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「機械仕掛けの魔術師 第1話(まぶらほ)」

漢長 (2005-08-31 10:31/2005-09-03 02:05)
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「やくそくだよ。」


パチ

「…あれ?」

「なんだ、夢か…」

日差しが差す部屋の中、ベットで寝ていた少年が眠たそうな顔をしながら起き上がった

「さっきの夢、一体なんだったんだろう?」

「どっかで見たような気がするんだけど………」

ボリボリ

少年、式森和樹は、寝癖でボサボサになった頭を掻きながら起きる直前に見た夢の事を考える。

「ん?」

学校に行く為にパジャマから制服へ着替えようと制服に近づくとふと隣にある勉強机の上にある一枚のメモ用紙が目に映った。

手にとって見てみると、メモ用紙にはこんな事が書かれている。


 和樹君へ

朝起こしに来ましたが、いくら起こそうとしても全然起きる気配がないので先に学校に行きます。

お昼は、私がお弁当を作ったのでお昼休みになったら私の教室まで来てください。


P・Sその寝起きの悪さ直したほうがいいよ。今度、起こしに来た時に起きないとイタズラしちゃうぞ! ―


「山瀬、今日も来たんだ。お弁当も作らなくていいって言ってるのに…」

和樹はそう言うとキッチンに有る冷蔵庫からラベルの貼られていない1ℓペットボトルを取り出し中に入っている液体を飲む。

半分ぐらい飲み終えるとふと、さっきのメモに何か引っかかる事が書いてある事に気が付いた。

(そういえば、起こしに来たって書いてあったけど全然気が付かなかったな〜。そういえば目覚ましが鳴ったのも………ま、まさか!)

何かに気が付いた和樹が近くにある時計に目をやると時計の針が朝ではない時刻を示している。

「ち、遅刻だ〜〜!!」

和樹は、そう叫ぶと急いで制服に着替えて机の脇に掛けてある鞄を掴み走って部屋から出て行く。

彩雲寮、私立葵学園の男子寮である。

シャッ シャッ シャッ

彩雲寮の前を喪服姿の女性が竹箒で掃除をしている。

「うわ〜〜〜〜!」

「あら?」

寮の玄関から和樹が、慌しく出てくる。

そして、掃除をしている女性の前を通り過ぎようとすると「式森さん」と喪服の女性が急いでいる和樹に話しかける。

「あ!管理人さん。今、急いでるんで話があるなら帰ってからにしてください。」

和樹は、律儀にも止まって管理人と呼ばれた女性に話しかけた。

「いえ、私はただ朝の挨拶をしようと思っただけですから。式森さん。おはようごさいます。」

そう言って管理人さんは頭を下げる。

「あ、おはようごさいます。」

和樹も管理人さんに向かって頭を下げる。

「それじゃぁ、急いでるんでこれで!」

そう言って和樹はまた、走り出す。

「はい、いってらっしゃい。」

そう言って和樹を見送る管理人さん。

そして、和樹が見えなくなるとまた、箒で寮の前を掃除し始める。

すると、「あの〜すみません。」と後ろから声をかけられた。

「はい、なんですか?」

後ろを振り向きそう答える管理人さん。

「葵学園の男子寮、彩雲寮はここですか?」

「はい、そうですよ。」


一方、和樹は学校に向かって走っていた。

「やばい!やばい!やばい!」

(くそ〜なんで今日に限って遅刻なんかするんだよ!)

(このままじゃ3時間目に間に合わない!今日の3時間目は島崎だから遅刻なんかしたら絶対にいびられる。)

島崎治虫、葵学園の教師で病的な魔力使用回数主義者で有名である。

その為、魔法使用回数が3回しかない和樹は何かと目の敵にされている。

(このまま走っていても絶対に間に合わない!どうする?)

和樹は、立ち止まると伺うようにキョロキョロと周りを見る。

「誰も、居ないよね」

そう言って和樹はまた周りを見る。

「よし!誰も居ないな。」

和樹は、周りに誰も居ないことを確認すると目を閉じて何かを呟く。

《第四種リミッター解除》

「………よし!」

再び和樹が走り出す。但し、今度は先ほどまでの数倍の速さで……


――彩雲寮 和樹の部屋――

「ここが、和樹さんの部屋ですか。」

主人の居ない部屋で少女が一人部屋を見渡していた。

「思ったほど散らかっていないんですね。」

「やっぱり、千早さんがマメに掃除に来てるんでしょか?」

少女は、そう言うと勉強机に向かっていく。

「和樹さんはここで何時も勉強しているんでしょか……あら?」

少女は、机の上に置いてあるメモ用紙を手に取りそれを読む。

「むむ!千早さんやりますね。私も負けてられませんね。」

「…よし!今日の夕食は私が腕によりをかけて美味しい物を作りましょう!」

「まずは、この部屋を掃除して綺麗に飾り付けしましょう。」

そう言って少女は部屋の押入れを漁って掃除機を探し始める。

「掃除機は……見当たりませんね。あら?何でしょうこの機械は?」

そして、彼女は押入れから謎の機械を見つける。

「血圧計かなにかでしょうか?」

しばし謎の機械を持って考える。

「はっ!いけないけない、そんなことよりも掃除機を探さなくっちゃ。」

機械を元の場所に戻すとまた掃除機を探す為に押入れを漁る。


――葵学園 保健室前――

「ぐふふふふふ」

保健室前の扉で、体育会系っぽい少年が扉に両手を当てて不気味に笑っていた。

「ぐふっ!この中では今、3年の女子が魔法回数の測定をしているはず。そして、その中にはあの風椿玖里子いる!」

この少年、名を仲丸由紀彦と言い2−Bの生徒である。

2−Bそれは、この学園の優秀ではあるが性格等に問題がある問題児ばかりを集めたクラスで「学園の汚点」、「監獄クラス」等の様々な悪名がある。

その中でも、仲丸は2−Bが起こす事件や問題にほぼ関わっておりしかも毎回中心的な人物である。

「生徒会から学校の理事まで操る彼女のあられもない姿を撮って弱みを握れば………ぐふふふふ」

「この学園は俺様のものだーーー!!わっはははははははははは!!

明らかに犯罪であるが、まぁ2−Bの生徒は概こんな感じである。

なにしろ、『人の不幸は蜜の味、他人の不幸は砒素の味』とゆうのをクラスのスローガンにしている位である。

なお、式森和樹も2−Bに在籍してはいるが彼の場合は彼の魔法回数が3回とゆう少なさと彼の事情が少々複雑な為が理由である。

そうこうしているうちに仲丸は、保健室の中を透視し始めた。

そして、あと少しで見えるとゆう所で突然透視していた場所が何かで覆われて見えなくなる。

「くそ!結界か!」

「だがしかし、俺はこれ位では諦めんぞ!!」

そう言って再度透視をする仲丸。

「学園が俺の支配を待っているんだ!」

誰も君の支配を待ってなどないと思うのは作者だけではないだろう。

仲丸が保健室を覗くために奮闘していると、いきなり横から魔力の塊が飛んできた。

「うぉ!あぶね〜!」

咄嗟に避ける仲丸。すると魔力の塊が飛んできた方向から今度は別の何かが飛んできた。

「な〜〜か〜〜ま〜〜る〜〜!」

「げっ、松田!」

飛んできた少女、松田和美は仲丸の前まで来ると急停止してその場に浮く。

「仲丸!身代わり魔法を使っての授業のエスケープの覗き行為はB組協定第参条第七項に違反するって何度言ったら解るの!」

「黙れ松田!いつから権力側に付いた!」

「決めたのはあんたでしょ!!」

そう言いつつさっきの魔法より高純度の魔力弾を練る松田。

練られている魔法の威力に生命の危機を感じた仲丸がすかさず逃げ出す。

バシュン!

「なんの!」

威力を重視したせいか魔力弾は仲丸にやすやすとかわされる。

「わははははは!当たってたまるか!」

そう言って逃げる仲丸。

「逃がすかーーーーーー!」

そして、仲丸を追う松田。

ガラッ

「全くうるさいわねー。また、2−Bの連中かしら?」

保健室のドアが開き中からウェブーがかった金髪の女性が出てくる。

彼女こそ、風椿玖里子その人である。


「よし、これなら何とか間に合いそうだな。」

《第四種リミッター・オン》

学園の生徒玄関、そこに和樹がいた。

「まったく朝から解除するなんて思わなかったよ。」

「朝にあれを飲んでおかなかったら絶対に倒れてたな。」

ドン!

そんなことを呟いて歩いていると突然誰かとぶつかった。

「イテッ」

「バロー何処見てるんだ!!」

ぶつかった相手が怒鳴ってる。

「あっ、ごめんなさい……って仲丸じゃないか。」

「おぉー!誰かと思ったら我が友、式森和樹ではないか!」

ぶつかった相手、仲丸が心にも無いことを言う。

「どうしたの?そんなに慌てて。」

「実は、今俺は追われてるんだ。」

「はぁ?」

突然何を言ってるんだこいつはとゆう顔で答える和樹。

「なぁ俺たち友達だろ助けてくれよ。」

「何言ってるんだよ僕らはただのクラスメートなだけじゃないか!」

「何を言う!俺とお前は親友で同じ会社の株を持ち合うほどの仲じゃないか。」

「僕は君と親友でもないし、株に手を出してもいないよ。」

「なんだと!まったく友達がいのない「な〜〜か〜〜ま〜〜る〜〜!」ゲッ来た!」

「え?」

「じゃ、式森また後でな!」

そう言うと仲丸は凄まじい速度で走っていく。

そして、反対側からなにからこちらに向かって飛んでくる。

「ん!あれ松田さんじゃないか。」

「おーい!松田さーん!」

「あ!式森君おはよう。」

「なにしてんの?」

「え!別になんでもないよ。ただちょっと仲丸に制裁を加えようとしてるだけよ。」

「はぁ〜、仲丸の奴また、なにかしたの?」

「まぁね。」

「それより式森君、今度何処かに出かけない?」

「え、別にかまわないけど?」

「ホント!忘れないでよ。」

「わかったよ。それよりいいの?仲丸何処かにいちゃったよ?」

「え?!」

和樹にそう言われ仲丸が走り去った方向を見るとそこには誰も居なかった。

「あ〜い〜つ〜!こら〜仲丸〜!何処行った〜!出てこ〜い!」

そう言って飛んでいく和美。

キ〜ン〜コ〜ン〜カ〜ン〜コ〜ン〜

「あ!2限終了のチャイムだ。急いで教室に行かなきゃ!」

タッタッタッタッ

そう言い和樹は、教室に向かって走っていく。


―昼休み2−B―

「ったく何で俺まで校舎の修理をしなくちゃなんないだよ!俺の貴重な魔法回数を〜」

「しかも、あのままいっていれば風椿玖里子は俺の物に!」

「なるわけないだろ。」

窓にもたれかかっているメガネをかけた少年、浮氣光洋がそう仲丸に言いはなつ。

「なんだと〜!」

それに対して仲丸が怒りを露にする。

「俺なら目標は向こうかな。」

そう言い浮氣は窓の外のグラウンドを見る。

「一年の神城凛、なかなかの美形だと思うぞ。」

そこには、紫色の髪を腰まで伸ばして巫女服のような服を着た少女が歩いていた。

何故か左手に刀を持っている銃刀法違反ではないのだろうか?

「そういえば、うちの学校って可愛い娘多いよな。」

ぼっちゃんがりのデブ山田隆史が言う。

「可愛いといえばF組の山瀬千早だ!何故、式森ごときが彼女と仲がいいんだ!」

「そいえばそうだな。」

「しかもだ!今日も式森の奴彼女から弁当を貰ってたんだぞ!」

「なに〜!!」

「許せん!」

「式森の癖に生意気な!」

「魔法使用回数3回の癖に!」

「よし!今から皆で式森に正義の鉄槌をくれに行こうじゃないか!」

「「「「おぉーーーーー!」」」」

「止めなさい!この馬鹿どもがーーーーーーー!」

ドッカァァァァァァァァァァン!!

「「「「ギャーーーーーーーーーー!!」」」」

2−Bの男子が和樹のリンチを結構しようと今まさに屋上に向かおうとしたところで和美が男子達を力ずくで止める。

「はぁ…千早、羨ましいな。

ため息をついて何か言っているのは2−Bで数少ない常識人社崎沙弓である。


一方、学校の屋上

「ごちそうさま。」

「はい、おそまつさまでした。」

和樹と千早が仲良く昼食を食べていた。

「ごめんね山瀬。いつも弁当作ってもらって。」

「別に気にしなくていいよ。私が勝手にやってる事だから。」

「でも、朝早くから2人分作るから大変なんじゃないの?」

「そうでもないよ1人分も2人分も余り変わりないよ。それに、和樹君に私もお弁当を食べてもらえるから全然そんなことないし。

「え?何か言った?」

「う、ううんなんでもないよ。」

どうやら千早の後半の言葉は和樹には聞こえなかったようである。

「そ、それより和樹君またそれ飲んでるね。」

和樹は朝と同じ物を飲んでいた。但し、今飲んでいる容器は学校に持っていくために500mℓのペットボトルに入っている。

「ねぇ、それって昔から飲んでるけどそれって美味しいの?」

千早は昔から思っていたことを聞いた。

「美味しいから飲むんじゃなくて、これを飲まないと体が辛いんだよ。」

「なにそれ?お薬みたいなもの?」

「まぁ、そんなものかな?」

「ふ〜ん」

千早は、和樹の濁した答えに少し違和感を感じたもののそれ以上聞かなかった。

「そういえば、午後からだよね和樹君のクラスの魔法回数測定」

「え!そうだっけ?」

「そうだよ」

「忘れてた」

「まったく、ぬけてるな〜和樹君は」

「めんぼくない」

「それで、今回も受けないの?」

「…うん。」

「大丈夫なの?」

「大丈夫だよ」

「でも、うっかり何処かで魔法を使ったりしてない?」

「そんなことはないよ。」

「ホント?ホントに大丈夫なんだね?私ヤダよ又、和樹君がいなくなっちゃうなんて

「ホントに大丈夫だって」

「………わかった、和樹君がそこまで言うなら私、信じるから。」

「ありがと、山瀬。」

そう言って和樹は微笑む。

「///そ、そんな。お礼を言われるほどじゃないよ。///」

「それじゃ山瀬、また明日。」

「う、うん。和樹君また明日ね。」

その後、和樹が教室に鞄を取りに帰ったときクラスの男子が一人も居なかった事は気にしてはいけない。


――生徒玄関前――

「式森君」

「あ、紅尉先生。」

呼び止められた和樹が後ろを振り返るとそこには葵学園の保険医、紅尉晴明がいた。

「どうした?もう直ぐ授業が始まるぞ。」

「はぁ」

「確か、今日の午後一番の魔法回数測定は君のクラスだったな。」

「はい」

「君は受けないのかね?」

「え?、えぇまぁ…」

「式森君。魔法使用回数もそうだが、君の場合その体の事もある訳だから私としてはちゃんと受けて欲しいのだが」

紅尉は心配そうに言う。

「……そのことについては解ってます。でも、その時はクラスの皆もいる訳で…」

和樹はバツが悪そうに答える。

「そうか」

「大丈夫です。ここ最近は調子がいいですし。」

「しかし、調子がいいからって油断は禁物だ。最近はちゃんとした検査をしていないから近々一度精密検査をしたいのだが」

「解りました。近いうちにそちらに伺います。」

「ならいい。それと式森君、例の件もう1度考えてみないかね?」

「先生の養子になるっていうあれですか?」

「そう、それだ。ここを卒業しても君はまだ未成年だ。この先、進学するにしても就職するにしてもやはり保護者がいたほうがいいのではないかね?」


と言う紅尉、しかし和樹は

「先生のお気持ちは正直嬉しいです。けど僕は紅尉和樹じゃなくて式森和樹でいたいですから」

和樹はすまなそうにそう答える。

「そうか。」

「はい、すみません。」

「ま、何も今結論を出せと言っているわけではない。しかし、それも1つの選択だということを忘れないでくれたまえ。」

「解りました。」

そう言うと和樹は寮に帰っていった。


物理化学準備室

そこには実験器具や薬品、人体模型、蛙や豚の心臓のホルマリン漬けなどが置いてある。

そんな昼間でも気味の悪い部屋で1人の少女が何かブツブツ言っている。

「そんな!」

『全ては神城家の為だ。必ず使命を果せ。』

「何故私が?」

『反論は許さん!急がぬばならぬから盗聴を覚悟で念話で伝えておるのだ!』

カチャ

少女が手に持つ刀を力いっぱい握りそのせいで刀の鍔が鳴る。

『よいな!凛!』

念話が途切れる。

シャァァァ

少女、神城凛が持っている刀を抜きその音が準備室に鳴り響く。

シュン!

刀を一振りしてまた鞘に戻す。

チン!

(私は認めない。私の夫となる人はあの人以外居ないのだから!)

そして凛は、何時も肌身離さず持っている一昔前の特撮ヒーローのピンバッチを手に取り見つめる。


「玖里子様、お電話です。」

「あら、今時電話なんて珍しいじゃないの」

ここは、葵学園の最上階にある生徒会室

だか、実質彼女、風椿玖里子の学校におけるプライベートルームである。

玖里子がメイドから受話器を取ると相手が話し始める。

【はい、これなら魔法を使う念話や電波を使う携帯よりセキュリティーが確かなので。】

「へぇ、なにかあったの?」

【はい、実は……】

「なに、神城が!」

「で、私に何をしろとゆうの?」

【それは………】

「そう、家には解ったとだけ伝えて頂戴。」

【はい、それでは。】

「ふぅ」

玖里子は受話器をメイドに渡すと椅子に深く腰掛けため息を漏らす。

「これでようやく約束を果せるわね。」

玖里子はそう言い二学年の生徒会名簿を開き中を見る。

「まっててね。私の旦那様。」


和樹が寮に帰ると玄関の前で管理人さんがまだ掃除をしていた。

「あら、式森さんお帰りなさい。」

「あ、管理人さん。ただ今戻りました。」

和樹はそれだけ言うと自分の部屋に向かってトボトボと歩き出した。

「あっ式森さんちょっと…」

管理人さんが後ろで何か言っているが和樹の耳には全く聞こえていない。

和樹が自分の部屋の前まで来てドアノブにてをかけたときふと違和感に気がつく。

(あれ?朝、慌ててたけど僕今日部屋の鍵かけて出て行ったよね?)

(うん、やっぱり鍵をかけた記憶はある。この部屋の鍵を持ってるのは管理人さん以外だと紅尉先生と山瀬位しかいないのに……)

(泥棒?いや、ピキングの後もないし)

(まさか!奴ら?!でも、何でいまさら?)

和樹は少し焦る。

(と、とりあえず本当に中に人がいるか確かめなきゃ!)

そう思うと和樹はすぐさま行動した。

《鷹の目起動。使用能力サーモカメラ及び魔力測定装置》

何処からともなくイィィィィィィィとゆう小さな甲高い駆動音が聞こえる。

(居る!人数は一人。魔法使用回数は………21万!

(21万、多いな。)

和樹は、計測された数値に驚く。

(武器は持ってないか?)

和樹は更に慎重に調べる。

(金属反応、セラミック反応共になし爆発物の反応もない魔力を宿してる物もない。)

(武器は持ってない自前の魔力で十分だと思ってるのか?)

和樹は更に考える。

(この体の輪郭から相手は女性だ。それに、この熱の分散具合からして生身。ブースターソルジャー?それともバイオニックタイプ?)

そして、深く考えている為、相手が近づいてる事に気がつかなかった。

ガチャ

そして、和樹の部屋のドアが開いた。

(しまった!)

急いで臨戦態勢を取ろうとするが中から出てきたのは和樹の考えていた者ではなかった。

「あ!和樹さん帰ってらっしゃったんですね。」

「へ?」

先ほどまでの緊張など忘れ和樹は気の抜けた声で返事をした。

「こんな所じゃなんですから部屋の中に入ってください。」

「ちょっ、ちょっと!」

少女はそう言って和樹の腕を掴むと部屋へと引きずり込んだ。

そして、ちゃぶ台の前に座らせるとキッチンからガラスのコップに入った冷えた麦茶をちゃぶ台に置いた。

「外は暑かったでしょ。冷たい麦茶でも飲んで寛いでください。」

寛ぐも何もここは和樹の部屋である。

「あ!それとも汗を掻いたから先にお風呂にしますか?それとも食事にしますか?そ、それとも……ポッ

そう言って頬を赤らめる。

和樹は目の前の少女の言動に疑問を感じた。

しかし、和樹にはそれより先に聞かなければならないことがある。

そして和樹は思い切って聞く事にした。

「あの〜どちら様でしょうか?」

「え?」

突然の和樹の思いがけない言葉に彼女の思考は一瞬停止する。

「あの私夕菜です。宮間夕菜、わかりませんか?」

「宮間夕菜……。夕菜、ユウナ、ゆうな………あぁ!あの夕菜か!」

「はい!その夕菜です!」

「そうそう、確か山瀬の友達にそんな名前の子がいたっけ」

「え」

今度こそ夕菜の思考は完全に停止した。

夕菜がいきなり動かなくなって和樹が驚いていると

コンコン

誰かが部屋のドアをノックする。

困っていた和樹がとりあえず夕菜の事を後回しにして部屋のドアを開けるとそこにはグラマーな美人が立っていた。

「あなた式森和樹よね?」

「はい、そうですけど?」

「そう。この目、変わらないわね。

「はい?」

「ねぇ。ひとつ質問していい?」

「え?いいですけど…」

「そう、ありがと。」

「それじゃ質問。私のこと誰だかわかる?」

「え?誰って三年の風椿玖里子さんじゃないんですか?」

「それだけ?」

「え?」

「本当にそれだけ?」

「え?は、はい。それだけです。」

「そう、そっか、やっぱり覚えてるはず無いわよね。10年以上も前だし。

玖里子は、一瞬何かとても大切なものを無くした様な寂しい顔をした。

「え?あの?」

「まぁ、いいわ。それじゃしましょ。」

「え。しましょっていったい何をですか?」

「何って、男と女がする事といえば決まってるじゃない。」

「え?えぇーーー!!」

玖里子の言っていることの意味を理解した和樹は顔を真っ赤にして慌てだす。

「ちょ!止めてください!風椿先輩!」

「私のことは玖里子って呼んでいいわよ。私もあなたのこと和樹って呼ぶから。」

そう言って玖里子は、和樹の頬に両手をあてると自分の顔を和樹の顔に近づける。

「い、いやーーーーーーーーー!」

「女の子みたいな悲鳴あげてるんじゃないの。」

「ハッ!ちょっとなにしてるですか?玖里子さん!」

「あら、夕菜いたの?」

和樹の悲鳴を聞いて再起動する夕菜。

しかし、再起動して和樹の声が聞こえた方を向くとそこには和樹に迫っている玖里子の姿が目に飛び込んできた。

「ふ、二人とも知り合い?」

「えぇ、家の関係でね。」

「いたのじゃありません!玖里子さん、和樹さん離れてください!」

そう言い和樹達に近づく夕菜。

「いいじゃない。別に減るもんじゃないし。運がよければ一回ですむんだから。」

「そんなのいけません!そうゆうことは、こう二人が愛し合って………」

「あら、愛が無くても出来るわよ?」

「そんなのだめです!」

二人がああだこうだと言い争っているうちに和樹は二人から離れようとする。

そして、なんとか離れて一息すると

チャキ

後ろからいきなり刀を突きつけられた。

「おまえが私の良人か」

またもや分けの解らないことを言われる。

「あ!神城凛」

そのことに気がついた玖里子がこっちを見てそう言った。

「え?」

和樹が恐る恐る振り返るとそこには確かに神城凛がいた。

但し、ものすごく不機嫌な顔をして和樹に対して刀を突きつけているが…

「我が夫になる男だというから、少し調べさせてもらった。しかし、何たるざまだ!成績、運動共に平凡、部活にも入らず、趣味も無い。しかも、遅刻と欠席の常習者とゆうではないか!」

「貴様など、あの人の足元にも及ばない。」

「なんか、凄い貶されてる様な気がするんだけど。」

「貶してなどおらん全て事実だ!」

「ひ、ひどい。」

和樹は今にも泣きそうな声をあげる。

「よって貴様には少々痛い目にあってもらう。」

「え!痛い目ってまさかその刀で僕を斬るの?!」

「まさか、そんなことはしない。」

「ほ〜よかった。」

「ただ、肋骨の2、3本は折らさせてもらう。」

「そ、そんな〜!」

「安心しろ、撲殺は一瞬で完了する。

「やっぱ殺す気じゃないか〜!」

和樹は必死で考えた。何せ自分の命が掛かっているのだから。

二人に助けを求める?…ダメだそんなことをすれば後が怖いそう本能が告げている。

では、逃げ出す?…これもダメ。確かに自分なら逃げ切れるがそれでは問題を先送りにしているだけだ。

なら、凛と戦う?…ダメ。絶対にこれだけはしてはならない。自分が負けるからか?違うそうではない!自分は絶対負けない自信があし実力もある。しかし、もしかすると手加減を誤って彼女を殺してしまうかもしてない。

和樹にとって殺人はタブーだ。自分はもう誰の命も奪いたくも無い

和樹が思考を巡らせてると凛が和樹に向かって切りかかってくる。

それを見た和樹は咄嗟に口を開いた。

「ま、まってよ!せめてなんでこうなったのか位聞きたいよ!」

すると凛の動きがぴたりと止まり暫し考える。

「…ふむ、そうだな。せめて冥土の土産位渡してやるか。」

凛、それは悪役の台詞だぞ。

「なら、ここではなんだお前の部屋に入ろう。依存は無いな。」

凛は刀を和樹に突きつけてそう言った。凛、それは脅迫だぞ。

「わ、わかったよ」

凛に言われ自分の部屋に入る和樹、その後に入る凛。


バタン!カチャ


「え!」

どうやら凛は和樹が逃げないようにドアの鍵を掻けたらしい。

「どうやら話か付いたようね。」

さっきの出来事を聞いていた玖里子が和樹と凛にに話しかける。

「和樹さん!無事ですか?!怪我は無いですか?!」

そう言って和樹に駆け寄り傷が無いかを確認する夕菜。

「う、うん。大丈夫だよ宮間さん。」

「そうですか」

和樹に宮間と呼ばれて少し落ち込む夕菜。

「三人ともとりあえず座って話はそれから。」

玖里子が立っている三人に向かって言う。

和樹、夕菜、凛が座ると玖里子が話し始める。

「で、和樹は何処から聞きたいの?」

そう和樹に聞いてくる。

「最初からお願いします。」

「そう、わかったわ。」

「じゃ、和樹。貴方自分の家系について知ってる?」

「いえ、全然知りません。」

そう言われて和樹の表情が少し曇る。

玖里子は、その変化に気が付いたが無視して話を続ける。

「そう、あんたのとこの家系にはね日本有数の魔術師が何人もいるのよ。日本歴史上の有名魔術師は言うに及ばず、世界からも有名なのが何人も入っているわ。」

「そうなんですか。」

「そうよ。あんたには世界中の有名な魔術師の血がギュッと濃縮されてるって訳解った?」

「ちょっと待ってください。なんで玖里子さんはそんなこと知ってるんですか?」

「それはどっかの探魔士がうちの学園のサーバに侵入してね、魔力データを地下世界にばら撒いたのよ。そこにあんたの情報も混ざってて、少し調べてみたら判明したって訳。」

玖里子がそう言うと和樹は今までに無い真剣な表所で玖里子に質問した。

「少し聞いてもいいですか?」

「///な、何よ?///」

その表情に玖里子は頬を赤らめる。

「その探魔士が地下世界にばら撒いたデータってのは僕の魔力データだけですか?他には何もありませんでしたか?」

「いえ、魔力データだけよ。」

和樹の質問に対して玖里子も真面目に答える。

「そうですかよかった。体の事はばれて無いんだ。

「「「?」」」

どうやら玖里子達には和樹の呟きは聞こえなかったようだ。


「自分の家系については解りました。で、それが今回の事とどう関係があるんですか?」

「それはね。私たちの家が貴方のその血を欲しっているの。」

「僕の血を?……ま、まさか僕を連れ去ってなんかの儀式の生贄にでもするんですか?」

「そんなわけ無いでしょ。だったら一々あんたに迫ったりしないで直ぐに連れ去るわよ。」

「そうですか。そう言われてみればそうですね。」

「貴方の血が欲しいってのは貴方と私たちとの間に生まれる子供が欲しいってことなのよ。」

「子供?」

「そう、子供。」

「あんたのとこってはっきり言って代々並以下の魔術師しか出てないでしょ?」

「でも、貴方には世界中の強力な魔術士の確実に受け継がれてる。」

「だから貴方と私たちとの間の子供は、途轍もない魔力を秘めた子供が生まれてくる可能性が高いのよ。」

「あたしの家って魔法業界じゃ成り上がりなのよ。だから、箔を付かせる必要があるの。」

「凛のところは旧家で伝統もあるけど、最近落ち目だから新しい血でも入れようって事になったんじゃないの?」

そう言って玖里子は、凛に目をやる。

「はい、『私の婿にするから連れて来い』そう言われました。」

「夕菜のとこも昔は凄かったらしいけと最近ヤバイって噂だし、盛り返すには…ってとこでしょ?」

そして今度は、夕菜に

「はい、そう言われました。」

「けどそんな事は関係なく私はただ、和樹さんに会いたいからここに来ました。確かに出来れば和樹さんと夫婦になれたらいいなとは思いましたけど…

「……私だってそうよ」

「え?玖里子さん今何か言いました?」

夕菜がそう聞くと玖里子は慌てて

「なっ、なんでもないわよ!」

と大声をあげた。

すると、凛がすぅっと立ち上がり刀を和樹に向けて言葉を言い放った。

「これで、おまえの冥土の土産話は終わりだ。安心して黄泉路に旅立つがよい!」

「ちょ、ちょっと待ってよ!今の話だと僕には全然罪は無いじゃないか!」

「お前がいると私はお前と結婚させられる!そんなこと絶対に御免こうむる!」

そう言って凛は和樹に斬りかかる。

「そんな無茶苦茶な!」

「はぁぁっ!」

「そうはさせません!和樹さんは私が守ります!」

だが、夕菜が一瞬早く凛の前に立ちふさがる。

「宮間の精霊術、ご覧にいれます!」

そう言い夕菜はその手に魔力を集める。

「く、西洋かぶれが!いいでしょうあなたに恨みはありませんが、そいつを倒す為です。少し眠っていてもらいます!」

すると、凛が持つ刀の刃に光が走る。

「神城家八百年の歴史が生み出した技、受けて見よ!」

凛が、夕菜に斬りかかる寸前横から行き成り護符が飛んでくる。

「!!」

すかさず凛は、護符を避けて飛んできた方向を見る。

そこには、玖里子が両腕を組んで立っていた。

「私も、和樹から遺伝子貰うまで死なれると困るのよね〜。だから凛、貴方の思い道理にはさせてあげられないのよ。」

そう言って玖里子は護符を扇のように広げる。

「玖里子さんまで!やはりこの男は生かしてはおけぬ!」

「ウンディーネ!」

今後は、夕菜が凛に対して攻撃を放つ。

しかし、凛はそれを避け和樹に迫る。

「やぁぁぁぁ!!」

「剪紙成兵!」

すかさず玖里子は、凛護符で凛の攻撃を牽制する。

「ちぃ!」

だが、凛は護符を今度は避けず刀で切り払い更に速度を上げて今度は玖里子に斬りかかる。

神城家は代々退魔を生業にしている。

その為、凛も幼いころから戦闘の訓練をした。

矢張り戦闘に関しては一日の長があるようで夕菜と玖里子の2人に対して全く引けをとってはいない。

だが、2人も負けてはいない。近距離での戦闘は不利だと悟ると狭い部屋を駆使して凛との距離をとりどちらかが、凛を牽制してもう一方が凛のレンジ外から攻撃を加えるとゆう戦法を執る。

射程外からの攻撃にイライラしながらも凛は、夕菜と玖里子の攻撃を刀で切り落としたりなぎ払ったりし、時には攻撃をはじき返したりする。

しかし、徐々に2人は防衛の為の戦い形から敵を殲滅のする為の戦い形に変わっていき凛も苦戦するようになり戦いも更に激しくなる。

事実、和樹の部屋は見るも無残な姿になっていった。3人は戦いに夢中になる余り周りが見えなくなってきてるらしい。

もしかすると、この戦闘をすることになった原因である和樹の事さえ忘れているかもしてない。


一方和樹は、三人の顔を見ている。

三人の顔に何か引っかかってるものを感じてそれが何であるかを考えていた。

(なんだろう?この三人。普通ならこんな事になったら怒りが湧いてくるのに何故か湧いてこない。)

(そのかわりなんかこう、懐かしい感じがする。なんで?)

自分の心の奥から湧き出る感情に疑問を感じる。

そのとき和樹の頭の中で声が響いた。

「やくそく」
「やくそくよ」
「やくそくだよ」

(え?ひょっとして僕は昔あの娘達に出会っている?)

そう思った瞬間、和樹の頭を凄まじい頭痛が襲う。

(ぐわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!あ、頭が!頭が割れるように痛い!!)

「危ない!!和樹さん!!避けてください!!」

和樹が頭痛のせいで頭を抱えてが蹲っているといきなり夕菜の叫び声が和樹の耳に入った。

「え?」

夕菜の叫び声に反応した和樹が顔を上げるとそこには高純度の攻撃魔法が迫っていた。

(ヤバイ!!アレに当たったら確実に死ぬ!!)

ピッ!

高純度攻撃魔術ノ接近ヲ感知
直撃こーす回避不可能
直撃シタ場合ノ死亡確率98.35%
緊急事態ト判断シさぶぶれいんノ第弐級緊急権限ニヨリ第参種りみったーヲ強制解除シマス
えれめんたる・じぇねれーたノ稼動状態ヲえまーじぇんしーどらいぶニ移行
不可視ノ盾ヲ緊急展開シマス


ドゴォォォォォォォォォォォォン!!!


爆発の後、凄まじい爆風と爆音が部屋を包み込んだ。

爆発の余波により部屋のガラスやドアは全て吹き飛びさっきまでの戦いで傷だらけでも何とか形を保っていたベットなどの調度品もほとんどが壊れた。

玖里子と凛は、魔法で前面に防御結界を張り何とか耐え切ったが辺りは爆煙で何も見えない。

夕菜は呆然と和樹がいた爆煙で見えない爆心地を見つめていた。

玖里子は泣きたい自分を押し殺して隣に居る凛に声をかける。

「よかったわね凛。これであんたが望んだ通り和樹は死んであんたは和樹と結婚しなくてすむわよ。」

そう皮肉タップリに言って凛の方を向く。

凛の方向を向いた玖里子は、自分の目を疑った。そして次の瞬間、心の底からどす黒いが湧き出し玖里子の感情を爆発させる。

「あんたそんなに嬉しいの?!!和樹が死んだ事が泣くほど嬉しいの?!」

そう、凛は泣いている。それも、両目から大粒の涙をポロポロ流して……

「ち、違う!私は嬉しくて泣ているんじゃない。悲しいんだ!自分でも解らないけど悲しくて涙が止まらないんだ!」

「何が違うっていうのよ!和樹を殺そうとしてたあんたが何で和樹が死んで悲しむのよ!!」

「そんなの私にも解らない!!」

「なんですって!!」

「二人とも止めてください!!」

「私がいけないんです!私がムキになって凛さんに跳ね返されることも考えないで、こんな狭い部屋の中で高純度の魔術を発動させたのがいけないんです!」

今度は夕菜の叫びが木霊する。

玖里子と凛は何も言えず黙ってしまう。

暫くすると爆煙も落ち着き辺りが見えてきた。

徐々に晴れていく視界の中、爆心地で何かが動いているのを三人が気付く。

「か、和樹さん?」

「い、生きてた?」

「そんな、落ちこぼれのあいつがあの短時間とタイミングであれだけの威力の攻撃魔法を殆ど零距離で防ぐ防御結界を張るなんて不可能です!」

「でも、実際生きてるんじゃない!」

「それは、そうですが!」

「和樹さん大丈夫ですか!何処か痛い所はありませんか!」

そう言って夕菜が和樹に近づく。

「和樹さん!生きてるなら返事をしてください!!和樹さ……え?!」

夕菜が和樹に後二、三歩の所まで来た時突然壊れた窓から風が入ってきた。

「夕菜どうしたの和樹に何があっ……うそ!」

「なんだ…あれは?」

その場所に居たのは確かに式森和樹だ。頭から少し血を流し着ていた服は所処破れて煤が付いているが式森和樹だ。

しかし、そこに居た式森和樹はさっきまでと少し違っていた。

そう彼は


ヒダリノカタカラナニカキカイノヨウナモノヲハヤシテイタ


後書きといふもの

どうも、漢長です。

機械仕掛けの魔術師の第1話が完成しましたので掲載させていただきます。

本来なら第1話で和樹君の体の秘密まで書くつもりでしたが話をかいくにつれてドンドンドンドン長くなってしまったので彼の体の秘密は第2話で明かしたいと思います。(これが、他の作者様方が言うキャラが勝手に動くとゆう奴でしょうか?)

今回、凛ちゃんがなんかとんでもない行動を執りましたが、うちの凛ちゃんは本来こんな娘ではありません。

ただ、己の愛しい人に自分の操をたてる為に少々テンパッただけです。

それと今回、作者が書いていて気に入った台詞がありましたので紹介します。

それは、和樹君が紅尉氏に言った「先生のお気持ちは正直嬉しいです。けど僕は紅尉和樹じゃなくて式森和樹でいたいですから」とゆう台詞です。

因みに前回は悪の秘密組織(wの幹部クラス(たぶん)の男が言った「まさかあれだけの魔法を使ったのが、こんな子供だったとわな。面白いものだな、世の中というのは。」とゆう台詞です。

今回も誤字脱字等は自分でも気を付けてはいますがもし、ありましたら作品の感想や批判と共に書いて頂けると幸いです。


お詫び

サーバー変更の際にログが無くなってレスを下さった方々の名前が解らないためレス返しが出来ません。

過去ログが掲載されて名前が解り次第追加でレス返しをします。レスを返さないからと言って見捨てないでください。


では機械仕掛けの魔術師の第2話でお会いしましょう。


追伸

よろず小ネタ掲示板の復活、おめでとう御座います。

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