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「GS横島異界大成記 第三話 「去(さり)」(GS+オリジナル)」

TAMTAM (2008-06-18 20:58)
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「…先生ではないでござるか?」
シロはキョトンというような顔で『横島』に言った。
「あぁそうさ。僕はキミの先生じゃなくて、キミの先生が作り出した意識体さっ」
『横島』は坂道を歩かずに快調に登りつつ答えた。
「…つまり今ここに居る先生は先生ではなくて先生が生み出した先生ってことでござるか…?」
シロはさらに、あたかも理解したかのような顔でしどろもどろな言葉を返す。
「…ま、まぁ、要は別人だと思ってくれればそれでいいよ」
『横島』が言えることはそれが限界だった。
「わかったでござる――先生!」
「…これはお手上げだ。」
ため息をつく『横島』、妙神山への道のりはまだまだ長い。


GS横島異界大成記 第三話 「去(さり)」


「美神さん、随分歩きましたけど、一体今どの辺りなんですか?」
山道を五時間ほど歩いただろうか、辺りが徐々に暗くなってきたのを見ておキヌが言った。
「そうね〜。そろそろ着く頃だと思うけど、そろそろ暗くなってきたわね…」
険しい山道で夜を迎えるのは危険である。地図を広げて言う美神の声も、普段より幾分か深刻そうだ。
「もうすぐ着くんだったらさっさと行った方が良いんじゃない?嫌な雲も出てきたし…」
天気も崩れそうなことから、タマモは先を促す。ここの判断が重要であるが、的は射ているように感じる。
「…そうね。大降りになると厄介だし、先を急ぎましょうか」
美神もその意見を採用し、そのまま進むことになる。
しかしこの選択が後にとんでもない事件を巻き起こすことなど、この時点では誰も予想していなかった。


『ザーーーッ』
「思ったより早く大降りになりましたね〜」
『横島』が誰にとも無く言った。
「何のんきなこと言ってんのよ!」
「落ち着いてる場合じゃないですよ。」
タマモとおキヌは口々に抗議の声を挙げる。
それもそのはず。ここは妙神山の修行場近くの、物凄く足場の狭い、土砂降りの崖道である。
しかし『横島』はと言えば――
「だって僕、死んでるからね。」
これである。
「何してるのあなた達、門はすぐそこよ、急ぎなさい!」
美神は『横島』をシバくこともせずに一人先を急ぐ。やはり別人同然の『横島』には何も感じる所はないのだろうか。
「あ、見えてきたでござるよ!」
シロの声が響く。
「やっと着いたわね。みんなここで気を抜かないで、雨降りの崖道は土砂崩れが起きて厄介…『ボゴッ』だから…」
『ゴゴゴゴゴゴ…』
「…き、キャー!」
悲鳴の主はおキヌである。丁度彼女の立っていた部分の崖がゆっくりと崩れ始めた。
「おキヌどの!」
反応したのはシロ。
人狼の脚力で一気に距離を詰めると、安全圏までおキヌを投げ飛ばした。
しかし―――――
『ドサッ』
「し、シロちゃん!」
「シロ!」
「バカ犬!!」
シロは自分にかかる反動力までは殺し切れず、崩れる崖の上に倒れた。
刹那の時を刻み、崖が崩れる。
「…きっとキミはこうするんだろう?」
『横島』はぼそりと呟いて、崩れる崖に向かって飛び降りた。
「横島(クン)(さん)!!」
三人が吼えると同時に、『横島』は逆さまの体勢でシロを抱きかかえ、まっ逆さまに落下した。
残された面々は、途方に暮れるしかなかった。


横島はシロを抱きしめたまま落下する。
「(あぁ…拙者、死んでしまうでござるか…?)」
シロがそんなことを考えている中、『横島』は動いた。
「(あぁ、もう地面があんなに近いでござる…でも、先生の胸の中で死ねて、拙者悔いは無いでござる)」
『キュッ』
もう地面に頭が着くという頃、シロは『横島』をより強く抱いた。
しかし、即死はもちろん、予想していた衝撃すらも訪れなかった。
シロは、固く閉じきった目を開くことができない。
「…なんでもできそうな気がしたんだけど…本当にこんなことができるなんてね…」
『横島』はいつもの軽い口調で言った。
シロはその言葉を聞いて、ゆっくりと目を開いた。
シロは顔を上げると、自らの目を疑った。そこには、背中から悪魔のような翼を生やした『横島』が居たのだ。
「せ、先生…その翼、一体どうしたんでござるか…?」
シロは初めて『横島』に、疑惑と畏怖の表情を向けた。
「…さっき言った通りだよ。僕は横島忠夫じゃない。彼の魂から生まれた、魔族因子―――存在はほぼ悪魔なんだ…」
『横島』は語る。自分が横島でないことを、彼がどう思っているかはシロにはわからない。
しかしその時シロには、彼が悲しい表情をしたようにしか見えなかった。
『横島』が翼をたたむと、そこにはまるで階段のように幾層にも重なった壁が周囲三方向に巡り、こちらに進めと言わんばかりの道がただ一方向に伸びているのみだった。
周囲を一通り見回すと、シロが言う。
「先…横島殿、この壁、その翼で登れないでござるか?」
シロはようやく理解に至ったのか、『横島』の呼称を改めることにしたようだ。
「ん〜…今思い付きでやってみたことだからね〜。覚えたての能力で登るって言うのは、失敗したときに逆に危険だと思うよ?」
「そうでござるか…。では、文珠ではどうでござるか?」
シロは案外必死だった。
目の前の男が横島ではなく、ほとんど悪魔であると言う事実だけを理解したシロは、自らも気付かないうちに嫌悪してしまっているのだろう。
「文珠…あれは菅原道真らなど、限られた神々の術なんだ。あれを使える人間は世界中探したってオリジナルの横島忠夫以外には居ないんだ。いくら僕でも生成できない。」
「それなら仕方ないでござるな…。道は一本、二人で協力して進むでござる」
シロは若干の気落ちを見せつつも、早くこの状況を打破したいのか、早々に結論を出した。
「話が早くて助かるよ…」
『横島』は、内心ではこのシロの態度の変わりように苦笑しつつも、深くは追求しなかった。元来口下手だった横島の性格も、あるいは影響しているのかもしれない。
こうして二人は、決して空気が良いとは言えない状況の中、土砂降りの崖下を歩き始めた。


「―――――という訳で、横島君とシロは途中ではぐれてしまったのよ…」
ここは妙神山の修行場。
一足先にここに到着した美神たちは、小竜姫に現状を伝えていた。
「なるほど、そんなことがあったんですか…。
とにかく、あれから暫く消滅したと思われていた横島さんの霊体が発見されたのはよかったです」
この言葉には全員が無言の肯定をした。
「――しかし、困りましたね…実は二人が落ちた鬼門の近くの崖は、ただの崖ではないんです」
三人は困惑した。
「…一体、どんな崖なんですか?」
おキヌは先を促す。
「…あの崖の下は、様々な鬼の住まう世界に通じる、鬼鏡の狭間(ききょうのはざま)と呼ばれる道なんです」
「「「…鬼鏡の狭間?」」」
三人は初めて聞くものに疑問の声をあげた。
「二人が危ない…」
小竜姫がそう言うと、四人は示し合わせたかのように同時に走り出していた。


「――まいったな…この道、迷路みたいに入り組んでいる上に、特殊な霊波で空間が捻じ曲がってる…」
『横島』は、しばらくあても無く歩いた挙句に、腕を組みながらシロに言った。
土砂降りの雨はいつしか嵐と呼べるまでに強くなり、風も強く、雷が鳴り始めた。
『横島』たちには正確な時刻はわからないが、周りが暗いことから日没が過ぎてしまったことはわかる。
ピクニックには最悪の条件の中、シロと『横島』はこの訳のわからない崖下を、びしょ濡れになりながら歩かなければならない。
「参ったでござる…もうほとんど周りが見えないでござるよ…」
シロは濡れた服の端を絞りながら、困りきった声で言った。
「仕方が無いね、とにかくどこか休めるところを探そうか。せめて明るくならなくちゃこの道を抜けるのはむりだ…」
シロは『横島』の提案に賛成し、二人は雨宿りをする場所を探す。
しかし視界が悪いのは確かで、その場所を探すのも一苦労である。
「…参ったなぁ、視界が悪すぎる…。これじゃ洞穴一つ見つけられない…」
『横島』は腕を組んで、周囲を探る方法を模索し始めた。
すると隣に居たシロが、眼を閉じて言った。
「横島どの、この先に一箇所だけ、風の流れる音の違う壁があるでござる」
シロは先ほどから耳をすませて風の響く音を聞いていた。人狼族の聴力ならではの方法だ。
「へぇ、凄いな、そんなこともできるのか。よし、それじゃ行って見よう」
二人は少し細い横道を進んだ。
二人は無言。状況が状況ではあるが、なかなかこの気まずさは双方にとって耐え難い。
そんな中沈黙を破ったのは、ぼやくように放った『横島』の一言だった。
「一体ここは、何の為に作られたんだろうね…?」
「…え?」
『横島』の言葉にシロは疑問の声を出す。それもそうだろう、ただの崖下が誰かに作られたなどと普通は思わない。
「キミはおかしいと思わないかい?この道は水の流れていない崖なんだ。おそらく地割れでできた崖なんだろう。
だけど普通そう言った崖の底って、人間がまともに歩けるような状況にはならないはずなんだ。
下を見てごらん、ここには大して大きな岩も転がっていない。それどころか地面がある程度平らで、歩くのに困らない。
次に壁、きれいな階段状の揃い方。まるでスプーンで掬い取ったかのように、上に行くほど外側に開いている。
それに地面に比べてここまで深い場所なのに、壁面は土の状態で地層も無い。誰かが掘った証拠さ。
さっきから歩いている道も、枝分かれが妙に多い。自然の地割れでできたにしては余りにも不自然だ。
そもそも地割れでできた崖下だって、普通は水が流れるんだ。誰かが意図的に止めているとしか思えない。
そして決定的な証拠―――――」
シロが訳も解らず、やがて理解を諦めた頃に目の前に現れたのは小さな洞穴の入り口。
「―――普通地割れの崖下には、雨宿りできる場所なんてあるわけがないのさ」
その洞穴は、ただならぬ妖気を帯びていた。


「!!―――今、二人の霊波が消えました…恐らく、『鬼鏡』に入り込んで…」
先を急ぐが、『横島』たちの姿は見えず、気持ちだけが焦る四人。しかしたった今、最悪の事態に進展したことだけは全員が理解した。
「『鬼鏡』って一体、どんな物なんですか?」
全員が思っていた疑問を口にしたのはおキヌ。恐らくその答えが、今後のこの事態の深刻さを明確にする。
そして小竜姫は促されるままに語り始めた。
「…『鬼鏡』とはその昔、世の中に蔓延った十鬼の鬼を封じ込めた鏡のことです」
目的地に向かう足は止まらない。


「この洞窟には…何かある…」
『横島』は洞窟に入ってすぐさま何かを感じ取った。
「一体何があるんでござるか?」
シロも何かを感じているのか、警戒を解いた様子は無い。
夜だからと言うこともあるが、周囲は非常に暗く、容易に見渡すことはできない。
「ここは恐らく、複数の妖魔の力で何かボッ『グシャァ』…しまっ…た…」
そう言った『横島』の心臓部には、霊体で形成された何かが、深々と貫通していた。
「よ…こしま…どの?」
突然のことに、シロはまともに反応することもできない。
「けほっ…ぼ…くとしたことが…油断したみたいだ…」
シロはゆっくりと『横島』を貫いた何かを目で辿る。
犬族はあまり夜目が利かないために暗すぎて何も見えなかったが、そこには何かが居た。
「き…貴様ぁぁ!!」
シロは咆哮と共にとび掛った―――が、
「よせ!」『ガシィ』
『横島』は跳んだ後のシロの足を掴むと、そのままもとの方向に投げた。
『ドサッ』
当然シロは尻餅をつく。
「逃げろ」
『横島』は穏やかな口調で言ったが、有無を言わさぬ迫力があった。
しかし尚もシロは躊躇する。
その隙を突いて眼前に迫ってきたのは、非常に巨大な、鬼と呼ばれる妖魔だった。
『横島』の心臓を貫いたのはまた別の、こちらは人間大の鬼。
巨大な鬼はシロの体を握った。
「…くそっ!」
『横島』はうめく。事態は悪化するばかりだ。
「貴様ラ…何者ダ…」
『横島』を貫いた方の鬼が言った。
「へぇ、言葉は話せるのか…意外と利口だね」
さらりと口にする『横島』。緊張感は微塵も伺えない。
「貴様、愚弄スルツモリカ…」
『ズッ――』
鬼は『横島』に突き立てた腕を更に深く差し込んだ。
「ぐふっ…悪いね、鬼なんてのは初めて見たもので…」
軽い口調で言ってはいるが、その実余裕はない。もはや彼は常に消滅の危機と戦っているのだ。
「何者カト聞イテイル…」
鬼はいい加減じれたようだ。
「…僕達はただここに迷い込んだ、人狼と半霊半魔の二人組み。それ以上でも以下でもない。」
「ナゼここに居る…」
「迷い込んだって言ったの、聞いてなかったのかい?」
『横島』は言いながらも何とか抵抗しようと試みるが、非常に力が強く適わない。
「よ…横島どの…」
シロは圧迫されて限界が近い。
「シロちゃん…三秒間だけ、隙を作る。それ以上は無理だ。…走る準備をしろ」
『横島』は途切れ途切れに言うと、胸から突き出た腕を掴んだ。
「…僕は…魔族因子…霊体を操る…変換機…」
そう言って息を吸い込むと、『横島』を貫いていた鬼の腕が、見る見るうちに消滅してゆく。
「グワァーーーー!!」
人間大の鬼は腕を失い、余りの痛みにのたうちまわった。
開放された『横島』は、シロを握っている鬼の手に触れた。
「キサマ…イッタイ何ヲシタ!」
『横島』は鬼の話など聞かず、シロを掴む鬼の手を消滅させた。
「グオオォーーー!!」
「走れ!シロちゃん、洞窟を抜けろ!!」
『横島』は消滅した鬼の手から落ちたシロに向かって怒鳴る。
シロは無言で走り出した。
「オ…オノレ!」
「バカニシオッテ!!」
鬼はシロを追いかけだす―――が、
「させない!!」
『横島』が地面に手をつくと、二体の鬼の動きが止まる。
『横島』は鬼の腕を霊力に変換し、自らが不可能と言っていた文珠を生成していた。
「「ムオッ!」」
それと同時に『横島』も、出口に向かって走り出す。
パキイィン
二体の鬼は『縛』の文珠をすぐさま打ち砕き、二人を追った。
「マテェェ!!」
「(ちっ…やはり僕の文殊じゃこんなものか…)」
『横島』は出口に向かって走るが、そこにはまだシロが居た。
「(くそっ一体何を…結界!?)」
シロは、洞窟の出口を覆った結界に阻まれ、脱出することができなかった。
後ろには既に鬼が迫っている。
「どけえぇぇぇ!!」
『横島』は、結界に飛びついた。
その手に文珠を生成し始める。
「(くそ…霊気が足りない!なら…)」
そうこうしていると、後ろに鬼が追いつく。
グシャァ
「ぐふっ!」
ガァァン
『横島』は結界に叩きつけられた。
「何ヲスル気カ知ランガ…」
「コレ以上スキニハサセン!」
鬼は同時に残った手を振り上げた。
「…くそ、まだ消えるわけには…文珠!!」
そして『横島』は倒れたまま、今度は何とか文珠を生成すると、結界を『開』き、シロを外に向かって蹴飛ばした。
「動きが速いな。だが…一歩分足りない」
『横島』が体をひねると、それまで倒れていた場所に人間大の方の腕が突き刺さる。
しかし大きい方の鬼の攻撃は避けられそうに無い。
「距離は足りても―――」
『横島』は閉じる寸前の結界の穴に飛び込んだ。
「―――時間は足りない」
ほぼ同時に結界が閉じると、『横島』に迫っていた腕が地面に落ちた。
空間が閉じた為に、行き場を失った物体は切断されるしかないのだ。
全てが終わり、『横島』の意識は急激に遠のいた。


みなさんお久しぶりです。TAMTAMです。

みなさんすみません、実は交通事故にあって先日まで入院していたんです。
あ、足を折っただけなんですけどね(笑
ノートパソコンは持っていないのでその間執筆できずにいまに至るわけです。
私の作品なんかを楽しみにしてくれている人など居るかはわかりませんが、居たならここで謝りたいと思います。
退院したのでこれからは今まで通りのんびり執筆したいと思っています。
まあ永い目で見守っていただければ幸いですね。
では次回。


・コウ様

そうですね、私の中ではシロはこう言うポジションですね。
だけど決してバカではないので、感覚的には理解できると思います。
基本的に彼女はボケですね。
でも僕は彼女のそう言ったところに癒されるんですよ。


・星の影様

やはり文法というのは難しい。
一応『』の使用は、なるべく名詞以外には避けるようにしてみたんですがどうでしょうか?
読点はついつい付けてしまうんですよね〜…気付いたときには消しているんですが。
私的な考え、結構だと思いますよ。
私はあくまで小説は読み手のためのものだと思っています。
それによってあなたが読みやすくなるのなら、それが正しいアドバイスとなり得るのでは無いでしょうか。
迷惑になるとは私は思いませんよ。今後も目を通していただいたら、宜しくお願いします。


・Sign様

そうですね、今後に目を通していただければおのずとわかって頂けると思いますが、一応オリキャラ憑依ではないとだけ言っておきます。
僕の勝手な考えですが、やはり横島君の登場しないGSは邪道だと思います。
あくまで主人公は横島君です。だけどまだ出ていないだけなんです。
ここまでの展開では誤解も仕方ないと思いますが、オリキャラを主人公にすることは考えていません。


・ユリン様

解釈としてはまさにそのような状態ですね。
うまく伝わってよかったです。
横島君は果たして生き返るのでしょうか?
作者にもはっきりわかりません。

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