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「ある幻想の魔術師と黒の姫君   プロローグ(まぶらほ+月姫系)」

REKI (2005-07-05 01:48/2005-07-07 15:40)
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これはある世界のある少年のお話し。

その世界には生涯魔術回数と魔術回路という二つの物があり、その二つのどちらかで魔術を使う事ができた。
そしてその魔術の効力はその使い手の魔力で決まる。

このお話は、最高の魔力を持ちながら8回という魔術回数しか持たなかった少年、
そう、ごく平凡な一生を送るはずだった少年がある少女と出会う事によりその人生を大きく変えたお話し。


1人の少年が走っていた。

この少年は今日この町を引っ越す予定だった。
だから最後にいつも遊んでいた空き地に、お別れを言いに行く所だった。

少年は空き地で1人の泣いている少女を見つけた。

「どうしたの?」

少年は近寄って少女に話しかけた・・・が返事は無い。

「何処か怪我でもしたの?それともお腹でも痛いの?」

少年はもう一度話しかけた。

「・・・・・・だれ?」

少女は泣きはらした顔を上げ少年の方を向く。

「僕は式森和樹っていうんだ。」

「式森・・・和樹君?」

少年の名を告げると少女はその名を呼び返した

「うん、どうしたの?こんな所でそんなに泣いて。」

「もうお引越ししたくないの。」

「え?」

「お引越しするの嫌なの。友達も出来ないし出来てもすぐにお別れになっちゃうし。」

少女は引っ越すのを嫌がっていたようだ、その気持ちは少年にも解った。

「そっか、そんなに一杯引越しをしてるんだ。友達が出来ないのは寂しいよね。」

「うん。」

少女は少年の言葉にうなずくとまた泣き出した。

「あ・・・そうだ!じゃあさ僕と友達になろうよ。」

少年は少女が泣くのを止めようとそう言った。

「和樹君と友達に?」

「そう僕と友達に。」

「無理よ。」

一瞬少女は泣き止み少年の方を向いたがすぐにまた涙目になった。

「なんで?」

「だってすぐにさよならだもん、私は今日お引越しするんだもん。」

「そんなの関係ないよ。」

「え?」

すぐに別れるから無理だと言う少女に少年は関係ないと言い切った。

「だって離れ離れになっても友達は友達でしょ?違う?」

「でも・・・。」

「それにまたいつか会えるかもしれないじゃないか。」

それは低いなんて言えない確率だった、この広い世界でまた偶然に出会える確立はあまりに低い。
それでも少年は絶対に会えるというような声で言った。

「約束しようよ、またいつか絶対に会うって。その時までずっと友達だって。」

「う・・・うん!」

少年のその言葉に少女は強くうなづくと笑顔を作った。
少女は聡明だった、それがどれほど低いありえない確率の出来事か解っていた。
それでも少年のその言葉を信じたくて、そう言ってくれた少年の気持ちが嬉しくてうなづいた。

「じゃあ約束ね。これはその約束の証。」

そう言って少年は天に掌を掲げるとその8回しかない魔術回数の1回を使った。

「え・・・・・・わあぁ!」

天から降ってきた物それは・・・雪だった。
真夏のこの季節に雪が降る、それがどれだけありえないことか、どんなに凄い奇跡か少女には解った。
その奇跡を誰が起こしたのかも。
だから少女は少年にこう言って別れた。

「さよなら和樹君。世界最高の魔術師さん。約束だからね!絶対絶対また会うんだからね!」

「うん!絶対また会おうね!」

少年は少女と別れると両親の元に走っていった。
その顔に晴れやかな笑顔を浮かべて。


次の日、場所は変わってドイツ。

少年はこの国にいた。
少年の父親の転勤先はこの国だった。

少年はこれから始まるこの国での日々を考えわくわくしていた。
その日の夜、彼は新しく住む事になった家を抜け出した。

何故かは解らない。運命が少年を導いたのかもしれない。

少年は家のすぐ近くにあった森の中に入って行った。
暗い森の中に居て少年に不思議と恐怖の感情は無かった。
少年は歩き続け開けた場所に出た。

「わあぁぁぁ〜!」

少年は感嘆の声を挙げた。

「凄い・・・綺麗。」

少年の言うとおりその場所は綺麗だった。
月の光を浴びてその場所は光り輝いていた。それは幻想的な光景だった。

「すごい・・・すごい、すごい!」

少年はその場所の中ほどまで走り出た。
その場所は原っぱだった。少年の膝上位の草が一面に生えた原っぱだった。
その草達が月の光を反射して輝いているように見えたのだ。

「あはは・・・すごいや、こんな綺麗な場所がこんな近くにあったんだ!」

少年はあたりを見回してそう言った。

「それにお月様も満月ですんごく綺麗。」

そこからは何の邪魔もなく夜空が見えた。
空には雲一つなく満天の星空だった。そのなかでも月は一際綺麗に少年の目には映った。
少年は見入った様に月を眺めていた。そんな時だった。

「こんばんわ。」

横からまるで妖精のような綺麗な声が聞こえた。

「え?」

少年がそちらを見るとそこには・・・・・・妖精が居た。
腰まで届くつややかな黒髪に赤いまるで宝石のルビーのように赤い瞳、
真っ白な雪の様な本当に白い肌、背は少年と同じか少し低い位のの少女が居た。

「こんばんわ、いい夜ね。月もこんなに綺麗だし。」

少女は少年にそう話しかけた、顔に綺麗な本当に綺麗な微笑を浮かべて。

少年にはやはりその少女は妖精にしか見えなかった。
その日少年の運命は大きく変わる事になった。


「・・・き。」

誰かが呼んでる。

「・・・ずき。」

誰だろう。

「和樹!」

「うわあ!」

急な強い口調での呼びかけに和樹・・・式森和樹は飛び起きた。

「もう、何時まで寝てるのよ?遅刻するわよ?朝ごはんできてるから早く着替えてね。」

声のほうを見ると少女が居た16〜7歳の長い黒髪の少女が、

「ああ、ごめん。なんか懐かしい夢を見てたからさ。」

「懐かしい・・・夢?」

「うん。」

そう言ってもう一度目を閉じる和樹。

「昔の夢、初めて魔術回数の魔術を使った時の事と、あと君に初めて会った時の夢。」

「そうなんだ。私と初めて会った時だから・・・もう10年位前ね。」

「うん、そうだね。」

少女の言葉に和樹はうなづく。

「確かに懐かしい夢ね。でも本当に遅刻しちゃうわよ?早く着替えてきてね。」

そう何か嬉しそうに笑い少女は部屋から出て行こうとする。

「は〜い、解ってるよ。すぐに行くよアルト。」

少年は式森和樹・・・後に黒の姫の護り手、黒き姫君の恋人、そして幻想の魔術師と呼ばれる者。
少女はアルトルージュ・ブリュンスタッド、死徒27祖第9位に位置する吸血姫、黒の姫君、血と契約の支配者の二つ名で呼ばれる。
そして現在、式森和樹の恋人でもある女性。

━つづく━


━後書き━
こんばんわREKIです。
まず初めに、
すいません!すいません!すいません!
ほんっとーにっすいません!
いやねアクエリの方もちゃんと考えてるんですよ本当に。
でも書いてたら停電で書き途中のデータが全部飛んで。
それで前からちょこちょこ書いてたこれをもうやけだと、
投稿させていただいたしだいでして。
ちゃんとアクエリの方も続けますしこれもがんばって続けますので、
お願いだから石を投げないで〜(大滝汗
あ〜と最後になりましたがこんな突拍子も無い小説を読んでくれた方々ありがとうございます。(え?そんなの居ないって?
これからも頑張りますのでどうか生暖かい目で見ていてください。
それでは!
だ〜っとすいません。一つ忘れていました。
アルトルージュの姿が16〜7歳なのはですね、
外見年齢をほぼ思ったとおりコントロールできるという特殊能力を持っているというオリジナル設定です。
もしかしたら原作で持ってるかもしれませんが、確か二段回くらいしかなかった気がしたので(大汗
まあそういう事でかる〜く流していただけると嬉しいです。
ではこんどこそ、それでは!

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