とりあえず、この話は本編の29話をお読みになられた後で、ご覧ください。
というか29話をそこそこ満足いただけたなら、必要ないかも……。
むしろ読まないで……。
また18禁なので、それに相応しくない方、本編を崩したくない人はスルーで。
とにもかくにも仁成の馬鹿に付き合ってくださる方、あとエロなら何でもいいやとおっしゃる方だけ、お進みください。
世界はそこにあるか 異伝
――じゃあ今日の資料を熟読した上で、来週までに、恋と鯉の違いについて2万字程度のレポートにまとめて提出してください――
もう辺りがすでに夜中になって、横島と心眼は二人でアパートに帰ってきた。
横島がドアを開けると、僅かな期間いなかっただけなのに、ひどく懐かしさを感じる。
ここに帰ることができた喜びもあるのだろう。
「……ただいま」
「おう、おかえり!」
そう横島が返してくれるのがまた嬉しい。
肉体があるということがこれほど高揚感を伴うものだったとは。
そう感じて、内から溢れてくる何かの耐えるように、心眼は自らの美しい体をぎゅっと抱きしめる。
部屋に入ると、心眼のほうを向いて、口を開いた。
「これからお前が寝るとこ、どうしようか?」
彼の隣に布団を敷く、以外の選択肢はないように思えるが、とりあえず聞く。
思いっきり気心が知れた心眼とはいえ、今は見た目麗しい女性。
しかも飛びっきりのという言葉が似合うほどだ。
彼女の意見を聞かないわけにはいかない。
そうでなくても、彼女の容姿は彼のストライクゾーンなのだ。
ポニーテールにまとめられた、さらさらの赤い髪。
均整の取れたプロポーションに、透きとおるような白い肌。
もっと言えば、ボン・キュ・ボン、という男性にとって非常に魅力的な体。
男である彼よりは少し小柄だが、年上っぽさを醸しだす雰囲気。
たとえ彼のストライクゾーンが広くても、タマモや百合子が隣に寝ているのとはわけが違うのだ。
「そ、そんなもの横島の隣以外にないだろう」
心眼も恥ずかしさからか、少し詰まりながら答える。
それから二人の間に、沈黙が流れる。
本当に話したかったことは、こんなことではないのだ。
その後、お互いしばらく黙っていたが、意を決して横島のほうが口を開いた。
「……心眼」
「な、なんだ?」
「お前がこうしてここにいる。それが……堪らなく嬉しい。
一度は助けられなかった、救うことができなかった俺だから……」
あの時何もできなかった自分。
今回も何ができたわけではないけど、こうして彼女は再び自分の前にいる。
それはとてつもなく大きな差だった。
いや、むしろ自分の“意志”がこの結果を導いたと信じたい。
「まあ、横島は私がいないとダメだからなっ!
しょ、しょうがないから、これからもずっと隣にいてやる」
心眼は頭の中で自分を罵る。
なぜ、自分はいきなり典型的ツンデレキャラになっているのか。
キャラチェンジにもほどがあるではないか。
だが、彼に言葉に、いつものように軽妙かつ快活に言葉が出てこないのだ。
女性という肉体がこれほど自分に影響を与えるとは、彼女も思わなかった。
それはこの後の横島の言葉でさらに加速することとなる。
「ああ。ずっと……俺のそばにいてくれ。
あの時みたいに、急にいなくなったら許さんからな」
思わず心眼の心が震えた。
そしてその中の何かが、パキンと砕けるのを感じる。
これに、こんなプロポーズもどきに耐えるには、彼女は――彼に惚れすぎていた。
心眼は横島の胸に飛び込むような形で、彼に抱きつく。
豊かな胸が彼に押し付けられ、以前おキヌに抱きつかれたときよりも、それがはっきりと感じられた。
「ちょ、何す……!!」
文句を言う彼の口をすぐさま、唇でふさぐ。
「ん!!?」
いまだ驚きを隠せない横島の唇の唇を押し付け、すばやく舌を口の中に入れた。
「んっ、んっ……んんっ……」
横島はそこから逃れようとするが、彼女は逆にさらに強く抱き上げ、舌を絡め、激しく吸い上げる。
心眼の甘い声が聞こえ、鼻息が顔にかかる。
胸の膨らみもさっきよりはっきりと感じられた。
「んっ、んっ……んんっ、んはぁっ……。
貴方にとってこれは何度目のキスだ? ディープキスはメドーサ以来か?」
心眼が口を離し、ようやく長いキスが終わる。
その瞳はすでに、妖艶に輝いていた。
「心眼、なんでこんな……」
「なんで、だと? 分からないなら教えてやろう。
貴方を命懸けで愛したのは、何もルシオラだけではない。私もだ。
なのにあんなこと言われて、我慢できると思うか?」
死にかけの自分に、死を覚悟して霊基構造を分けてくれたルシオラ。
自らの消滅も気にせず、霊波砲の前にその身を舞わせた心眼。
横島の頭の中で二人の姿が重なる。
「だからって、いきなりこんなこと……」
いまだ押し付けられた体。
押し付けられた胸や、彼女の甘い匂いに耐えながら、なんとか心眼を落ち着けようとする。
彼とてやりたくないわけでなかったが、全てが終わるまでそういうことはなしにしたかった。
「……ふん。性欲魔人な横島らしくない台詞だな。
だが、体のほうはその気はないようだぞ?」
その言葉とともに、ズボンの上から横島のものを撫で上げる。
そこは確かに、興奮しきっていた。
美女に抱きつかれ、深くキスされればそれも仕方のないことだろう。
「うっ……!」
やわやわと伝わってくる快感。
それによって少しずつ、じりじりと理性が焼け切れていく。
心眼は横島のその顔を扇情的に見つめていた。
「……ここまでされたら、本気で止まれねえぞ」
「その言葉が欲しかった……」
待ってましたとばかりに、ズボンとパンツを下にずらす。
すると、いきり立った長大な横島の一物が姿をさらけだした。
心眼は腰を落とすと、本格的に横島の肉棒を手で愛撫し始める。
これほど差があるものなのか、と思うほど、自分の手でするときとは気持ちよさが比較にならないほど強い。
美女が自分のものをしごいているということだけで、精神的にも激しく高ぶる。
心眼は一度上目遣いに見上げると、次の瞬間には美しい顔が覆いかぶさり、彼の肉棒をその可憐な口に含んだ。
「ん……んんん、んぐ…んぐんぐんぐ……」
温かくヌルヌルとした感触が肉棒に押し寄せる。
舌が亀頭を包み、優しく舐め上げていった。
「ちゅっ、ちゅぶ、ちゅむむ、ちゅぱっ……ちゅむ、ちゅぶぶ、んちゅっ……ぷは……。
ふふふ……。どうだ、横島?」
「……ああ。最高だ」
その言葉を聞くと、心眼はさらに嬉しそうに奉仕し続ける。
おいしそうに、肉棒に舌を這わせ、吸い上げていった。
横島もどんどん余裕がなくなってくると、それを察したのか、口をすぼめ、ジュボジュボと激しく上下に肉棒を出し入れしてくる。
その激しいスライドに、彼の肉棒がびくんびくんと震え、限界が近づく。
「あむむ、ちゅぶ、んちゅっ、ちゅぅ〜っ……」
心眼が今まで以上に強く吸い上げると、それがとどめとなる。
「くっ! 出る!」
ドクドクドクと凄まじい勢いで精が放たれた。
その勢いは凄まじく、彼女の喉元を直撃するが、それを嚥下していく。
「んぐ、んぐ、んぐ……」
あまりの量に、彼女の口元から、彼の放ったものが少し垂れてくる。
だが、そんなものは気にすることなく、舌で器用に舐めとると、次にはまるで綺麗にするかの様に肉棒を舐め上げた。
「次は貴方が……。私を……」
まだ少し恥ずかしそうに、横島に言う。
彼はそれに答えることなく、行動で示すかのように、彼女を布団に横たえると、少しずつ服を脱がせていく。
そして、現れる美しい裸身。
真っ白な肌に、大振りだが形の良い乳房。
さらにはその上で桜色に染まり、自己主張する乳首。
その造形の美しさに思わず感動した。
「……さあ。好きにしてくれ」
そう言われて横島は、両方の胸を激しく揉み始める。
その豊満な胸に両手が食い込み、いやらしく形を変えていった。
「あっ、あっ、ああんっ……」
心眼が少しずつ声をあげ、さらに興奮した彼は 抑えることのできない衝動に突き動かされ、ムニュムニュと心眼の乳房を揉みこんでいく。
快楽に染まっていく彼女の顔と、どんどん硬く、大きくなっていく乳首に我慢ができなくなった彼は、その桜色の乳首に吸い付いた。
「あん! あぁっ、あく、うううん……はぁ、はぁ……あんっ、あはぁっ……」
吸い付いた瞬間その嬌声が大きくなる。
それに気を良くした横島は、チュパチュパと吸い上げ、舌を優しく絡ませていく。
「ああんっ、あっ、あぅっ……やっ、ああっ、やぁんっ……」
普段の様子からは想像できないほど、可愛らしく喘ぎながら悶える。
そして、悶えながら頭を振るたびに、さらさらの赤い髪が艶かしく揺れ動く。
「あっ、あっ、あっ、あぁっ、横島……いいっ、ああっ……」
両方の乳首をあらかた苛めたおすと、胸を両方の手で鷲掴みにして強く揉みしだきながら、その舌をどんどん下におろしていく。
鳩尾からへそを抜け、ようやく目的の場所に辿り着いた。
薄い秘毛の中に隠れた秘裂。
そこはもうかなりの湿り気を帯びていた。
横島はワレメを広げると、丹念に舌を這わせていく。
「やっ、やんっ、ああっ……横島、そこは……いやぁっ……」
今度はクリトリスの包皮をむいて、そこを舐め始める。
同時にワレメには人差し指をじゅぶじゅぶと出し入れした。
「きゃうっ……! はぁっ、はっ、はふ、あ、あああんっ……ああ、いいっ……!」
心眼の体が弓のように反りかえる。
どんどんワレメから透明な液が溢れ、横島もそれを舐め取っていった。
さらに、舌をとがらせ、ワレメの入り口に差し入れ、掻き回す。
「あひいいいんっ……!!」
今までよりもひときわ大きく彼女の体が震え、力が抜ける。
それを見て横島はアソコから顔を離すと、心眼の顔を覗き込んだ。
「あぁ、横島……」
横島の方を向く心眼の瞳が、うるうると潤んでいる。
そんな光景に、さらに劣情を刺激された横島はもう限界だった。
「……もうしたい。いいか?」
「ああ、もう入れて欲しい。
私の全部を貰ってくれるのだろう? そして、私を貴方のものにしてくれ」
その言葉に彼の興奮は最高潮に達し、肉棒もさらに硬くなっていく。
これだけの美女にあんなことを言われ、興奮しなかったら嘘である。
「じゃあ……いくぞ、心眼」
横島は自らのものに右手を添えると、狙いを定めた。
亀頭の先が入り込むと、そのままゆっくりと腰を落としていき、一番奥を目指す。
「あ、あぅ……ん……くうう……んんんんんんんん……っ!」
自分の中に入ってきた異物に、心眼の顔が歪む。
それにより、横島も腰を進ませるのを止めた。
「……大丈夫だ。このまま……してくれ。
私の中に……“ここ”に貴方がいる、それが嬉しいんだ……」
横島と一つになれた満足感、それが心眼を満たしていた。
それが強がり出ないと分かった彼は、そのままずぶずぶと肉棒を押し進め、最後まで貫く。
狭い肉襞が、彼の長大なものを痛いほど締め上げた。
「あ、あふ、うぐぐ……あ、あううっ……はぁ、はぁ、はぁ……」
横島がゆっくりと腰を動かし始める。
途端、とんでもない快感が肉棒に押し寄せてくる。
いきなり果ててしまいそうなのをなんとか堪えた。
しばらくすると、そこはきついだけでなく、にゅるにゅると蠢き、絡み付いてくる。
そして奥に入れると、もっと奥に誘うように吸引してきた。
「あっ、ああっ、ああんっ……横島ぁっ、あんっ……横島いいっ……ああっ、あんっ、やぁっ、すごいっ……熱いっ……」
心眼の顔がどんどん快楽に染まっていく。
それに引っ張られるように、ひたすら腰を動かし続けた。
さらに、両手で乳房をぎゅっと揉み、乳首に刺激を与える。
「あうっ、あん、あああん……すごい……っ! 両方されるの……すごくいいっ……! ああん、あひいいっ……!」
とたんに膣がギュッと締まってくる。
横島もそれに合わせるように抽挿のスピードを上げていくと、彼女は縋りつくように彼に抱きついてきた。
「あっ、やっ、ああんっ……あぅっ、あっ、やぁんっ……あっ、ああっ、あああっ……!」
さらに快感が増したのか、喘ぎ声が大きくなる。
横島のほうも限界が近いことを感じ、今まで以上に力強く突き込みをしていった。
「あっ、ああっ、横島ぁ、ああんっ……すごい、あんっ……凄すぎぃっ……あっ、あんっ、やぁんっ……もうイく、ああっ……私もうイくからっ……横島も一緒にイってくれ! ああっ……私と一緒にぃ、あっ……一緒にぃ……っ! やんっ、あぅっ、ああああんっ……!」
「ああ……俺ももう限界だっ!」
心眼が可愛らしくギュッと抱きついてくると、さらに腰の動きを激しく速くする。
「あうっ、あっ、ああん、あふうんっ……。
満たしてっ! 横島で私の中を満たしてぇぇぇぇえええッ!!」
「出すぞっ!」
心眼の叫びと同時に、横島の背筋を快楽が通り抜け、彼女の絶頂とほぼ同時に精を放つ。
ドクドクドクと、一度目以上の量の精液が放出され、心眼の中を満たしていく。
まるで最後の一滴まで注ぎ込むかのように、何度も放っていった。
「ああぁ……熱い……。中が……」
心眼が放心状態で呟くと、横島は彼女の唇に自分の唇を重ねる。
「んんっ、んっ、んんっ……」
ぴちゃぴちゃという音が周りに響き、お互い舌を絡ませあう。
それはまるで貪るかのように、激しいものだった。
ようやく唇が離れると、唾液がつっと糸を引く。
「横島……。よこしまぁ……っ」
心眼が甘い声をあげ、まだ名残惜しそうにその唇を伸ばした。
その様子に興奮した横島の肉棒は、再び大きくいきり立つ。
さっきまでよりも大きいぐらいだ。
「……またしたいのか?」
「ああ。これぐらいじゃ、満足できない。
止まれないって言っただろ?」
横島の股間の様子に気付いた心眼の言葉に、興奮気味に答える。
「好きなだけして……。そして私を独り占めして欲しい……」
自分が横島を独り占めできないことは分かっている。
ならばせめて、自分が彼に独り占めされていることを感じたい。
それだけで彼女は満たされるから。
横島はその言葉を嬉しく感じながら、心眼を今度は四つんばいにすると、ワレメに指で刺激を与え、再び肉棒を突き入れる。
「あっ、あっ、あああんっ……!」
心眼の喘ぎ声に興奮しながら、激しく肉棒を出し入れする。
「あっ、あっ、ああんっ……横島、あんっ……横島ぁっ……やぁっ……いいっ、いいよぉっ……、さっきまでより、すごい……いいっ、ああぁっ……!」
心眼の嬌声が今までよりいっそう大きく響く。
二人にとって夜はまだ始まったばかりだった。
「………………………………おおう」
明け方、横島は目を覚ます。
ぼうっとして、夢と現の区別がつかないまま、意識の覚醒を待つ。
やはり夢オチ。
どうせこんなこったろうと思ったよ、と言うところだが、いつものことなので気にしない。
だが、ふと周りを見渡すと、自分の隣がこんもりと盛り上がっている。
またタマモだな、と思い、シーツをめくる。
さすがにこんな状況でもロリッ娘に欲情することはない。
だが、そこから出てきたのはタマモより明らかに大きい、白い裸身。
ポニーテールにまとめられていた髪は下ろされ、布団の上に官能的に広がっていた。
「えっ?」
横島は目をこすった。
どういう状況なのか、全く分からない。
まさか、と思うが否定も肯定もできないのだ。
思考も肉体も、固まってしまう。
そして、事実を認められないまま、横島の意識は暗転し、再び布団の上に倒れた。
『……という夢を見たわけだ』
「何? そんな二段夢オチのために私をこんな夜中に起こしたわけ?」
タマモは机の上のバンダナを眠そうな、それでいて恨みがましく睨みつける。
外はいまだ星が輝く真夜中。
横島は当然こんな事態に気付くこともなく、タマモのとなりの布団で惰眠を貪っている。
『まあ、こういう夢を見るときもある。悪く言っちゃうと……欲望?』
「いつまでそれ引きずってんのよ」
後半部分の声マネは完璧だ。
だが全然質問には答えていない。
『こういう夢は、フロイト的にどうなんだろう?
性的にどういうことを象徴しているんだろうか……』
「性的にどう、もなにも、単なる淫夢でしょうが!
それに、夢の中の横島、あれ何よ! 微妙に違うじゃない!」
夢の中だから自由自在。
心眼はバンダナではなく女性の姿だし、横島も暴走してくれる。
「そもそも、あんたって、女性の姿になれないの、ならないの、どっち?」
その質問に心眼は黙ったまま答えない。
答えられないのか、答えたくないのか。
「まあ、私は生身だし、ゆっくり楽しませてもらおうかしら」
タマモの手の中で文珠が『戻』の文字を刻む。
だが心眼は沈黙したままだ。
「どうしたの? 止めないの?」
『どうせ、何をしたとしても夢オチになるだけだからな』
その言葉の説得力にタマモも脱力し、布団の中に入っていった。
心眼、ぶっちゃけ過ぎである。
そして、彼女だけが起きている部屋で心眼は呟いた。
『さて、この会話は現実なのかな? それとも夢なのか……?』
あとがき
29話で心眼はバンダナに戻ったはずなので、オチは読めたでしょう。
エロ初なので、これの出来は分かりませんが、もうエロは書くことないです。疲れた。
これは、「私はエロトロ・バジーナ大尉だ。それ以上でもそれ以下でない」
っていう感じで、エロ以上の意味はありませんw
ただ、心眼女性化したけど、次出るかも分からないし、記念に書いとくか。
とか、29話の展開に納得できない人は、これでえっちぃ気分にでもなってちょ。
ぐらいの意味はありますww
作者が送信をかなり躊躇するような代物を、読んでいただきありがとうございました。
では。