夕時近く。
とりあえず事務所に顔を出した後、特に除霊もなく。至って平和的に仕事もおわり(?)。あぁ夕飯たかり損ねたなぁと思いつつ、かぎを開けて部屋にはいってみれば。
へやのなかになぜかおんなのこ(若い)がおりました。
(落ち着け、落ち着くんだ。考えてみろ、俺の部屋に女の子なんているはずないじゃないか。これは幻なんだ。「こんばんは、お邪魔してます」なんて頭下げてる訳ないんだ。落ち着いて瞬きすれば消えてるさ)
二、三度瞬きして、目を開ければ。
(……ほら、やっぱり)
へやのなかになぜかおんなのこ(若い)がおりました。
「現実ならば飛びつくのみっっっっっ!!」
「うわぁぁ!!」
――みしり――
飛びつくもサッと避けられ、壁にキスする羽目になりました。(涙)
「だいじょぶですかぁ?」
心配するなら避けないで下さい…
「失礼ですが、ここはどこでしょうか?」
なんですと!?
良くわからないことはとりあえず美神さんのところで…。←失礼です
という訳で、もう一度事務所にもどってきたのです。
(別にご飯を作ってもらうために来た訳じゃないぞ! あぁ、でもやっぱり、おキヌちゃんの料理はうめぇなぁ…。 うそじゃないぞ!)
「で、貴女はいったいなんなわけなの?」
部屋にいた女の子もおなかが減っていたらしく、おキヌちゃんに作ってもらったご飯を食べて一段落してから、質問が始まる。
「私は、いつみといいます。あなた方とは別の世界から来ました。きっと…。うん、きっと…」
別な世界たぁ、ずいぶんなこといきなり言ってきましたよ。
「そんな突拍子もないこと信じられないわねぇ」
そらそうだとばかりに、美神が追撃する。
時間移動ならともかく(経験者ですしね)別世界からの転移なんて信じられない。
「本当に別な世界から来たんですかぁ?」「嘘なんじゃないの?なんかやってるとか」「すごいでござる」
と他の面々も好き勝手言ってる。
「根拠も、ちゃんと説明しますので、今は話を聞いてください」
「まぁ、それくらいなら聞いてあげるわ」
当然のようにふんぞり返えるようにして席につく、美神さん。その隣におキヌちゃんと俺。タマモはもたれかかるようにして机に座って、シロは座る所がないのでいつみさん(仮)の横に座っている。
コホンと咳払いをしていつみさん(仮)はいいました。
「明日世界は崩壊するんです」
爆弾発言を……
あとがき
はじめましてこんばんわ。片方だけのグローブです。
前前から少しづつ練ってきた構想を、早すぎながら投稿させていただきます。
初投稿でつたない文章ですが、みなさまのこころに少しでも入り込めればと思います。
オリキャラの設定については別な回で紹介したいと思います。