気になって、少しだけ舌に残ったそれを口の中で改めて味わってみる。

変な、味………これが……式森様の大切なところの味? それとも、男の人のえっちな液体の味? もしかしたら、私の…えっちな液とか、血の味も混じってるのかもしれない。………なんだか、不思議な感じ。

でも、別に嫌じゃないし………とりあえず、続けよう。

「じゃあ、もう一度……ご奉仕させていただきますね、御主人様……」
「……うん」

もう一度……。
今度は下の方から……まずは、このドロドロしたのを綺麗にしてあげなきゃ……。

「………ん……んっ、れる、れろ……」
「んっ……ゾクゾク、するよ…エーファ……」

今度は大丈夫みたい。やっぱり先端は特に敏感だったのかな。
少し安心して、今度は肉棒の周りや袋のところから、丁寧に式森様の大切なところを綺麗にしていく。

「れるっ、ぺろ、ぺろっ……はぁ、はぁ、ん…ちゅぷ」
「……っく、そんな、ところ、まで……?」

………なんだか、おかしな気分。
式森様には何も強制されたりしてないのに、こうしていると……強く強く、何もかも支配されてるような……そんな気にさせられる。
強制。支配。隷属。そういうの、嫌いなはずなのに……式森様だと、ちっとも嫌じゃない。支配されるのが嬉しいとか、そういうのじゃなくて………それが当たり前のような気がして、違和感も不快感も、まるで感じない。

今だって、全部舐めなきゃいけないって物じゃなかったはずなのに……それが当たり前みたいに、気が付いたら舐めてしまってた。
それでもいいかな……って思う、けど……………まあ、いいや。今は、それよりご奉仕………。

「れる……ぴちゃ、ちゅぷ……」
「…ぅ…くぅっ……はぁ………っ」

舌を這わせていると、時折、式森様の腰と肉棒がビクビク震える。
……気持ちいいのかな? えっと……気持ちよくなってほしい時は、どうやるんだっけ……たしか…裏筋……?
でも……とりあえず、これ……全部、きれいにしてから…。

「ん……はふ、れる…ぴちゃ……」

式森様の…精液と…えっと、カウパー? それに、私の…その、液と、血の混じった混合物。
ぬるぬるするそれを、少しずつ、優しくぺろぺろ舐め取る。
あと…こっちは、どうしよう…かな…。

「式森様…こちらは、どうしますか…?」
「え……んぁ!?」

ちょん、とお尻の穴をつついたら式森様の腰が跳ねた。
…気持ちいいのかな? 

「そ、そんなとこ汚いよ」
「ちゅ……いいえ、式森様の身体なら……どこでも、ご奉仕いたします……。本当は、お風呂で洗わせて頂いた方がいいんですけど……今はこれしかできませんから…。………それで……どうしましょう? お望みなら…こっちも、します…けど……」
「うあっ!? い、いやっ、そこはいい! しなくていい!!」

もう一度お尻をつつくと、力一杯拒絶されてしまった。
……まあ、そうかも。私だって、異性にそんなところを触られたら……………まあ、今夜中にはされるんだけど。

そんな事をしてるうちに、白い粘液は大体舐め終えた。
あとは、さっき逃げられてしまった先っぽの辺りだけ……。
男の人は、この辺りが敏感らしいし……ここからが、本格的な奉仕って事になる。

「わかりました……では、普通に…」
「う、うん…お願い」

普通といっても、初めての夜のご奉仕……そのために、先輩達から少しだけ奉仕のやり方を教わってある。
実際に男の人にするのは初めてだけど、まずは実践。とりあえず、裏筋っていう所を舌先でくすぐってみる。


―――チロチロチロッ


「う、あっ!? そ、そこ…!」

ビクン! と反応してくれる身体に、切なげな声、表情。
感じて…る…? やっぱり、ここ…いいのかな。じゃあ、もう一回……


―――チロチロチロッ、チュ、チュウッ……


「ひぁっ!?」

今度はくすぐった後、さらに吸い付いてみた。
……さっきより反応が激しい。やっぱりここがいいみたい。
なら、こっちは…どう、かな?

―――チョン。

「うっ…」

チョン、ペロ、チュッ。

「ううっっ」

……思ったほど……悪く、ない。
舐めたりキスしたりする度に、式森様の分身も身体もピクピク震えて反応を返してくれる。
痛くないし、抱かれた時よりは余裕があるから、落ち着いて反応を観察できるのもいい。

式森様も戸惑ってるみたいだけど、嫌がってる感じはしないし……これ、多分…気持ちいいんだ………。
なら、この調子で……もっとやってみよう。ちょ、ちょっと緊張する、けど……今度は、口の中に含んで―――


…………ぱくっ。


後書き?

またしても遅刻。というか遅筆。申し訳ありませぬ。遅いけど書き続けてますので、忘れないでください。

うう…まったく、すっかり二ヶ月ペースが定着してしまっている気がしてなりません。もっと早く書きたいのに……。(涙)
しかも、勝手に自分で設定した二ヶ月の締め切りが来てしまったので、若干…どころかかなり半端なところで切ってしまいました……。

それでもせめて、十八禁と銘打てるだけの代物に仕上がっていればよいのですが……ううっ、自信ないなぁ…。えっちも加速する予定だったのに、十五禁レベルに逆戻りかなぁ……。本来はこの時点でお尻を……ごにょごにょ。


あと……上手く回収出来なかった伏線が。……まあいいか。それより、何だか支離滅裂になってる方が気になります。何回も修正したせいで、かえって混乱してるのかも……いつもの事、という解釈もありますが。

ちなみに敬語が若干おかしいのは仕様です。本編でもエーファはそうだったからですが……加減が難しいですね。ネリーやリーラは普通に敬語でいいんですが、メイドたちは皆敬語なので……台詞に個性をつけようとすると悩みます。


あと、まぶらほコミックス版、二巻が出ましたね。メイドが出たのは嬉しかったですが、なんと言いますか、エーファの扱いが悲しかったです…。
なんだかスケベで馬鹿、って印象でしたし、下っ端のはずなのにエーファ様、とか呼ばれて隊を指揮してたり……エーファ、コミックス版の作者には愛されなかったんだなぁ………。

……あるいは愛されたから出世した、とか?

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