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「もし世界に最強が居たら3(ラジアータストーリーズ@いろいろ)」

ななし (2005-09-06 23:04/2005-09-06 23:12)
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  今、古く寂れた一部屋で、二人の男が向き合っていた


  「で、どういうことだ?」


  問いかけたのはジャック・・・ジャック・ラッセル


  そして答えるのは・・・・・・


    もし世界に最強が居たら


            〜第三話〜


  ラジアータ王国 騎士団セレクション


  ある意味、栄光の橋であり地獄の橋でもあるこの選抜試験


  この試験に合格すれば、輝かしい騎士への道が開かれる


  そして、その選抜試験の中にジャックもいた


  ここから先は、長くなるので割愛させてもらう


  結果だけ言おう


  ジャックは一回戦敗退にも関わらずにセレクションに合格した


  その理由は至極簡単


  ジャックの父 ケアン・ラッセルの影響のせいである


  ケアンは『龍殺し』として知られており


  その息子、ジャックもまた磨けば光る人材だとの判断だ


  ちなみに、通例では優勝者だけが騎士団に入団できる


  ともかく、ジャックは騎士見習いとしてラジアータ王国騎士団に入団してしまったのだ


  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━


  「・・・・なるほど、理由はだいたい分かった・・・・・・・ くそ親父め。」


  ジャックは目の前のジャックから話を聞き終え、吐き捨てるようにつぶやいた


  「何のためにあいつの性格の影分身なんて作ったと思ってるんだ・・・」


  そう、ジャックは自らの変わり身である影分身(性格と能力は変えている)をセレクションに送り込んだのだ


  理由は二つ


  ファンを(物理的に)撃墜してしまったため


  そして


  自ら落ちるために動くのがめんどくさかったからである


  勘違いしないでもらいたいのは、ジャックが物事をめんどくさいと思うことは稀である


  では、何がめんどくさいのか


  単純なことだ


  【力を隠すことが】面倒なのだ


  分からない、と思うだろう


  [すぎた力は身を滅ぼす]という言葉を知っているだろうか


  その意味は二つ


  分不相応な力を持った者は、力に溺れ、大事なものを失ってしまう と、いう事と


  強すぎる力を持っている者はなんであれ、周りから恐れられ、排斥される


  ジャックはその事を良く知っている


  そのために無用な争いが起きたことも知っている


  だからこそ、力を隠すのだ


  まぁ、ジャックの場合[能ある鷹は爪を隠す]と言った方がいいかもしれないが


  そして、力を隠すのは力を必要としないのが一番である


  と、すると騎士団セレクションにジャックが落ちようとした事も納得してもらえると思う


  実はジャックが真面目に家を出たのは家族サービスみたいなものであったのだった


  とまあ、いくら理屈を並べてみてもジャックが騎士団に合格したと言う事実は変わらない


  それよりも、これからのことである


  ここら辺、ジャックは切替えが速い


  「仕方ねぇ。しばらくは真面目に騎士団やって、途中でミスか何かして退役しよう。

   うん。それが良い。」


  とりあえずの方針を掲げ、ジャックは時計を見る


  「げ、もうこんな時間か。」


  急いで着替え、影分身から細かい記憶を引きずり出し、消し、集合場所へと向かっていく


  演技をしなければいけないことに涙しそうになりながら


  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


  ラジアータ城  会議室


  「おっ・・・おくれたってばよっ!」


  集合時間を過ぎて集合場所に現れたジャック


  「いけませんよ、ジャックさん。騎士たる者、時間に正確でなければ。」


  「なんだって・・・この城は無駄に広いんだってばよ・・・」


  愚痴をこぼしながらも席に着くジャック、演技も忘れない


  「では、これより桃色豚騎士団の結団式を執り行います。」


  (こいつは・・・・ 確か、団長のガンツ・・・で、正面にいるのがリドリー・・・だったよな?)


  影分身から引き出した情報を元に、ジャックが考え事をしていると、結団式は滞り無く終わった


  「・・・さん!ジ・・・クさん!ジャックさんっ!!聞いてますかっ!!!!」

  「あ、き・・・聞いてるってばよっ!」(やべえ、全然聞いてねぇ)

  「それならばいいのですが・・・・  では、明日はルプス門前で集合です。遅れないように。」


  団長らしくガンツがしめた 


  そして、こういった 

  「・・・・それとジャックさん。」

  「はい?」

  「その口調は・・・・とても心強い感じがするのですが、なぜか不安になるのでやめてもらえますか?」


  結構、常識を無視した無茶を言うガンツ


  「あ。はい、分かりました。」


  対するジャックは演技の内容が楽になったと喜んでいたが


  そして、ジャックは自分の部屋に戻っていった


  否、戻ろうとせずに・・・・・・・・・・・・・・・ 城の外に出た


  なお、部屋に行ったのは影分身である


  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


  ラジアータ城 4階


  そこに彼女は居た


  いつも鳥を夢に見ながら、自らを縛る鎖を疎ましく思いながら


  今日も虚空に夢を見て


  自由に駆ける自分を空想し


  足下に広がる街を見る


  何時もと変わらない街並み


  彼女だって理解している


  自分は、自由と引き替えにここにいるのだと


  だから


  今日も虚空に夢を見る


  だけど


  夢が現実になるなんて思っても居なかった


  「え?」


  彼女が気付いたのは偶然ではなかった


  目の前に少年が居たのだから


  「ええ?」


  彼女は自らの眼を疑った


  彼女の記憶が正しければここは四階


  そして、彼女の正面には窓


  その先に少年


  「ええええええ━━━━━━━━━


  「どうしましたっ!?」


  何時も横にいる女騎士が叫ぶ


  「あ・・・・あれ・・・・」


  彼女が指さした先には何も居なかった


  ただ、彼女は見てしまった


  少年を


  少年の背中を


  少年の背中に生えた翼を


  それは彼女の幻想・・・ いや、妄想


  けれど、その事は彼女にとっての真実で、事実


  そして彼女はもう一つ知っていた


  少年が着ていた服


  それが騎士団の見習い服であるということだけを


  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━


  ラジアータ城 城下町 夜と欲望の黒街


  ジャックは彷徨っていた


  それは一見当てもなく、ただ彷徨うだけの行動


  そこらへんのごろつき共から見れば絶好のカモだろう


  案の定、一人の男がジャックに絡もうと近寄ったところ


  「ああ、ちょうど良かった。

   そこの兄さん。ここで、一番力を持っている奴って知らないか?」


  笑顔で話しかけられた


  「え。ああ、それなら盗賊ギルドに・・・・」
  「そうか。助かる。」


  ジャックは、そう言うと懐から一枚の硬貨を出し、男に放る


  「あ、ああ。良いって事よ。」


  このやりとりの中で、助かったのはジャックではないということは誰も知らない


  男から教わったとおりに、ジャックは盗賊ギルドの前に来ていた


  もちろん服は着替えており


  今のジャックは黒いロングコートに黒いズボンと


  見る人が見れば即座に通報されそうな服装である


  もちろんサングラスも忘れない


  そのジャックが盗賊ギルドに踏み込んだ


  ざわ・・・・・・・


  深夜にして、にぎわいのある酒場「ヴァンパイア」


  そこには、一風変わった風体の人間が数多く存在する


  その中では、ジャックは埋もれてしまい、寧ろ地味


  その酒場をゆっくりと過ぎ


  ジャックが足を運んだのは酒場の先にある カジノ


  「ほう・・・・」


  そこを見たジャックは歓喜の声を上げる


  辺りを見回し、従業員らしき女性を見つける


  「すまないが、チップを一枚だけくれないか。」


  女性はいぶかしげな顔をしつつもチップを一枚渡す


  「・・・ギャンブルは程々にしておきなさいね。
   これで人生を壊した人を私は何人も知って居るんだから。」


  しかし、ジャックは薄い笑みを浮かべて


  「ご忠告有り難う。ま、見てなよ。」


  そう言うと、ジャックはルーレットの台に向かう


  「00」


  「00」


  「00」


  「00」


  ジャックは笑っていた


  後ろにいる従業員の女性は目を覆っている


  「で、あなた様はどの様なご用件でここにいらっしゃったのですかな?」


  右目が義眼の老紳士らしき男性がジャックに問いかける


  その好々爺風味の言葉遣いとは逆に、醸し出す雰囲気は・・・・闇


  しかし、相手が悪かった


  「なぁに、只の依頼のつもりだったんだがな。」


  老紳士は ほぅ とあいづちを打つと、ジャックに先を無言で促した


  「簡単な依頼さ。1メートル四方の鉄塊を4つ用意して欲しい。」


  ジャックは口には出さずとも、依頼料はそこの勝ち分だ・・・と眼で語る


  ジャックの眼が指した先には山を通り越したチップの滝


  「かしこまりました・・・ 少しお待ちを。」


  老紳士はジャックに対して深々とお辞儀をすると、何人かに声をかけて奥の部屋へと消える


  しばらくすると、ジャックの目の前に1メートル四方の鉄塊4つが運ばれてきた


  「これでよろしいでしょうか。」


  老紳士が問いかけると、ジャックは十分だ。と答え


  おもむろに、鉄塊に近づき


  パァン


  両手を打ち鳴らした


  そのままジャックが鉄塊に触れると、鉄塊はその原型をとどめ切れず変質した


  ジャック以外の人間が見たならば


  一つ目の鉄塊が生み出したのは鉄の筒

  二つ目の鉄塊は 鉄の輪を鉄の塊でつなげたもの

  三つ目の鉄塊  筒が後ろに付き、途中に椅子があるが訳の分からない物


  ただし、ジャックが見たならば・・・・


  それは 銃


  それは バイク


  それは 「」


  その動きに、ジャック以外の人間は動きを止めた


  一人が言う


  何だこれは と


  また、一人が言う


  化け物だ  と


  それでもジャックは気にせず四つ目の鉄塊に腕を向ける


  四つ目の鉄塊が変わった物は・・・・・ 金


  こともなさげにジャックは言う


  「いい仕事にはそれなりの対価を払う・・・・ 当たり前だろ?」


  その言葉は、周りの人間の叫び声によってかき消された


  一人は神だ と


  また一人は 救世主だ と


  その言葉を聞いて ジャックは・・・・・・・・・・  少し笑った


  「それと、このことは内密にお願いいたしますよ。」


  ジャックが老紳士に向かって言う


  「もちろんですとも・・・ それより、我がヴォイドに入りませぬかな?

   あなた様なら幹部の座を約束しますが。」


  「ははは・・・・ ありがたい申し出ですが・・・・ 

   気が向いたとき・・・ と言うことで。」


  そう言うと、ジャックは自らが生み出した物を持って・・・


  あるいは乗って・・・・


  酒場から出ていった


  その行動は、金塊に魅せられた人間達には目に映るはずもなかった


  そして、老紳士はつぶやく


  「あの笑い・・・・ あの気迫・・・・     くくく。

   そうです、あの子の旦那にはああいうのがふさわしい。」


  その後 ジャックが数人に襲われたが


  襲撃者全員が謎の失踪を遂げた


  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


  次の日 ラジアータ ルプス門 前


  「団長〜 まだ出発しないんですか〜。」


  すでに桃色豚騎士団全員(と言っても三人だが)がルプス門前に集まって

  かれこれ一時間がたとうとしている


  ジャックでなくとも文句の一つや二つも出ようと言うモノだろう


  そんなジャックに対して、団長のガンツは


  「もうちょっと待ってください。」


  と、言うばかりである


  正直、理由の一つもいってほしい所ではある


  さらに三十分後、一人の男がやってきた


  日に焼けた黒い肌に聖職者のようなローブを着た男である


  「え〜と・・・ クライヴさん・・・ でよろしかったですかね。」

  「んだ。おらがクライヴだべ。」


  ガンツの問いかけにクライヴが答える


  (なるほどな・・・・ 助っ人、ということか。)


  ジャックもリドリーもクライヴの事を見た瞬間にその事を理解した


  ガンツがラジアータ国のシステムを説明するが、ジャックはもちろん聞いていなかった


  なぜなら


  (二人・・・・いや離れたところにもう二人。敵意はないが・・・・)


  此方を監視している人間を感じ取り、そちらに注意がいっていたからである


  「では、地の谷まで出撃です。」


  ガンツの威勢のいい声で此方側に引き戻させらせるジャック


  (まぁ・・・いいか。)


  ここは保留と踏んだジャック


  このことが後に別の意味で大惨事を引き起こすのだが・・・・今は誰も知らない


  それからの道のりは楽だった


  途中で盗賊に襲われそうになったがジャックが瞬『殺』


  ガンツ達は襲撃に気づく間もなく終わっていた


  そんなわけで何の苦もなく地の谷へ付いた桃色豚騎士団御一行


  ちなみに、ジャックは地の谷へつくなり宿屋で寝始めた


  ジャックにしてみれば、これも演技なのだが


  それをそうと知らないガンツ達は

  「よほど疲れたんでしょうねぇ・・・」
  「軟弱だな。」
  「だべ。」


  そして、地の谷出発の日


  ジャックの提案でこれまた苦もなく帰ってきた一同


  その様子をのちにリドリーはこう語る


  「鬼が居た。」 と

  「ちょっとすっきりした。」とも


  それではどうなったのかというと


  出発の日


  ジャックはこう切り出した


  「なぁ、山羊じゃなくて俺が馬車ひくヤツ持ってこようか。」


  と


  これには、馬車を引く山羊も、その持ち主も怒った


  「ふんっ!貴様がそう言うなら今すぐ用意して見せろ!

   そうすれば、このドワドノビッチ。貴様に任せてやるわ。」

  「け・・・喧嘩はいけませんよ・・・」


  止めに入ったガンツを後目にジャックは金属の塊を取り出した


  「スリーエイトゥーワン ジェットスライガー・・・ってね。」


  その声に反応するように一つの金属の塊が現れた


  「よっと。」


  手際よくロープで荷台を巻き付けていく


  「みんな、行くぞー 乗り込こんでくれ〜。」


  そして・・・・


  残ったモノは 緑色の轢き肉(誤字で無し)3つだけだった・・・・


  ちなみに、その時のかけ声は


 「轢き逃げアタック!」 


                   続けさせてください


====================================

  後書き 後書け 後書かれ


  落ちたかな・・・・落ちませんorz

  自分やっぱギャグはできないなぁ・・・

  違和感ばりばりだし

  しかも前回 技書き忘れだし・・・・

  戦闘シーン無いし・・・・

  とりあえず今回の技はこんな感じです


  『舞空術(DB)』 実は2話でつかってます・・・
            空を飛ぶ技

  『サイコキネシス』 物体を自由に操る技
            元ネタ不明
            ちなみに何処で使ったのかは秘密(ぉ

  『錬成(鋼錬)』  技なのか・・・・?
            物体の原子を操る技でいろんなモノが作れる

『影分身(ナルト)』自らの分身を作り出す技
            実体もある


  呼んでくれたみなさまに感謝の意を(レス返ししたほうが良いですかね

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