「ちょっと〜〜!!離しなさいよっ!!キャーーッ、どこ触ってんのよ、スケベーーッ!!」
「えぇい、大人しくこの部屋に入ってろ!!」
ウィーーン。
「キャーーーーッ!!??」
ドカッ。
「いったいわね〜〜!!怪我したらどうすんのよっ!!ちょっと、聞いてんの!?」
「ミルク!?ミルクも捕まったのかい!?」
「へ……?あ、カフェオレレスカお姉様!!それにお姉様も!!」
「そっか、アンタも捕まっちまったんだね。ったく、ダ・サイダーの奴なにやってんだか……」
「スヤスヤスヤ……」
「って、ちょっとココア!?アンタも寝てる場合じゃないよ!?ほら、起きなってば!!」
「うぅ〜ん……えぇ〜歌うんですかぁ……ムーミン……スヤスヤスヤ……」
「お姉様も相変わらずねぇ」
「まったくだね。それよりミルク。さっきから外が騒がしいみたいだけどなんかあったのかい?」
「うわーーっ!!終わりだぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
「飯〜〜!!飯を食わせろ〜〜!!」
「おがあちゃーーーーん!!」
「あ……エヘヘ……食料庫に閉じ込められたから、腹いせに全部食べちゃった♪」
「って、この小娘ぇ!!アタシたちのご飯はどうなるのよ!!えぇ!?」
「いいんじゃないの、ダイエットになるわよぉ、カフェオレレスカお姉様?」
「誰がダイエットが必要だってぇ!?」
「キャーーーッ!!行かず後家が怒ったぁ!!」
「誰が行かず後家だ、こらぁ!!アタシャまだ19だよっ!!」
「スヤスヤスヤ……」
う〜む、なんというか。
こいつらには緊張感ってものが無いんだろうか?
無いだろうけど。
NG騎士ラムネ&40EX’
〜アン・ドゥ・メダメダ大攻防戦!!〜
#4「大脱走!メダメダ城の囚われの姫!?」
ここは暗雲渦巻く大都市、メダメダワールドの首都、メダメダシティ。
その中央に高くそびえるのが、この星を統治する女王の住むメダメダ城なのだ。
「オーーーッホッホッホッホッホッホッホッホッホ!!!!」
んでもって、これがその女王、アン・ドゥ・メダ=プルトニウム94世だったりする。
「こらぁ!!これとはなんです!!これとは!!」
あ、すんません。
こちらがその女王、アン・ドゥ・メダ=プルトニウム94世であらせられたりしたりしなかったり。
「するわっ!!……えぇい、阿呆な作者なんてもうよい!!誰か!!誰かおらぬか!?」
「ははぁっ、お呼びでございますか、女王陛下」
「おぉ、元闇の隠密部隊首領で、現筆頭大臣かつアール・ヘクトの父親であるパスカル・ヘクトか。聖なる三姉妹奪取に向かった闇の隠密部隊はまだ戻らぬのかぇ?」
「ははぁ……設定説明ありがとうございます。それで、闇の部隊でございますが、なにやら食料が無くなったとかで、多少遅れておるとか……。しかし、ご安心ください、女王陛下!もうまもなく到着するはずでございますれば」
「ふ〜む、まぁよいでしょう。しかし聞くところによれば、勇者ラムネスどもが聖なる三姉妹を取り返しに追って来ているとの事。勇者どもに追って来られてはわらわの計画にも支障があるぞぇ?」
「それについてもご安心を。っと言いいますか、センチ様をお遣わしになったのは女王陛下では?」
「えっ、あっ、あぁ、そうであったな。センチを遣わしていたのでしたねぇ、オホホホホホホホホホホホ」
「ボケたか……」
「何か言ったかぇ!?」
「いっ、いえっ!!何も言っておりません!!」
「ならよいのじゃ。ではパスカル・ヘクトよ!!聖なる三姉妹が到着次第、例の計画を実行するのじゃ!!」
「ははぁっ!!」
「キーロ様!!まもなくメダメダワールドに到着いたしますぜ!!」
「そうかい。しっかし、ミルク姫め!!あいつが食料庫を空っぽにしたせいで随分遅れてしまったじゃないか!!」
「まぁまぁ、いいじゃないですか。ちゃんと聖なる三姉妹を連れて来たと言えば、女王様だって我々の待遇を少しは改善してくださるはずですって」
「そうだねぇ。これでやっとアタシもお姫様らしくなれるのかねぇ……」
「確かキーロ様は子供の頃に……」
「そうさ!!あのバカ親、子供のいたずらに本気で怒りやがって!!アタシを隠密虎の穴に放り込みやがったんだよ!?それが親のすることかい!?」
「って、何したんですかい?」
「母上の大事にしてた宝石をちょっと銀河ネットオークションで売っただけさ!!それをあんなに怒るなんて……たかが子供の茶目っ気だろ!?」
「そ……そ〜ですかねぇ……?」
「そうなんだよ!!それとも何か?アタシが悪いってのかい!!」
「いっ、いえ、そんな事は!!って、あ!!キーロ様!!メダメダワールドに着きやしたぜ!!」
「おっと。そんじゃあ一丁凱旋と行くかぁ!!」
「へいっ!!」
そんなこんなで、ミルクたちはとうとうメダメダワールドに到着してしまったのだった。
ミルクたちの身に危険が迫る!!
のか?
その頃、囚われのミルクたちは。
「ちょっと、カフェオレレスカお姉様!!もう少し詰めてよ!!」
「うっるさいわねぇ!!狭いんだから我慢しなさいよ!!」
暗く狭く細い通路。
そう、ここは空き地の土管の中。
ではなく、ミルクたちはようやく起きたココアの工具を使い、通風孔から脱出したのだ。
え?工具を取り上げられなかったのはおかしいって?
そんな事言ってたら始まらないでしょ!
ご都合なのはほっといて頂戴。
「ったくもう、無駄にでっかいオシリしてるからこういう時邪魔なのよ!!」
「邪魔とはなによ、邪魔とは!!それが姉に対していう言葉かい、この洗濯板娘!!」
「邪魔だから邪魔って言ったのよ!!それにアタシだって少しは成長してるんだから!!」
「はんっ!!落としたアイスがストーンって下まで落ちるくせに!!」
「なっ、なんですってぇ!!」
「あ〜〜の〜〜、こんな所で喧嘩してないで先に進みませんかぁ〜〜?」
「ふんっ!!分かってるわよ!!」
「私だって分かってるわよ。あ、ここ!!ここ開きそうよ、お姉様!!」
「ん?どれどれ?ホントだ。ココア、頼むよ!!」
「わかりましたぁ〜〜」
チュイーーーーン!!
ガコンッ!!
「よっと!って、あ?キャーーーーッ!!」
ヒュゥゥゥゥゥゥゥゥゥ…………ザッパーーーーーーン!!
「カフェオレレスカお姉様!?」
「お姉様〜〜、大丈夫ですか〜〜?」
「プハッ!!だ、大丈夫じゃないわよ!!なによ、これ?海??」
「えっ、海だってよ、お姉様。どうする?」
「う〜ん……私たちはやめときましょうかぁ〜〜?」
「って、こらぁ!!姉のアタシを置いてく気かぁ!!アンタたちも来なさいよ!!」
「仕方ありませんわねぇ〜〜、ミルク〜〜。行きますわよ〜〜」
「は〜い」
ザッパーーーーン!!
ザッパーーーーン!!
「プハァッ!!あら、ここってお城の近くみたいよ?」
「ここは〜〜、多分お城の中にある宇宙船用の港なんですわ〜〜」
「まったく、埃の次は海?お肌が荒れちゃうじゃないのよ!!」
「カフェオレレスカお姉様はもう気をつけないとねぇ〜、お肌が曲がり角曲がっちゃってるから」
「だからアタシはまだ19だっつってんだろ〜が!!」
「だ〜〜か〜〜ら〜〜、喧嘩しないでください〜〜!!あそこに下水道がありますから〜〜、あそこにとりあえず上がりましょう〜〜」
「げげっ、次は下水道なの!?」
ピチャンッ……ピチャンッ……。
「うぅ〜〜っ……寒ぅいぃぃぃぃぃぃ〜〜!!」
「そんな事言ってもしょうがないでしょう〜〜、ミルク〜〜?早く濡れた服を乾かさないと〜〜」
「えっくしょいっ!!う〜〜、そんな事言ってもここじゃあしょうがないね。もう少し渇いたところを探すよ、ミルク、ココア!!」
「「は〜い」」
と、しばらく下水道を歩く三姉妹。
すると、目の前に見えてきたのは。
「梯子ですわね〜〜」
「でもこの上ってお城なんでしょ?上ったら捕まっちゃうかもしれないわよ!?」
「えぇい、女は度胸よ!!捕まえるってんなら捕まえてもらおうじゃないの!!」
カンッカンッカンッカンッ!!
「あ、ちょっと、カフェオレレスカお姉様!?」
カン、カン、カン、カン。
「あ〜〜、待ってくださいまし〜〜」
カ、ン……カ、ン……カ、ン……カ、ン……。
んでもって、メダメダ城、謁見の間では。
「それで……聖なる三姉妹に逃げられた……と言うのかぇ、キーロ、それにアールや?」
「は、ははぁっ、申し訳ありません……母上……」
「申し訳ないです、女王陛下……」
「おだまりっ!!わらわの計画をこれ以上遅らせるわけにはいかないんだよ!!さっさと聖なる三姉妹を連れておいでっ!!」
「「はっ、はいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃっ!!」」
ウィーン……。
「まったく、使えない奴らだねぇ!!パスカルッ!!」
「ははぁっ!!なんでございましょう、女王陛下?」
「隠密虎の穴のやり方は手ぬるいんじゃないかぇ!?もっともっと厳しくして最強の隠密部隊を作り上げるんだよっ!!」
「しっ、しかし!!これ以上厳しくしますと……。ほら、ストライキとか起こされたら困るでしょ?ねぇ?」
「おだまりっけだまりっ!!も一つついでに水溜りぃっ!!やるったらやるんだよっ!!やらないとアンタも首だよ!!」
「そ、そんなコンちゃん……」
「誰がコンちゃんだってぇっ!!」
「あ、間違えました……。コホン、では早急に隠密虎の穴の経営改善を致しますゆえ……」
「さっさとおやりっ!!ったく、どいつもこいつも!!……まぁ、しかし……勇者どもさえ来なければ後はどうにでもなる。後はセンチに任せておけばいい……クックックックック、オーーーーッホッホッホッホッホッホッホッホ!!!!」
ガコンッ!!
「ふぅっ、やけに長い梯子だったね。よっと」
「あ〜〜、アタシもうおなか空いちゃったぁ!!」
「よいしょっと……ふぅ〜〜、疲れましたわ〜〜」
梯子を登り終え、一息つくミルクたち。
んが。
「誰ですっ!?」
「あっ!」
「いっ!」
「うぅ〜〜?えっとぉ〜〜、私は〜〜」
「自己紹介してんじゃないよ、ココア!!誰っ!?」
ミルクとココアを背後に回し、辺りを見回すレスカ。
すると、その部屋のテラスから一人の女性が現れた。
「貴女たちはひょっとして……聖なる三姉妹の方々ではございませんか?」
「アタシたちを知ってるのかい?アンタは……?」
「申し遅れました。私はミリィ・メーテル・アン・ドゥ・メダ。このメダメダワールドの王女ですわ、カフェオレ姫様」
見事闇の隠密部隊の魔の手から逃れた聖なる三姉妹!
しかし、彼女たちの前に現れたのはラムネスたちと一緒にいるはずのミリィだった!?
果たして、彼女の正体は!?
そしてラムネスたちはメダメダワールドへ辿り着き、三姉妹を助ける事が出来るのか!?
いよいよ物語はクライマックスへと向かう……のか!?
待て、次回っ!!
つづく。
「はぁ……」
「はぁ〜〜……」
ん?
いつもなら誰かが怒鳴り込んでくるはずなのに、このテンションの低さはなんだ?
えっと〜、キーロさんとアールさんでしたっけ?
「自分で作ったキャラくらい覚えとけっ!!ったく……はぁ……」
「まったくですぜ……はぁ〜〜……」
って、ちょっとちょっと。
なんでそんなにテンション低いんですか、アンタたち?
「あぁ?そりゃあアタシたちが毎回毎回アホな事ばっかやらされてるからに決まってんじゃないか……はぁ……」
「せっかく闇の隠密部隊とか言ってかっこいい(?)名前までついてるのに……少しはいいカッコさせろってんですぜ……はぁ〜……」
う〜ん……そりゃあまぁなんともご愁傷様って言うか……。
まぁそう気を落とさないで!!
そのうちいい事あるさ!!
「ホントかい!?」
「俺たちにもかっこいいシーンがあるんですかい!?」
さぁ?
「さぁ?じゃねぇよ!!このクソ作者ぁ!!」
「お前が知らなきゃ誰に分かるってんだよぉ!!」
あっ、ちょっと!!
暴力反対!!
ぼうりょ……ぎゃあああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!??
「はんっ!!これでいつも通りだろ!!」
「ちくしょーーっ!!こうなったら最後に大逆転してやりやしょうぜ、キーロ様!!」
「そうさ!!最後にかっこいいシーンを無理やり作ってやるんだよっ!!」
「「あーーっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは!!」」
無理だって。
あとがき
しばらく間が空きましたが、第4回です。
さてさてホントにこの話全8回で終わるんだろうか?
#0入れて後3回しか残ってないしな〜〜。
んでレス返しです。
>九尾様
前回怒られたんで今回は三姉妹出っぱなしです^^;
みるきぃどりるぱんちか……なんでストレートなのに電離層まで……(笑)
>D,様
はい、変態ですな。(笑)
いやいや、壊れ、ではなく純然たる趣味なので……(ヲぃ)すいません、忘れただけっス……
>らでぃ様
今回完全にご機嫌取りです(ヲぃ)
パロネタが多いというか、ダ・サイダーのきめ台詞ですらパロディですからねぇ^^;
>柳野雫様
レモンに知られたらもう彼の命は無いでしょう(笑)
一番パロネタが多かったのはTV版のギンギンワールドでしょうか?(全編ようこそようこのパクり……)