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▽レス始

!警告!インモラル、男女の絡み有り
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「ジ・エンド・オブ・エターニティ!!(GS)」

NEO−REKAM (2006-03-22 22:18/2006-04-13 20:56)
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薄暗い洞窟の中、苔生した岩肌がじめじめと陰気である。鍾乳石のような柱が天井から下がっているところを見ると、どうやら鍾乳洞らしい。その場所は、天井は高くないが、普通の体育館くらいはある、かなり広い場所だった。

そこの中心には、一人の美貌の女性が囚われの身となっていた。美神令子。妙齢のゴーストスイーパーである。美神は、少し足の開いた「大」という形の、十字架のような、木でできているのか岩でできているのかよく分からない柱に手首と足首と腰を固定されていた。拘束結界の一種らしい。

脱出しようと散々もがいたため、手首と足首は傷だらけである。長い亜麻色の髪も少し乱れている。身体に密着した露出度の高い真っ赤な服、繊細な花柄で彩られた黒いレースのパンティストッキングもところどころ破れており、肌がまぶしく露出していた。

令子は憤怒の形相で、自分をこんな目にあわせている魔族を睨みつけている。先刻まではさんざん悪態をついていたのだが、その悪態も魔族を悦ばせるだけだと気付いて黙ったのだ。

令子の目の前で嫌らしい笑いを浮かべている魔族は夢魔インキュバス。正真正銘の悪魔で、ナイトメアやパイパーと並んで国際ゴーストスイーパー協会から賞金がかけられているほどの魔族であり、囚われのゴーストスイーパーにとってはかなり厄介な相手であるといえる。特に、美しい女性ゴーストスイーパーにとっては。

インキュバスはナイトメアと同じく、夢魔という名の通り、人間の夢を支配してそこからエネルギーを吸い取る悪魔である。ただ、ナイトメアとは違い、人間の性的な欲望を主に吸収する。一度インキュバスの手に堕ちれば、終わりのない淫らな自意識の世界に閉じ込められ、インキュバスの思うが侭にそのエネルギーを吸い取られる。やがて肉体は干からびて命を落とすが、魂はその後も永遠にインキュバスの玩具となってしまう。

インキュバスは男性型で、獲物は女である。夢を支配すると同時に、実際に女の肉体も犯す。時には妊娠させることもある。ちなみに女性型はサキュバスといって、男を獲物として夢を支配し、精子を集める。

「キシュシュシュ、美神令子、アシュタロス様を倒したというからどれほどのものかと思っていましたが、たいした事はありませんでしたな」
ぐちゃぐちゃと触手が蠢く、おぞましい口からしゃがれた声でインキュバスが話し掛けた。
「これほど美しい獲物は久しぶりですな。お前の霊力はかなり美味そうです。今からたっぷりかわいがって快楽の世界を味あわせてあげます。キシュシュシュ。ここは私の作り出した異次元空間ですからな。助けがくるなどと思っているのなら大きな間違いですな」

令子は何も言わず、じっとインキュバスを睨んでいる。インキュバスの強力な魔力がこの洞窟の隅々まで浸透しているのを感じながら。

甘ったるい魔力の香りが鼻をくすぐる。媚薬のように理性を失わせ、快楽の扉を開こうとする強い魔力である。だが令子は思う、私があんたなんかに屈すると思うんじゃないわよ。インキュバス。必ずお前を地獄に送ってやる。

ここまでの経緯はこうである。

うららかな春の日、美神除霊事務所でのこと。

屋根裏部屋では、人狼の少女シロと妖狐の少女タマモが、例によって美神ひのめの遊び相手をさせられていた。美神令子の妹のひのめはもうすぐ三歳になるところで、ご機嫌に遊んでいる。シロとタマモは、普段は中学生くらいの可憐な少女の姿をしていて、一見妖怪には見えない(シロは尻尾を隠しきれないのだが)。二人は、美神除霊事務所に居候していて、赤ん坊の頃からしょっちゅう世話をさせられているため、ひのめからは姉のようになつかれている。シロはもちろん、ひのめどのの為なら火の中水の中と公言してはばからなかったし、タマモも口にこそ出さないものの、ひのめを妹のように思って可愛がっていた。

その頃、オフィスでは所長の美神令子と、助手の横島忠夫、同じく助手の氷室キヌの3人が依頼人と話をしているところだった。

横島忠夫はゴーストスイーパー協会の資格をとってから、そろそろ三年程経つが、令子が認定をしないため、一人前のゴーストスイーパーとして認められていない。高校を卒業したときに、アルバイトから正社員に変わり、その状態でずっと働いている。文珠という特殊な能力を持ち、世界トップクラスの令子に伍する実力の持ち主であるが、本人は特に欲がないようで、薄給に不満を言いながらも、事務所で見る美神の色香に満足しているようである。三流大学に通っていて、女の子目的で時々キャンパスに行くのだが、もちろんうまくいったためしはなく、いまだに彼女はいない。

おキヌちゃんこと氷室キヌも高校を卒業して、そのまま六道女学院大学にエスカレーター進学した。つい最近ゴーストスイーパーの資格を取ったばかりであるが、世界に数人しかいないネクロマンサーの笛の使い手で、霊をコントロールする能力を持つ。高校生の頃より少し大人っぽくなったとはいえ、まだまだ清楚な少女の雰囲気を残している。さらさらの長い髪はまさしく烏の濡れ羽色といった趣で、巫女衣装の下には、健康でのびのびとみずみずしい肢体が息づいている。

「いいでしょう。お引き受けいたしますわ。後ほどお伺いさせていただきます」
令子が受けたのは、娘が夢魔に取り憑かれて困っているので除霊して欲しいという依頼だった。他のゴーストスイーパーにも当たったのだが、みな失敗するか断られたという。インキュバスは強力な悪魔であり、除霊には相当の実力が必要である。もちろん、女性をたぶらかす悪魔であるため、除霊は男性が行う方が望ましいのだが、実力的に適任の唐巣神父は今、日本を離れている。

「30億よ30億。久々に大口の仕事だわ」
客を先に返すと令子は言った。目がきらきらと輝いている。
「よかったですね」
おキヌは素直に応じたが、横島は苦笑していた。
「横島クン、シロとタマモを呼んできて」
「はい」
「シロー、タマモー、降りて来ーい。仕事だぞー」
呼びながら横島が部屋から出てぱたぱたと階段を登っていく。
「今回はおキヌちゃんは危ないから留守番ね」
「えっ!?どうしてですか」
おキヌは聞き返した。いつも危険な除霊でも一緒に行っているのにと不満げな様子である。
「インキュバスは女の子には危険な相手なのよ。夢魔とはいえ、実際に物理的な攻撃もしてくるし、もし間違いがあって、悪魔にレイプされてバージンを奪われるなんて嫌でしょ?」
「・・・」
おキヌはバージンという露骨な言葉を聞いて口篭もった。横島さんが部屋にいなくて良かった。
「私がついてれば大丈夫だとは思うんだけど、結構強い相手だから、念のために留守番してて。ひのめの面倒も誰かが見てないといけないし」
「でも・・・、シロちゃんとタマモちゃんは?」
「あの子達は妖怪だから大丈夫よ。夢魔は相手にしないわ」
「・・・、はい。わかりました」
おキヌがしぶしぶうなずいたとき、横島がシロとタマモを連れて部屋に入ってきた。
「美神どの、仕事でござるかっ」
シロはやる気まんまんである。タマモはいつものように澄ましていた。

仕事の準備をしながら、横島はよこしまな期待に胸を膨らませていた。今度の相手は夢魔といっても淫魔に近い。美神さんの事だから、負けることはないと思うけど、エロエロな悪魔に服なんかをやぶられてちちやしりやふとももが・・・
「貴様何を期待しとるかーっ!」
数秒後、横島は美神のギャラクティカ○ラッシュを受けて、血まみれになって床に横たわっていた。考えが口に出てしまう癖は直っていないようだ。
「あああ、先生っ」
慌ててシロが助け起こす。タマモはしらけた顔をしている。おキヌは苦笑していたが、よく見ると額には青筋が立っていた。

横島が大きな荷物を背負い、令子とシロとタマモの後をついて建物から出て行くのを見ながら、わけもなく、おキヌは少し不安になった。
(横島さん。美神さんをお願いね。)
4人を乗せたポルシェは、爆音とともに街の角をまがって見えなくなった。おキヌは眠くなってあくびを連発するひのめを抱いて、窓際にしばらく立ちつくしていた。

一時間後。

横島は鼻血を噴出し過ぎて貧血寸前であった。シロは顔を真っ赤にして口もきけないのだが、目を離すことはできないらしい。
「浅ましいわね・・・」
タマモはそう言ったものの、やはり顔は真っ赤に染まっている。前世では傾国の美女として、国王の寵愛を一身に受けたという彼女も、さすがに復活して数年では、うぶな少女と変わらないのだろう。

目の前のベッドの上では、一糸まとわぬ姿の若い良家のお嬢様がのたうちまわっていた。インキュバスに取り憑かれた彼女は、それから休むことなくずっと悶えつづけているのである。その白い手は豊かな乳房を揉みしだき、自分の身体をまさぐり、指はいやらしく乳首を、秘肉のなかの最も敏感な部分をこね、愛液を垂れ流している蜜壷に差し込まれる。
「はああぁん。うふぅん」
目は焦点を失い、艶かしい唇から涎を流している姿は、世にも浅ましく淫らなものであった。

令子もさすがに息を飲んだものの、すぐに気を取り直して、油断なく部屋の中を見回した。姿は見えないがインキュバスがこの部屋の中にいるかもしれない。神通棍を構えて、いつでも念をこめられる体勢で言った。令子の頬も少し上気していた。
「横島クン、今のうちに周りに結界を張るわ。準備して」

そのとき、娘が自分の指で両方の乳首を摘み上げてのけぞった。喘ぎ声が部屋に響き渡る。
「あああああああああっ」

少し収まってきていた横島の鼻血が、再び勢いよく噴出する。もちろん、前が膨らんで前かがみなってしまっていることは言うまでもない。それを見た美神に、なぜか一瞬猛烈な嫉妬心が湧き上がった。
「いつまで見とれてるのっ」
美神の右ストレートが横島にヒットする。そのまま、トレードマークの額のバンダナをさげて目隠ししてしまった。すかさず念をこめて目隠しを固め動かないようにする。
「うわっ!美神さん何するんスか!」

「見るんじゃないっ!」
「これじゃ仕事できないっスよ!」
横島が叫ぶ。
(そんな女を見て興奮してるんじゃない!)
自分を護衛する戦力を無効にした。令子のミスだった。

「あんたなんかいらん!シロっ!タマモっ!」
シロとタマモはまだ赤い顔で呆然と娘の痴態を眺めている。
「あんたたちもいつまでも、呆けてるんじゃない!荷物から結界のお札を出してっ!」
「了解でござる!」
「わかったわっ!」
シロとタマモは正気に返って、荷物からお札を出そうとする。
(いる!)
令子は感じた。姿は見えないがこの部屋にはインキュバスがいる!
その時、娘が立ち上がってベッドから降りた。
「お願い、助けて・・・」
目を見ると意識が戻ったようである。秘所からあふれ出した愛液が、ぽたぽたと落ちて床にしみをつくる。キンッ!神通棍が伸び霊波を受けて光り輝く。
(どこ!?)
令子は壁側に一歩下がって、娘の周りを見回し、シロとタマモを見た、二人は結界に念をこめて部屋の四隅に展開しようとしていた。そのとき、ふと背後に気配を感じて振り向こうとしたとき、娘への注意がそがれた。瞬間、娘は令子に飛びつき、令子の唇を奪った。
「んっ!?」
娘の口から令子の中へ何かおぞましいものが侵入しようとした。令子は霊力でブロックし、それを防いだ。娘はしがみついて令子を押し倒した。
「美神どの!?」
シロが霊波刀を出して加勢しようとすると、それを見た令子が叫ぶ。
「だめよ!攻撃するとこの娘が死んじゃう!」
これが夢魔との戦いの難しいところなのだ。タマモの狐火も使えない。
令子は娘から離れようともがいたが、インキュバスに操られた娘はものすごい力で令子を締め付け、再び唇を合わせて吸い始めた。シロとタマモは素手で令子を助けようとしたが、取り付く前に何かすごい力で弾き飛ばされた。
「きゃっ!」
シロとタマモが起きあがったとき、手足を固められた令子の横には、おぞましい姿の悪魔が実体化して寄り添っていた。

「どうなってるんだ!美神さん!」
横島が文珠に「解」の念をこめて目隠しをはずしたとき、そこにはもう令子の姿はなかった。体をさするシロとタマモ、そして、ふたたび自分を慰めて喘ぎ続ける娘と、呆然と部屋を見つめる横島の4人しか、部屋に残されていなかったのである。

美神さんを助けなければ。

美神さんは俺の女だ。ずっと横島はそう思ってきた。そして、その反面、結局は自分の憧れが届くことのない高嶺の花かもしれないとも思っていた。

他の強力なゴーストスーパー、冥子ちゃんやエミさんに助けを求めようか?特に冥子ちゃんの式神は、夢魔ナイトメアのときにも強力に働いた。だが、横島は知っていた。今では彼女達より、もしかしたら美神さんより自分に力があることを。自分に無理だとすると、他に助けられる人はいない。多分。

「シロ!タマモ!美神さんの霊気を感じないか?」

「美神どのの霊気はそこで途絶えているでござるよ!」
のたうつ娘の上を指差して、シロが信じられないという面持ちで応える。タマモの嗅覚はシロより少し劣っているにもかかわらず、タマモはもう少し真実に近いところにいた。
「この女は美神さんの居場所につながってる・・・」

「シロ!とりあえずこのことを冥子ちゃんとエミさん、それから西条に伝えてすぐに来て貰え!」
西条は気に入らないが、一応知らせておこう。もしかしたら役に立つかもしれない。
「おキヌちゃんには知らせるな。いいな?」
心配するからと言う必要はなかった。
「分かったでござる」
シロは携帯電話を持って部屋の外に出て行った。横島とタマモは娘の前に立った。横島は文珠を取り出すと、タマモに少し後ろに下がっているように言った。

美神令子は薄暗い洞窟に囚われの身となった。

インキュバスは3本指の左手で美神の顎を持ち上げ、顔を近づけた。
「私の能力についてはご存知ですかな?貴女の愛する男の姿に変わることもできるのですよ」
令子はインキュバスを睨みつけながら鼻で笑った。幼い頃の西条への想いは、今では淡い思い出になりつつある。令子にはそれが分かっていた。
「バーカ。愛する男なんていないわ」

インキュバスの口から触手が伸び、令子の唇の周りを這い始める。
「キシュシュシュ。貴女は認めたくないようですな。でも、その男になるのはやめておきましょう。その姿になれば簡単ですが、この姿のまま貴女を嬲る方が愉しめそうですからな」
「やれるものならやって・・・うっ」
何本かの触手が唇を割り、中で令子の歯に当たった。令子は首を振って逃れようとしたが、顎をがっちりとつかまれていて、動かすことができない。さらに2本の触手が鼻をふさいだ。

「貴女もすぐに私を欲しがるようになりますな。今までのご婦人は皆そうでしたよ。涎をたらして、さかりのついたメス犬のようにですな。キシュシュシュシュ」
しばらくは歯の隙間から息をしていたが、その隙間も触手によって封じられてしまった。その時、インキュバスのもう一本の左手と片方の右手が、鮮やかな赤い服の上から両方の令子の乳房をわしづかみにした。3本指の爪が布地に穴をあけ、柔肌に食い込む。令子の顔が痛みに歪んだ。そのまま乳房をもみしだく。長い3本の指に弄ばれた乳房が形を変えるのがエロティックである。呼吸できない苦しみは、そろそろ限界に達しつつあった。

「ぷはっ」
絶え兼ねて口を明けた瞬間、触手が口の中に入り込んで舌に絡みついた。鼻をふさいでいた触手が離されたため、令子は息をついた。もちろん、息ができない状態では快楽どころではないため、インキュバスがわざと開放したのである。令子は触手を噛み切ろうとしたが、ぬるぬるとした触手の芯は硬く歯が立たなかった。触手は令子の舌に絡みついて口の中をいやらしく動きつづける。令子はそのおぞましさに鳥肌が立った。それに気付いたインキュバスが嘲笑うように言った。
「すぐに気持ちよくなりますな。たとえ処女の貴女でもね。例えば、こんなのはどうですかな」

インキュバスの腰から新たな触手が伸び、令子の脚に絡みついた。触手はストッキングの上から、足首からふくらはぎを撫でさする。さらに、太腿に絡みついた別の触手が、太腿の内側をさすりあげていく。もちろん、胸への愛撫も続けられている。令子は、ぎゅっと眼を閉じて、おぞましい感触を我慢していた。

触手の一本が、もともと短いスカートを腰まで捲り上げた。パンティストッキングの下に、繊細なレースの白いパンティが透けて見える。インキュバスのもう一本の右手が、パンティを残してストッキングを太腿までずりおろす。

「うーっ」。
令子は叫ぼうとするが、口をふさがれているため声にならない。夢魔は胸への愛撫を止め、服の胸の部分を破り取った。パンティとお揃いのレースのブラジャーから白い豊かな乳房がこぼれそうである。触手はまた、背中への愛撫も始めていた。インキュバスは、ブラジャーの上から爪で乳首を摘み上げた。かすかな痛みを伴うような微妙なタッチである。令子の身体がびくんと緊張した。

「乳首が敏感なようですな。感じますかな?」
悪魔は触手をブラジャーの中に入れて乳首を責め始めた。粘液が乳首をべとべとにぬらしながら絡みついていく。それから、ブラジャーを剥ぎ取った。ぷるんと大きな乳房がこぼれ落ちる。ピンクの可愛い乳首は既に触手によってべとべとに犯されていた。インキュバスの手は爪を立てずに乳房を揉みあげていく。口の中でも相変わらず触手がうごめいている。

だがインキュバスは間違っていた。令子の緑の瞳に映る怒りの炎は消えていないし、決して感じているわけではなかった。インキュバスはついにパンティの中に触手をもぐりこませた。割れ目を割っていくが、令子の秘肉の中は少しも濡れてはいない。インキュバスは少しばかり動揺した。

この洞窟を満たしている自分の魔力は、触れなくとも女を永遠の絶頂に導くほどの力を持っている。それに加えて全身をこれほど責められて感じない女はいないはずである。しかし、と、インキュバスは思い直した。だが、まだ、お前の一番弱いところは残っているぞ。

「貴女のあそこは、もうぐしょぐしょに濡れていますな。いやらしいお嬢さんですな」
インキュバスは嘘をついた。そのまま触手をクリトリスに絡みつかせる。同時に、蜜壷とおしりの入り口にも触手を当てて刺激をあたえる。乳首も爪を立てるのをやめて、触手を絡みつかせた。秘所を責める触手から分泌された粘液が、愛液のように、令子の秘肉をぬめらせていく。

だが、令子には、自分が濡れているという、インキュバスの言葉が嘘だということが分かっていた。どんなに嬲られても、私はお前なんかの手で感じたりはしない。美神令子をなめるんじゃないわよ!令子の霊力は悪魔の魔力を完全に遮断していた。魔力さえなければ、物理的な愛撫などたいしたことはない。女は男と違って、相手が誰でもいいというわけではない。愛してもいない男に触られても不快なだけだ。

だが、インキュバスには時間があった。それに、令子はインキュバスの先刻の言葉に少しだけ不安を覚えていた。

私には愛する男なんかいない。

令子は千年前の自分の前世がメフィストという魔族だったということを知っていた。そして、メフィストが横島の前世に恋していたことも知っている。以前、小竜姫さまが横島に竜気を授けたときも、小鳩ちゃんが横島と嘘の結婚式を挙げたときも、横島が霊団に追われるおキヌちゃんに抱きついたときも、なぜか私は動揺した。

大丈夫よ。横島クンなんてただの丁稚じゃない。令子はそう思い込もうとした。でも、インキュバスが横島クンの姿になって襲ってきたら・・・

インキュバスには時間があった。この洞窟の中の時間は、外の時間とはつながってはいない。その後も、さまざまな愛撫と魔力といやらしい言葉で令子を責め続けた。が、令子の身体はいつまでも貝のように無反応だった。やがて、インキュバスは業を煮やして令子の体から離れた。

「ギシュシュシュシュ!このアマ!お前不感症だな!」
令子は身体中を蹂躙され、全身がローションを塗ったように怪しく光を反射している。
「あーら、話し方が変わってるわよ。本性が現れたわね。まあ、あんたのへたくそなテクニックじゃ私の相手は無理って事ね。おーっほっほ」
インキュバスは、ギリリと歯を鳴らした。夢魔のプライドを傷つけられたらしい。その眼が冷酷に光った。
「お前の惚れた男に変身して堕としてやろうと思ったが、気が変わった。感じていなくても構わん。このまま力ずくで犯してやる」

インキュバスの股から2本の黒い肉棒がそそり立った。一本は40センチはありそうな巨大なモノで、太さも7センチはありそうである。もう一本は、太さ4センチくらいであるが、長さは60センチくらいもある。両方とも醜い肉のこぶが無数についていて、先端には放射状に細い触手が並んで蠢いている。

「お前は悪魔に処女を奪われたゴーストスイーパーになるわけだ。キシュシュ。なぜ2本あるか分かるか?うしろも一緒に犯すためさ!キーシュシュシュシュ!」
さすがの令子もちょっと焦った。
「ちょ、ちょっとタンマっ!落ち着いて話し合いましょ!」
「もう遅い、キーシュシュシュシュシュ!」

再び触手が、令子の体に絡みつき、乳首や秘所を責め始めた。それだけではない、拘束結界で膝が固められ、足の部分が開き始めたのである。じきに、令子はポルノグラビアのように脚を大きくMの字に広げられてしまった。ストッキングとパンティが音を立てて破り取られ、綺麗に手入れされた、髪と同じ亜麻色のヘアが露になった。その下のピンク色の恥ずかしい部分も丸見えになる。

触手の数本がさっきのように口の中にも入ろうとしたが、令子は歯を食いしばって耐えた。今度は鼻をふさがれることはなかった。その代わり、インキュバスのおぞましい肉棒の太いほうが前の穴に、長いほうが後ろの穴にあてがわれた。しかし、インキュバスはすぐには挿入しようとせず、令子を嬲りつづけた。

「濡れていないから裂けるぞぉ。キシュシュシュシュ」
令子が思い通りにならない腹いせに、恐怖を与えるつもりだった。
「入れるぞ入れるぞ」
そういながら、肉棒をこすりつけて令子を嬲りつづける。

令子は力いっぱい体をよじって逃れようとするが、拘束結界からは逃れられない。
「抵抗しろ抵抗しろ。キーシュシュシュ」

いつ犯されるかもわからない、体勢で嬲られ続けられているうちに、さすがの令子にも絶望の色を隠せなくなってきた。どれほどもがいても逃れられない。おぞましい触手は、粘液を出しながら、彼女の美しい肢体のあらゆるところをいやらしく這いまわっている。

(いや!)
こんなヤツに奪われるの?

やがて、令子の眼から涙がこぼれた。
(早く助けにこないと、私をこんな悪魔にとられちゃうわよ!それでもいいの!?)

インキュバスはそれを見て満足の笑みをもらした。
「それ!入れてやるぞキーシュシュシュシュ!」

令子は眼をつぶって歯を食いしばった。
(横島のバカ!!!!)

インキュバスはそそり立つ肉棒を令子に突き入れようと腰を鋭く動かした。だが、それらが令子を犯すことはなかった。その寸前に何かが現れてインキュバスを美神の体から吹き飛ばした。令子に絡みついていた触手も魔法のように一瞬で切断されている。

「てめえ、俺の女になにしやがる」
横島だった。

「美神さん!大丈夫っスか!」
と美神のほうを振り向いた横島は、一目見て鼻血を大量に噴出した。無理もない、憧れの美神が、肌も露にAV女優のような格好で開脚しているのだから。
「こらっ!見るなっ!」
美神は顔を赤らめて思わず怒鳴ったが、横島の目は美神に釘付けのままである。可愛らしいピンクの乳首を頂きにのせた、形の良い大きな乳房、まくれた衣服が一部を隠しているが、細いウエスト。そして開かれた長い脚と、太腿の付け根の、髪と同じ亜麻色の三角のヘア。そらから、それから初めて見る美神の秘所。

「横島よけてっ!!!!」
「キシャアアアアッ!」
猛烈な勢いでインキュバスが横島に飛び掛って爪で切り裂こうとした。同時に令子が叫んだ。

だが、インキュバスの攻撃が横島に届くことはなかった、横島はインキュバスの方を振り向きもせず、閃光を放つ3個のサイキックソーサーで攻撃を防いだのだ。

「!?」

インキュバスはともかく、令子までが目を見張った。真っ赤な顔で鼻血を出している横島に、そんな芸当ができようとは思われなかった。だが、よく考えてみれば分かるはずだ。美神のあられもない姿を目の前にしているのだ。煩悩を霊力の源とする横島はいまや無敵の存在だった。

横島はちらっと、逃げようとするインキュバスに一瞥をくれると、ハンズオブグローリーを抜き放った。文珠を使うまでもない。一閃でインキュバスは八つ裂きにされて、粉になって消滅した。

手で鼻を抑えつつ、横島は美神に近づいた。まだ、ぽとぽとと鼻血が垂れている。
「美神さん!大丈夫ですか!」
「遅いじゃない!大丈夫じゃないわよっ!早くこれをはずして!」
「えっ!?」
美神が不用意に言った、大丈夫じゃないという一言が横島を戸惑わせた。美神の眼には涙の跡も見える。え!?
「美神さんもしかして・・・俺、間に合わなかったっスか!?」
「?」
少しの間があって、美神は自分の言葉を横島が誤解していることに気付いた。横島の心配そうな顔を見て、少し気分が晴れた。横島は間に合うように助けに来てくれたのだ。
「大丈夫、あんなヤツに手篭めにされるような私じゃないのよ」
令子は横島から目をそらして、優しく言った。
「良かった...」

横島はつぶやくと、また美神を見た。
「だから見るんじゃない!はやくはずしてっ!」
すかさず令子は怒鳴ったが。その声が、横島に気付かせた。これって?セクハラのチャンス!?いつものパターン通り、抱きついたとたんに美神が自由になって、どつきまわされたり、誰か邪魔者が入ってきたりするのだろうが、その前にあの胸を触ることができる!それくらい役得だよな?最後にどつきまわされるのはいつものことだし。

「ちょ、ちょっと、横島クン?」
令子も、横島の目の色を見て別のピンチに気付いたようである。
「美神さーんっ」
と叫びながら、横島は令子の胸に顔をうずめた。両手は乳房をぎゅっとつかんでいる。
「こ、こらっ!横島!やめんかっ!!」
横島は頬と両手で、令子の乳房の柔らかい感触を堪能していた。うう、もう死んでもいい。と、横島は美神のパンチが繰り出されるのを待った。しかし何も起こらない。令子はもがいているが、手足を自由にすることはできないようだ。邪魔者も現れない。チラッと見ると、美神の深い緑色の瞳は怒りに燃えていた。

げ、殺される。一瞬ここで止めようか迷ったが、美神の胸の感触には勝てなかった。ローションを塗ったようにぬるぬるしている。横島はもう少し触っていることにした。

美神と横島は忘れているが、この場所にはインキュバスの魔力がまだ残留している。

「いい加減にしなさいよっ!」
美神が言うと、横島も、さすがにこれ以上はまずいと思ったのか、未練たらしく胸を触りながら、うずめていた顔を離した。

これは殺されるな?横島は美神の顔色を見て、今までの思い出が走馬灯のように頭の中を駆け巡った。しかし、助けないわけにもいかないし。そのときふと、さっき不思議に思ったことを思い出した。ん?そういえば、ここに突入しようと接近しているとき、夢魔が美神さんに何か言ってたな?

「美神さんて、不感症なんスか?」
「へ?」
思いもよらなかった質問に、美神は虚をつかれた。
「さっきインキュバスが」
令子は赤くなり、
「な、なに言ってるの!私みたいないい女が不感症なわけないでしょっ!」
つい言わなくてもいい変なことを口走ってしまい、令子はさらに顔を赤らめることになった。

そして思い出してしまった。令子も大人の女である。頻繁ではないが、時にはオナニーすることもあった。もちろん、道具を使うわけではなく、指で自分を慰めるだけだけれど。

自分では、一番身近な男だからというだけ、と、理由をつけているけど、そのとき思い浮かべる相手は・・・

その時、ちょうど横島の指が令子の乳首にそっと触れた。
「あっ!」
令子がびくんと緊張した。さっきとはぜんぜん違う感覚である。霊力のブロックが僅かに緩み、インキュバスの魔力が、令子の身体に少し染み込んだ。横島も令子の反応にびくっとしたが、そのまま指を少し動かしてみた。
「あっ、あっ」

令子の息が荒くなっていく。美神さんが感じてる!?横島は令子のピンクの乳首を摘んで優しくこねまわしはじめた。
「だ、だめ!」
自分の反応を止めなくちゃ!と、令子は思うのだが、弱くて敏感な部分から優しい刺激を受けて、感じるたびに、どんどん魔力が染み込んでくる。
「いや・・・あん・・・あん」

美神さんが自分の愛撫で感じている!思いもかけない美神の反応に驚いた横島もまた、インキュバスの残留魔力の影響を受けて、おかしくなり始めていた。横島は、再び胸の谷間に顔をうずめ、乳首からは指を離して、今度は両手で令子の乳房を優しく掴んで揉んだ。

乳首を開放されて、令子はほんの少し息をついた。横島の手が自分の胸を揉みしだいて、いやらしく形を変えているのが見える。令子は今の状況が信じられなかった。その時、はっと気が付いた。もしかして、本当の横島クンじゃ、ない?

インキュバスの化けた姿!?美神はプロのゴーストスイーパーである。悪魔と人間の見分けがつかないはずはなかった。確かにここにいるのは本物の横島クンのはず・・・?

とにかく、と令子は思った。

「だめよ、横島クン。霊力のバリアを身体から離さないで!」

我慢しなくちゃ。快楽におぼれちゃだめ。

「んっ」

「ずっと前から美神さんのことが好きでしたーっ」
横島が叫んで、令子の乳首に口をつけて吸い始めた。ドキン。その言葉が、さらに令子の霊力を薄くした。すっかり硬くなった突起を、舌でこねまわし、優しく噛む。もう片方の乳首も指でおもちゃにし、余った手は、柔らかい乳房の感触を味わっている。

「あ、あん、んっ」

おぼれちゃだめ・・・

さっき横島クンはこう言った。『てめえ、俺の女になにしやがる。』ドキン。横島クンの指と口が私の乳首を・・・

「んっ、あっ・・・、ふぁ」

おぼれちゃ・・・

しかし、もう令子は我慢することができなった。顔を後ろにのけぞらせ、艶かしい声が濡れた唇からもれる。

「ああん。はぁん、ああああん」

声なんか出しちゃだめ・・・
それに、本当の横島クンじゃないかもしれないのよ・・・
自分の秘所が濡れ始めたのが分かる。ああ、どうして?インキュバスが相手ならどれだけでも耐えられたのに!令子はもう、何がなんだか分からなくなってきていた。令子は自分の可愛いらしい声をもう抑えることができない。

「ふぅあ、あああああ、あん、ああ、あっ、あっ」

横島も何がなんだかわからなくなってきていた。憧れの美神さんの乳首を吸い、思うままに柔らかい乳房の感触を味わう。もちろん、ジーンズの股間がはちきれそうになっている。切なそうな美神の喘ぎ声が横島の興奮をさらに加速させた。

「美神さん!好きやああああ」

横島は文珠を使って腰の戒めをはずして自由にした。そのまま手を背中に回して、令子をぎゅーっと抱きしめた。

令子は横島に告白されながら抱きすくめられて、頭が真っ白になってしまった。胸がどきどきと早鐘を打つ。

ドキドキドキドキドキ。

横島の手は背中から、令子のヒップを撫でさする。そしてそのまま、ぎゅっと掴んだ。横島の唇と舌は令子の乳首を翻弄し続けている。

「あ、ふぅぅん、だめ・・・だめ・・・」

横島は乳首から口を離して、尻にあった片手を令子の乳首にまわして責めつづけた。顔を盗み見ると令子の顔はすっかり上気している。令子は横島が自分の顔を見ていることに気付くと、睨んで怒った顔を作ろうとした。だが、令子を弄ぶ横島の指は優しすぎ、令子は恥ずかしそうに眼を伏せて、また喘ぎ声を漏らした。

「くっ、ああん、あん、」

横島はスケベで、煩悩のかたまりで、セクハラ大王である。しかし、横島は子供のシロに対して欲情ることに嫌悪感を覚えたし、まじめで清純なおキヌに対してセクハラをすることも殆どなかった。いかに相手が令子といえども、自由を奪われた女を最後まで思い通りにするということは、もちろん横島にはできないことだった。

しかし、今はインキュバスの魔力が、二人の理性を溶かしてしまっている。

ついに横島は、美神の秘所に顔を近づけてその部分をじっと見た。もちろん、女性のその部分の実物を見るのは始めてだった。開かれた太腿の内側を触ると、すべすべして気持良い。

「見ないで、だめ・・・いやぁ」

令子の口調は、命令から嘆願に変わっていた。
(貝みたいだ。)
と横島は思った。見た目は話に聞いた通りグロテスクである。でも、綺麗なピンク色で、美神の秘所であると思うと、堪らなく愛しかった。蜜壷からは、白く濁った液が溢れ出している。
(これが愛液かな?)
少し上に、小さい肉の芽のような突起があった。横島は、もちろんそれがなんだか知っていた。そっと指で触れてみた。

(横島クンが私のあそこを見てる!)
令子は恥ずかしくて顔から火が出るようだった。横島の手に太腿を撫でられると、そこが火照ってじんじんしてくる。いけないと思いつつも、横島に触って欲しくて堪らなくなった。一番敏感な部分を。

びくん!
「あっ!!!!!!!!!」
横島が触れると、令子はまた身体をのけぞらせた。電流のような快感が身体に突き刺さった。横島はすぐに指を離した。そして、令子の亜麻色のヘアをそっと指ですく。

(やめないで!もっと触って!)
もちろん恥ずかしくて口には出せなかった。横島は令子の顔を少し見ると、そのまま意を決して、顔を一気に令子の秘肉に突っ込んだ。そして、傷つけないように気を付けて、舌でクリトリスを優しくこねまわした。

「ひゃあっ!」
(え!?え!?え!?)
横島の舌が、令子の一番敏感な部分に絡みつき、こすり、すいつく。舌は時々下のほうにそうっと移動して蜜壷の入り口をかき回す。
(食べられてる!!!横島クンに!!!)
「あん・・・あああ」

次第に高まってくる快感のうねりに令子はのみこまれた。

「あっあっあっ、だめぇ。はぁ。はぁ。ああんっ、だめぇ。あっあっあっあっ」

「だめぇ、だめぇ、いやぁ、いやぁ、いやぁ。ああああ・・・」

(もうだめ・・・もうどうなってもいい・・・)

「ああああああああああああああああああああああああああああぁぁぁぁぁ」

声が途切れてからしばらくして、令子の身体がびくんびくんと震えた。令子は絶頂を迎えた。

横島はまだ秘所をゆっくりと舐め続けていた。女がイってからも愛撫していなければならないと、以前いかがわしい雑誌の記事で読んだのを覚えていたからである。令子は、心地よい、ゆっくりした優しい舌の感覚を味わっていた。絶頂を迎えてすっきりしたら、インキュバスの残留魔力の影響が少し弱まったのを感じた。横島の舌が優しくクリトリスを包む。

「あん」

次第に呼吸が落ち着いてくると、
(信じられない)
と、令子は思った。
(横島クンにイかされちゃった。)
でも、
(気持ち良かった)
そして、恥ずかしさで顔が真っ赤に染まった。

しばらくして、令子は、横島を呼ぼうとしたが、恥ずかしくて何を言ったらいいのか分からず、口篭もった。それから、気付いた。
(横島クンはまだ終わってない!)

令子から顔を離した横島は、切なそうな、泣きそうな顔をして言った。
「美神さん。俺、もうがまんできないっス」
がちゃがちゃとベルトをはずして、ズボンとパンツを下ろして、自分の分身を取り出した。それは天に向かってそそり立っていた。先からはもう、汁が溢れ出している。

「だめよ!横島クン!お願い!」
美神は必死に横島に訴えた。
「こんなのレイプじゃない!お願い!やめて!」
だが、再び横島の手に身体を触られると、令子の身体は意思に反してまた火照り始めた。蜜壷は愛液でとろとろに溢れ、ひくひくと動いて横島のものを受け入れようとしている。
「だめ!お願い!あっ。あっ。あん」
身体は横島を欲している。そして、認めたくはないが、心の奥底からも、横島に処女を奪って欲しいという気持が溢れてくる。もうどうしていいかわからない。でも!こんなの本当じゃない。こんなのは私が願っていたやり方じゃない!令子はまた泣き始めた。

それでも、令子は自分の腰をいやらしくくねらせるのを止めることができない。

横島は、沸きあがってくる征服欲を我慢することができなくなっていた。自分のものを令子の中にうずめたい。うずめて、かき回したい。

先っぽが令子のクリトリスに触れる。令子がため息のような切ない声を漏らした。
もう少し下だ。横島は令子の顔を見た。

(美神さんが泣いてる)

横島は歯を食いしばった。入れたい気持をぐっと抑え、そのまま令子の割れ目に沿ってこすりつけた。クリトリスを刺激された令子は、2度目の絶頂に達してのけぞった。横島は眼をつぶって自分の手で自分のものをしごく。もう目一杯になっていたそれは、すぐに臨界に達して、白い精液をほとばしらせ、精液は令子の美しい白い肌を覆った。

そして、横島も泣き始めた。

二人は、そのまま泣きながら呆然としていた。しばらくして、横島が「放」の文珠を解き放って令子を戒めを解いた。この横島はインキュバスの化けた姿ではなくて本物に間違いない。

令子は黙って、短いスカートを下に下げて下半身を隠した。胸の部分は破られたので、隠すことができない。手で乳首を隠しながら令子は横島に言った。
「横島クン、上着を貸して」
横島は美神の顔を見ることができなかった。うつむいたまま、自分の上着を令子に渡す。それから、文珠をもう一つ取り出すと、「浄」の文字を解き放った。

洞窟内に溜まっていたインキュバスの魔力は全て吹き払われ、あたりは清浄な空気に包まれ、令子の身体を汚していた粘液と精液もすっかり空中に溶けて見えなくなっていった。

その後も、横島はしょげかえっていて、うつむいたままじっと動かなかった。上着を羽織った美神も混乱していて、何を言えばいいのか分からなかった。

でも、と令子は考える。最後の最後で、ちゃんと横島クンは私を守ってくれたわね。あの魔力の中で、それがどれだけ難しかったか。私には分かる。

「帰りましょう。横島クン」
怒るのはやめた。私もイっちゃったし。そう思った瞬間、また頬が赤くなった。しばきたおすのはまた今度にしてあげるわ。

横島はうつむいたまま、文珠をとりだした。令子は、何の文字をこめるのか見ようとして横島に近づいた。そのとき、令子は何かにつまずいて、横島に抱きつく形になった。

!!!

横島がびくっと顔を上げる。泣いて赤くなった眼。それを見た令子は、ちょっと戸惑った後、自分でも驚いたのだが、横島にキスしていた。

二人ともファーストキスではなかったけれど、もちろん二人でキスするのは初めてだった。眼を丸くする横島に、にっこり笑って令子は言った。
「私もあんたが好きよ。横島クン。ずーっと前からね」

そのままぎゅっと横島を抱きしめた。

令子は晴れ晴れとした気持だった。横島は、突然の告白の意味を理解できないでいた。令子は少し恥ずかしくなって、照れ隠しにまた唇を重ねた。今度は二人とも舌を絡ませあった。令子のキスは甘い香りがした。

令子は、横島の手を取って自分の胸にあてて触らせようとした。横島はおそるおそる、令子の胸を撫で、乳首に触れた。
「あ・・・」
令子は甘い吐息をもらした。
(やっぱり感じる・・・魔力がなくても)

令子はもう一度、横島ににっこりと微笑みかけた。
「ここは下が岩だから痛いわ。何とかしてくれる?」
横島は、持っていた文珠に「柔」の文字を念じて開放した。

文珠から淡い緑の光が拡がった。地面は平らになり、その上は干草のような、ふわふわしたもので覆われた。二人は、そのまま抱き合って身体を横たえた。あとは、どこからか吹く風の音と、二人の睦言がかすかにこだまするだけ。

あの時、令子の足元には、足をつまずかせるものなど何もなかった。令子をつまずかせたのは、封印された千年前の前世の記憶である。

かつて、恋人と結ばれなかったメフィストの手が、ほんの少しだけ、令子の背中を押した。

そして、異次元の洞窟の中で、二人は結ばれて、千年の恋はついに成就した。

それはそれとして。

二人とも初めての経験だったので、事が間単に済まなかったのは言うまでもない。四苦八苦して結ばれたあと、いざ帰ろうとすると、横島がズボンのポケットをぱたぱたとひっくり返し始めた。
「あれれ?」
「どうしたの?」
「美神さん、その上着に文珠入ってないスか?」
令子は嫌な予感がした。上着のポケットを探ってみたが、何も入っていない。
「ないみたいよ」
「・・・」
横島が額に冷や汗を流して笑いながら言う。
「さっきのが最後の文珠だったみたいっス」
やっぱり。
「こんバカタレー!!!」
「だって地面を何とかしろって言ったのは美神さんですよ。うわー」
ギャラクティカクラ○シュが炸裂した。

次の文珠が出るまで、しばらく逗留するしか手はなかった。横島の霊力の源がすぐ隣で協力してくれるのだから、一晩くらいで出せそうである。さらに、幸いなことに、この洞窟の中の時間は、外の時間とはつながってはいない。その後から帰っても、外では殆ど時間が経っていないように見えるだろう・・・

もうひとつ。二人には分かっていた。これから、二人が時にキスをしたり、愛を確かめ合うことがあっても、二人の関係は、今までと全然変わらないという事を。身体が結ばれていなくても、二人は今までもずっと一緒だったし、もちろん。これからもずっと一緒である。

もうひとつ。横島は忘れていたが、令子は忘れていない事があった。妖怪の子供たちは別として、美神除霊事務所のチームにはもう一人大切な仲間がいる。おキヌちゃんが、恋愛の対象として横島を慕っていることは、令子も十分に承知していた。もちろん自分を実の姉のように信頼して慕ってくれていることも。このままだと、おキヌはひどく傷つくことになるかもしれない。

(私はおキヌちゃんを悲しませたりしないし、絶対に失ったりしない)

令子は決意した。どうしたらいいのかは分からないけど。

(了)

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2006.04.13の改訂は誤字脱字の修正のみとなります。

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