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!警告!壊れキャラ有り

「扉の向こう 幕間 弐(幽白inGS+月姫)」

桜始開 (2005-02-12 02:03)
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 横島忠夫は後悔していた。
 何故、あの時にしなかったのか。
 自分の感情に任せてすべき事をしなかった。
 なんという愚か。
 事務所の仲間、友人、家族、そして、ルシオラ…………
 俺は皆を裏切ってしまった。

 俺ってヤツは……なんて馬鹿野郎だ…………


 横島忠夫は後悔していた。
 何故、あの時、ぼたんに、セクハラをしなかったのかと。


 扉の向こう

  幕間  弐   作:桜始開


 なんとか合流を果たした幽助達。
 いつの間にか合流していた美神、おキヌ、横島達も何でここにいるのかとちょっとした騒ぎにもなった。
 まぁ、特に気にせず、皆で自己紹介。
 そして、最後にシエルの紹介の時間となったのだが、

「なにやってんの、シエル?」

 突然、ビルの上から飛び降りてきたお姫様参上。
 シエルとしては軽いシリアスな雰囲気での自己紹介タイムを破壊されてちょっといらってる。
 もし、今この場に第七聖典………いや、あんなモン持ってたら捕まるので、バールのようなもので一撃だ。
 そもそも、あれはとある赤髪のところににんじん五本と一緒に放り込んでおいた。

 他のメンバーにしてもびっくりである。
 突如、ビルの上から降ってきた美女。普通なら、モザイク物の映像が広がる。
 しかし、普通に立って、普通に喋って、普通に歩いている。
 そして、なぜか分からないが頭から蜘蛛の巣をかぶっている。
 なぜだ!? 屋根裏にでも潜っていたのか?

 しかし、皆が驚いている最中、ある人物だけは冷静に場を見極めていた。

「(美人のねーちゃん!!美人のねーちゃん!!美人のねーちゃん!!美人のねーちゃん!!美人のねーちゃん!!美人のねーちゃん!!美人のねーちゃん!!美人のねーちゃん!!美人のねーちゃん!!美人のねーちゃん!!美人のねーちゃん!!美人のねーちゃん!!美人のねーちゃん!!美人のねーちゃん!!美人のねーちゃん!!美人のねーちゃん!!美人のねーちゃん!!美人のねーちゃん!!美人のねーちゃん!!美人のねーちゃん!!美人のねーちゃん!!美人のねーちゃん!!美人のねーちゃん!!美人のねーちゃん!!)」

 いや、あんま冷静ではないようだ。
 こんなこと考える人物はこの場にはたった一人しかいない。
 我らがヒーロー、横島忠夫だ。

 ぼたんにセクハラをするタイミングが無くて、フラストレーションが溜まりまくり。
 そんな状態でシエル、アルクェイドのコンボは効いたらしい。
 実際はシエルに出あった瞬間、セクハラ敢行! と行きたい所だったが、なんかやな予感。
 そう、なんかセクハラしたら普通に殺されそうな予感がした。
 だが、そのお陰でさらにフラストレーションが溜まる溜まる。
 ダムの決壊はすぐそこまで来ている。
 そんなところにアルクェイドが空から降ってきたのだ。


 もう…………誰も彼を止められない。


「美人のねーちゃん!! いただきまーーーーす!!!!」

 飛び掛る。さっきまで感じていた嫌な予感とかはアンドロメダ星雲より彼方だ。
 今、横島忠夫の脳内にあるのはアルクェイドのちちとシエルのしりだ。
 いやいや、アルクェイドのしりとシエルのちちかも知らん。
 そこらへんは個人個人の趣味というものがあるのでどうともいえません。

 まぁ、速攻で横島忠夫脳内会議でセクハラ敢行!! が可決されたことは間違いない。
 会議内容は

「俺たちをなめるな横島!!
 俺たちは命令を下したぞ 何も変わらない!!
 サーチアンドセクハラ  サーチアンドセクハラ
 「見敵必殺」!! 「見敵必殺」だ!!
 我々の邪魔をするあらゆる勢力は叩いて潰せ!!
 逃げもかくれもせず正面から触ってみろ!! 全ての障害はただ進み 押し潰し 粉砕しろ!!」

「……はっ。ははっ。ははは、はは、はははははっ。
 そうだ。それこそが我々横島 だ。
 なんとも素晴らしい! 股ぐらがいきり立つ!」

 なんとも、駄目な感じのする会議だ。
 普通会議といえば、反対意見とかあっていろいろ議題するはずなのにこれは……
 しかし、セクハラがされることは決まった。


 高速…………いや、光速に近いスピードでアルクェイドに飛び掛る横島。
 速いはずなのに、なぜかスローモーションだと感じてしまう。
 そして、ゆっくりと横島の着ていた服が地面に落ちる。

「いっただっきまーーーーす!!!!」 

 突然のことに、本来横島を止めるべき美神令子、おキヌは動けなかった。
 あわや、アルクェイド! 志貴以外の男の手に触れられるのかぁ!?

 が、そこは白のお姫様。断じて、シロのお姫様ではない。
 今でこそ、人間らしさ満開しているお人だが、昔はばったばったと死徒やらロアやらをぶちのめしてきた人だ。
 結果、こうなる。

「ハグッ!!」

 問答無用の右ストレート。無論、カウンター。ちょっとJOLT気味。
 頬にめり込む拳の破壊エネルギーは横島の体内全てに叩き込まれる。
 お陰で、吹っ飛んだりはせず、その場で崩れ落ちる横島。
 だが、攻撃はまだ続く。
 崩れ落ちそうな横島の顔面めがけて、ガゼルパンチ。
 ほんの一瞬…………いや、普通に空中に浮かぶ。
 横島が宙に浮いている間、アルクェイドは上半身をウェービングし始める。
 うねりを上げて、ウェービングするアルクェイドの上半身は「∞」の字を描く。
 そして、横島が血反吐を吐きながら緩やかに落ちてくる。

「アリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリーベ・デルチ!!!!(さよならだ!!)」

 最後に一発、右ストレートで壁に叩き込まれる横島。
 死徒……いや、真祖の怪力でデンプシーを喰らったのだ。えらいことである。

 周りの皆揃って、うわぁぁぁ、な顔をしている。
 一応のアルクェイドの関係者で、やばめの仕事をしているシエルでさえ驚いている。
 やった張本人は、振りぬいて右腕を見ながら、「あっ」な顔をしてる。
 そんな中、いわゆるGS組の二人は特に心配なさそうな顔。
 二人は分かっているのである。
 あれぐらいの攻撃では、横島をとめることなど出来ないのだから。


 いや、止めろよ。


 ガラリと崩れた壁の中から、横島がゆっくりと現れる。
 それを見て皆、またびっくり。傷一つ無い!!!
 服はところどころ千切れたりしてはいるが、横島本人は健康体そのものである。
 いや、アルクェイドに殴られる前より元気になっているっぽい。
 眼に力がある。
 そして、すぐさま、ダッシュ!!
 さすがに、もう一度アルクェイドにセクハラしてぶっ飛ばされる気はないのか、標的はシエルだ。
 地を這うような体勢…………ではなく、普通にダッシュ。
 が、それはまずい。
 シエルはアルクェイドよりも技に長けている。
 技のシエル、力のアルク、そして、速の志貴。
 うわっ、やっすい三人組の敵キャラだ。

 そんなわけで、横島は普通に標的だ。
 さっきの攻防を見て、手加減無用と考えたのか、シエルは両手に黒鍵フル装備。
 即座に黒鍵を横島めがけて撃ちだす。

 が、横島も歴戦の兵。
 対処法は…………ある!!
 右手に持つ文珠が光り輝く。
 浮かぶ文字は「召」の一文字。

 横島の体に黒鍵が突き刺さろうとしたその間際。
 文珠によって「召」喚された何かが全ての黒鍵をその身に受ける。
 打撃系は速攻回復できるが、刺し傷は後が残るための身代わりだ。
 横島の身代わりになった何かはそのまま血反吐を吐きながらかっとぶ。

 そして、横島はその隙をつき、シエルの体に飛び込もうとした、そのとき!!

「馬鹿横島!!!!!」

 うなる神通棍! 吹き飛ぶ横島! いきり立つ美神! シエルに謝るおキヌ!


 第一回横島忠夫セクハラ大合戦in蟲寄市

    横島忠夫 VS アルクェイド・シエル組

       美神令子乱入によりノーカウント

             決まり手 『神通棍一閃』


  おまけ


 皆がその場から離れた後、横島が召喚した何かがうごめく。

「ぐふっ!! 僕はもう駄目なようです。
 ですが、横島さんのためなら、本望です…………」

 徐々に塵になっていく金髪の半吸血鬼。

「けれど、忘れないで下さい。
 例え僕が死んだとしても、第二・第三のピートが横島さんの元に現れます!!」

 そして、その場には役目を終えた黒鍵だけが残っていた。


後書き

オチが弱かった気がします。

ルシオラが死んでしまった後、セクハラしている時の横っちは演技しているという設定を良く見かけますが、
このSSでは演技じゃないです。
ルシオラの事はもちろん大事だし、ルシオラが死んでしまったことはまだまだ後悔してます。
でも、あの世(GS世界のあの世って……どこなんだろう)で見ているルシオラのために横っちは横っちらしく生きる。
だから、セクハラはもちろん、覗きもします。まぁ、勢い任せのプロポーズはしませんよ、さすがに。

あの横島脳内会議の後、インテグラ横島が
「これでよかったのか」と悩んでいる近くでは、呆れた顔の執事ルシオラがいたり。

ピートは半分吸血鬼。死ぬとどうなるのだろう?
塵に帰るのか? それとも、人間みたいに死体が残るのか?

次から、幽白本編に戻ります。
いままでは幽白原作のままに進んできましたが、次からは原作とは違った進み方になる予定です。

今現在、迷っていること。
それは「幕間 壱 表」で野原の真ん中で失神した志貴をどうするかということ。
志貴のようなかなりのジョーカーを話に食い込ませるとややこしいことになるし、
かといって、あそこで失神して仙水側にとっ捕まった事にするとアルクとシエルの二人が黙ってないだろうし。
どうしようかな〜。

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