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「GSもしも話6(GS)」

シマンチュ (2007-05-23 21:54)
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GSもしも話 ケース6
二次創作でよくある『逆行』をしたのが―――――


………ここはどこだ?


ぐるりと周りを見渡す。なにやら体育館のような感じのする建物の中だ。しかも、上には人がたくさんいる。


おかしい。オレはついさっきまで家にいたはずだが、なぜこんな所にいるんだ? 


……上手く思い出せん。まるでフィルターが掛かっているかのようだ。無理に思い出そうとするとまるでフィルターがかかったかのように霞んでいく。


ならばこれは夢だろうか? 


いや、夢にしては妙にリアルな感じだ。周りから発せられる歓声と思わしき叫び声、肌を刺すかのような霊波をこの建物中から感じる。


オレは目の前にいる奴に目を向ける。


そいつには見覚えがある。このオレを地に伏せさせたことのある奴だ。一度しか戦ったことは無いが、かなりの強さを持っていたのは覚えている。あの時は、ちょっとした油断で一気に畳み掛けられて敗北したんだっけ。詳しくは覚えていないが、たぶんそんな感じだったと思う。


しかし、なぜそいつと今こうして向かい合っているんだ? その過程がさっぱりだ。
更に周りをもう一度見渡す。………やはりここは見覚えがある。というか、ここはGSの試験会場じゃないか!? そりゃ見覚えがあるだろう。 うむ、納得。


……だが、それなら更におかしいぞ。


まずはこいつだ。こいつは確か二回戦を突破して免許を取ったはずだ。それなのに、またGS試験を受けるのはおかしいだろ。それどころかこいつと戦ったのは数年前のはずだが、こいつ歳取って無いような気がするぞ。


……………もしかして、オレは過去に戻ったのか?


ははは、まさかな。時間逆行なんて漫画とかSFの世界の話だ。そんなことがありえるなんて………………………………そういえば、神話に出てくる悪魔が核ジャックして世界制服しようとしたりするんだよなこの世界………。


それを考えれば、時間を逆行するくらいあってもおかしくは無いな。


だとすると、今ここのオレはGS試験を受けている最中だったというわけか? それならつじつまは合う。そうすると、目の前の相手はかつてオレを下した奴本人ってワケだな。


ククク………まさかこんな形でリベンジを果たせるとは思っても見なかったぞ。


ここに来た理由も不明だが、どういうわけか霊力はそのままのようだ。神様に感謝だな。


……さすがに体のほうはこのときと同じようだが、まあそのあたりはそれほど問題ないだろう。


審判がポジションに着く。そろそろ試合が始まるようだ。


今のオレはこのときの記憶がある上に、更に鍛えられた霊力も持っている。明らかにオレが有利だ。今のオレがこいつに負ける要素など無い!!


「試合開始!」


審判が高らかに声を上げて試合開始の合図をする。


「もうあの時の様な油断はしない!! 行くぞ、これがオレの霊力五十パーセンt―――――」


―――ドン!!


「ぐはぁぁぁっっ!!??」


「勝負あり! 勝者、ミカ・レイ!!」


『ああーっと! 面白くもなんともありません! もう負けてしまいました蛮選手!』


『油断はしないとかカッコイイこと言っといて、これは恥ずかしいアルネ』


「ま………待て…………まだあと五十パーセントが……………」


『放って置きましょう! こんなバカは相手にするだけで無駄です!』


そのセリフを耳にしたのを最後に、蛮玄人の意識は闇に飲まれていった。


どっとはらい


まだだ! まだ終わらんよ!


今回は特別二本立て! そのまま↓へGO!


カーテンから差し込んでくる光に、僕の意識はゆっくりと浮上する。


………もう朝か。昨日は遅くまで資料作成していたせいでまだ少し眠いな。
そんなことを思いながら、僕はカーテンを開ける。


「…………は?」


そこに広がっていた景色は、自分がいるはずの日本の風景とかけ離れていた。


おかしい。僕は日本にいたはずだぞ? なのにここは一体………もしかして、拉致にあったのか? いやそんなことは無い。僕がそう易々と拉致られるワケがない。これは自信を持って言える。


じゃあ、ここはどこだ?


僕は改めて窓から見える景色を見た。


!?……そんな馬鹿な! ここは昔僕が住んでいたホテルから見えた景色じゃないか!! なぜそんなところに僕はいるんだ? ここにいたのはもう十年以上も昔のことなのに………。


何度目をこすっても、そこから見える景色は変わらない。ここがかつて自分が住んでいたイギリスにあるホテルであることを理性が告げている。


ふぅ………OK。ここがイギリスというのは分かった。だが、なぜここに自分が居るのかがさっぱり分からない。


……とりあえず日本のオカGに連絡を入れないといけないな。


さすがにここから日本まですぐに行くことは不可能だ。連絡を入れておかないと上司である美神美智恵が夜叉となってしまう。それだけは勘弁願いたい。


頭でそんな事を考えながら行動すると、ふと玄関のドアが目に入った。ドアの中のカゴに紙のようなものが入っている。


何の考えもなしに、その紙を取る。……ふむ、新聞か。そういえば、ここに居たときは新聞を取っていたんだっけな。………ああ、イギリスといえばマリーやエリスたちは元気だろうか? せっかくここに来たんだから、顔ぐらい見たいもんだな。


かつての恋人達を思い浮かべて、苦笑しながら新聞を開く。


「…………………………………………………………は?」


新聞の日付を見た僕は呆然とした。


新聞に載っていた日付は、自分の記憶から十年も前になっている。それどころか、この日付は僕にとって忘れられない日でもある。


そう。この日は日本のオカルトGメンが設立し、そこに僕が向かった日だ。


………誰かのイタズラか?


そう思ったがおそらく違う。この紙の肌触りやインクの匂いからして、この新聞はおそらく作られてそう時間がたってないだろう。つまり、この新聞が十年前のものでは無いということが分かる。


これだけだと、単に手の込んだイタズラだろうと思われるが、さすがに僕をここまで運んだり十年前の新聞を作ったりする意味が分からない。……まあ、知り合いの変態少年なら嫌がらせとか言ってやりそうだが、上司である彼女が止めるだろう。八割殺しで。


あと、さっきから気になっていたが体に違和感がある。よく見ると若返っているではないか。昨日(僕の中では)より霊力や筋力がかなり落ちているのはちょっとショックだ。


色々な推測が頭の中で飛び交う。その中で最も可能性が高いのが………、


「……もしかして、これって時間移動か?」


時間移動。すべての因果律を覆すことが出来と言われている究極の超能力のことで、僕の上司とその娘である令子ちゃんがその使い手だ。確かにこれなら、今自分がここに居ることの説明にもなる。だが、時間移動の能力は神魔族によって封印されたはずだ。それに、時間移動はただ人物を過去や未来に運ぶだけのはずだ。幾らなんでもその自分に乗り移ることはない。ということは、時間移動の可能性も潰れる。


だが、今ここが十年前の世界で、この体が十年前のものであることには間違いない。一体どうしたものか…………。


「………………待てよ………………」


ふと、頭の中にある光景がよぎった。


それは、今から数年後に起こったこと。


真っ白な教会。そこに花吹雪が舞い散る。


その中を、一組の男女が歩いてくる。


周りの人たちは笑顔で二人を祝福し、教会の鐘も二人を祝福するかのように雄大な音を響かせる。


その二人のうち、女性の方は僕が良く知っている人物だ。


僕の妹分で、大切な存在である彼女。そんな彼女が、僕以外の男に満面の笑顔を向けている。


しかも、その男が僕の天敵のあの変態野郎なのだから憎くてしょうがない!―――――


―――――そんなかつての悔しい思いを思い浮かべ、僕はニヤリと嗤った。


「そうだそうだ、ここは過去じゃないか。ということは、あの未来を変える事だって出来るじゃないか! ナンテ素晴らしい!! これは神様が僕にくれたプレゼントなのだろうか!? ああ、神様仏様小竜姫様アリガトーーー!!!」 


僕は狂喜乱舞した。だってあのありえない未来を変えることが出来るんだぞ!? 「世界はこんなはずじゃないことばかりだ」と、どこぞの魔法使いも言っているが、僕はその「こんなはずじゃない」ことを変えることが出来る…否、変えるのだ!! そのありえない未来を変えるために、僕は宇宙意思によってここに連れて来られたのだ! そう、やっぱり僕は令子ちゃんを助ける白馬の王子様だったんだ!!


よーし、そうと決まれば! 待っていてくれよ令子ちゃん! 今僕が、君に毒牙をかけようとしている変態を仕留めに行くからね!!


僕はそんな事を思いながら、早速日本に出発する準備を始めた。


〜後日談〜


さて、無事に日本に渡った西条は前回と同じく潰れた工場に横島を呼び出し、そこで横島に霊剣ジャスティス(意味:正義)で重症を負わせることに成功する。


これで令子ちゃんを助けられると喜んだ西条であったが、横島に重傷を負わせたことで美神に嫌われることになってしまい、更にはGS見習いの少年を剣で斬ったということで警察に連行され、その上『あの』横島夫妻の怒りを買った(ここ一番重要)ことで、その後の人生が地獄に変わってしまうことになる。


そして、このときに美神は何だかんだ言いながらも横島の世話を焼き、それにより西条の記憶よりも早く恋人関係になって二人仲良く一緒に暮らすことになるのは甚だ余談である。後どうでもいいが、この件のことについて横島と美神の二人は、自分達が近づく切欠を作ってくれたと後に感謝したとかしないとか。


あと、西条が神に感謝したとき妙神山にいる小竜姫はとてつもなく嫌な寒気を感じ、その後妙神山に登ってきた西条を見た瞬間、神剣でいきなり斬りかかることになるのは更にどうでもいい話である。


おわれ


あとがきっぽいもの


久々更新。こんな電波受信しちゃいました!……テヘッ♪ やっぱ西条はギャグでこのポジションにすると書きやすいな。


というわけで、おそまつ!!

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