インデックスに戻る(フレーム有り無し

▽レス始▼レス末

「鬼畜将ランス〜第二十二話 『家族』〜(鬼畜王ランス)」

B-クレス (2005-05-07 20:58)
BACK<


 ジーク討伐の翌日、ランス達はレリューコフに呼び出されていた

 呼び出しの理由は『魔軍迎撃の功績についての恩賞について』だったが

 ランス達は、別の理由が何かあることを敏感に感じ取っていた

 かといって断るわけにも行かず、ランス達は戦闘に入れる体制をとって、呼び出しに応じた


 ランス達が呼び出されたのはログBにあるレリューコフの別荘だった

 別荘といっても大きい物ではなく、軍が駐在している間の住まいといった感じだった

 ランス達はその家の客間に通され、それから間もなく、老齢の男性と若い女性が部屋にやってきた


 「またせてしまったようだな、私がレリューコフだ、この度の呼び出しに応じてくれた事、感謝いたす」

 「私はアミランといいます、以後お見知りおきを」

 レリューコフとアミランは、そう挨拶するとランスが座っている場所のちょうど反対側に座った


 「今回の魔軍迎撃の際の恩賞に関してだが・・・何か希望はあるかね?」

 レリューコフの言葉に、ランスは即座に頷き、口を開いた

 「傭兵を集めている理由を・・・包み隠さず教えてもらいたいですね

  噂では宰相であるステッセルからの命令を握りつぶしながら集めているそうですし・・・

  リーザスが国境付近で軍事行動をとっているという噂も聞いていますが

  それ以上に、何かあるのではないですか?」

 ランスは、あくまで冒険者の一人としての形をとってレリューコフに訊ねた

 レリューコフは、アミランの方を向いた後、アミランが頷くを確認し、口を開いた

 「身内の恥を晒すことになるのだがな・・・・

  仕方あるまい、できればリーザスの協力も欲しいところだったしな

  お教えしよう、リーザス緑の軍将軍、ランス・プロヴァンス殿」

 レリューコフがそう言うとランスは即座に立ち上がったが、レリューコフが手で諌めたため

 警戒態勢を保ったまま、再び席に着いた


 「実は・・・我が軍では秘密裏にある御方を保護しておるのだ

  その御方、正確にはその御方の父君と儂は古い友人であってな

  その縁から、今は行方不明である息子も、アミランも、その御方と親しい仲だったのだ」


 「ちょっと待ってください、その御方と言うのが誰か教えられないのですか?

  名前が無理でもどのような人物か教えてくれなければ、理由にたどり着かないのですが・・・」

 「ふむ・・・確かにそうだな、君達を信頼して教えよう

  その御方と言うのは・・・シーラ様だ」

 「なっ!!シーラ・ヘルマンを保護しているというのか!!」

 レリューコフの言葉に、ランスは即座にレリューコフに訊ねる

 レリューコフは、深く頷いた後、再び口を開いた

 「その通りだ、シーラ様は宰相ステッセルに麻薬を使われたらしくてな

  パメラ様がそのことに気付き、儂がラング・バウに向かった時に頼まれたのだ

  シーラ様を保護し、麻薬の影響を完全に抜くようにな・・・・・」

 「なっ!?ステッセル・・・噂には聞いていたがそこまで外道だったのか・・・

  だが、一つだけ気になる、パメラ・ヘルマンは何故あなたに依頼したのだ?

  彼女の立場から考えればステッセルを処罰する事など容易いはずだが・・・」

 「処罰できなかったのだ、パメラ様自身、麻薬に犯されておったからな・・・

  先王が死してしばらくの間、パメラ様は深く悲しみ、部屋から出ることもほとんど無かった

  そのパメラ様を外に出したのが、ステッセルだ、その功を認められて宰相になったのじゃが・・・

  その手段というのが、麻薬だったらしいのだ

  パメラ様が気付いた時にはすでに遅く、ステッセルに完全に弱みを握られてしまったらしく

  シーラ様に手を出さない事を条件にステッセルの傀儡になっておったらしいのだ

  さらに、ステッセルは既にパメラ様が動いたとしても、その行動を防ぐだけの派閥を作ってしまっている

  そんな状況で動けば、麻薬に溺れた者に政権を委ねる事などできないと理由付けられ

  自身は愚か、愛娘であるシーラ様に影響がでるのを恐れ、パメラ様は動けなかったのだ」

 ランスはその言葉を聞き、激しく歯軋りしていた

 ガンジーも同様に激しく歯軋りをしており、カオル、ウィチタは殺気を必死に堪えているようであり

 ジルも、なんら変化が無いように見えるが、ほんの少しだけ、眉が額に寄っていた

 カオスは魔剣の形態をとっている為に解りづらいが、その刀身から、殺気を時折噴出していた

 「無論、第一軍だけで保護しきれるとは思っておらん

  それに、パメラ様が依頼したのは何も儂だけではなかったのだ

  第二軍のアリストレス将軍と、パットン王子も、依頼を受けているらしい

  しかしそれでも、残る三軍を相手に戦うには厳しい事には変わりない」

 「そこでできればリーザスの力を借りたい・・・という所か?」

 「いや、リーザスとは不可侵さえ結べればそれで上等だと思っておる

  もっとも、リーザスにも損をさせる気は無いぞ

  もしその条約を結んでくれれば、リーザス軍が魔人領の戦に介入する際に
  ヘルマン領土の通行の認可、ならびにヘルマン軍からも援軍を出す事を約束しよう

  この事は既にシーラ様にも確認をとっていただいている上に、他の将軍たちとも話し合った結果だ

  魔人との戦闘を控えておるリーザスに戦力を迂闊に消耗する余裕などないだろう

  そのことから考えても、充分いい条件だと思わんかな?」

 ランスはレリューコフの話を聞いて、条件を吟味し始めた

 リーザスが魔人との戦闘に入っていることを知っている事事態はおかしくは無い

 不干渉のゼスとは違い、ヘルマンとリーザスは常に交戦状態であるのだ

 間者の一人や二人、リーザス国内に入っていてもなんらおかしくはないし

 魔人達との戦闘に関してその者達が調べる事もなんらおかしくは無い

 情報が大きく漏洩していることは気になるが、ここ最近戦でかなみ率いる忍者隊は城からよく離れていたため

 相手に凄腕の忍者がいればその程度の情報を集める事は可能だろう

 そして、リーザスが今迂闊に戦力を消耗するわけには行かないのも事実だ

 ヘルマンへの侵攻も、雪辱以上に魔人領への道を開くという意味合いが大きいのも事実であり

 まして、できれば参入させたいが、不可能だろうと考えていたレリューコフの力を使えるかもしれないのだ

 雪辱を晴らせないのは心残りではあるが、ここは条約を締結した方が得になるだろう

 「・・・・わかった、だが、俺に外交決定権は一切無いし、今は軍から離れている

  とりあえず話し合いの場を設けるように依頼する手紙をリア様に書こう

  条約に関する書状を贈る際に俺の名を使ってもらっても構わない

  だが、最終決定権はリア様にある、リア様が拒否すれば、俺は軍に戻って貴方を討たせて貰うが・・・」

 「それでも構わん、虫がいい話ではあるからな

  後・・・実はもう一つ用件があってな、これに見覚えはないかね?」

 レリューコフは、ランスの返答に頷いた後、胸元から御守を取り出した

 それは、色といい形といい、ランスが持っていたお守りとまったく同じ物であった

 「なっ!!」

 ランスはそれに驚き、同じく胸元から御守を取り出した、その瞬間


 リィィィィンン……………

 急に二つの御守と、アミランがいつの間にか出していた赤い御守がほのかに光り

 どこからとも無く、鈴が鳴り響くような音がし始めた・・・・

 「こ・・これは・・・!?そもそも何故その御守を・・!!」

 ランスが、その変化についてこれていない様子で、レリューコフに訊ねる

 「少し長い話になるが・・・・・・いいかね?」

 レリューコフの言葉に、ランスは深く頷き、深く座りなおした

 「うむ、少々離れた話から始まるが・・・・

  今から24、5年昔になるが・・・・

  その当事、儂が指揮していた部隊は遺跡探索を主任務としておった

  その遺跡は・・・恐らく知っているであろう、あの古代遺跡だ

  今でこそ比較的安全にはなっているが、当初は多くの罠があってな

  軍隊規模での進軍をしなければ探索がままならない所も少なくは無かったのだ

  そして、ある日・・・儂は不覚にも罠にかかってしまってな

  その罠は強制転移魔法で、儂は部隊から引き離されてしまったのだ

  その後、儂は地上へと単身で戻らざるを得なかった

  帰り木も用意はさせていたが、不覚にも一箇所に集めておった為に儂は持っていなかった

  幸いにも食料だけは個人で持たせておった為に食にだけは困る事は無かったがな

  しかし、そこはまだ見探索階層だったらしく、次から次へと魔物が襲ってきた

  幸運な事に強力な魔物はいなかったが、それでも数はかなりの物だった

  どれほど切り捨てたか解らぬほどに戦い続け・・・ついに儂は疲労の余り動けなくなり始めた

  それでも魔物の勢いは一切とまらなかった、あの時、儂は死を覚悟したのだが・・・

  その時に、一人の女性冒険者が儂を救ってくれたのだ

  彼女の名は『リリィ・グランディス』、Lv2の剣士で、その時は洞窟に篭って修行しておったらしい

  彼女も儂と同じくトラップにかかって飛ばされたらしく、偶々魔物が集結しているのに気付き、儂を助けてくれたそうだ

  彼女の必殺技は凄まじい物でな、対集団用の斬撃技だった

  その技を見せてもらった時に、彼女が何故洞窟で無事だったのか理解できるほどの火力だった

  それから、儂と彼女は共に地上へと向かっていった

  一ヶ月ほどたった後、儂と彼女は無事に地上へと戻ることができた

  地上に戻ったその日、目の前にトーマが儂を助ける為だけに第三軍全軍を率いてきていた事は今でも良く覚えておる・・・

  その後、彼女は儂の家に住むことになった・・・・

  ・・・恥ずかしい話だが・・・共に冒険している時に儂は彼女に惚れてしまってな

  彼女は家を捨てて冒険者になったらしく、今までその日暮らしだったと聞いて

  思わず儂の家を仮の住居にするように進めてしまったのだ」

 そう言うとレリューコフは恥ずかしげに鼻の頭をかいた

 ランスは、その話の中の、女性の名前に反応を示していた・・・・

 そう、自分が見た夢で、『アミラン』という少女とある少年の母親だった女性、『リリィ』と同じ名前に・・・

 「彼女が儂の家に住みはじめて約半年後・・・儂は彼女にプロポーズしてな・・・

  彼女は、戸惑ってはいたが、それを受け入れてくれた・・・・・

  プロポーズをして三ヵ月後、儂と彼女は小さな教会でだが、式を挙げた

  それから・・・今から20年程前に、彼女は儂の初の子供を産んだ

  その後、アミランも生まれて、儂は忙しくはあったが充実した人生を歩んでいたのだ

  仕事の関係上、どうしても家を留守がちにしていたが・・・妻は笑って許してくれていたよ

  だが、あの日・・・15年前のあの日に・・・全てが変わってしまった

  儂がラング・バウでの軍事演習に参加していた日に・・・アークグラードが魔物の大群に襲われた

  幸いな事に・・・死者と行方不明者が一人ずつだけだったが・・・

  その死者は・・・妻のリリィであり・・行方不明者が・・・儂の息子、『ランスロット』だった

  それから、儂は必死にランスロットを、『ランス』を探した・・・妻が残してくれた、あるアイテムの力を使ってな

  そのアイテムは・・・そこにある、『聖魔の御守』だ

  妻は、魔法・・・とりわけ錬金術にも通じておったのだ

  その『聖魔の御守』も妻が作ったアイテムの一つでな

  効力は・・・主に魔法抵抗の上昇だが・・・・

  同じアイテムを持っている人物が近づくと、共鳴するように作られており

  そして・・・それは、儂と、アミラン、リリィとランスロットしかもっていない

  さらに言おう・・・・『聖魔の御守』は、持ち主が死ねば自動で崩壊する仕組みにもなっているのだ」

 「・・・つまり、俺があんたの息子の『ランスロット』とでもいいたいのか?

  冗談はよしてくれ、俺はランス・プロヴァンス以外の何者でもない」

 ランスは、レリューコフから目をそらしながらそう答えた

 普段のランスなら、目をそらすこともせずに言い返しただろうが・・・・

 今のランスの頭の中は、御守に関する話と『リリィ』に関する話で頭が一杯になっていたのだ

 「ふむ・・・・アミラン」

 レリューコフがそう言うと、アミランはゆっくりと立ち上がり、腰に持っていた剣を前に出した

 「・・・・この剣にも、見覚えがありませんか?」

 アミランは、自分の剣をランスに見せるように、両手で持って話しかける

 ランスは、何気なくその剣を見た瞬間・・・その動きを止めた

 「・・・・・!?・・・ガッ・・!!」

 しばらく、驚愕の表情で固まっていたかと思うと、急に頭を抱え始めた

 それに反応し、ジルがレリューコフに攻撃しようとするが、それをガンジーが止める

 「・・・何故邪魔をする!!」

 ジルは凄まじい殺気を放ちつつガンジーを睨みつける

 「落ち着きなされ、ランス殿は何かを取り戻そうとしておられるのだ

  もしも・・・レリューコフ殿の言葉が正しかったとすれば

  貴殿はランス殿の父上を殺すことになるのだぞ?」

 ガンジーの言葉に、ジルは渋々ながらも攻撃をやめ、ランスに駆け寄った

 「ふぅ・・・・・」

 しばらく頭を抱えていたランスだったが、ジルが駆け寄って間もなく、落ち着きを取り戻し、ゆっくりと立ち上がった

 「・・・言いたい事は分かった

  だけど、俺は『ランス・プロヴァンス』だ・・・・・

  リリィ母さんや父さん、アミランには悪いけど・・・俺はバレス・プロヴァンスの息子なんだ」

 「・・・そうか、だが、それはあくまで『リーザス』のランスはだろう?

  『ヘルマン』にいる限りは、お前は儂の息子の『ランスロット・バーコフ』だ

  お前がどちらに永住するかは・・・また後で決めればいい

  だから・・・今はこう言わせて貰うぞ・・・・・

  随分と遅くなったが・・・『お帰り、ランス』」

 「・・・そうです、随分と待たせてくれましたけど・・・『お帰りなさい、兄様』」

 ランスはその二人の言葉を聞き、恥ずかしそうに頭をかいたあと・・・

 「それじゃあ、ランスロット・バーコフとして答えさせてもらうか・・・

  『遅くなって御免なさい、そして、ただいま、父さん、アミラン』」

 ランスがそう言った瞬間、アミランとレリューコフは感極まったのか、ランスへと抱きつき、泣き始めた

 ランスも、そんな二人をゆっくりと抱き返すと、声を殺して、泣き始めた・・・


 ジルはそんな様子を見て感涙しているガンジーを引っ張りながら、部屋から出て行った

 もっとも、万が一の事態に備えて簡易使い魔を部屋に隠した上で・・・だが


 長い、本当に長い年月を経て再び合わさった『家族』の『絆』

 だが、その絆が再び元に戻るわけは無く、形は次々と変化しつつあった

 その変化が、この大陸を舞台とした劇にどのような変化をもたらすかを知るものはいない・・・

 ただ、唯一の観客が望むような形になる事だけは・・・変えようの無い事実だった・・・・


  あとがき

再び随分と遅れて申し訳ないです・・・
最近、どうにも気力が沸ききらない日が続いてしまいました・・・
私は基本的に一気に書いて投稿するタイプなので、そうなると書けないことが多いのです
これからはバイトが休みの日は書くように頑張りますが・・・
どこまで頑張れるかは本人にもわかりません・・・ orz

今回は特例、というか絶対でないだろう人物の設定をおきます(ぇ


リリィ・バーコフ:旧姓『グランディス』、本当の姿はエンジェルナイト

元は天使軍の第二部隊隊長だったが、悪魔軍との戦闘の際に失策を重ねてしまい降格される
その潜在能力は凄まじいほど高いが、本人はそれを開花しきる事はできなかった
その主な理由は、プランナーの策であった事には当時の本人は気付いてはいなかった
降格され、失意の底に沈む中、プランナーにある計画を持ち出される
その計画は、人間界から『魔王』を生み出し、大陸を混乱に導くというものだった
その計画での役割に成功すれば降格が許されると聞き、リリィは即座にその計画に参加
その役割とは、魔王となる子供を人間界で産み、ある程度育てた後に、神界につれて来るというものだった
レリューコフに近づいたのは偶々近くにいた人間だったからであったが
レリューコフの屋敷での生活の中で、少しずつ価値観が変わり始める
そして、ランスロット(ランスは当時の愛称だった)を産んだ時に、価値観は決定的に変わった
その後、ランスに自分の持つ愛を注ぎ、アミランが生まれた時には完全に神への反逆の意志を固めた
プランナーの計画に逆らう形で、もう一人の魔王となりうる存在を作り出し
そのイレギュラーにプランナー達が集中するように仕向けようとしたが・・・
焦れたプランナーが計画を前倒しにしたために、その計画は失敗した
だが、ランスに愛情を注いでいたのが功を制し、プランナーの計画は瓦解する
(当初の計画ではランスは孤児を守らずに自分の欲のためだけに殺戮を起こす予定だった)
だが、彼女の計画が成功していたとしても、愛息子が戦乱の火種から離れる事はなかっただろう・・・・


まぁこんな感じですかね、彼女の計画を端的に言えば・・・・・
皆さんがよく知る『鬼畜王』ランスを生み出し、
『鬼畜将』のランスを『ランスロット・バーコフ』として生かすというものでした
一応この場合の物語も出来ては居ますが・・・・・
希望者がいるようでしたらあらすじだけでも流しましょうかね(ぇ
では、次回、戦況が静かに動き始める予定です
次の話で、お会いしましょう

BACK<

△記事頭

▲記事頭


名 前
メール
レ ス
※3KBまで
感想を記入される際には、この注意事項をよく読んでから記入して下さい
疑似タグが使えます、詳しくはこちらの一覧へ
画像投稿する(チェックを入れて送信を押すと画像投稿用のフォーム付きで記事が呼び出されます、投稿にはなりませんので注意)
文字色が選べます   パスワード必須!
     
  cookieを許可(名前、メール、パスワード:30日有効)

記事機能メニュー

記事の修正・削除および続編の投稿ができます
対象記事番号(記事番号0で親記事対象になります、続編投稿の場合不要)
 パスワード
    

Gポイントポイ活 Amazon Yahoo 楽天

無料ホームページ 楽天モバイル[UNLIMITが今なら1円] 海外格安航空券 海外旅行保険が無料!