「ご覧ください！守るべき祠どころか、周りにある学校、家屋などをも巻き込み大きなクレーターができております！」
ＴＶはどこも似たようなニュースで大騒ぎしていた。
テロップにはデカデカと何故撃った！？オカルトＧメン！と書かれている。
猫の絵柄のマグカップにコーヒーを注ぎながらある女性は言った。
「無様ね。」
ベッドルームから
「ふっ、問題ない。」
と聴こえた気がしたが気のせいだろう。
所変って横島除霊事務所。
新しいメンバーの愛子の歓迎会を開きながらノスフェラトゥ対策について話し合っていた。
「結界壊れましたね。」
「ええ。本格的な攻勢に出てくることが予想されますね。」
傍らにいるタマモに油揚げを食べさせつつ小竜姫と話す横島。
愛子は現在料理中。
なんでも「新しい職場で手料理を振舞うのも青春よね。」だそうだ。
ふとＴＶを見ると、西条が取り囲まれていた。
「何故！あんなに沢山のミサイルを撃ったんですか！？」
とか
「市民が巻添えになるという可能性を考えなかったのですか！？」
とか
「明らかに過剰な攻撃ですがコレについて何か一言おねがいします。」
とかワイドショーとかでよく見る質問攻めにあっていた。
「・・・撃ったの美神さんだろ？なんで西条なんだ？」
「ああ、先ほど調べたのですが、どうやら美神さんは正式なＧメン署員じゃなかったみたいですね。」
「どうゆうことです？」
「公務員というのは副業が禁止されています。ですが、美神さんは自分の事務所を持っていますね。
そこで西条さんはアルバイトに近い形で美神さんを雇っていたみたいなんです。
ですから、美神さんがＧメンとして動く時の責任はすべて西条さんが負う事になってしまったみたいですね。」
・・・なんだか西条が哀れに見えてきたな。
「あの様子だとオカルトＧメンは動けないか。」
「少々厄介ですが、相手が動きださないと仕掛けられないのも厄介ですね。」
せめて祠が無事だったらマシだったのですが・・・とＴＶを見ながら嘆く小竜姫。
「まあ、あの美神さんですしねぇ。」
と、その時ＴＶの画面が唐突に切り替わった。
「大変です！新宿に突然 城が現れそれと同時に足軽のような物が出現し暴れまわっています！
コレも、先日祠が破壊された為なのでしょうか！？
オカルトＧメンが頼れない今、いったい我々は誰に助けを求めればよいのでしょうか！？」
「あの城ってまさか？」
「五層七重・・・それにあの独特の天守閣は・・・・・間違いないですね。ノスフェラトゥです。」
「・・・とりあえず、オカルトＧメンはもう頼れそうに無いな。」
ＴＶ画面はマスコミに加えて、暴動寸前な市民に取り囲まれたオカルトＧメン日本支部を映していた。
「私達で行くしかなさそうですね。」
「ちょっと、見た感じだと今回は横島を守る余裕なんて無さそうだけど大丈夫なの？」
タマモが痛いところを突いてくる。
確かに単体は大して動きが早いわけでも無いから逃げ切れるのだが、数が多すぎるのだ。
「今忠夫さんが使える武器は槍だけですしね・・・修行ですね。」
「修行！？で、でもそんなに時間かけられませんよ？」
「ええ、本来ならそうなんですが程よく異空間をもっている方がいますから大丈夫です。」
「！あ、愛子の異空間って、そんなところで暴れたら愛子にダメージが行くじゃないですか。」
「ええ、ですから愛子さんも式神にしてくださいね。」
ナンデスト？
「ちょ、そんな！愛子の意思はどうなるんですか！」
こちらの質問には答えずに後ろの方を指差す小竜姫。
振り返ると愛子が恥ずかしそうにしながらすり寄ってきた。
「や・・・やさしくしてね？」
ぐ！ここで襲ってしまったら俺は修行することに・・・
ヤるのは好きだが痛いのは嫌じゃ！！
「私じゃダメなの？」
ぐは！
涙目上目使いだと！？
どこでそんな高等テクニックを！
しかも服を肌蹴ながら擦り寄るとは！
数多の煩悩よ！俺に理性を分けてくれ！！ ※既に錯乱してます
襲っちゃダメだ！襲っちゃダメだ！襲っちゃダメだ！襲っちゃダメだ！襲っちゃダメだ！襲っちゃダメだ！
結果から言おう！無理でしたorz
そもそもあの状況で俺が我慢できるはず無いじゃないかと。
そんな訳で愛子の異空間にタマモと小竜姫と一緒に来ています。
目の前で見せ付けられたせいか二人は凄まじいプレッシャーを放っている。
「さて、忠夫さんにはこれを使いこなせるようになってもらいます。」
そういって小竜姫が渡してきたのは神通棍だった。
「神通棍ですか。」
「いえ、ライトサーベルです。」
・・・・・・・？
「神通棍っすよね？」
「ライトサーベルですよ。」
どう見ても神通棍なんだが・・・
「つまり俺にこの神通「ライトサーベル」・・・・ライトサーベルを使えるようになれと？」
「正確には私の狐火を避けながら小竜姫に一撃入れられるようになれってことだけどね。」
「つまり俺に死ねと？」
「大丈夫です、忠夫さん。私達との交わりで身体能力だけは上がってるはずですから。」
「さっさと始めるわよ、横島。」
こうしてタマモの狐火を合図に特訓という名の私刑が始まった。
戦い始めて解ったのだが、確かに以前より身体能力は上がっているらしい。
小竜姫の剣もタマモの狐火も早いことは早いのだが避けられなくは無かった。
直後に幻術で惑わされた上に超加速で斬り込んでくるのはどうかと思ったが。
５時間後。
「やるじゃない、横島。」
「幻術なんて反則だろ！？」
「ん〜〜〜、心の眼でみるのよ？」
「そんなモンもって無いわ！っつかなんで疑問系！？」
さらに６時間後。
「おや、今のを避けましたか。」
「あんた今首狙ったやろが！！」
「そろそろ本気で行きますね。」
「本気やなかったんかーー！！！」
さらに８時間後。
「ホラホラ、足が止まってるわよ！横島！！」
「させるか！○スターホームラン！！」
狐火を小竜姫に向かって打つ。
「くっ！させません！！」
上半身の捻りだけでそれを避けそのまま斬りつけてくる小竜姫。
振りぬいた為に崩れた体勢を無理矢理立て直し神通棍で受け止めるものの吹き飛ばされてしまう。
「まだまだ甘いですよ、忠夫さん。」
余裕をもって話しかける小竜姫。
だが
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ！！
突如強烈な霊圧が横島から放たれた。
「こ、この霊圧は！？」
「横島？」
怯んだ小竜姫とタマモの目の前で横島はゆっくりと立ち上がる。
「今ので憶えた。」
「「○ヌビス！？」」
「行くぞ！小竜姫！！」
一気に間合いを詰める。
「くっ、その霊圧！本物かどうか試してあげます！」
とっさに斬りつける小竜姫。
だが横島はなんでもないようにカウンターをいれる。
「私がいるってこと忘れてない？」
ふとタマモの声が聴こえたとたんに、一撃入れて体勢が崩れている小竜姫が消える。
直後に飛んでくる狐火、それも沢山。
「だぁぁぁぁぁぁ！！」
黒焦げになる横島。
そんな横島を指でつつきながらタマモが愚痴る。
「だらしないわね。アレくらい避けなさいよ。」
「四方八方から来るのをどうやって避けろと・・・」
「えっと、ふぉーすを感じるのだ？」
「だからなんで疑問系なんだ・・・」
「そんなことどうでもいいじゃない。ホラホラ、さっさと続き始めるわよ。」
「ちったぁ休ませろ〜〜〜！！」
「隙だらけですよ？忠夫さん。」
その後、なんとか横島は小竜姫に一撃入れることに成功するのだが、逆鱗に当ててしまいさらにボロボロになるのだった・・・
〜あとがき〜
短くてゴメンナサイ。ついでに西条ファンの方もゴメンナサイ。梅昆布茶美味です。
一気に忙しくなった為、書く暇が orz
まあ、働かないと食べていけないのでどうしてもねｗ
ちまちまがんばります。
いつものレス返しです＾＾
＞whiteangel様
あけおめ〜
早くハーピーとか出したいこのごろｗ
休みが欲しいですね＾＾；
＞無虚様
勿論壊れてますｗ
＞神曲様
あけおめ〜
ノイローゼは信長編が終わったくらいでｗ
愛子の事務能力は高そうですしね〜影は四次元ポケット扱いですねｗ
＞ゆん様
まあ、愛子って本体が机ですしね〜
机さえ影に入れてれば無敵な予感？ｗ
棘というか迎撃システムでしたねｗ
＞なまけもの様
あけおめ〜
まだ若いから白髪と胃に穴かな？ｗ
事務員は必要ですしねｗ
＞惨劇現場の料理人様
はい。アシュ様対策ですねｗ
母との対面が今から楽しみです。（ぁ
髪の同士ｗｗそれも面白そうですね＾＾
＞猿部長様
十二超えるかもしれませんね＾＾
質は既に超えてますがｗ
＞寝起き様
出世街道からは外れるでしょうね。西条なむなむ。
ロンゲって見るとどうしても青○さんが頭に浮かんでしまうｗ
＞シヴァやん様
まあ、あれです。恋は盲目って奴ですなｗ
＞喜怒 龍牙様
あけおめ〜
あのネタわかる人がいたとはｗ
更新早かったのは新年の挨拶をサボったから（ぁ
社会人になると普段が忙しいからなかなか続きが作れませんでしたがｗ
今回は短いですけどねorz
＞ゆる様
あけおめ〜
薬の効果が解りにくかったのは普段から会う頻度が多くて素直になれなかっただけ？ｗ
今年もがんばります＾＾
＞夜雲様
あけおめ〜
美神さんに好きにさせたらそりゃねぇｗ
祠も勿論壊れますよね。
槍は・・・まあ、横っちですしｗ
＞天浪様
もちろんＮＧワード言わなくても呼べたんですけどね。
慌てていたのとお約束って奴ですねｗ
＞白銀様
あけおめ〜
事務所の机妖怪から、修行場着き式神にさらにグレードＵＰ！
今なら小竜姫とタマモのリンチ付き・・・orz
戦力とともに折檻もＵＰですねｗ
＞ジェミナス様
私の書く横っちですしねｗうしとらのカッコよさは真似できないですｗ
＞１８様
マリアとテレサは・・・私が好きですしね。
式神にできなくても事務所に取り込むくらいはするかもｗ