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「愛すべきは幼なじみ?第5話(ときめきメモリアル)」

真空ワカメ (2004-12-30 11:21)
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………んん………


「……きて……主人君朝だよ、早くしないと学校に遅刻しちゃうよ……」


むにゃ……ん……後……1時間……


「もう、1時間も眠ったら完全に遅刻だよ。ほら、早く。」


……布団がめくられてしまった。……布団……これかな?


「きゃっ、ちょ、ちょっと主人君、寝ぼけてるの?」


うるさい布団だな……

僕は布団?を体に巻き込み再び寝ようとする。


「あ…主人君……やめて……でも……主人君なら私…で、でも詩織ちゃんになんていったら!」


布団がなにやら白熱してるようだ。僕は布団を強く抱き黙らせようとした。


「きゃあ!主人君……いいの?私、詩織ちゃんに遠慮しなくてもいいの?

 ……詩織ちゃんから私を守ってくれるの?それだったら私……」

「それは勘弁してください。」


一瞬で目が覚めて上半身を起こしながら言う。


ったく、なんて恐ろしい事を言うんだ!この布団は……って!!


「うわあ!!ってなんで一緒に寝てるんだよ!!」

「な、なんでって公君が無理やり……それよりそれは勘弁って……ひどい

 ……私なんか詩織ちゃんにボコボコにされちゃえばいいって思ってるんだ主人君は…」


布団……もとい彼女はゆっくりと僕に詰め寄ってくる。

目が潤んでいて今にも涙がこぼれ落ちてきそうだ。


「って、僕が無理やりって!!何やっちゃったんだよ僕は!!」

「うぅ……うわあああん!!」


彼女は我慢できなくなったのか泣き出してしまった。


「あぁ!!泣かないで!愛ちゃん


美樹原家の朝は一人娘の鳴き声で迎える事になった。


─────────────────────────


愛すべきは幼なじみ?
         5話


─────────────────────────


「その、なんていうかごめん」

「……もういいよ」


朝食をとりながら僕は愛ちゃんに謝るが彼女はすっかりご立腹のようだ。

二人の間に気まずい空気が流れ、僕はご飯を食う事でそれをごまかす。


「すいません、御代わりお願いします。」

「はいはい、公君今日はよく食べるわねえ」


愛ちゃんのお母さんに御代わりを頼む。

ちなみに三杯目。もうお腹は膨れているが食べないと間が持たない。


「それで公君、昨日も大変だったらしいわねえ。また詩織ちゃんに襲われたんですって?」

「はは……まあそんな所ですよ」

「まあそのおかげでまたうちに来てくれて愛は喜んでるみたいだけど」

「お、お母さん、何言ってるのよ。」


愛ちゃんが顔を赤くしてお母さんに言う。

お母さんの言うまたとは言葉通りで、僕が詩織に襲われて家に帰れない時は

いつも美樹原家にお世話になっている。

確か詩織を通して愛ちゃんと知り合ってそれ以来ずっとだから……かれこれ2年ぐらいかな?

普通は年頃の娘がいる家に同年代の男を泊めるなんて考えられないのだろうけど

愛ちゃんのお母さんは何故か泊めてくれる。

お母さんいわく上でもいってる通り「愛が喜ぶから」らしいけどなんで愛ちゃんが喜ぶんだろう?

僕に好意を持ってるでもあるまいし。今だってからかわれてるから赤くなってるだけだし。

ちなみに詩織は僕がここに泊まっているのは知らない。

ばれたら愛ちゃん共々詩織に恐ろしい目に合わされるのは目に見えているから教えていないのだ。

しかしこれまで詩織の目を誤魔化し続けれているのは我ながらすごいと思う。


「何をいまさら否定してるのよ。普段は男の子とまったく喋れない愛がいつも公君とは楽しそうに喋ってるし。昨日だって電話があった後一人部屋で浮かれてたじゃない」

「そ、それは……あぅ…」


顔をさらに真っ赤にして俯いてしまった。


「それよりいつまで公君の事怒ってるのよ。あんな事いつもやってるじゃない。」


そう、僕がこの家に泊まった時はほぼ毎回、今朝と同じような事をしている。

僕もやめなきゃとは思ってるんだけどなかなか上手くいかなくてね。


「それは…だって主人君が……」

「だからそれもいつもの事でしょ。いつまでも怒ってると嫌われるわよ。」

「いや、別に嫌いになんてなりませんけど……」

「うぅ………それだけは嫌…」

「え?」


愛ちゃんが小声で何かを言うが僕には聞き取れない。

少しの間考え込んでいる様子をしてから顔を上げてこう言った。


「………動物園」

「え、動物園?」

「今度、動物園に連れて行ってくれたら許してあげるね」


微笑みながらそう言う愛ちゃん。

僕が断るとは全く思っていないようだ。それだけ信頼してくれてるってことかな?


「……うん、もちろんOKだよ。」


僕も微笑みながら返事をする。

信頼には答えないとね。


「あら、やるじゃない愛。仲直りなんて言って上手いことデートに誘うだなんて」

「お母さん!」


愛ちゃんはお母さんにやられっぱなしのようだ。


「よっと…よし行くか」


玄関で靴を履いていた僕に遅れて準備を済ませた愛ちゃんが近づいてくる。


「あ、主人君。もう学校に行くの?」

「うん、家に帰って鞄取りに行かないといけないしね。」


詩織も、もういないだろうしね。


「あの……よかったら私も一緒に行っていいかな?」

「え、愛ちゃんも?」

「う、うん。私も準備済ませちゃったけど今から真っ直ぐ学校に行ってもまだ早いし、

 それだったら主人君についていってい、一緒に登校しようかなって……だめ、かな?」

「え、え〜っと」


愛ちゃんと一緒にかぁ。


…………………


一緒に家に行く

  ↓

母に見られる

  ↓

詩織にちくられる

  ↓

昨日の夜の再現


………………………………

わかりやすい未来に少々へこむ。


「ご、ごめん一緒にはちょっと。愛ちゃんはもう少しゆっくりしてから学校に行ってよ」

「そ、そっか。そうだよね、私なんかと行っても楽しくないもんね……」

「ち、違うよ。僕と一緒に行ったら詩織にばれるから……ってああっ!

 もう本当に行かないと遅れちゃうよ。それじゃあ愛ちゃん、またね。」 

「あ、主人君………」


家を出る時にちらっと見えた愛ちゃんの表情が少し寂しそうに見えた。


「おはよう、主人君」

「お、おはよう」


「よう、主人早いな」

「う、うん」


どういうことだ?

僕は家に戻ってから登校してきて驚いていた。

クラスメイトが普通なのだ。

昨日あれだけの騒ぎがあったというのに僕に対して極めて普通に接してくるのだ。

というより喋った事の無い大半のクラスメイトが僕に話しかけてくる。

一体全体何があったというのだ。


ガラガラガラ


「ふ、おはよう庶民」


教室のドアが開いた音がしてすぐ、頭を伏せて考えている僕の頭上から突然キザな挨拶が聞こえてきた。

この声は……


「おはよう、伊集院。……でも僕に声をかけるとは思わなかったよ」

「な、何故かね?僕が挨拶をしてはいけないというのかね君は。」

「だって、昨日の自己紹介で言ってたじゃん。男はどうでもいいってさ」

「そ、それはそうだが……っく、君という男は意地が悪い!」

「ははは、まあそう言うなって」


顔を赤くして言う伊集院。

昨日のやりとりでこいつが結構いい奴だってのは分かったし僕も親しげに話す。

こいつとはいい友達になれそうな気がする。


「………もう……」

「え、……どうしたの伊集院?そんな拗ねた顔をして。」

「な!何故僕が拗ねなくてはいけないんだ。ま、まったく勘違いしてもらっては困る。」

「そうだよね、伊集院があんな可愛い顔して拗ねるわけないもんね。」

「な、な、な!か、可愛いだなんて……うぅ……」


顔を真っ赤にして俯いてしまった。

はは、こいつからかうと面白いや。

しかし、そうとう怒ってるみたいだね。あんなに顔が真っ赤になってて、もう見てられないぐらいだよ。


「ところでさ、伊集院。」


伊集院の怒りが爆発する前に話しの矛先を変えよう。


「うぅ…可愛いだなんていきなり言われたら私……はっ!な、何かね庶民!!」

「ああ、それがさ、他のクラスメイトを見てくれよ」


何かぶつぶつ言ってたが僕は気にせず言う

言われた通りに周りを見渡す伊集院。


「……ふむ、特に何も無いようだがどうかしたのかね?」

「いや、どうもないっておかしいだろ。昨日あれだけ追い回されてたのに今日はみんな

 何事も無かったかのように親しげに接してくるんだよ。」


昨日まったく喋ってない人達までね。


「ああなんだ、そんな事かね」

「え、なんでだか知ってるのか?」

「決まっているだろう。この僕が昨日みんなを洗脳……いや、ちゃんと説得したんだよ」

「ま、まじ!?」

「ふ、伊集院の力を持ってすればこのぐらい容易いものだよ」


僕も周りを見渡す。別に僕の方を見ている人はいない。

つまり、昨日の事は無かった事に………


もう、だめだと思ってたのに……

もう、高校生活で彼女ができるのは無理だと思ったのに……ううう……


「うおおおおっ!ありがとう、伊集院!!」


僕は感動のあまり、伊集院に勢いよく抱きついた。


「きゃあ!ちょ、ちょっと庶民、辞めたまえ!!」


伊集院が抵抗するが僕は抱きつくのを辞めない。


「本当に!本当にありがとう!!これで僕にも彼女ができるよ!」

「か、彼女だなんてそんな……あぅ!」


僕が強く抱きしめると伊集院が可愛い声を出してびくんと震えた。

なんかこいついい匂いするな。やっぱりお金持ちともなると高い香水でも使っているのかな?

ちなみにこの時点で先程とは違いクラスメイトの視線は僕らが独り占めしているが

僕はまったく気づかない。


「詩織の誤解さえ解ければ!僕にだって、僕にだって絶対彼女が!!」

「誤解ってどういうことかしら公君?」


一瞬にして興奮が冷めた。

僕は背後から伝わってくる冷気に震えながらゆっくりと伊集院から離れる。


「い、いや、詩織。別に僕はただ彼女が欲しいだけで」

「あら、彼女ならここにいるじゃない。」


にっこりと微笑み僕を見る詩織。


「誤解だなんて、公君は恥ずかしがり屋だから隠したくなるかもしれないけど……

 そこまではっきり嘘を言っちゃうなんて、私怒っちゃうわよ。」


いや、それこそ嘘だろ。

僕は口に出そうになった言葉をなんとか飲み込んだ。

今めったな事を言うと命に関わる。


「藤崎君、主人君は真実を言っているだけで別に問題は無いと思うがね」


僕の背後で悶えて?いた伊集院が言ってきた。

伊集院、君は僕の味方なんだね。


「あら、伊集院君。公君はちょっと恥ずかしがり屋さんだからこんな事言ってるだけよ。

 それに見たでしょ。昨日、教室で私と公君が愛し合ってた所を」


詩織が伊集院にも冷たい目をしたままそんな事をのたまう。


「……あれはどう見ても藤崎君が嫌がる主人君に無理やりしていたようだが。

 あれを愛し合っていたとは片腹痛いね。」


伊集院、詩織に向かってなんて勇気のある発言を!

感動した!骨は拾ってやるぞ(助けようとはしない


「……ど、どうやら伊集院君には私と公君の愛が分からないようね。」


詩織さん、青筋が怖いです。


「ふ、一方的に押し付けるのは愛とは言わないのだよ藤崎君」

「な、な、な………」


詩織さんの青筋がふくらんできました。やばいかもしれないです。


「それに主人君にも聞いたが藤崎君とは付き合っていないとはっきり言っていたよ」

「公君………」


あわわわわ……伊集院なんでそこで俺に振る!!

詩織の目がまるでメデューサの様になっている。要するに僕は動けない。

二人の間に挟まれて……あれ、胃が痛いぞ?


「ふふふふふふ……」

「ほほほほほほ……」


二人の睨み合いは先生が来るまで延々と続けられた……僕を挟んで。


………あいたたた(十二指腸潰瘍)


お久しぶりです真空ワカメです。

本当に遅くなってすいません(´・ω・`)

すでに前の話が過去ログの大分後ろにいってて話を忘れてると思いますが

良かったら過去ログとも読んでください(宣伝)

後、レス返しについてなんですが……した方がいいんですかね?

なんか初心者がレス返しなんて調子に乗るな!ってイメージがあるので

なかなか勇気が出ません。もう少し下積みで頑張ったほうが良さそうですかね。

そもそもレス返しするほどのレスが無いなんて言わないで(´・ω・`)

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