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「横島忠夫の不思議な日常(GS)」

白亜 (2008-06-18 17:53)
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前書き

 初めて投稿させて貰います

何分ほとんど初心者なので読みにくい、至らない点など

多数あるかもしれませんが、できれば暖かい目で見てやってもらえると嬉しいです


注意:本作品にはTS要素が含まれています、注意してください


第1話「運命の出会いなのかもしれない」


 仕事を終え横島は帰路についていた、今日はいつもより依頼の件数が多く

朝から晩までほぼ除霊だけで時間が経ってしまった、いつもならこの後夕飯をご相伴に預かるのだが

隊長…美神美智恵が娘である美神を連れて行ってしまったので今日はお預けを喰らったのだった。


「ここん所漸く依頼が増えてきたよなぁ…まぁまったくないよりいいんだけどなぁ」


 ポツリと呟く。

ある事件を境に悪霊達が一時的に落ち着いていたため、暫くの間はまったくと言っていいほど

仕事がなかった。おかげで美神の機嫌が頗る悪くなりいつも行われる折檻が通常の

2倍近くになっていたりするのは余談である…。


 だが再び悪霊達が活性化し始めこれを逃すまいと営業を開始、前と同じかそれ以上の急がしさと利益を上げている。

特に最近は横島の持つ能力《文殊》の万能性に味を占めた美神が

様々な依頼を――1千万以上の依頼に限られてはいるが――どんどん受けてしまうため

そのせいか横島はまったくといっていいほど休みがない、労働基準法などに触れてはいるが

寧ろほぼ毎日美神やおキヌに会えるので―― 一応シロタマも含む――本人はあまり気にしてない。


「あぁ〜、今日も一日しんどかった…つーか、最近美神さんほとんど何もしてない気がするぞ…」


 実際の所「気がする」ではなく何もしていないのが現状であるが、横島には其処まで考えが及びもつかないのだろう。


「まぁ、美神さんのあの美貌が損なわれたら世界の損失だからな…これも仕方ない事だ、うん」


 などと考えつついつもの妄想に入る。


『あぁ、横島クン!命を懸けて護ってくれるなんて、貴方って本当に頼りになるわ!!』

『ふっ、当たり前じゃないっすか美神さん、俺は貴方の為なら命すら惜しくないっすよ』

『もう…他人行儀なこと言わないで、私は令子でいいわっ横島クン、いえ、た・だ・お・さん』

『美神さ…いや、令子…いいのかい…』

『えぇ、忠夫さん…私』

『幸せにするよ!令子!!』

『嬉しいわ!!忠夫!!』

「そして二人はーー!!うわーーはっはっは!漢っ横島忠夫!!ついに男になりまっす!!」


 どうやらそろそろ現実と妄想の壁が崩れてきたらしい。

だらしない表情で時々不気味に笑いながら遠い目をしているこの男が実は

世界でも有数のGSであるとは夢にも思うまい…寧ろ変質者と言ったほうがわかりやすいのが

悲しい所である。


「っと、いかんいかん、もう少しで夢の世界の住人になる所やった…あのナイスバディは

夢で味わうより、現実で頂くべきなんじゃー!!」


 漸く我に返った横島、気がつけばもう家の前まで来ていた、そこでふと首を傾げる

部屋の電気がついている事に気がついたのだ、恐らく雪乃丞が夕飯を集りに来たのだろう

前ほど――といってもまだ数ヶ月程度しか経ってはいないが――貧乏では無くなってはいる。

 まぁ、だからといって男に奢ってやる謂れなどない、これが美人だったら諸手をあげて

お誘いするのだがなどと考えつつ横島はドアを開け、目の前にいる雪乃丞らしき人物にとりあえず怒鳴り散らした。


「くぉら、雪乃丞!!何勝手に俺の晩飯かっくらとるんじゃああああぁ!!………あ?」


 確かに其処には今晩の夕飯にするはずだったラーメンを食べている奴がいた

だが其処にいたのは明らかに雪乃丞ではなかった。


「んぐ……お?、漸く帰ってきたのか、遅かったな」


 このオンボロアパートにはあまりにも似つかわしくない透き通るような声が横島の耳を伝う。

其処には、腰の辺りまで伸びる黒髪を赤いバンダナでまとめたポニーテール

くりんとした丸い瞳、思わず蕩けてしまう様な愛らしい表情

一見小柄だが、見事な黄金率を示す素晴らしい身体、思わず触れてみたくなる

しなやかな指先。

 色々並べてみたが一言で要約するならば、美人の一言に尽きる。

まぁ、ラーメン食べながら胡坐をかいている姿はお世辞にも美しいとは表現しにくいが…

だがしかし、そこから導き出される結論といえば……


「生まれる前から愛してましたーーーーー!!」

「やると思ってたわぁああああ!!」


 ルパンダイブをかます横島、女性は気づいてたといわんばかりに速攻で

一切遠慮無く地面に叩き付け、そのあとストンピングをかまし其処から蹴り上げ

最後といわんばかりに華麗に踵落としを決める。


「あぷろぱぁ!?」


 ずしゃあああ、という小気味良い音と共に横島が地面とキスを交わす

全身が、赤黒い物体Xになってはいるがピクピク動いているようだしまだ生きているのだろう。

 それを見届けた女性はやれやれと言った表情で横島に語りかけた。


「まったく、女性とあらば見境なく飛び掛るなっつーのその内つかまるぞ………人の事言えんけどね…」

「堪忍やー!!仕方なかったんやー!!美人に飛び掛ってしまうのは俺の性なんやー!」


 一瞬で再生した横島が超加速でもしたかのような素早さで土下座をかます

呆れた生命力だ…」。

 高速に近い速さで行われる土下座の回数が100回辺りを越えた時、ふと疑問がわきあがる。


「あのぉ…つかぬ事をお聞きしますが」

「ん?どうした?」

「おねーさんは何処のどなたっすか?」


 今気づいたのかよ!?見たいな表情をする女性、その表情はあまりにも綺麗で再び飛び掛りたい衝動に駆られるが

恐らく今度はマジで死ぬかもしれんと判断し心の中で血涙を流しつつ耐える


「おねーさんって、私はまだ17なんだけどね…」

「な、何ぃ!?じゃあ俺と同い年なんスか!?、その容貌でまだ17歳………

神はいた!!ありがとー!キーやん、サっちゃん!!俺は今まさにめくるめく愛の世界に!!」

「飛び出そうとしたら口に『爆』突っ込むぞ」

「タイヘンモウシワケアリマセンデシタ」


いっそ清々しいほどの敬礼を見せてくれる横島。

彼女は、ふぅっとあからさまに深いため息を吐き話し始める。


「さて…何から話したもんかなぁ……とりあえず、お前『平行世界』って知ってるか?」

「ふ、馬鹿にしないで欲しいっスね


全然知るわけないじゃないっスか!!」

「威張っていうなー!!」


 渾身の右ストレートが横島を捉えた。

再び物言わぬ物体Xと化したが、驚異的な回復速度で10秒もしないうちに完全に完治している。

「ふぅ、ふぅ…あかんこいつここまでアホやったとは、つーか真面目に聞かんかーい!!」

「すんませんでしたー!!」

 完治はしたが、流れ出る血液はべっとりと服に張り付いているため微妙にシュールな光景だ。

「まぁいいや、続きを話すよ、えーと『平行世界』ってのは、簡単に言えば此処とは別の歴史を進んだ

もう一つの世界だな、例えて言えば、この世界にあるGSがあっちにはないとか、そんなんだ」

「あー、なんとなくわかるような、わからんような」

 腕を組みながら必死に理解しようとしているが、其処はそれ横島がいきなり理解できるわけもなく

1時間にも及ぶ――途中何回か飛び掛って来たので撃墜しながら――説明で漸く理解したのだった。

「で、だ。私が誰かって言うと、此処までいえばわかるよな?」

「な、何と無くだが……もしかして…」

「あぁ、私は『横島』あんたの平行世界の同一人物だよ」


――続く


後書き

 短くて申し訳ない…、書くペースが遅いので不定期にはなりますがこの調子で書き上げていこうと思います

 この小説は原作終了後の続きといった感じです、この後二人の横島がどたばたやらかすかもしれません。

逆行ものや再構成ものは私のすくない頭はではむりっぽいので、こんな感じでのんびり書いていこうかと思います

ちなみにまだ横島(女)の名前は考えてません…あぁ、どんな名前がいいかしら…悩むわ…

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