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「てんしと!(GS)」

がぶの実 (2007-05-20 08:39)
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朝、起きると目の前に


天使がいた。

何だこれ?


            てんしと!
         プロローグ 横島とゴールデンウィーク 


赤いバンダナを頭に巻いた青年がぶつぶつ言いながら道を歩いている。

「最近懐があったかいな〜。毎日の飯代をやりくりしなくていい日が来るなんて夢にも思わんかったな〜。嗚呼、人生ってなんて素晴らしい!!」
彼、横島忠夫は最近浮かれていた。
それは何故か、その理由はいくつかある。

理由その1 奇跡的に[進級]できたこと。それにより母親の恐ろしい折檻を回避できたのである。美形のバンパイアハーフと机の美少女の熱心な≪追試対策勉強会≫のおかげかもしれない。

理由その2 今でも信じられないが・・・時給が上がったのである!
もともと最初は色香に目がくらみ、時給250円といういまどき信じられない薄給であったが、あの<アシュタロス事件>から数ヶ月、彼の上司から実力を(それなりに)認められた横島は今では最初のころの4倍以上の時給をもらっているのである。(それでもGS界から見れば安いのだが)さらに一人で除霊をしたときに限り、報酬の三割をもらえるため横島の経済事情はかなり上向きになっていた。

以上を理由に最近の彼は毎日が充実していた。


「これで可愛い彼女さえ隣におれば文句無いのに・・・ちくしょー!!」

・・・そうでもなかったようだ。


5月2日 

いつものように横島はバイト先の事務所に向かう。

「ちわーっす!」
と中に入ると

「ちょうどいいとこに来たわね。」

「こんにちわ、横島君」

「あ、横島さん」

上から順に事務所の所長で横島の上司の美神令子、その母でありオカルトGメン日本支部長の美神美智恵、横島の同僚で元幽霊少女の氷室おキヌの三人が出迎えてくれた。ちなみにひのめは美智恵の腕に抱かれてお休み中。

「どうかしたんすか」
横島が尋ねると、

「実はね、私とママとひのめの三人で親父のところに行くことになったのよ。だから急だけどゴールデンウィーク中だけ仕事を休みにしようかと話してたのよ」と令子。

「ごめんなさいね、横島君。私もなかなか休み取れなくてね。ようやく明日から四日ほど休みが取れたのよ」と美智恵。

「私も連休中に一度実家に帰る予定だったんです」さらにおキヌもつけくわえる。
ちなみにシロも数日前から人狼の里に里帰りしており、タマモもそれについていってるので不在である。


「というわけで明日から四日間休みにするから」
と令子がまとめる。
おキヌは明日の準備をするといって自分の部屋に戻っていった。
「は、はあ、それはいいんすけど今受けてる依頼のほうは大丈夫なんですか」
横島が尋ねると、令子は少しだけ困った様子を見せ
「それが、一件だけ期限が明後日までのやつがあるのよ」といって依頼書を出す。横島が依頼書を読むと建設中のビルに悪霊が出始めたらしく報酬は300万円とのこと。
はっきりいってめちゃくちゃ簡単な仕事だ。
「へー、珍しいっすね。こんな安いやつ美神さんが受けるなんて」
横島が疑問の声を上げると
「そ、その日は他に仕事無かったし。ほ、ほらたまにはこんくらい安いやつもいいかと思って」
しどろもどろになる令子。その様子を見て美智恵が
「それはこの子があなた用に受けた依頼なのよ」
とフォロー?する。
「ちょ、ちょっとママ!」
令子が激昂しかけるが、

「大きい声出さないでよ。ひのめが起きちゃうでしょ。それにあんたがこんな簡単な仕事を請けるとしたら横島君のためぐらいしか思いつかないもの」
と美智恵はまったく相手にしない。なおもギャーギャー文句をいう令子。その顔は赤いが怒りのためだけではなさそうだ。

「み、美神さん。そこまで俺のことを思ってくれてるなんて〜!!」

突然、よこしまかんげき〜と言いながら令子に飛びかかる横島だが
「やかましい!」
と令子のチョッピングライトにより打ち落とされ追い討ちにストンピング。まさに流れるような動きである。
「いい?この私があんたごときのために受けた仕事なんだから失敗なんかしたら、・・・どうなるかわかってるんでしょうね」
生ゴミと化した横島を踏みつけながら脅しをかける令子。何気に本音を言ったような気がしないでもない。
その様子を横で見ながら美智恵はため息をつきつつ、こう思う。
(なかなか進展しないわね〜)
・・・この騒ぎのなかぐっすりと眠り続けるひのめは大物なのかもしれない。


その後5秒で回復した横島は自分のアパートに帰り、万年床となった布団に寝そべりながら(明日からどうしよっかな〜)と考える。突然振って沸いたような連休。休むことを考えてもいなかったため途惑ってしまう。


(ナンパはうまくいかないだろうし、そういや最近パピリオに会ってないな〜。妙神山にでも行ってみようかな。それに小竜姫様にも会えるしな。ぐふふ。でも猿が修行させようとしてくるかも)などなど明日の予定を考えてるうちにいつの間にか横島は眠ってしまう。


そして


朝になり目を覚ますと


目の前に見たことも無い


【天使】がこちらを見ていたのであった・・・


続く


あとがき
皆さんはじめまして、がぶの実といいます。
これが処女作になります。
実は一ヶ月ほど前からこちらのサイトをこそこそ利用させて(覗かせて)もらってました。(ネット暦も実は同じぐらいだったりします)
そしていろんな方の作品を読んで最初に思ったのは「おもしろい!そしてすごい!」でした。
で勢いあまって自分も書いてしまいました。今回はプロローグなのでできるだけ横島君の日常を書いてみたいと思ったんですが・・・微妙ですね。
文章にするのってすごく難しいことがわかっただけでももうけもん、と考えるようにします(涙)
最後に私は非常に駄目なやつでそのうえ初心者でございます。なので、ここはこうすればいいとか、アドバイス的なものくださると非常に助かります。よろしければご指摘、ご指導等なんでも結構ですのでご意見お待ちしています。

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