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「愛のゆめ(GS)」

にょふ (2008-04-05 16:35)
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「私って……傾国の美女なのよね」
 秋の夜長。彼女、金毛白眉九尾の妖狐は突如として独白す、場面は彼女が寄宿する有名GSが居を構えるオフィスビル。

「何でござるか、急に? ……もしや、また熱病にでも毒されたでござるか?」
 彼女、人狼が少女シロが『この女狐……オツムは大丈夫でござろうか?』と言わんばかりに首を傾げる。
 然もあらん。時は就寝前、何時もならば会話すら存在しない時間帯、互いに未成熟な幼体故に、睡眠欲が強い。そんな時に斯様な言葉を聞けば、ライバル関係にあるとは言え、多少なりとも友情を感じる間柄、シロにとってもタマモは、家族に最も近くて遠い……仲間なのだから。

「馬鹿犬には解らないかも知れないけど、私は本来、絶対的な権力者から庇護を受ける程の絶世の美女なのよ」
「前世の話でござろう、斯様な与太話は寝てから申すでござるよ」
「今は美神に庇護されてるけど……私は本来男性、更に言えば現代の権力者に庇護されなければならない程の美女なのよね」
 シロは軽く頭痛がした、人の話を無視するだけならまだしも、更にその上を行く……自身の美に関する事を他人にひけらかすなど、武士として教育を受けたシロにとっては鼻持ちなら無い。

「ならば先生に庇護してもらえばよかろう、何せ先生は日ノ本一の侍でござるからな」
「……誰が何だって?」
 今度はタマモの番だ。ちょっと激しい頭痛に苛まれながらもキッチリ返す辺り、タマモの、せめてもの情けと言えるかも知れない。

「左様に申すのであれば、先生に庇護してもらえば、よかろうと申したのでござるよ」
 シロはタマモの問いが理解出来ない、偶像崇拝もここまで進めば素晴らしいの一言に尽きる。
 しかし、シロの言う事もあながち間違いでないだけに、二人の同僚である、おキヌが聞いたらタマモに『横島さんは駄目ぇ!』と叫ぶ事請け合いではあるが。

「横島ねぇ……確かに文殊は凄い霊能力だけど」
 タマモの言う通り、文殊と呼ばれる霊能力は凄いの一言で片付けるには、あまりにも強大な霊能力である。
 その文殊一つで戦局を左右しかねない程の価値があり、尚且つそれを製造出来るのは、現在の人界において横島しか存在しないのだから。

「何がでござる? 先生の霊波刀は変幻自在でござるよ」
 しかし、シロの価値観はそこにはない。確かに文殊は凄いと思うが、それ以上にシロの矜持でもある霊波刀、人狼族にとって魂とも呼べる存在の霊能力を、横島は自由自在に操る……と思い違いをしているのだから。

「私は傾国の美女よ? その私が何で横島如きに庇護を受けなきゃならないのよ……貧乏丸出しじゃない」
「……それは言いっこなしでござろう……上司が美神殿なのでござるよ」
 二人の脳内に、とんでもない共有映像が浮かんでいる……が、その上司、美神令子の立場も考えてここでは割愛させていただこう……まぁ、札束と金塊が眩しい光景とだけは言っておきたい。

「……そうね、何せ上司があの美神だし……って違うわよ! 何でそんな美神を上司に置いている男の庇護を受けなきゃならないのよ!」
「あぁ、話の本題はそうでござったな、お主は美神殿の元に居るのが嫌なのでござるか?」
「別に嫌っちゃいないわよ、ただ私の傾国の美女としての矜持よ」
 話は堂々巡り……いや、タマモは“ふりだしにもどる”を選択したのだろう。

「ならば拙者の知りうる限りで、一番強い男子を言えばよいのでござるか?」
「そうね……権力=強い。って事でもないけど、近い事は近いか……」
「結局先生でござるな、先生はやる時はやる男子でござる故」
「あの横島がね……」
「何でも、あしゅたろすの乱において大活躍したらしいでござるよ、美智恵殿と美神殿が話している所を盗み聞きしたでござるから」
 シロは己の耳を誇示していた、人狼などに多く見られる超感覚と呼ばれる尋常ならざる感覚の事、更には“期せずして聞いてしまった”と言い訳をする辺り、シロは二人が怖いのだろう。

「あぁ、あの時の大喧嘩か……確かに五月蝿かったわね」
 二人の喧嘩など良くある話だ。美神美智恵と美神令子。名前の指す通り親子であり、同業者としてのライバルでもある。そんな美智恵の心配事といえば長女の……金銭欲にまみれた娘の性癖を治したいと思っている。
 しかし、娘の令子もそんな事まで母親に言われたくない、更に言えば、大抵の事を可能にしてくれる道具。“金”程素晴らしいモノはないと信じて疑わないのだから、その性癖が抜ける事は難しい。
 故に水掛け論。その中で例に挙がったのが美神令子の下で働く横島忠夫である。彼の時給は破格の255円。詰まる所、横島が労働基準監督署に自分の給与明細を持って駆け込めば、令子は確実にお縄頂戴になってしまう。
 更にそれだけに留まらず、脱税上等!銃刀法違反もバレなきゃ大丈夫!等々……数えれば懲役10年にプラスして財産没収ぐらいされるんじゃね?……と言うぐらいの法令・条例違反を犯し続けている。
 そんな令子の悪癖を直そうと、美智恵が横島の事を喩に出せば『バイトの殺生与奪件は私にある!』とか『私が正義なのよ!!』等と叫んだり騒いだり……声高らかに宣言する事ではない……超閑話休題。

「何でも、あしゅたろすと言う魔王を討伐するには、先生無しでは考えられなかったとか言ってたでござろう?」
「確かに言ってたわね……ちょっと信じられないけど、美智恵嘘付く訳ないし」
 タマモの美智恵に対する評価は高い。何せ美神よりICPOの非常勤顧問である美智恵の方が、仕事を手伝った後の報酬(キツネうどん、もしくは稲荷寿司)の払いが格段に上なのだから。

「左様……しかし、母娘でああも違う性格になるものでござるなぁ」
「それにしても、そのアシュタロスって何者なのかしら? 詳しい話は言ってなかったけど、魔王って呼ばれるぐらいだから強いんだろうけど」
「さぁ、それは解りもさん。しかし拙者も先生の助太刀をしとうござったなぁ」
 シロの脳内には都合の良い映像が浮かんでいる――

 ――横島の危機に颯爽と現れるシロ。そんなシロに感謝の言葉を掛け様とする前に、シロが敵を切り伏せる……呆然とする横島に『大丈夫でござるか?』と言おうとして抱きしめられ耳元で囁かれた言葉は……しかし、そんな桃色妄想がシロの脳内に浮かんでいる事などタマモには知る由もない。

「……あんた大丈夫?」
 タマモはシロの表情……涎をたらしながら身悶えし、『先生ぃ♪先生ぃ♪』と呟いてる光景など……悪夢でしかない。

「先生ぃ〜♪ 斯様な人の居る前で、愛しているなんて言わないで欲しいでござるぅ〜、続きは臥所の中で聞きとうござるよぅ〜♪」
 シロのトリップは止む場所を失った。流石は師弟だと言うべきかも知れない。
 何せ横島も妄想の達人。都合の良い妄想を現実と勘違いする程に、よく妄想しているのだから。その血脈は確実に弟子のシロに継承されたと思われる。

「流石横島の弟子と……言う事のだけはあるわね」
 タマモは完全に呆れかえっている。然もあらん、現状のシロを見る限り横島の普段の行動とほぼ同じ……ちょっと行き過ぎの懸念もあるが、それ以上に横島然としていて馬鹿馬鹿しい光景であった。

「でも……相談相手を間違えた……絶対っ!」
 シロ如きに相談すべきではなかった。そんな言葉がタマモの脳内に蔓延っている……同情を禁じえない。


◆◆◆


「最も権力を持つ男性?」
 場面は変わって翌日の美神令子除霊事務所内……あの晩、シロの妄想は留まる所を知らず、シロは一人布団の中で甘い声で鳴いていた。
 どの様な妄想かはタマモの知る所ではないが、多分……18禁な妄想であった事だけはタマモには伝わっていた。

「そう、美神が考える理想の男性かも知れないけど」
 故にタマモはシロにだけは金輪際相談しないと堅く心に決めた。

「理想の男性なら……お兄ちゃんだろうけど。最も権力を持つ男ってのは違うわね」
「そうなの? 西条ならお金も持ってて、それなりに社会的地位も高い男性よね?」
 西条輝彦2〇歳。全国各地に広大な土地を持つ大富豪の息子にして、ICPO日本支部の室長代理。社会的どころか、実際問題かなりの権力者である事は間違いない。

「だって、お兄ちゃんも所詮は公務員でしょ?」
「公務員だけど、それって何か問題あるの?」
「公務員ってのは、お上に絶対の忠誠を誓った狗の総称よ? ……私達の敵じゃない」
「……多分美神だけの問題だと思うわ」
 タマモは相談相手を間違えたと思った、シロに相談した時に味わった頭痛が……美神相手にも発病したのだから。

「何よ、その何か言いたげな表情は?」
「別に……美神の考える絶対の権力者って誰なの?」
 もうタマモ自身、己の我慢ほど一番信用出来ないモノになっていた。何せシロに続いて美神にも裏切られたのだ……誰がタマモを諭せようか。

「まぁいいけど……絶対の権力者となるとお金持ちよね……ゲ〇ツ?」
「……私は美神の価値観を、聞きに来たんじゃないんだけど?」
「“権力=金”でしょ……って何よ、あんた何か言いたい訳?」
「お金も重要なファクターである事は間違いないわ、けど私は、私を絶対に護ってくれる様な権力者の事を聞いてるのよ?」
 タマモも結構限界に近い、確かに美神の金銭欲は知っているが、まさかこれ程までとは思わなかった。
 故にシロに金輪際相談しない!と言う決意から一日も経たない内にその確固たる決意を捨て去り、一刻も早くシロに愚痴を言いたい……主に美神の駄目金銭欲について3時間ほど。

「絶対護ってくれる権力者?」
 美神の顔に困惑の表情が浮かぶ。然もあらん、その様な人物などどこの世界を探したら発掘出来ると言うのだ?

「……この際権力者は捨て置いていいわ」
 タマモは美神の顔色を見て自分の無茶な言葉に気付いた。
 それはタマモにとって発見だった。タマモは絶対に護ってくれる人であれば、多少権力の大小など気にはしない事にした。
 更に考えれば、権力は移ろい往く可能性が高いが、絶対に護ってくれるという信念……そんな信念を持つ人物であれば絶対に、曲げない、止めない、諦めない……タマモの事を己の事より大事にしてくれるである筈、そんな思考が生まれただけでも、美神に感謝ぐらいしてもいいと考えている。

「絶対に護ってくれる男性ねぇ……そんなヤツ存在するの?」
「じゃあ質問を変えるわ、私の周りに強い男性って誰か居る?」
 『もうこれでいいや』……そんな諦めがタマモの思考を埋め尽くす。タマモも、先ほどの美神の言葉に偽りではないだろうと思える。
 前世の時の平安時代ならばそれなりに居ただろうが、現代の話となるとそれこそ存在自体疑わざる負えない。価値観が多様化した平成の世。『絶対』と言う言葉も……軽くなったのだから。

「物理的に、それとも精神的に?」
 美神のその言葉に再びタマモは驚いた。
 それは考えてなかった、確かに肉体と精神。それ以上多岐に渡る項目もあるだろうが、それでも主だった考えとしては間違えていない。そんな美神の言葉に、ちょっと感心しているタマモ。

「とりあえず精神的に、物理的にも優れている方がいいけど、それは後からでも鍛えられるから」
「OK……なら、唐巣神父かな?」
 美神の脳内には幸薄い、更には髪の薄い師匠が写る。それでもそんな幸と髪の薄い神父でも精神面の強さで言えば、美神の知りうる限りで一番強い。
 しかし、己の師匠の髪が薄いと考えている時点で、尊敬はしていないと思われる。

「ごめん、アレは勘弁して」
 タマモは回顧する、たまに事務所にやって来て、ご飯を食べる。
 それも、もの凄いスピードで食べて、美神(弟子)に『何時もすまないね』と言う中年の幸と髪が薄い神父の事を思い出した。
 しかし駄目だった。情けなさが前面に出過ぎていて、タマモには、世界で屈指のGS、素敵神父こと、唐巣和宏の魅力は伝わっていなかった。

「次点で考えるとドクターカオスかしら? 何せ千年の孤独を……って忘れただけか、ごめん、カオスは無し」
 美神も自分の失策に乾いた笑いが浮かぶ。

「もしかして、美神って人脈狭い?」
「な、何よ? 私は別にあんたの相談に乗らなくてもいいのよ?」
 そんなタマモの言葉に、ちょっぴりグサッと来た美神の意外と脆いハート。それでも、そんな自分の弱さをタマモに見せれる程、美神の顔の皮は薄くない……と言うか完全に接合している。

「……悪かったわよ」
 タマモは内心呆れていた、美神にではない、自分自身にだ……また相談相手を間違えた。確実に自責の念に囚われる事請けないな現状、それを打破すべき人物は……まだ学校に通っていた。


◆◆◆


「タマモちゃんを絶対に護ってくれる人?」
 美神とタマモの空虚を打破すべき人物の降臨……もとい、帰宅に伴いタマモは相談相手を美神からおキヌ……氷室キヌにシフトした。
 当然美神は『なんなのよっ!』と憤って部屋に篭ったが、タマモにとってそれは問題ではなかった。シロに続いて美神もまた、相談相手に向かないと確認が取ったのだから。

「そう、経済的とか権力とか要らない。せめて私の為に努力してくれる人でいいわ」
 タマモの考えも大分矮小して来た。美神との相談の中で唯一と言って過言ではない利益、それが今のタマモの考えだ。

「それだったら……ほら、デジャブーランドで知り合った真友君は?」
 タマモはそのおキヌの言葉で思い出す、眼鏡が印象的な少年の事を。

「ごめん、私にそんな趣味ないわ」
 真友康則、10歳未満の少年……友人としては付き合えても、そういった保護者と被保護者の様な関係を結べるかと尋ねられれば答えはNOだ。何せ相手はまだ子供、そんな子供に己を護ってくれとは流石のタマモも言えはしない。

「だったらピートさんとか?」
 おキヌは次点として浮かんでいた候補者を挙げる。ピエトロ・ド・ブラドー。父に中世時代、ヨーロッパを恐怖のどん底に落としこめたブラドー伯爵を冠し、その身はバンパイアハーフ。されど一神教に帰依し、清貧を貫く好青年の事を。

「……悪くないんだけど、別に顔で決める訳じゃないし……そもそもアイツって何だか頼りないわ」
 タマモは別段ピートを嫌っている訳ではない、毒のない人物だとは認識しているが、それ以上それ以下でもない。更に言えば何処か浮世離れした価値観と、自我と言うモノの希薄さがタマモには理解し難い。

「伊達さんは? タイガーさんもだけど」
 おキヌは更に二人の名前を挙げる。おキヌ自身が想いを寄せる人物の親友二人。前者のピートもそうだが、おキヌの交友範囲、特に異性となると途端に狭くなる。

「バトルマニアと張子の虎? パスパス、それにあいつ等ってちゃんと恋人いるし、私が庇護して〜って頼んで、その関係が崩れたら、後始末が大変そうだし」
 タマモにとって、たまに会う横島の親友の評価は低かった。横島自身の評価が低いのだからそれも当然だろう。

「後は……横島さん?」
 おキヌにタマモに自分の想い人、横島をタマモに取られる等と言った危惧はない。何せタマモの横島に対する評価は同僚……それ以上それ以下でもないのだから、おキヌの第六感などと言った、霊的感覚すら発動しない。

「シロと同じ……やっぱそうなるかぁ」
「でも、急にどうしたの?」
「ちょっとね……私って金毛白面九尾の妖狐なのよ? それが権力者の庇護下にも居ないで、一退魔師の元に居る時点で何か間違ってないかなぁ〜って」
「もしかして、この家に居るのが嫌になったの?」
 おキヌはタマモの言葉に悲しそうな顔を浮かべる、家族としてタマモと接してきたおキヌにとって、そんなタマモの言葉は結構な衝撃発言だった。

「別に……この家に居れば確実に安全だろうし、そもそも油揚げが食べられる時点で満足してるわ」
 にべも無いタマモの言葉だが、その言葉に嘘は無い。タマモの現在の価値観の中の頂点はきつねうどんであり、次点で稲荷寿司が来る程度。要は好物が食べれれば案外幸せなタマモであった。

「良かった……これからもよろしくねタマモちゃん♪」
「まぁ、こちらこそ……後、油揚げよろしくね」


◆◆◆


「んぁ? いきなり人ン家に来て、更に俺のライフラインを強奪して、結局聞きたい事ってそんな事か?」
「そんな事とは失礼ね! これでも結構悩んでるのよ」
 横島の自宅を訪問して、自らの悩みの相談をしようとし……匂いに負けて横島が食べようとしていたキツネうどんを強奪したタマモは力説する。そこに威厳やら悩みがある様には見えない。特にキツネうどんの恨みがある横島にとっては尚更だった。

「そんな事、そこいらの錯綜した趣味の持ち主に頼んどけや」
 キツネうどんの恨み満載でタマモを睨む横島、横島にはタマモの様な……中学生ぐらいの少女を愛でる趣味はない。

「私は傾国の美女よ、そんな私を護る義務って全国民にあると思うんだけど?」
 とりあえず甘い油揚げの旨味成分が流れ込んだスープを美味しそうに飲むタマモ。それを恨めしげに睨む横島。
 強奪されたのに文句を言うだけで取り返さない横島。女子供に甘い横島は、たとえライフラインを奪われたとしても、取り返す等の実力行使には踏み出さない。

「美少女如きが何をぬかすか! 全国民の財産てのは、美女を指して使う言葉じゃい!!」
 横島はタマモの事を美少女と評する程度には思えるが、それ以上に“少女”に手を出す趣味はもっていない。
 横島の趣味はチチ!シリ!!フトモモ!!!……が豊満な女性を筆頭に、タマモ以上の年齢の美人・美少女な女性だけである。故に美少女と称しても、別段タマモに食指が動く様な事は無い。

「ふ〜ん、だったら私が成長すれば話は違って来る訳だ♪」
 キツネうどんの油揚げのみを、見事に食べつくしたタマモは横島の言葉を反芻する……別段嬉しくはなかった。
 タマモにすれば当然の評価であって、褒め言葉になど聞こえない。しかし、そんな横島の対象外発言にタマモの自尊心に火が付いた。

「そうだな、お前がムチムチプリンなナイスバディーなら、俺は全力を持ってお前を保護しようじゃないか」
 うむうむと頷きならが横島は応える……それがこの後の騒動を生むとも知らずに。

「…………これなら如何?」
 ポンッと言う音と、煙幕じみた煙を出したタマモは変質する。
 金毛白面九尾の妖狐は権力者に庇護下に入る為に様々な能力を持つ。

 その中の一つ、形成する肉体を変化させる能力。妖力の関係から普段は疲れるので行使しないが、横島の一言『全国民の財産てのは、美女を指して使う言葉じゃい!!』と言う、タマモの自尊心を打ち砕く言葉を聞いたが故に、タマモも行使せざる負えない。
 追記として妖力の補充は、先ほど横島から奪ったキツネうどんで補充していた……意外とローコスなタマモ。

「な!? な、なななななな!!??」
 横島は突然のタマモの変体に気が動転している、更に言えば横島の部屋。1K(部屋は三畳)には似つかわしい美女の降臨に腰まで抜かしている。

「如何? ……ふふ」
 タマモは横島の動転にほくそ笑み、造詣の整った顔に浮かべるその笑みたるや、前世の玉藻前の記憶なのか、恐ろしいまでに妖艶であった。

「ち、違う! これは幻や!! けど目の前にいる美女はタマモで……ち、違う!! ワイはドキドキなんかしてへんのやぁぁ!!」
 散らかった1K(部屋は三畳)の部屋で、もんどり打つ横島の痴態に、タマモの笑みは更に歪み、その妖艶さを増す。

「素直になった方がいいわよ? ……サービスしてあ・げ・る♪」
 そっと横島に近づき耳元で囁く、その破壊力たるや、横島の理性のタガが……猛スピードで外れかかっている。

「あ、アカン!? そないな事言われたかてこの美人はタマモで! タマモはホンマは中学生ぐらいの美少女で、将来はこないな美人になるっちゅうだけなんやぁぁ!! これは幻や! まやかしや! 幻想や! 俺が俺自身に見せてる妄想なんやぁぁ!!」
 横島の動転は最高潮を迎える、しかし横島の援軍など存在しなかった。横島のおかれている現状を解り易く表現すると――

 ――水平線の彼方から黒船が来航し、開国を迫って来た時の、恐れ慄く徳川幕府の家老達と同等の恐慌状態である……ちなみにその黒船に乗っているペリーの顔が唐巣神父になっているのは、偏に横島が普段から『唐巣神父も髪が気になるんやったら、晩年のペリーと同じ様にカツラ被ればええのに』等と考えているかは定かではない……閑話休題。

「我慢は身体に良くないわよ?」
 そんな言葉と共に、横島の耳に息を吹きかけるタマモの気分の高揚も最高潮を迎えている。何せ自分の事を対象外と言った人物が、この様に動転しているのだ、気分が乗るのも仕方が無い。

「ぬをぅろ!!??」
 そのタマモの行動で横島の身体は面白い程に震え上がった、その行動が更にタマモの嗜虐心を突き動かす。

「ほら……あむ♪」
 タマモは躊躇う事なく横島の耳たぶを甘噛みした。

「あひゃふゃ!?」
 その言葉を最後に横島の身体が硬直した……まるで死後硬直から6時間程度経過したかの様な固まり具合である。

「ひょらひょら……どうふぃふぁの?」
 タマモはちょっとやり過ぎたかなと思う反面、今までの横島の言動を省みて止めない事を決意した……何せ再会した時に、思いっきり頭を叩かれそうになったのだから。

「…………」
 横島の反応がない、息はしている……だがしかし、反応はない。横島にサービスをして反応を楽しんでいたタマモは、耳たぶへの甘噛みを止めた。

「横島〜? ……う〜ん、やり過ぎたからしら?」
 タマモも横島の女性関係の脆弱さを知っている。人一倍煩悩が高い癖に発散すべき相手が存在せずに、その捌け口は主に18歳未満閲覧禁止のビデオで処理する程度。そんな横島にとってタマモの行った行為は、些かやり過ぎだったかも知れないと内心ゴチっている。

「…………ぁ」
「ん? 復活??」
「…………あ」
「何?」
「……あぁぁ」
「あぁぁ?」
「な、な、なな……」

「……だから何よ?「何じゃそりゃぁぁぁぁ!!!!」きゃっ!?」
 横島の声でタマモの変化は解けた、もしかして横島の魂の言霊(叫び)の所為かも知れないが、横島然りタマモ然り、そんな事に言及する程の感情的余裕はなかった。

「お、おのれは……何つう破廉恥な行為をしてくれてけつかってんねん!!」
 最早、関西弁とも取れない……日本語らしき言葉を使う横島、その眼には正気など存在していない。

「な、何って……ちょっとしたイタズラじゃない」
「限度があるわボケぇぇぇ!! おのれは鏡を見たことあんのか!? ぁあ!!??」
「……そりゃあるわよ、私は女だし」
 横島の気迫に多少慄くタマモ、しかし、九尾の妖狐としての矜持から、そんな事は絶対に見せたくない。
 横島の問いに平然と答えているが、内心は結構ドキドキしていた。むろん横島の真面目な表情にドギマギしている訳ではない、単純に普段怒らない人物が怒った所為である。

「だったらそこで気付けよボケェ! おのれのした行動がどういった結末になるか、考えた事あんのかぁぁ!!」
 横島は血の涙を流さんばかりに憤っている。

「どうにもならないでしょう「そこが間違いじゃぁ! このボケェェ!!」……なによ?」

「おのれは自分の価値をホンマに解ってんのか? い〜や、解ってない! 解ってたらさっきみたいなアホな事せえへんからなぁ!!」
 多少頭に上っていた血が下がって来たのか、それでも激情は収まらない。それ程までに先程のタマモの行動に憤っていた。

「ア、アホって……あんたに言われたくないわよ!」
 横島にアホと呼ばれたタマモもまたカチンと来ている。何せ普段は横島の事をアホと呼んでいるタマモ……それを逆に使われたのだ、タマモも声を荒げざる負えない。

「アホにアホ言うて何が悪い! お前は自分の魅力をなんやと思ってんねん!!」
「魅力って何よ?」
「……俺が何でお前を美少女と呼んでるかは解るか?」
「まぁね、私って傾国の美女の転生体だし……当然よね」
「せやな、前世が如何とか抜きにしてもお前は美少女や、俺の射程範囲外ではあるが」
「……だったら何なのよ」
「俺やったから大丈夫なもんを……今のを他の男にしたらどうなるか解ってたんか?」
 横島の視線は厳しい。タマモも普段見ない横島の視線に少し真面目に考える様にした。

「……まぁ、無理やり組み敷かれても文句は言えないわね、勿論燃やすけど」
 タマモは金毛白面九尾の妖狐としての能力の一つ、狐火を浮かべて答える。

「もし、その狐火が効かん相手やったらどないすんねん」
「……そんな男居るの?」
「俺やったら可能やな」
 横島は手の平に文殊を取り出して文字を籠める。≪護≫と浮かび上がる文字にタマモは訝しげな表情を浮かべる。

「そんな大盤振る舞いする?」
 狐火と文殊では絶対的な価値の違いがある。たかが狐火を防ぐ手段に、文殊を使う人間が居るとしたら、そいつは馬鹿だろう……それがタマモの考えだった。

「鏡……ホンマに見たんか?」
「だから何よ」
「お前は自分の価値を低く見すぎや! お前の身体を穢せるなら、文殊一個でも安い買い物や言うてんねん!!」
 横島の激情は跳ね上がった、タマモの自己評価の低さ……それ以上に自分自身にも腹立たしい。
 タマモに耳たぶを噛まれた瞬間に思い浮かんだ光景……タマモを無理やりに組み敷いて……穢してしまいたいと言う劣情。そんな感情が芽生えてしまった自分自身の……浅ましさが憎くてたまらない。

「……そこまで怒鳴らなくてもいいじゃない……」
 タマモは横島の言葉に驚きながらも横島の評価を再検討していた……案外いい男なのかも知れない……そんな愚にも付かない思考を止めて横島に向き直す。

 (顔は……イマイチだけど憎めない顔……違う!)

 (今は経済力ないけど将来は独立すれば……違う!)

 (物理的な強さなら霊波刀然り文殊然り、かなりの力を秘めている……違う! 今はそんな事を考えている場合じゃない!!)

 タマモは心裡で一人猛省する。真剣な話をしているのに何故そんな事を考えているのだと、タマモは自己嫌悪の渦に飲み込まれそうになっていた。

「怒鳴った事はあやまる……ごめん……けどな、お前は将来有望な美少女や、そないなお前が、自分を安く見んのは止めとけ」
 横島の思考の中に今は無き恋人の姿が浮かんだ……今は無き恋人のルシオラも、横島の為に自らの命を賭して……抱かれようとしていたのだから。

 (アホか! ルシオラもタマモもアホか! ……ホンマに……自分の事をなんやと思ってんねや!! ……頼むから……もっと自分を大事にしてくれや……)

 そんな切なる願いが、横島を支配していた。

「……あんたもたまには真面目な事言うのね……見直したわ」
 タマモは自己嫌悪の渦から抜け出せないでいる。故に横島と決して眼を合わせる事が出来ない。先程まで舐めていた相手に諭されたのだ……タマモの自己嫌悪も深くなる一方。

「……そんなに落ち込むなよ、折角綺麗な顔してんだ……笑った方が可愛いぞ?」
 横島はそんなタマモの態度に何かを感じ取ったのか、乱雑にタマモの髪を撫でる。乱雑に撫でている割りに、横島の表情は慈愛に満ち溢れていた。

「ぁ……ぅ……って何すんのよっ!?」
「そっちの方が可愛いって言ってんだよ」
 自己嫌悪の渦から浮き上がるタマモを見て喜ぶ横島。そしてそんな軽い言葉と共に、乱雑に髪を撫でていた手を止めて、優しく撫で笑顔を浮かべる……その笑顔に嘘など存在しない。

「あ、あんた! 自分で何言ってるか解ってんの!!」
「ん? 俺の言葉っておかしいのか?」
「当たり前でしょ! 何射程範囲外の女に甘い言葉囁いてんのよっ!!」
「挨拶みたいなもんだ、気にすんな……何せお前は将来有望な美少女だからな」
 ニィと笑う横島の表情に邪気は感じられない、純粋にタマモを元気付けようと憎まれ口を叩いている……流石人外キラー★

「ばっ、バッカじゃない! 誰があんたなんかに嫁ぐもんですかぁ!!」
 横島の人外キラー★な笑顔を目の当たりにしたタマモの顔は面白いぐらいに赤面している……またここに横島忠夫(天然人外誑し)の犠牲者が増えた。

「んなモン誰が期待するかよ……俺はお前に笑って欲しいだけだ」
 天然モノの誑しとは、相手の急所を的確に突くものだ(民〇書房より抜粋)。

「んなっ!?」
 横島のそんな台詞を聞いたタマモは……人外としての避けられない運命の如く、乙女心がキュンとなった。

「……タマモ」
「な、何よ」
 タマモは逃げ出そうにも腰が抜けている。しかし、先程の天然人外誑し光線を受けて尚、金毛白面九尾の妖狐としての自尊心で、その天然人外誑し光線にあがなっていた……ギリギリではあるが。

「呼んでみただけ」
 そんな、付き合いたての恋人同士でさえ使わない様な台詞を、敢えて使う横島は如何なモノだろうか?しかし、注意すべきは言葉にはなかった。

「あっ……」
 優しく髪を梳いていた横島の手がタマモの耳から頬辺りに移動していた。

「タマモって……瞳まで綺麗だよな」
 タマモの少し勝気な瞳をジッと見つめる横島、視線を逸らすと言う行為を忘れたかの様に、横島の瞳を見詰め返すタマモ。
 互いに逸らす事を知らず、視線は互いに吸い込まれる様に、互いの瞳に写る己を見る為に……そんな行為にすら写る。

「ぁ……や……」
 そんな見詰め合いで、タマモの乙女心はキュンどころかジュンとなっている。その場所を示す言葉を使えない事が悔やまれる。

「それに……柔らかい……いい香りもするし」
 更に横島(天然人外誑し)は詰めに入った、何処かでスイッチが入ったのだろう……タマモを抱き寄せ、夏場より少し伸びた、タマモの柔らかい後ろ髪を弄りながら、タマモの髪に己の顔を埋めて囁いた。

「な!? なななな……」
 年頃の男性、更には天然誑しの胸に顔を埋める結果になったタマモの乙女心も、クライマックスを迎えようとしている。何せ抵抗出来ないぐらいにやられているのだから『もう、横島に……』ってなぐらいに追い込まれている。

「……今日は遅いから……泊まって行くか?」
 横島の口からトドメの言葉が吐かれた……しかし、当の横島にとって、別にやましい気持ちがある訳ではない。先程のタマモの顔を見て、純粋に、今一人にするのは拙いと思っただけだった。

「ど、どどどどど如何言う意味よ!?」
 しかし、そんな横島の思惑がタマモに伝わる筈もなく……完全に勘違いしている。

「……タマモを離しちゃ駄目だと思うんだ」
 先程思った事を口に出す横島。異常なまでの鈍感なのか、はたまたタマモが完全に自分のストライクゾーンから外れている為か。
 どうぞ勘違いして下さいと言わんばかりの台詞と共に、タマモを抱きしめていた腕の力を強めた。

「ぁ……ぅ……ぇ」
 そんな横島の腕の中で、何やら呻いているタマモ、既に身体は腰が抜けて動けずに、更にそんな言葉まで吐かれた日には……もうタマモの脳内評定では、ブレーン達(子狐)が降伏するか否か……敗戦ムードが漂う軍議が行われていた。

「大丈夫だって……何もしねえよ」
 男のそんな言葉程信じられない言葉はないが、それ以上に横島の言葉には真実が秘められている……なにせ横島は非炉(ヒーロー)だ。

「……ホントに?」
 そんな真実の篭った言霊のお蔭か、横島の呪縛に嵌っていたタマモも若干の余裕が出来た……しかし乙女心はキュンと、更にある箇所がジュンとしたままではあるが。

「あぁ……離さないけどな」
 タマモを愛しそうに抱きしめながら……完全に勘違いを与える言葉を吐く横島。
 何故、横島に好意を抱く、おキヌや小鳩との単独遭遇時にこれが発動しなかったのか?……多分宇宙意思の所為だろう。

「……別にいいわよ……横島だし」
「それはそれは……喜んでいいんだか駄目なんだか……」

(……誇っていいわよ……馬鹿)

 決して横島に聞こえない様に心の中でつぶやくタマモ。それでもタマモの顔を見れない状況の横島にはタマモのおかれている状況を知る由もなかったりする。

「何か言ったか?」
 超感覚も真っ青な読心術を披露する横島、多分に勘が鋭いだけだろう。
 類稀なる直感力と行動力を駆使して、良くも悪くも普通の商事であった『村枝商事』を一流の国際商事にまで昇華させた、通称『紅ユリ』の息子なのだから。

「馬鹿って言ったのよ……この馬鹿横島」
 そんな心同士で繋がったかの様な、錯覚に囚われたタマモの顔は緩みきっている。
 その顔たるや、昨晩シロがトリップしていた時に似ている……が、そんな事が当の本人であるタマモに解る訳も無い。

「はん、さっきまで泣いてた狐が何言ってんだ……っと、ちゃんと干してあるから大丈夫だぜ」
 布団の方を指差してにっこりと笑う横島、タマモはそんな横島の顔を見れないが、横島の腕の中から横目で覗いた布団は、日中に干してあったのか、確かに清潔に思える……更には多少イカ臭いが、それ以上に不快に感じない布団でもあった。

「本気でこのまま寝るつもり?」
 一緒に寝る=ごにゃごにゃな関係じゃないの?と言わんばかりのタマモの声だが、残念ながら鈍感な癖に天然人外誑しな横島には通じないだろう、いや、通じたとしても横島は非炉なのだ……外見が中学生然としたタマモには手を出さない……筈。

「問題あるか?」
 通じていない様子……やはり、天然人外誑しは、つわものを指して使う言葉なのだろう。

「……あんたがいいって言うんだったらいいけど……」
 いざとなればキツネに戻って、こと無きを得る事の出来る事を、頭の片隅に考えながら、それ以上の事もキッチリ考えていたりしているタマモ……いい加減にタマモは、横島の魅力にメロンメロンだ。

「なら問題なしだな……んじゃ、おやすみ」
 タマモを抱きしめたままにも関わらず、然も慣れた様に二人一緒に布団に入る横島。

「ちょ! ホントにこのまま!? パジャマは! ネグリジェは!!」
 タマモの言葉……前者は普通に寝る時に必要なモノ、後者は……いざ、ごにょごにょな状態になった時に着ておきたい服装……そんな事を気にしているタマモだったりする。

「んなモン家にあるかよ……朝起きたら変化しろ、それなら変化に付随して服のシワも直るだろ?」
 何気にタマモの変化の本質を見抜いている横島、タマモの変化はローコスで出来る様になっている、タマモは金毛白面九尾の妖狐だ、その程度の変化はやってのける。

「……そうだけど……ってホントに寝たんだ……」
 服装だけ変化させたろかな?と考えていると、上の方から寝息が聞こえて来た……寝つきがいい横島に愕然としながらも、本当に何もしないつもりの横島に呆れながらも、少し安心した様なタマモ。

「……結局、あの馬鹿犬の言う通りなのかぁ……」
 タマモは横島の胸の中で一人考える、最初に相談した相手、シロが言ってた通りになった事が少し残念ではあるが、それ以上に今の心地よさは捨て難い……決して厚くない胸板、決して広くない胸、決して大きいとは思えない包容力、決して……

「すぅ……すぅ……」
 横島の胸に抱かれて安心したのか……タマモもまた、すぐに寝息を立てる……この事が、後の悲劇(喜劇とも)に発展する因果を作るとも知らずに……


あとがき


 横島×タマモ……数多あるカップリング、更には西条の設定捏造……似た内容の作品があるのではないかと、気が気じゃありません……類似した作品をお読みになったお方は、お手数ではございますが、管理人様へのご報告、お願い申し上げます。

 今回は、レスを頂いた皆様からのご指摘通りに、改行と空白行、ネタの使用に気をつけて書いた……筈です。拙僧などまだまだ未熟。今作品が皆様の御眼鏡に適うとは到底思えません……故に、皆様方からのご指摘が糧になります、御手数とは存じますが、またのご指摘ありましたら、是非ご一報下さいます様お願い申し上げます。


 前作、幻想狂想曲のレス、非常に勉強になりました。是非返しをさせて下さい。


 凛様
 はい……申し訳ございません。素人とかそんな理由で言い訳も出来ない事です。これからは、そこの点についても改善して行く所存です。これからは、読み易い作品作りに励みたいと思います!!

 えっと様
 今回は自分なりにではございますが、頑張ってみました。しかし、空白行の使い方がイマイチつかめていないのが現状です……お手数と存知ますが、ご指摘等ございましたら、お願い申し上げます。

 春様
 ……ドクラ・マグラ……えぇっと……なんだかとってもすみません。〇児よ、胎〇よ、何故踊……げふんげふん……は、春様に、斯様な混乱を招いてしまった事に、深くお詫び申し上げます。これからは、斯様な混乱を招く作品を出さない様に重々気をつけます!!

 ncro様

 ご指摘の通りに、地の文から始まっていた箇所はありませんでした……基礎を知らずに書き進めてしまった私が愚かでございました。これからは気をつけて、読み易い様に書き進めていきます!内容は……すみません!ネタに走りすぎました。これからは気をつけます!!

 星の影様

 幻想狂想曲の修正と、今回の作品においても改行に留意して書いたつもりです……それでも至らぬ点などございましたら、お手数ではございますがご指摘などを頂けると嬉しい限りです。このサイトの作品も多数読ませて頂き、更には小説の書き方をググったりして、精進を重ねます!これからも読んで頂ける様な作品作りを頑張ります!!

 ラッフィン様

 こちらこそ、ご指摘・ご感想ありがとうございます。後……すみません、題名に書いていない私が悪いのですが、幻想狂想曲は短編でした。一応、サッちゃんと横っちの漫才ネタも考えていたのですが……幾ら私が大阪生まれ大阪育ちと言っても、漫才を書ける技量はありませんでした!これからも頑張りますので、読んで頂けると幸いです!!

 Tシロー様

 内容は面白いのですが、>……ありがとうございます!その言葉だけでちょっと感激です!上記にある様に、前作の幻想狂想曲の改定と、今作品は、台詞後は改行する!と、留意して書いた作品です。こらからも精進致しますので、ご指導・ご鞭撻の程!よろしくお願いします!!

 フォールティ様

 はい、冒頭の小竜姫さまとの絡みは、一年後にもっていく為のモノです。この度はフォールティ様の御趣味に合わなかったご様子……これからは冒頭に、もっと魅力ある内容を書きたいと思います!……えっと、ナオミ……す、すみません!間違えていました!!一応、人魚のナミコさんを書いたつもりでした、誤字です!後で修正しておきます!あと……ネタに走りすぎた為に、GSメインで書いている筈が、途方もなく間違った方向に走ってしまいました。これからはネタを絞っていきます!!

 畳屋バジーナ様

 身内贔屓ですな……レスを送っていただいた事には感謝致しますが、これからは自宅に来て感想を言うか、直接メールを送って下さい。なんだか現の友人にレスを書かれるのは……とっても恥ずかしいです。

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