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「Revenge For The Destiny〜序章〜第4話(ナデシコ+オリジナル)」

アンスリウム (2005-03-09 18:59)
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   Revenge For The Destiny


               〜序章〜


            第4話「I’m Guilty?」


 「クッ……終わった…のか…?」

アキトが脳細胞への電気信号による麻酔から目を覚ますと…そこには……。

 「おやぁ、目が覚めたみたいだねぇ、テンカワ君♪」

 「っ!!!!ヤマサキ!!!!何故だ、何故貴様がここに居る!!貴様は確かにこの手で殺したはずなのに…!!!」

スーツの上に白衣を着たたれ目のにやけ顔の男……元木連技術部の『ヤマサキ=ヨシオ』が立っていた。とっさに体を起こそうとするアキト。しかし…。

ガシャガシャッ!!!

 「なっ!!何時の間に…!!」

手足につけられた鎖にそれを阻まれる。

シャリーン…シャリーン…シャリーン…

そして聞こえてきたのは、忘れられるはずも無い忌まわしき音……。

 「こ、この音は……馬鹿な……そんな馬鹿な!!!」

 「クックックッ……久しいのう…復讐人よ……」

周りを覆う闇から出てきたのは……錫杖を持ち、編み笠を被った男……木連暗部首領『北辰』だった……唖然とするアキトを尻目に、北辰は喋りだした。

 「しかし…しばらく見ぬうちに随分と甘くなったものよ……貴様は己が再び光の中に戻れると思うておるのか?我らと同じ闇に生きし者が……」

そしてヤマサキもそれに追従するように話し出す。

 「そうそう……いまさら幸せになれるなんて…思っているのかい…?僕は別に気にしないけど……彼らはどうも許せないようだねぇ……ほら、足元を見てごらん」

そう言われて足の先に目を向けるアキト。するとそこには……

オオオオオオオォォォォォォォォ……

 「う……うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

まるで黒い霧で出来た頭蓋骨のような物が大量にまとわりついていた。そのあまりの不気味さに、思わず悲鳴をあげるアキト。その様子を嘲笑の笑みで見ながら交互に話すヤマサキと北辰。

 「彼らが何だかわかるかい?」

 「貴様が落としたコロニーにおった者どもの成れの果てよ」

 「そう、君が殺した人達さ。」

 「そんな貴様が幸せに生きようなど……」

 「所詮無理な話なんだよ」

 「しかり。それに加え、闇に光があたればどうなると思うておる」

 「消えちゃうって事くらいわかるよね?」

 「もはや貴様は我らと同じよ…たとえどのような高尚な建前を掲げようと……貴様のやりし事は外道の所業……闇に堕ちし者は闇に生きるより他はない……」

オオオオオォォォォォォォ!!!!

 「ガッ…グアァァァァァァァァァァァァァ!!!!」

北辰がそういい終わると同時にアキトを覆い尽くそうとする怨霊達。それから流れ込んでくる思念がアキトの精神を蝕んでいく。

「何故あんな事をした…」「私が何をしたって言うの…」「何故俺が死ななければならない…」「何故あなたは生きているの…」etc.etc……

サァァァァァァァァァァ……

ギャァァァァァァァァァ……

その黒い思念がアキトを完全に覆い尽くそうとした刹那、強烈な光がそれを全て吹き飛ばした。怨霊達が北辰、ヤマサキもろとも全て消え、その光が収まった時、その源に立っていたのは……。

 「ルリ…ちゃん……」

そう、ルリだった。気が付くと、自分の体を拘束していた鎖も消え、何時の間にか立っている。そして、ルリが秋との顔を抱きしめると同時に、アキトの意識はブラックアウトしていった………。


 「アキトさん…アキトさん…アキトさん!!!」

 「……っ…う…ん…」

次に目を覚ますと、目の前には半泣き顔のルリが居た。

 「どうしたんですか?思いっきり魘されたんですよ……」

 「いや…ちょっとな……ん?バイザーは…無い……成功か…」

ルリの問いを無理矢理はぐらかして手術が成功した事に安堵するアキト。するとそこにガルムがコーヒーを持って入ってきた。

 「おはようございます、テンカワさん。手術が終わってもなかなかおきなかったのでちょっと心配しましたよ(何せ終わった後さらに一晩寝てらっしゃいましたからねぇ)……さて、コーヒーでもいかがですか?」

そう言って湯気の立つコーヒーの入ったカップを差し出すガルム。何気なくそれを受け取り、口に含むアキト。すると……。

 「ん?ほんの少し塩が入って……どういう事だ?何故ここまで味覚が鋭敏になっている?」

 「ああ、実は(ドンッ)「説明しましょう!!!」どわったった!!」

以前なら気づくはずも無い事に気が付き、困惑するアキト。ガルムがそれを説明しようとするが、事前に聞いていたイネスに弾き飛ばされ、強制交代させられる。

 「聞いた事でなんだけど………(中略)………そこで、適正量なら役に立つ物はその分だけ残して………(中略)………というわけで、今のアキト君の五感は通常の数倍にまでなってるの。わかったかしら…って何で皆寝ちゃってるのよ!!!」

 「……イネスさん……普通5時間ぶっ通しで説明したらそうなりますよ…(ガクッ)」

どうやら久しぶりの説明でリミッターが緩んでいたらしい。最後まで残っていたルリもそれだけ言って力尽きた(死んだ訳じゃないですよ?)気絶した3人(アキト・ルリ・ガルム)が復活したのは、それから2時間が過ぎた後だった……。


To Be Continued……


後書き
次回『新たなる力(仮)』お楽しみに!!

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