<遠野家屋敷>
「志貴様」
「・・・・・・・」
返事がない屍のようだ。
(・・可哀想な志貴さま・・・こんなに変わり果ててしまって)
翡翠の前にいる、最強絶倫超人殺人貴こと、遠野志貴は全ての精を吸い取られミイラになっていた。
「待っててください。志貴さま、今こうなった元凶をぶちのめしに行きますので」
そして翡翠はメイドの島に向かう。
暗黒闘気を纏いながら。
救世主が降臨した瞬間だった。
<メイドの島地下>
ゾク!
「何なんでしょうこの意も知れない悪寒は・・・・」
メカ翡翠の最終調整をしていたまじかるアンバーは何かを感じ取っていた。
まぶらほ〜神殺者〜 第十五話 決着、レイジングハート。そして・・・
<メイドの島の外れ>
あの後キシャーに気づきかれないように和樹とレイジングハートは、逃げ延びていた。
「なあ、本当に闘うのか?」
「仕方あるまい。これが我々の宿命だ!!メイドの王よ!!」
「・・・・ならいざ、参る」
その言葉と共に、和樹は駆け出し、レイジングハートにパンチを入れる。
「無駄だ」
レイジングハートはその言葉と共に呪剣で和樹に斬り付ける。
和樹はそれをバックステップで回避し距離を取る。
「その距離、俺向きだぞ?」
レイジングハートが右手をかざし、ピンクの炎が和樹に襲い掛かる。
「早めに動けばこれくらいは」
そう言いながら和樹は炎をかわす。
「馬鹿め!!!」
レイジングハートは炎放つと同時に出現させた大量の呪剣を和樹に放つ。
「これだけの呪剣かわせるか!!」
さっきから何処の台詞パクッてるんだお前ら?
ズガガガ!!
その大量の呪剣を和樹は避け続けるが、
(かわしきれない・・か)
昨夜の鬼畜行為のせいで睡眠時間0、体力の減少、そして戦闘のダメージ、そのせいで和樹の回避能力は低下していた。
「くそっ!」
和樹は呪剣に向かって左手を一閃させる。
ずががああん!!!
「無茶な防ぎ方をするな・・・」
「まあな」
左手に無数の呪剣を刺されながらも和樹は余裕の態度をとる。
「まだ闘うか?その腕では勝負はついたと思うがな」
「当たり前だ。一応いくたびの戦場を越え不敗なんだよ」
むしろ、敗北=ENDナンバー1『肉欲と愛欲の日々』になるため、負けられない。
「なるほど、かつてこの手で殺めてしまった女神の為に負け「だから、勝手に人の人生を捏造するな!!」・・」
和樹は波乱万丈の人生を・・ゴス。
「だから黙れ、作者」
こいつは一体どうやって私(作者)に攻撃しているんだ?
「まあ、そろそろメイド編を終わらせたいので、決着つけようぜ」
そう言って闘氣刃を出す。
「・・・それで私に勝つつもりか?」
レイジングハートは闘氣刃を指差しながら言う。
なにしろ和樹の闘氣刃の長さは小太刀程度、本来の刀の長さには及ばない。
「別に、一撃くらいなら十分さ」
あくまで余裕の和樹。
「そうか、だが!!この距離では貴様が私に攻撃するより、この呪剣が貴様を貫くほうが早いぞ!!!」
和樹に呪剣が襲い掛かる、たしかに和樹が近づく前に串刺しになってしまうだろう。
「一つ教えてやる」
そう言いながら和樹は身体を捻り突きの構えをとる。
「俺は、近接攻撃しかできないとは一言も言っていないぞ『咆龍剣聖<ほうりゅうけんせい>』」
和樹はその場で突きを放つ。
ぎゃおおおおお
咆哮のような音を出し蒼い龍がレイジングハートを飲み込む。
ずがあああああああああん!!!!!!!!!!!!!!!
「見事・・・だ」
あたり一体を吹き飛ばした、巨大なクレーターの中心にぼろぼろになりながら、レイジングハートは立っていた。
「これでレイジングハートも終わりだ。メイドの王を進め・・・今思えばメイドの服を着た魔法少女もいたよな?」
ドサ!
よくわからない発言をしながら、倒れるレイジングハート。
「疲れた、もう、闘えないぞ・・・多分」
ゾク!
すぐさま殺気を感じて和樹は横に飛ぶ。
ずざああああああああ!!!!
和樹がいた場所がビームでなぎ払われる。
「だめですよ、かわしちゃ」
上空から声が聞こえ、そちらを向くと。
「琥珀さん・・・」
箒に乗った琥珀さんとヴァイス・リッターがいた。
<司令室>
「リーラ様ネメシスの用意が出来ました」
「そうか」
指令室では最終準備が整っていた。
「では、戦場のメイド達に撤退命令を出せ。撤退が完了しだいネメシスを撃つ」
「判りました」
そう言いながらメイドが出て行く。
「終わりだ。水銀旅団」
リーラが戦況を見ながら呟く。
『ネメシス』
巨大なビーム砲で全てを消し去る、拠点制圧ようの武器。
なに、つくっとるかあんた?
<メイドの島のはずれ>
・・・・・・絶対絶命。
その単語が似合うだろう。体力はかなり減り、闘氣刃もおそらく後一回、しかも持って十秒程度だろう。
つまりライブでピンチだ。
(さてどうする?)
和樹はこの状況を打破すべく考える。
・・・・・・ピンチの時はまず落ち着いて考えるのよ。
主にそのピンチを作り出す赤い魔女のありがたくないお言葉を思い出す。
(今、俺に出来ることは)
1 諦める。
2 抵抗する。
<和樹脳内シュミレーションスタート>
1 諦めるの場合。
「好きにしてください」
「そうですか。じゃあいきましょう」
ヴァイスにつかまれ運ばれる和樹。
「何処に・・てっちょっとまてえええ」
戦場の上空で和樹は大声を上げる。
「和樹さん!!!何でそんなところにいるんですか!!!!?隣にいる割烹着を着た人は誰ですか!!!」
「和樹さんと一夜を共にした愛人です」
いきなり爆弾投下。
ブツン!!
そんな音が確かに聞こえました。
ぶああああ!!!
キシャーから金色の炎が現れキシャーの髪が金色になり逆立つ。
「あの・・・キシャーさん?」
「ふっふっふ、浮気ですか?こっちは命がけで助けに来たのにそんな小さいころから脂ぎったおっさんに犯され、その娘に仕える振りをしながら虎視眈々と復讐の機会を伺ってきたメス豚と浮気をしたんですね?」
「・・・キシャーさん」
「違いますよ。私は穏やかな心を持ちながら(何処がだよ)和樹さんの浮気で怒りに目覚めたスーパーキシャー宮間夕菜ですよ」
そう言うと夕菜はあの有名すぎる必殺技の構えをとる。
「キシャー?」
「浮気者には死です。き〜し〜ゃ〜あ〜はあああああ」
夕菜から放たれた地球すら壊せるんじゃないか?ぐらいのエネルギー波が和樹を飲み込む。
「うああああああああああああ」
そして和樹はこの世から消え去った・・・・・・
END
< 教えて知得留先生 >
「まぶらほ〜神殺者〜を読んでる皆さん。教えて知得留先生の時間ですよ」
「ふっふっふ、哀れだニャシエル」
「なにがですか?」
「初登場がこんななんて哀れすぎて涙が出るニャ」
「あなたも同じでしょあ〜ぱ〜吸血鬼!!!」
「ふっふっふ甘いニャ、作者は月姫ではアルク派ニャ。少なくてもでか尻エルより出番があるニャ」
しゃきーん!!
何処からか黒鍵を出す知得留先生。
「覚悟しなさい!!このふじょ〜もの〜!!!!」
しばらくお持ちください・・・・・・
「さて、今回は残念ながら『キシャーに殺されちゃENDその1452』になってしまった和樹君」
「あんなのが、後1451通りもあるのかニャ?」
「・・・いえ、このまぶらほ〜神殺者〜で一番多い『キシャーに殺されちゃEND』は少なくても一万種類以上ありますよ」
「・・・・・悲惨すぎて涙もでないニャ、志貴の人生が明るく見えるニャ」
「そうですね・・・・さて、今回の失敗は抵抗をしなっかったこと。人生諦めなければ必ずチャンスが来ます。そう私の人気投票も諦めなければいつか・・・」
「それは、一生無理ニャ」
がこん!!
知得留先生がでっかい銃を持つ。
「覚悟しなさい!!!このふじょ〜もの〜!!!!!!」
終わり
1 諦める。
2抵抗する。←
「あいにくですが、最後まで諦めないのが俺の主義ですから」
和樹は、琥珀さんをにらみながら言う。
「そうですか、残念ですね。じゃあ、力ずくで奪っちゃいます。メカ翡翠ヴァイス・リッターGO」
ヴァイスの銃からビームが和樹に向かって襲い掛かってきた。
それから、数分後。
威嚇射撃をしたネメシスの斜線上にぼろぼろになったフリーダムと空中戦をしていたキシャーが巻き込まれ、眼を回し気絶したらしい。
その結果主戦力を失った水銀旅団は敗走をした。
あとがき
いよいよ始まる。和樹と琥珀の最終決戦。
勝つのはどっちだ?
キシャーの暴走は何処まで続くか?
いよいよクライマックスのメイド編?むしろ和樹の独壇場+キシャー進化の奇跡になりつつあるが、見捨てず読んでください。
レス返し>
33様>琥珀さんもキシャーはやばいと判断しているのでキシャーにはかかわりません。
D様>キシャーの暴走は続きます。神城の技はそのうち出しますので安心を・・
紫苑様>まあキシャーですから。・・・・
fook様>キシャーはスキル限界突破がある為、永遠に進化していきます。そして進化するたびに和樹の好感度が下がり、絡みも減ります。
ゆーき様>メイド編では出て来ませんが他の話で何かを出す予定です。ダイ○ンガーとか、ガオ○イガーなどを。