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「Career of mistake-06-(ネギま!)」

金 (2005-02-11 16:50)
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ネギと明日菜の時が再び止まった。
しかし、そんな彼等の前に現れた彼の一言が、再び時を動かした。

「ネギ君、アスナ君、何してるんだい?」

ネギの同僚であり友人。
明日菜にとっての憧れの人、高畑・T・タカミチその人であった。


魔 法 先 生
ネギま!
Career of mistake
第06話


『うわぁあ! タ、タカミチ!?
 ヤバイ!! この人絶対タカミチに魔法の事言っちゃう!!
 そうなると僕は・・・強制送還後、オコジョ?
 う、うわぁあああん!! アーニャの言ったとおり、魔法使いは残忍な方がいいの!?』

少し暴走気味のネギ。
まあ、先ほど随分脅されてしまった反動でもあるのだろうが・・・。
そんなネギとは対照的に、明日菜は居たって平然としていた。

「高畑先生・・・。
 ・・・何でもありません。ちょっとこの子の案内でもしようかなっておもって。」

「そうか、アスナ君は相変わらず優しいね。
 じゃあ、僕も後から行くから、ネギ君をヨロシク。」

明日菜にそう言った後、高畑は何事もなかったかのように立ち去った。
一方、ネギの方は自分の想像と違った展開に、頭に『?』を飛ばしていた。

「なに不思議そうな顔してんのよ。
 コレは、アレよ。
 ガキに借りを作りたくなかっただけよ!
 感謝の気持ちなんて、全然ないからね!!」

そういってネギから勢いよく視線を外す明日菜。
ネギはそんな明日菜を唖然としながら見た後、口元が薄っすらと微笑みを浮かべていた。

『アーニャ。やっぱり魔法使いは『良い魔法使い』の方が、人の役に立つし、人の心にだって気持ちが届くみたいだよ。
 僕はきっと『立派な魔法使い』―マギステル・マギになってみせるぞ!!』

「何ボケッとしてんのよ。
 一応アンタが悪人じゃないって認めてあげたんだから、少しは理由教えなさいよ?」

「え? 理由って・・・。」

「何で『魔法使い』がこの学校に来てるのかよ!!」

「ああ、その事ですか。
 実は僕、魔法使いって言っても仮免許中の様なものでして、修行の最中なんです。
 その修行の内容が、この学園で教師をする事だんたんです。」

「誰よ、そんな変な修行考えたの・・・。
 まあ、理由は分かったわ。
 とりあえず、アンタが変な事しない様に見張る事にする。
 で、アンタが変な事したら、皆にバラしてやるからね!!」

「えう!? バ、バラすなんて酷い事しないでくださいよ!!
 一般の人に魔法使いって事がバレたら、下手したらオコジョにされちゃいます!!」

「誰も、すぐバラすなんて言ってないでしょ!! 変な事しなきゃバラさないわよ!!」

「あ、そういう事ですか。
 なら安心です。良かった。」

ネギは自分が変な事をする気が更々ないので、すぐに安心し安堵の息を吐く。
一方の明日菜もネギに対して、何故こんな甘い態度を取っているのか、自分でも不思議に思っていた。
ガキは嫌いなはずなのに、何故かこの少年はそんなに不快な気分にならない。
ただ、高畑が自分の担任から外され、意固地になっているため、ついついキツイ態度になってしまうのだ。

「そういえば、さっきタカミチが後で行くとか言ってましたけど、何かあるんですか?」

「へっ?・・・あっ!!!」


さっきの騒動から少し時間がたった頃、明日菜はネギを連れて、麻帆良学園中等部の校舎内を歩いていた。

「歓迎会ですか?」

「それと、お詫びだってさ。
 アンタに2−Aの生徒が飛び掛って気絶させたらしいじゃない。」

「え、アレは・・・そうなのかな?」

「当事者のくせに分からないの? まあいっか。
 とにかく、それのお詫びだってさ。ついでに歓迎会らしいわよ。
 ま、丁度良いし、皆と親睦でも深めたら?」

「はい! 嬉しいです♪
 やっぱり日本の女性は優しいですね♪」

『・・・単純。
 どうしてこんなガキに不快感ないんだろ・・・。
 何時もだったら側に居るだけでも嫌なはずなのに・・・。』

「あっ、ほら、ついたわよ。
 皆〜、新任の先生、連れてきたわよ〜。」

明日菜がそう言いながら2−Aの教室のドアを開ける。
そこには、待ってましたとばかりにクラッカーを構えた2−Aの生徒達が居た。

「「「「ネギ先生! ゴメンなさい!! そして、ようこそ! 2−Aへ!!」」」」

クラッカーの音が幾重にも重なり響き、紙ふぶきが舞う。
そんな中、2−A生徒達からの謝罪の言葉と、出迎えの言葉がネギを迎えた。

「み、皆さん。
 うえぇぇ、ありがとうございます!!
 人情が染み渡ります!!」

「・・・あんた、難しい言葉知ってるのね、ガキの癖に・・・。」

ネギの過剰な反応に、ついつい汗を額からタラリと落としてしまう明日菜であった。
そんな明日菜の反応を余所に、ネギに近づく2−Aの生徒達。

「本当にゴメンね?」
「大丈夫だった?」
「許してくれる?」

等々の謝罪の言葉と。

「きゃぁ♪ やっぱり可愛い♪」
「う〜ん、10歳の少年先生。ドラマみたいだね〜。」

等々の歓迎の言葉――と言えるのかどうか、とにかく歓迎されている様子のネギ。
ジュースを注いで貰ったり、肉まんを貰ったりと、とにかく皆から世話を焼かれていた。
そんな中、ネギに対して質問なども出たが、ネギは答えれる範囲で答えを返していた。

「やあ、ネギ君。」

「あ、タカミチ、それにしずな先生。」

「ネギ先生、大丈夫ですか?」

「ええ、ありがとうございます、しずな先生。」

ネギに話しかけてきたのは、高畑としずなであった。
二人は中身はジュースだと思われるグラスを持ち、いつの間にかこの歓迎会に溶け込んでいた。

「そういえば、ネギ君。
 和泉君にはもう礼を言ったのかい?」

「あ、忘れてました!!
 えっと、あっ、彼女ですね。ちょっと行ってきます。」

そう、ネギは授業の失敗で落ち込んだり、明日菜に魔法がバレたりと、忙しかったので看病をしてくれた生徒へのお礼をコロッと忘れていたのだ。
高畑の言葉でその事を思い出し、急いで礼を言う為に彼女―和泉 亜子へと近づいていった。

「あの、和泉さん。」

「えっ? あ、センセ。
 どないしたん?」

「いえ、今朝のお礼を言ってませんでしたから、その・・・。
 看病してくださって、ありがとうございます!!」

「あ、え、ええんよ、そんなん。
 そんな風に頭さげんでもええよ。」

亜子の目の前で丁重に頭を下げるネギ。
ネギのそんな態度に、ビックリしてしまう亜子。
しかし亜子は、ビックリした反面『10歳の少年にしては、礼儀正しいなぁ』と感心してしまうのだった。

「あれ? 亜子ってばもう先生にアプローチ?」

「え、裕奈!? そ、そんなんとちゃうよぉ。」

出席番号2番の明石 裕奈の言葉に、ついつい頬を染めてしまう亜子。
そんな亜子の様子を面白そうに見る裕奈。
ネギは二人のそんな様子を、特に何も考えず『仲がいいんだな〜。』と感心していた。
彼は自分が会話の当事者と成っている事を、どうやら理解していないらしい。
そんな彼の背後に近づく、女性との姿があった。

「あの、ネギせんせい・・・。」

「あれ? あなたはさっきの・・・。
 そうか、ウチのクラスだったんですね。」

そう、明日菜に魔法がバレてしまった原因とも言える、先ほどネギが助けた少女だったのだ。
ネギ自身は、クラス名簿の朝、HRが始まる前に一度見ていただけだし、生徒達の顔を良く見る前に気絶してしまっていたので、自分の受け持つクラスの生徒だとは、気づいていなかったのである。

「さ、先ほどはその、危ないところを助けて頂いて・・・。
 あ、コレ、お礼の図書券です。」

彼女―出席番号27番の宮崎 のどかは、手に持っていた封筒をネギの前に差し出す。
そんな彼女の様子を見て、驚きを隠せない2−Aの生徒達。

「本屋がもう先生にアタックしてるーー!!」

誰かの声を皮切りに、ドンドン騒ぎは大きくなる。
当事者ののどかは、周りの様子にオドオドしてしまう。

「あ、あの、そんなんじゃ・・・。
 それに、私本屋じゃないですぅ。」

本屋の様子に何故か微笑ましいモノを感じたのか、2−Aの生徒達は楽しそうに笑っている。
しかし、そんな中その様子に我慢できない人物が椅子から立ち上がり、何処からともなく取り出した風呂敷を、ネギの目の前に置いた。
彼女は2−Aのクラス委員長、出席番号29番、雪広 あやか嬢である。

「先生、私からもこちらを、記念として作らせましたの。」

と、風呂敷を取り払うと、何と中からネギの銅像が出てきた。
さすがのネギも、コレには目が点になってしまっている。

「せ、先生の銅像!?」
「うわぁあ!! いいんちょ、やり過ぎ!!」
「いきなり三角!? いや、四角関係!? スクープ、『新任の先生はプレイボーイ!?』」
「う、ウチは違うってばぁ!!」
「朝倉、馬鹿な事いうんじゃないの!」

周りは騒然となり、騒ぎはドンドン大きくなっていく。
ネギはついつい周りを見渡し、先ほどまで側に居た明日菜へと助けを求める事にする。

「ア、アスナさ〜ん! 助けてくださ〜い!!」

しかし、このネギの行動が更に騒ぎを大きくすることになる。
普段から明日菜とは犬猿の仲のあやかが、その様子に食って掛かったのである。
ネギにではなく、頼られた明日菜へ。

「ちょ、ちょっとアスナさん!? あなた先生の何なんですか!!」

「な、し、知らないわよ!!
 このガキが勝手に頼ってきただけじゃない!!」

「あなた、ネギ先生を誘惑しましたわね!?
 キーッ!! なんて破廉恥な!!」

「なっ!? ふ、ふざけんじゃないわよーー!!
 アンタみたいなショ○コンじゃあるまいし、そんな事するかーー!!」

「い、言いがかりはお止しなさい!!
 なんですの! あなた何かオヤジ趣味の上にショタ○ンじゃありませんか!!」

「はぁ!? 何ぼけた事いってんの!!」

「高畑先生だけでなく、ネギ先生にまで色目を使うなんて!!」

「うぎゃぁああ!! 誤解だっての!!
 つうか、高畑先生の事、それ以上言うんじゃねーーっ!!」

いきなり取っ組み合いの喧嘩を始める二人。
その周りの生徒達はそれを止める事無く、やれ「いいんちょ、がんばれー」だの「アスナに食券5枚」だの、喧嘩を止める素振りなし。
あせったのはこの二人の状態をはじめて見るネギである。
2−Aの生徒達にはもはや日常的に見れる風景なので、別段心配していないのである。
ネギは彼女達の喧嘩を止めようとしたが、身動きが取れなかった。
麻帆良パパラッチこと、出席番号3番、朝倉 和美がネギの行く手を阻んでいたからである。

「で、先生は何時からアスナとお付き合いを?」

「お、お付き合いって・・・。」

「こらぁ、朝倉!! 変な事言ってんじゃない!!」

「朝倉さん!? ネギ先生とアスナさんが付き合ってるってどういうことですの!!?」

「こら、いいんちょ! アイツのホラを真に受けるな!!」

しかし、すぐさま明日菜とあやかの二人がネギ達のほうへ向きを変え突進してくる。
和美は額に汗を垂らし、すぐさまその場を離脱する。
周りの生徒達は「朝倉が逃げ切れるのに食券10枚」「明日菜の1人勝ちに3枚」などと、和美を巻き込んだトトカルチョが開始されていた。
ネギの歓迎会は、騒がしいまま続けられ、何時も以上に2−Aの生徒達は元気だった。
ネギも、この歓迎会に喜びを感じつつ、これからの生活に期待を膨らませるのであった。


〜あとがき〜
結局こんな感じの歓迎会。
う〜ん、モウちょっと色々とキャラを出したかったけど、気力続かず。
終わり方もちょと中途半端な感じがしますが、まあこの辺で・・・。
・・・アスナのイベントともいえる、原作1話目のラストを思いっきり省いてしまっています。
どうしよう(^^;;;
どこかでそれっぽい台詞使わなきゃ勿体無いな〜。
あの台詞カッコいいしw

さて、とりあえず、ここから暗躍(?)を開始する人が居ります。
まあ、何となく誰か分かるかもしれませんが・・・、やっと原作と違う展開になる(はず)なので、お楽しみに。

>D,さん
アスナが初め凶暴なのは、まあ意地が大きいと思います。
彼女は本来は面倒見のいい、優しい女性だと思っています。
彼女の子供嫌いも、作者は適当に理由を決めてしまっていますw
それは何かは内緒ですがね(^^;;;

原作通り体術が苦手というか、魔法は頑張って覚える努力をしたけど、そっちばかりに気を取られている状態です。
魔法使いが体術使うなんて、今のネギは一欠けらも頭にないのです。


>トランテンさん
木之香の伏線の謎は、過去にあり。です。
この辺は修学旅行編で明らかになる予定です。
というか、色々秘密を暴露していく時期が修学旅行と決めてます。
それ以外だと、暴露しづらいといいますか・・・。
もちろんオリジナルな展開の部分で、少しずつ明るみになって行きますがね。

ヒロインとかは、まだ決めてません。
皆に平等の愛の手をw

あれ? スプリングフィールドって、ナギ一族の名称じゃないんですか!?
てっきりそうだと思っていたんですが・・・・。
出来ればナギの苗字が何か教えて欲しいです・・・。
あと、どこでそれを明かしているかも知りたいです。
(作者は漫画とゲーム位からの知識しかないので・・・。)
まあ、スプリングフィールドの名に誇りがあるのは、ちゃんと理由ありです。
ナギの苗字が違っても、多分理由的にはOKです。

このネギは、ちゃんとナギを慕っていますよ。
しかし、それ以上にネカネに対する思いの方が強かったりもします。
詳細は内緒w

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