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「妖姫新妻(未定)奮戦記IV(クラフトソード物語)」

ばななん王子 (2005-05-26 09:41/2005-05-26 09:43)
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「こんばんわっ!! アニキ〜〜泊まりに来たよ〜〜♪」

「あ、ラジィ。いらっしゃい」


極々嬉しそうに、子犬のように飛んでらしたラジィちゃん。

相変わらず男の子のような格好ですけど、我が愛しき愛するLoveでナイス且つグッドな御主人様でいらっしゃられるクリュウさまを前にしますと途端に女の子女の子します。

えぇ、ええ、解かってますとも。

サカりたいのですね?

ラジィちゃんとてもう11歳。
自分の中に生まれた情欲を持て余してらっしゃるに違いありません。

私などつい昨日クリュウさまに抱かれたというのに、虐げられたくて陵辱されたくて犯されたくて○#※凸♂凹させられたくて、もぉ・・・・・・・・・・・・


はっ


コホン・・・・・・と、ともかく、真なるの前ではモラルとかいう戯言はルベーテ様のドジョウ髭より意味を成しません。

つまり、それを理解している私は世界の心理の一端を荷えたという訳ですね。うんうん。

そしてラジィちゃんもクリュウさまとエロスな事をする獣性を解き放とうとなさってるのでしょう。

成る程・・・・・・具合の良さで勝負をつけるという魂胆ですわね?

た、確かに、ラジィちゃんのググっと小さな壷とではクリュウさまに使い込まれた私にはない絞まりがあるでしょう。

むむ・・・・・・いけませんっ!! シュガレット、ピンチですっ!!

でも、負けませんっ!! 私はクリュウさまのですっ!!

負けてなるものですか―――――――っ!!!!!!!!!!!!


「ね、ねぇ、アニキ・・・・・・シュガレット、どうかしたの?
 なんかヘンな目付きでブツブツ言ってるよ?」

「うん・・・ラジィが来たからね。ヤキモチを焼いてるんだよ」

「ヤ、ヤキモチ・・・・・・?! ボ、ボクとアニキの・・・・・・・・・?!」

「うん。そうだと思うけど・・・・・・?」

「そ、そっか・・・・・・・・・(ぽっ)


ああっ、やっぱりあの態度!! コ、コレは今晩ヤる気ですね?!

負けませんよ!!

私は黒鉄の鍛聖クリュウさまの、シュガレット!!

誰の挑戦でも受けますっ!!!


────────────────────────────────────────

──妖姫新妻(未定)奮戦記──
     SUMMON NIGHT−CRAFT SWORD STORY−
                    AFTER

                  IV(よっ♪)

─────────────────────────────────


「へぇ・・・・・・」

「はぁ・・・・・・」

「えへへへ・・・・・・どぉ?」


得意そうな顔をして大好きなアニキに新作を見せる男の子のような少女。

いや、実際に嬉しくて仕方が無かった。


自分はこの目の前に居る少年が大好きだ。
それも過去形ではなく、現在進行形で。


自分がワイスタァンを花の溢れる町にしたいという夢を語ると、アニキは笑ったりせずに『じゃあ夢の為にもっとがんばんなきゃ』と励ましてくれた。

どんなピンチの時も諦めず、あの海底の洞窟内で巨大な魚の召喚獣と退治していた時もちゃんと助けに来てくれたし、尚且つ渦潮を作って島に誰も出入りできないようにしていた巨大な蟹の召喚獣も、護衛獣である少女と共に戦って倒してくれた。


ラジィには勇者になりたいというもう一つの夢があった。


だけど、勇者は・・・・・・街の人間が誰しも勇者だ英雄だと認めている『黒鉄のシンテツ』ではなく、自分の認めている真の勇者は『黒鉄の鍛聖クリュウ』は想像よりずっと側に居たのである。


“彼”は想像以上だった――


花を大切に想う自分の事を笑ったりせず、真面目に考えてくれていて、

どんなピンチになっても結局は諦めたりせずに突き進んで、

友達の危機には“鍛聖様”の命令にすら背き、

少しでも楽に戦える道より、大切なパートナーである護衛獣と苦労を分かち合う道を選んだ。


ラジィの格闘の師匠である<水晶の鍛聖>テュラムは前に、


『クリュウくんかい? 彼は未熟だよ何時までもね』


等と言った事がある。

当然ながら躍起になって反論したのであるが、そうすると細い眼を斜めにして困ったように頭をかきつつ付け足してくれた。


『ごめん。言い方が悪かったね。
 だけど本当なんだ。彼は未熟だよ。とてもね・・・・・・・・・
 でもね、それはとても素晴らしい事でもあるんだ。

 彼は“完成”しない。
 だから“完成”する為にがんばって努力を続ける。
 そしてまた足りない部分を自分の力で見つけ出し、そこを補う為に努力を続ける・・・・・・

 彼は“才能”に甘んじない“努力家”なんだ。
 全くもって頭が下がるよ。
 いや実際、ウレクサを救ってもらったし、ルマリの呪いも解いてくれた・・・・・・・・僕は彼の方に足を向けて眠れないしね』


――凪のテュラム――


風のない穏やかな海の事であるが、温厚で知られるテュラムは街の人間からこう言われて慕われていた。

だが、それは彼の性格に過ぎない。


彼はこの世界でも最強の部類に入る格闘家なのだ。

強大な気攻(ストラ)を練り上げ、相手に叩き込む事により対象を破壊する格闘術・・・・・・その頂点位置に彼は居るのだ。

彼の里であるヴァンスには道場を持っており、大勢の弟子を抱えている。

彼のナックルは直接“気”を相手に叩き込まないよう、手加減をする為に付けられているのは、彼を知るものであれば全員が知っている事だ。


その彼が誉めている。


サクロに並ぶ洞察力を持ち、
呪いが大分解けて完調ではないものの元気になって以前の性格・・・・・・目立ちたがり屋で甘えん坊ですぐに無茶を言う女性へと復活した恋人であり<翡翠の鍛聖>ルマリと対等に渡り合える男・・・・・・


その彼が殆ど手放しで“アニキ”を誉めているのだ。


ラジィは自分が誉められた事より嬉しかった。

大好きな男の人の事を本当の眼で見て誉めてくれる・・・・・・
その事がこんなにも嬉しいものとは想いもよらなかった。


母親に、

『それが女の子の成長って事よ』

と教えられた時、

『ああ、やっぱりボクは女の子なんだなぁ・・・・・・』

と自覚したものである。


でも、だからこそ、このままでは横に立てない。

アニキの横に立って、まっすぐ自分を見てもらう為には―――

大好きなアニキの努力に見合う女の子になる為には―――


『自分をもっと磨き上げなきゃ・・・・・・・・・』


そう改めて感じていた。

だから師匠であるテュラムに格闘術をもっと教えてもらい、鍛冶の腕もこの一年でドンドン上げていったのだ。


そして今日、ラジィは大好きな“アニキ”―――クリュウにその成果を見せに来たのである。


最初に作ったラジィナックルを改造し、アニキより学んだ必殺ニャックルの特性を織り込んだ自信作、

名付けて<ラジィガード>

がそこに出されていた。


暫く眺めた後、クリュウは手にとって右手に装着してみる。

カチリと綺麗にはまったそのナックルは、今まで見たどんなナックルより形と機能に優れていた。


まず、グリップがある事――

これを握り締める事により、強く握りこむ事が出来、尚且つナックルガードで殴りこむ為に拳も傷めない。


そしてアームガードが付いている事――

手首を守るだけでなく、ちゃんと腕の外側の“筋”の部分もカバーしているのが大きい。


そして・・・・・・このナックルは左右一対のナックルで、なんと肩当兼マント止めになるのだ。


「ねぇ、ねぇアニキ・・・・・・肩につけてみてくれないかな?」

「え? いいの?」

「うん・・・・・・それ、アニキの為に作ったんだ・・・・・・」


真っ赤になってうつむくラジィを見、シュガレットが何やら気炎を上げていたのであるが、クリュウは苦笑しつつも肩に装着してみる。


カチリ・・・


案外・・・というか、思っていた以上に肩にフィットし、洋服にボタン等をつけていれば簡単に装着でき、且つすぐに肩から外してナックルに出来そうだった。
ナックルガードの部分が肩当の状態だと肩上腕部を覆っているのが心憎い。

確かにラジィの自信作だと言えよう。


「凄いよラジィ・・・・・・ホントに凄いよ」


そう言って笑顔を向けてくれるクリュウ・・・・・・・・・

その事が―――何よりの賛辞だと思うラジィだった。


むむむ・・・・・・やりますわねラジィちゃん・・・・・・

確かに、私にブローチを作ってくださったクリュウさまに天井知らずの感動をしてしまった私ですから、今のクリュウさまの気持ちも理解できます。

尤も、私にブローチをくださってプロポーズしてくださったクリュウさまのお気持ちに比べると、まだまだラジィちゃんのお気持ちはおこちゃまです。

何せ、が受け取るか受け取らないかでドッキドキだったでしょうクリュウさまの私用に作ってくださったブローチ・・・・・・
それを私が受け取った時の喜びと言ったら・・・・・・・・・・・・・(思考、外宇宙に遊泳中)


おっとと・・・
ま、まぁ、兎も角、大切で大事で宝物であると思ってくださっている私が受け取ったのです。
何兆年も私を思い続けてくださった(注:シュガレットの主観)クリュウさまの歓喜の想いは大いなるエルゴが煮立ってシチューになってしまう程だと確信しております。

パリスタパリスのマグマの熱なんて何のその♪
私達のラヴラヴヒートの前にはパリスタパリスの熱なんて冬の陽だまりの水溜りの温度すら下回ります♪


「あ、あのね・・・アニキ・・・・・・今日、泊めてもらうんだからさ・・・・・・ボクがゴハン作るよ・・・」

「え? ホント?」

「う、うん・・・・・・ボク、一生懸命覚えたんだよ・・・・・・だから材料も持ってきたんだ・・・・・・ホラ」

「そっかぁ・・・・・・じゃあ楽しみにしてるよ」

「うん♪」


でも、油断は禁物ですっ!!

なんせ相手はあのラジィちゃん。
如何なる手を持ってくるかサッパリ解かりませんし、その行動力には何時も驚かされている私達です。下手をすると私は痺れ薬をかがされて亀甲縛りで逆合掌に手を固定されて、天井から吊るされた挙句、目の前でクリュウさまを犯されかねません。


「へぇ・・・・・・お魚をさばくの早いね」

「うん! ボク、がんばったんだよ」

「すごいなぁ・・・・・・ボクもカレー作るのにさばいたりするけど、こんなに早く出来ないよ」

「ホント? ボク、凄い?」

「うん。凄い凄い。流石はラジィだよ」

「えへへへ・・・・・・」


で、でも困った事に私もラジィちゃんは嫌いじゃないんです・・・・・・

なんと言いましょうか・・・・・・健気ですし、目立たない所で女の子女の子してますし、サナレさまとは別の所で女を磨いてますし・・・・・・

サナレさまは飽く迄も文武両道的に女を磨いてますから、実質面、女の子として一足飛びに近寄る事はできません。

が、ラジィちゃんはクリュウさまの為だけに女の子らしくしようとしてらっしゃいますから、底上げが大きいのです。


万人から見て良い女・・・・・・それより誰かの為だけに磨き上げた良い女の方が、早くて確実ですし・・・・・・


「・・・・・・あれ?」

「どうしたの?」

「うん・・・スパイス借りようとしたんだけど、コレってヘンな匂いがするの」

「ふうん・・・? この白い壷のヤツ?」

「うん・・・・・・あ、ヘンな味ぃ〜〜」

「何でも口に入れたらダメだよ。
 あ、でも・・・ホント変な匂いだよね・・・・・・
 何だろ? 昨日も見たような記憶があるんだけど・・・・・・思い出せないや・・・・・・」


そしてこのナックル・・・・・・手編みのセーターならぬ手作りナックルで勝負ですか?

やれやれですの。

この寒期にもクリュウさま当てに様々なセーターが街のスベタ共・・・・・・もとい、女性共から送られました。

ま、まぁ、流石にアマリエさまのやらサナレさま、コウレンさま、そしてハリオさまとヘリオさま・・・・・・これらの方々からの贈り物までは無下に扱えません。
仕方なくイヤイヤ渡しましたとも。

まぁ、クリュウさまの嬉しそうな笑顔を見られた事だけマシとします。


「ねぇ・・・・・・アニキ・・・・・・」

「ん・・・?」

「ボクって女の子らしくないのかなぁ? アニキのお嫁さんになれないのかなぁ・・・?」

「どうしたのさ?」

「だって・・・」


あの時は私が全身全霊をこめて編み上げた全長14mマフラーをお渡しし、それで私達を巻きつけてラヴラヴ度を街中に見せ付けてやりましたから左程のダメージもありません。

まぁ、熱くて死にそうだったとクリュウさまに言われた時には哀しくなりましたけど・・・・・・


「ボクね・・・アニキの事を思っていると時々胸が痛くなるんだ・・・・・・今は・・・・・・胸の奥が熱くて熱くて・・・・・・・・・
 これ、病気なのかなぁ・・・・・・」

「どれ・・・・・・この辺?」

「う、うん・・・・・・あぅっ アニキ・・・痛い」

「あ、ゴメンゴメン・・・・・・このくらいだったらいい?」

「うん・・・・・・く・・あふ・・・」

「ホントだ・・・・・・ちょっと変になった」

「うん・・・・・・
 アニキ・・・・・・もっと調べて・・・・・・
 直接触って調べて・・・・・・・・・」


ああ、クリュウさまの事をコレだけ想っていますのに、あの時のクリュウさまったら恥ずかしがってて甘えさせてくださらなかったんです。

うふふ・・・・・・でも、今はクリュウさまに甘え放題♪

お昼に裸で迫っても、エプロンだけつけた姿で迫ってみても、あまり照れてくれなくて哀しかったのですが・・・・・・
それだけスキンシップのレベルが上がったって事ですよね? うんうん。

シュガレットもがんばって、もっともっとクリュウさまと睦みあいます!!

がんばって幸せな家庭を築き上げましょうね。クリュウさま♪


と、私はクルリと振り返りました。


「ンンン・・・・・・ぷはぁ・・・・・・アニキ・・・・・・」

「ほら、ラジィは女の子だよ。こんなに可愛いもん」

「や、やだよぉ・・・・・・そんなトコばっか見ないで」

「ダメ。見ちゃう」

「う〜〜・・・・・・」


な・・・・・・


ななななな・・・・・・


「ナニやってるんですか――――っ!!!!!」


キョトンとしてシュガレットの怒声を受け止めているクリュウ。
それでも手は止まらず、まだまだ子供っぽく男女差がハッキリしていないラジィの身体を撫でている。

彼女のシャツは台所の椅子に掛かっており、ショートパンツは床に落ちいてる。

ラジィが身に着けているものは何時も髪を纏めいてる黄色いバンダナだけとなっていた。

その元気印の少女ラジィは、クリュウに抱きとめられて息も絶え絶えとなっていた。


「私が考えゴトしてる間に・・・・・・何やってるんですか!!


嫉妬の塊となったシュガレットはそう叫ぶがクリュウの手は止まらない。

シュガレットに睨まれているのにテンションが上がり続けているラジィはラジィで、自分の裸を家族以外に見られているというのに隠そうという気も起こらず、大好きなアニキに全身を晒している快感と、三角関係の一辺であるシュガレットに睨まれる事によって生まれた快感に酔っていた。


「だって、シュガレットはボクらを置いて別の世界にイっちゃってたじゃないか。
 ボクだってお腹すいてるんだよ? ラジィが作ってくれるって言ってくれたから二人で一緒に作ってたんだ」


説明になっていない。

なのにその矛盾に気付けないシュガレット。

それならば仕方が無いと何故か思ってしまう。


クリュウは二人きりになると何をやっても良い―――


何故かそんな気がするのだ。


「ところでさシュガレット・・・・・・」

「・・・・・・はい? 何ですか? クリュウさま」


それでも割り切れる訳も無いシュガレットの歯切れは悪い。

まぁ、自分の大好きな男が他の女・・・・・・それも彼の妹分と言っても良い少女を裸にして愛撫しているのだ。
平気でいられるはずが無い。


「ラジィが辛そうなんだ・・・・・・あのさ、次の段階に進んでいい?」

「・・・・・・・・・は?」


いきなり言われてシュガレットも困った。

ふと見ると、確かにラジィは息を乱してへたり込んでいる。


『ああ・・・・・・絶頂に導かれてしまったのですね・・・・・・』


とシュガレットは納得した。


それでもクリュウは今度は床に座り込んでラジィへの攻撃を続ける。


「ホラ・・・・・・ラジィも辛そうなんだ。
 だから、シュガレットが許可してくれないと・・・・・・」


そう言われてやっとシュガレットも思い出した。

確か、シュガレットが許可しなければクリュウは他の女の子を抱けないのである。


なんでそんな事になっているかは知らないが、確かにそういう取り決めがあった筈だ。

それでさっきからクリュウはラジィを指と舌で嬲り続けているのか・・・・・・・・・


シュガレット、納得仕切りである。


「それは・・・・・・・・・」


言い澱むシュガレット。

別にラジィちゃんならいいか・・・・・・という気持ちもある。

彼女は自分がクリュウを想っている日数に匹敵するほど彼の事を想っている。

だったらラジィにも犯してもらえる権利があるんじゃないのか?
そんな気もするのだ。

確かにラジィの年齢は若い・・・・・・というか幼い。

とは言うものの、そのくらいの年齢で嫁ぐ娘がいないという訳でもないのだ。


「ね、ねぇシュガレットぉ・・・・・・・・・ボク、切ないよぉ・・・・・・
 アニキに・・・・・・ううんアニキのものになりたいよぉ・・・・・・・・・」


潤みきって涙を零すラジィ。

ラジィの口元を塗らすものはラジィのものかクリュウのものか・・・・・・

どちらにしても彼女の欲情は本物のようだ。


一瞬、激怒しまくり怒り狂ったブロンの顔がシュガレットの脳裏をかすめる。

が、


『ま、バレなきゃいいか♪』


という結論に至った。


「ラジィちゃんとやってもいいですけど・・・・・・条件があります」

「ん? 何?」

「それは・・・・・・」


しゅるりと着ている物を脱いでゆくシュガレット。
実際、彼女とてクリュウらの淫気に中てられていたのである。


「私も・・・・・・雑ぜてください・・・・・・」


その言葉にニッコリと微笑むクリュウ。

そのクリュウの巧みな手指によって全身を汗で濡らして身を反らせているラジィも、


「う、うん・・・・・・シュガレットも来て・・・・・・
 あの・・・ボ、ボク・・・・・・一人じゃ怖いの・・・・・・・・・」


そんな可愛い言葉を漏らした唇はシュガレットによって塞がれた。

シュガレットの舌がラジィの小さい舌の裏側を潜り、巻きつくように撫で、歯茎の裏さえ這い回る。

クリュウはクリュウで、美味しそうな唇を友軍に奪われてしまったが為に侵略場所を上から下に変更し、全くもって前人未到の開拓地に舌を侵攻させて行った。

眼を見開いてビクビクと痙攣をするラジィ。

だが、二人の舌は止められない。

既に心を侵略されつくしている為、哀れな被害者は蹂躙されるがままに任せる他無かったのである。


ぴちゃりと銀の橋を伸ばしつつ、普段は誰にも見せない淫蕩な笑みを浮かべてシュガレットは唇を離した。

彼女の眼前には、はぁはぁと息が整わず、そして眼の焦点もずれている少女がいた。


「クリュウさま・・・・・・」

「何・・・?」


シュガレットもラジィの淫気を受けたのか、眼がトロンと蕩けていた。


許可します
 私と共に末永く可愛がってください」


ぴき――んっ!!


「ハッ?! なんだぁ?! この感覚は??!!」

ワイスタァン第一階層の酒場にて、そのゴリラも斯くやといった筋骨隆々たる男は危うくジョッキを落としてしまうところだった。

顔を一周する髭と逞しい身体がトレードマークといっていい男・・・・・・彼こそが銀の匠合の親方、ブロンである。

一仕事終えた後、この酒場で一杯引っ掛けていたと言う訳だ。

今日は可愛くて仕方が無い姪が、自分の親友の息子にして愛弟子であるクリュウの元に泊まりに行っている為、一人で来ているのだ。
当然。その姪――ラジィは一緒に連れて来ても酒なんか飲まずに食べるだけであるが。


その彼の脳裏をある“予感”が貫いていた。

彼とて鍛聖になれる実力があった男。
ただ面倒くさいという理由だけでその権利を蹴ったのだ。

そのせいでルベーテが鍛聖になれたという訳であるが・・・・・・・・・

そんな見かけは兎も角、優秀たる男は虫の知らせを思いっきり感じ取っていた。


「これは・・・・・・・・・」


ブロンの額を汗が駆け抜けてゆく。


「これはまさか・・・・・・」


彼の頭の中で“今”起こりうるであろう事件がシュミレートされ、最も真実味のある答えをはじき出していた。


「間違いねぇ!!
 アマリエさんがオレっち事を考えてくれてんだな!!

 嗚呼・・・・・・アマリエさ〜〜〜〜ん♪」


些か・・・・・・つーか明らかに酔いつぶれたヨッパライの妄想は、酒場の男らの冷ややかな哀れみの眼差しで蹴られるだけに留まるのだった。


甚だ余談であるが、ラジィの全てがクリュウに捧げられたその夜。
酒場からの帰り道、桟橋から海に転落してそのまま朝まで寝ていて風邪を引いただけであるから・・・・・・やはり只者ではないのだろう。


 〜POSTSCRIPT〜

ど〜もw 途轍もなくお久しぶりです。

すっかり送るの忘れてたお馬鹿さんです。

いや、送ってるつもりで皆様の作品読んでるだけなんて笑い話ですなw

今回はラジィでしたが、ハッキリいってストレートに書くとエロリ話になってしまいますね。
書き終わってから気付きました(ヲイっ


前回教えていただいたIIIとかVIとかの表記の事ですが、何の事かサッパリ解からずに暫く悩んでいましたw

だって、我が家ではフツーに読めたんですもん。それが悩んでいた理由です。

Bパートの話・・・・・・ラショウの方ですけど、続けます

だってぇ・・・・・・理由あるんだもん・・・・・・・・・

ま、まぁ仕事とかやってますから中々進みませんが、両作品とも宜しくお願いいたします。

見捨てられるのを恐れつつ、それでも懲りずに・・・・・・し〜ゆ〜♪

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