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「GS美神if外伝5〜7、一発ネタ集(GS)」

テルヨシ (2005-10-31 22:11/2005-10-31 23:06)
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「ピピピッ、ピピピッ、ピピピッ、ピピピッ」
時刻は午前6時50分。
目覚まし時計の音でパピリオは、何時もと同様に目を覚ます。


「ふあ〜あ、よく寝ましたね」

欠伸をしながらパピリオは布団からおきだすと、自らが通っている六道学園中等部の制服に着替え、身支度を整える。
それが終わったとほぼ同時に、キッチンから姉のルシオラの声がかかる。

「パピリオ〜、朝ご飯の準備が終わったからヨコシマを呼んで来てくれる?」
「はーい、分かりました」


GS美神if外伝5 ある中学生達の一日


そう元気よく返事をすると、パピリオは自分達の部屋の隣に住むヨコシマの部屋へ向かう。

そしてチャイムを鳴らしながら
「お義兄ちゃん〜、起きてますか〜? 朝ごはんですよ〜」
と声をかける。

ドアの中から
「分かった〜」
との返事が聞こえ、すぐさま横島が出てくる。

横島と一緒に部屋に戻ると、
「おはようヨコシマ。さあ朝ごはんにしましょ」
と、ルシオラが朝ご飯を並べながら横島に朝の挨拶をする。


三人で昨日見たテレビのことなどを話しながら、にぎやかに朝食を取る。
ちなみに彼らの朝食はほとんど洋食(パン+目玉焼き、サラダ等)である。
三人で朝食をとり終えた後、パピリオは学校に行く準備を済ませ、一旦1階の事務所に三人で向かう。


同時刻 美衣&ケイの部屋


「ケイ〜、そろそろ起きなさい〜」
美衣の声を聞きながら、ケイはまだ布団に入っていたい欲求をはねつけながら起き出した。

「おはよ〜、母ちゃん」
まだ眠い目をこすりつつ、ケイはダイニングに入っていった。

美衣は朝食を(ご飯に味噌汁、焼き魚に海苔と納豆の典型的な和食である)テーブルに並び終わり、
「「いただきます」」
と言って食事を始める。
食事を終え、ケイはパジャマから学校の制服に着替えると美衣と一緒に事務所に向かう。


パピリオたちが事務所につくのとほぼ同時に美衣とケイも来て、互いに朝の挨拶を交わす。
登校時間になるまでお茶を飲みながらニュースを見るのが日課となっている。

ニュースの最後にやる星占いを見てからケイとともに
「「いってきま〜す」」
と元気よく言ってから学校に行く。

ケイとパピリオは今日の学校の授業のことや、昨日見たテレビのことなどを話しながら学校に向かう。
途中、シロとタマモと合流する。


この四人を一目見ようと、この時間にこの通学路を通るものも多い。中には他校の生徒もいるようだ。
この四人、いずれも目立つ容姿・性格の持ち主ゆえ、「六道学園中等部名物一年生カルテット」と一部で呼ばれている。
女の中に男が一人だけのケイに対し、色々悪い感情がもたれそうなものだが、ケイの天真爛漫な性格のためか羨ましくは思われても嫉妬はされないようだ。
ちなみに、「六道学院高等部除霊学科3年トリオ」とは弓・おキヌ・一文字のことを指す。


そんなこんなで学校に着く。
下駄箱を見ると四人とも手紙(ファンレター&ラブレター)が入っていた。


「今日もですか」
パピリオは少しうんざりした様子でそうつぶやいた。

「それだけパピリオに人気があるってことでしょ」
自分のことを棚に上げそうパピリオに言うケイ。

「また入っているでござるな。タマモは?」
自分の分をかばんに詰めながらシロはタマモの方を見る。

「私も入ってる。同じ女の子から貰っても余計困るんだけどな……」
シロに言われ、困った様子でタマモはそうつぶやく。


ここで手紙の内訳について説明しよう。
パピリオとケイは学年を問わず、異性からの手紙である。
ただ、ケイは同級生より上級生のほうが多いが。

シロとタマモも同様に異性からの手紙もあるが、同姓からの手紙も多いのである。
シロの場合は元気な様子が内気な性格の同姓に人気があり、タマモはクールな性格が同姓に人気があるようだ。
もちろん同様に異性からも人気がある。


しかし、誰が告白しようと誰も成功してない。
そのことからこの四人は「不沈艦隊」とも呼ばれている。


「パピリオはいいよな〜。もう決まった相手がいるんだから」
教室に向かいながらケイはからかい混じりにそう言った。

それにパピリオは
「何のことです?」
とケイに聞き返した。

「誰のことって天竜……。スミマセンナンデモナイデス。ダカラカタヲツカムテヲハナシテクダサイ」
「分かってくれて嬉しいです」
そう言いながらパピリオはケイの肩をつかむ手を離した。


そんな微笑ましいやり取りをしながら教室に向かう。
クラスメイトに挨拶をしつつ各々の席に着く。

授業は特に問題もなく午前中の授業は終わる。
そして、待ちに待った(シロ&ケイ)給食の時間となる。


二人とも見ている人間が気持ちいいくらい食べるのだ。
シロ&ケイが気になるクラスメイトがおかずをくれたりするのだが、食事に気がいっていて、そこにある相手の気持ちなんか全然気づかない二人ではあった。

午後の授業も特に問題なく終わった。


四人は途中まで一緒に帰り、朝合流したところで分かれる。


そしてパピリオとケイは事務所に帰り、
「「ただいま〜」」
と元気よく挨拶しながら事務所の中に入っていく。

事務所にいた美衣とガルーダ、カオスが
「「「お帰り」」」
と言って二人を出迎えた。


そのまま二人は事務所で今日出た宿題をやり始める。
分からないところはお互いに教えながらとき、それでも分からないものはカオスに聞く。
カオスは丁寧に教えるため、二人のいい家庭教師である。


二人が宿題をしていると、除霊に行っていた横島達が帰ってくる。

その後宿題も終わり、夕食までの間、パピリオはガルーダたちの世話を、ケイは横島と雪之丞に修行をつけてもらう。


アシュタロスにつかえていたときは悲しい理由で動物の世話が好きだったパピリオだったが、今は純粋にガルーダたちの世話を楽しみながらしている。
お姉ちゃん気分が味わえるという理由もあるが。


そうしているうちに夕食の準備も終わり、事務所のメンバー皆で食事を取る。
皆で今日あった事などを話しながらにぎやかな時間が過ぎる。

夕食後はパピリオとケイは一緒にゲームをしたり、ドラマを見たりしてすごした。
明日は学校が休みなので、二人ともクラスメイトと遊ぶようだ。

その後、各自の部屋に戻り、眠りにつく前にパピリオは通信鬼で天竜童子と話していた。
それも終わり寝ようとしているとベットの中である気配を感じる。

「ルシオラちゃんも最初からお義兄ちゃんの部屋に行けばいいのに」

そんなことをつぶやきながらパピリオも眠りにつくのであった。


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


「今日はわざわざ来てもらってすまなかったね。本来なら私から出向かなければならなかったのだが」
中肉中背の中年男性がすまなそうにそう言うと、
「気にしないでください。俺達……いえ私達としても一度挨拶に伺わなければと思っていましたから」
横島はそう応じる。

それれを聞いた男性は微笑を浮かべながら
「そんなにかしこまった言葉使いで話さなくてもかまわないよ」
と二人に伝える。

「では失礼して……。今日俺達をここに呼んだのは……」
「ああ、私の娘かおりの事についてだ」
雪之丞の質問にそう弓かおり父、清太郎は答える。


GS美神if外伝6 父として……


弓かおりが六道学園卒業後、横島達の事務所に所属する事が決まってから数日後。
横島と雪之丞はかおりの父である弓清太郎氏から
「会いたいので時間を作ってもらえないか?」
と連絡を受けた。


横島達にしても大事なお嬢さんを預かるのだから一度挨拶に行こうと思っていたところ(そうしたほうがいいとカオスやバンダナに言われた)であった為、その申し出はちょうど良かった。
そして両者の都合の結果、横島達の今日の弓家訪問となったのである。


「さて、あいにく妻も出かけていてね。コーヒーで良いかな?」
そういって自らがいれたコーヒーを客へと出す。


若い客二人が恐縮すると清太郎氏は
コーヒーは私は趣味の一つでね。たいした労力ではないさ」
と応じる。


三人で清太郎氏がいれたコーヒーを飲み、一息ついたとこで清太郎氏は本題に入った。

「かおりが今後世話になるがよろしく頼むよ」
そう頭を下げる清太郎氏。

横島と雪之丞は恐縮しながらも
「俺達が出来る限りの事はしますが…よろしかったんですか? 弓さんは『一人前になるまでは他所で修行して来い』と言われたとおっしゃってましたが」
と質問した。

「ああ、娘にはもっと様々な経験を積み、広い視野を持って欲しくてね。それにはこの闘龍寺より君達の事務所のほうがいいと思ったのでね」
そう言って清太郎氏はコーヒーを一口啜る。


「そういうことなら弓さんが他の事務所、例えば美神さんのところにでも良かったのでは?」
横島のそんな問いに清太郎氏は
「そうかもしれないね。ただ、うち以外のところで修行するとすればまず君達の事務所だと思っていたからね。伊達君との関係から」
と雪之丞の方を見ながら答える。


そういわれた雪之丞は口に含んでいたコーヒーをふきだしそうになる。
それを何とかこらえ、雪之丞は
「ご存知でしたか?」
と不安な表情を浮かべながら質問した。

そんな雪之丞の問いに清太郎氏は
「別に心配しなくてもいい。二人の交際を反対する気はまったくないから」
と微笑みながら答え、
「君には、いや正確には君達だが…感謝しているんだよ」
そう語る清太郎氏の表情は複雑であり、人生経験で劣る二人の若者には読み取る事が出来ない。

「それはどういうことですか?」
と表情と共に問いかける横島と雪之丞に清太郎氏は
「それを話すには私の犯した過ちから話さなければならないのだが……」
といったん言葉を区切り、三人のカップがすでに空になっているのを確認した後
「それを話す前にコーヒーのおかわりでもどうかね?」
と薦めた。


清太郎氏は新たなコーヒーをいれながら話し始める。

「もう娘から聞いたかも知れないが、私は娘が幼い頃からこの闘龍寺に伝わる『弓式除霊術』の跡継ぎとして修行をつけてきた。
平均的な子供としての幸せを奪いながら、ね。そして娘は私の期待に答え泣き言も言わずに修行にに耐えてきてくれた。
私はそれで満足していた。娘の性格を少々ゆがませてしまう事に目をつぶりながら」


そこまで聞いていた雪之丞は少々不思議がっていた。
確かにかおりは少々わがままで勝気な感じはあるがそれは少々の域をでるものではないし、一文字やおキヌといる時はどこにでもいる女子高生だからだ。

しかし横島には清太郎氏が言っている事が少しだけだが理解できた。
初めて会った(と言うより見た、と言うのが正確かもしれないが)かおりは他人に弱みを見せず、悪い意味でのエリートっぽかったのを思い出す。


清太郎氏は続ける。
「私がそのことに気づいたが何もできなかった。だが、氷室君が学校に転校してきて彼女や一文字君とも付き合いだしてから娘は変わった。
私が与えてやれなかった普通の女子高生としての生活を送り始めた。そして伊達君、君に出会った」

「俺ですか?」
そう言われた雪之丞は不思議そうに問い返す。
自分がかおりに色々といい影響を与えられたとは思うが、逆に自分が何かいい影響を与えたとは思っていなかった。

「ああ。君と出会ってからより普通の女子高生としての幸せをつかんでくれた。その事により今までなかった心の余裕もできGSとしても成長していったよ。
まあ、父親としては娘の成長を他人にゆだねてしまうのは情けない限りだが……」
と清太郎氏は自嘲気味に笑う。

「そんな事はないぜ、……いやないですよ。弓、いやお嬢さんががここまで成長できたのは清太郎さんの修行の賜物です。
心の成長にしたってご両親の教育がしっかりしていたからこそおキヌや一文字との出会いで変わったんだぜ、いや変われたんですよ」
雪之丞が口下手ながら懸命に言葉をつむぎだす。

雪之丞のそんな気持ちが分かったのか、清太郎氏は
「ありがとう」
と短く、けれど心を込めて感謝を述べた。


その後、三人の間に沈黙が流れる。
だがそれは心地のいい沈黙だった。


残っていたコーヒーを飲み干し、清太郎氏はそんな心地よい沈黙を惜しみつつも破る。
「さて、横島君、伊達君。この後の予定は何かあるかね?」
「この後は特に予定はありませんが、それが何か?」
横島のその答えに清太郎氏は
「堅苦しい話はこの辺に終わりにして飲みにでもいかないかね?」
と提案する。

取り立てて断る理由がなかった二人はその提案に賛成した。


翌日


横島事務所

横島と雪之丞は軽い二日酔いになってた。


「昨日は何を話てきたの?」
とのルシオラの問いに二人は
「「男同士の秘密」」
とにやりと笑いながら答える。

「アレが父親か。良いもんだな」
そんな事を少し痛む頭で考える雪之丞だった。


ほぼ同時刻 弓家


清太郎氏も妻と娘に「
昨日は何を話したんですか?」
と問われ、
「男同士の秘密」
と答えていた。

「義息子と飲む酒か。さして遠くない未来に飲めそうだな」
そんな事を思う清太郎氏であった。


オマケ

これを機に雪之丞は弓家に顔をたびたび出すようになる。
清太郎氏の妻、つまりはかおりの母にも気に入られた雪之丞。
かおりにとっては恋人を取られた感じがし、少し面白くなかったが父や母といった存在を知らなかった雪之丞にとっては色々かまってくれる二人は嬉しかった。
少々機嫌を損ねたかおりの機嫌取りに多少の時間と数人の諭吉さんの犠牲がいったが……。

その事を横島に苦笑を浮かべつつ話すと
「順調に弓家婿入りの道を進んでいるな」
と冗談交じりに指摘され、苦笑しつつもそれを受け入れた。


あとがき

いかがだったでしょうか?

この話は「GS美神if15 『彼女』の修行先はどこだ?」の補足みたいな感じです。

雪之丞の丁寧語・尊敬語は書いていて違和感があったのですがさすがに恋人の親には改まった言葉を使うだろうと思ったので書きました。

また、雪之丞の母親は彼が赤ん坊のときに死んでいる、と原作21巻にあったので最後三行目はこのような感じになりました。

でも原作ではたびたび雪之丞は「ママに似ている」って言ってるんですよね。

写真でも持っていたのかな?


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
いつものように美神との除霊も終わり、時間があったため美神と横島事務所の面々は横島事務所でお茶を飲んでいた。
お茶を飲みながらお互いの近況なんかを話し合い、いつしか話題はここにいない中学生4人の事になる。


「最近パピリオもケイも時折何か言いたそうな顔をするんですよね。
それを見て聞こうとすると何も言わないんです」
横島がそういうと美神は
「二人もそうなの? シロとタマモもそうなのよ」
と話す。

「四人して学校で何かあったんでしょうか?」
「それがさ、気になって鬼道に四人の学校でのことを聞いてみたんだが、特に変わったことはないそうだ」
そう横島はルシオラの問いに答え、どうしたもんか、と呟く。


その後、何か分かったらお互いに連絡を取ると約束し、美神は自分の事務所に帰っていった。


GS美神if外伝7 中学生達の隠し事?


その後も横島達や美神は四人がそういう行動をとる理由を探していたがなかなか見つからなかった。
しかし、それはある日突然見つかることとなる。


その日はいつものようにケイとパピリオが学校に向かってから、ルシオラは自分たちの部屋の掃除をしていた。
そこでルシオラは一枚の紙が目に留まる。
そこに書かれていることを読み終えたとき、ルシオラは4人の行動の理由が分かった。
ルシオラはその紙を持ち、すぐさま事務所に向かった。


その見つけた紙を事務所の面々に見せると皆ルシオラ同様すべてを理解する。
「まったく、イイコ過ぎるな。俺には過ぎた義妹達だな」
「それで、その出来すぎの義妹達を持った義兄としてはどう行動するんだ、横島?」

そう聞いた雪之丞に横島はちょっと人の悪い微笑を浮かべ、
「普通に行動してもつまらんし、こういうのはどうだ?」
と答え、自分が考えた案を皆に伝える。

それを聞いた事務所の皆は一応に
「面白いことを考えたな」
という顔をしていた。


それから横島事務所の面々は、横島の考えた「面白いこと」を実行するため、スケジュール調整をし始める。
また、それは当然にケイとパピリオには伏せられることになる。
同様に横島は美神にもその計画を伝え、美神もその計画に加わることになった。


そして数日が過ぎ、その「計画」の日、当日になる。

その日もいつもと変わらずケイとパピリオを見送った後、横島事務所の面々は行動に移った。

準備を整え、事務所を後にする。
目的地につく途中、美神と合流することになっていたが、そこにいたのは美神だけではなかった。

「隊長に西条まで。どうしたんです?」
横島がそう聞くと
「横島くん達と同じ理由だよ。それにシロ君とタマモ君にはオカルトGメンでも世話になっているしね」
と西条が答える。

こうして面々は一緒に目的地に行くこととなった。


「本当はおキヌちゃんも来たがっていたんだけど、さすがに学校があったからね」
道すがら、美神さんはそう話す。

そうこうしている内に彼らは目的地に着いた。
そこはケイ達四人が通う六道学園だった……。


六道学園のケイ達にいるクラスは騒然としていた。
何故なら今日は授業参観日であったから。
次の授業がその時間であり、少しずつ生徒の保護者が集まってきているからだ。


ケイ達四人はその様子を見ながら少々うらやましいそうな顔をしていた。
四人とも悪い意味で気を使い、授業参観日のことを横島たちに言ってないのだ。
授業参観日のことを言えば、横島も美神も美衣も仕事を休んで来てくれるだろう。
それを悪いと思っていたのだ。


そろそろ授業が始まろうかとしたとき、大人数の集団がケイ達のクラスにきた。
その集団を見たとき、ケイ達は言葉を失う。

そこにいたのは今日授業参観日だということを知らないはずの横島事務所の面々と美神親子、西条。
それを見たケイ達四人は、驚き半分嬉しさ半分といった表情をした。

そして授業参観の授業の担当教諭が来た。
ケイ達四人はいつも以上に張り切って授業を受けることになる。


授業参観も無事に終わり、皆で食事を取ることになり魔鈴のレストランに一行は向かっていた。

そこではケイ達四人がお説教をうけていた。

「なんで授業参観のことを話さなかったんだ?」

そう横島に問われると四人は
「だって……」
と言い難そうにつぶやく。

「どうせしなくてもいい遠慮したんでしょ?」
美神にそう図星をつかれ、押し黙る四人。

「まったく、お前らはまだガキなんだから少しぐらいわがままだいいんだぜ」
ぶっきらぼうに、でも相手を思いやるのが分かる口調で雪之丞がそういうと、四人は
「今度からはきちんと話すよ(ます、でござる)」
と約束した。


その後の食事は本当においしく、楽しいものであった。
いつもはクールなタマモさえはたから見て分かるくらい楽しんでいた。

四人は言わなくても来てくれた事に本当に感謝していた。


この後四人は、学校の行事があると少し遠慮しながらもきちんと報告するようになったそうだ。
そのたび、横島達は都合が許す限りそれに参加し、思い出を作っていくことになる。


あとがき

こういうのかいてみましたが、いかがだったでしょうか?


一発ネタ 人類の夢?


ある日、横島が雪之丞に話しかけた。

「雪之丞は霊波砲使えたよな?」

「? ああ、使えるがそれがどうかしたか」

「この台詞を言いながら使ってくれないか?」

そう言って横島はその台詞を雪之丞に伝える。

「!? なるほど。わかったぜ」
横島が何を望んでいるかが理解できた雪之丞は、喜んでそれに応じた。


まず両手を右腰辺りに構え、

「か……」
と言いながら霊波砲をその両手にため始め、
「……め、……は、……め、……」
ここで臨界まで霊波がたまり、その両手を前に突き出しながら

「波!」

と言った後霊波砲を放った。


「やっぱりかめはめ波は人類の夢だよな〜」
それを見た横島は満足そうにそう感想を述べた。


ちゃんちゃん。


一発ネタ 幼き日の思い出


ある日、雪之丞が横島に話しかけた。

「なあ、横島。お前、今両手に栄光の手展開できるんだよな?」

「ああ、そうだけどそれがどうかしたか?」

「ならさ、この台詞を言いながら使ってくれないか?」

そう言って雪之丞は横島のその台詞を伝えた。

「!? 古いネタ知ってるな。よし、やってみるか!!」
そう言った後、横島は『的』と文字の入った文珠を作り出し、自分の前にこれからするであろう技の的を作り出した。


横島は両手を構え、
「大地よ裂けよじゃーん! 海よ轟けジャーん!」
そう言いながら両手に栄光の手を展開し、霊波刀にする。


「アース・ソニック・ブレード!」


そう叫んで横島は霊波刀を振り落とした。

それを見ていた雪之丞は
「なつかしいな〜、ザ・モモタロウ」
と嬉しそうに呟くのであった。


一発ネタ 自由の名の下に?


「おいタイガー、お前さん霊体撃滅波って使えるか?」
何か思いついたのか、そんな事を尋ねる横島。

「エミさんには劣りますが何とかつかえますケン。それがどうかしたかいノ〜?」
「だったらこれしてくれないか?」
何やらささやく横島。

「横島さん、面白いこと考えたノ〜」
「やってくれるか?」
「無論ですジャー」

そして二人は準備にかかる。


横島は声をかけた雪之丞、ピートと共に式神ケント紙でタイガーがするために必要な的を用意した。

「こっちの準備は出来たぞタイガー。後は任せた」
「任されますケン」
そう言いながらタイガーは己が霊力を高め、霊体撃滅波を放つ準備に取り掛かる。
と同時に精神感能の準備も忘れない。


「では始めるケン!」
タイガーは的となる式神に狙いを定める。

その様子は精神感能により横島達には
『モニターに移った複数の敵をロックオンしていく』様に見える。


「霊体、撃滅、波!!!」
タイガーは複数の式神に攻撃をする。
何故か霊体撃滅波はタイガーの両肩、両腰の脇、両膝の脇の計六箇所から放たれ、そしてそれは外れることなく式神たちに命中する。
それも頭や腕、足といった場所ばかりで胴体の真ん中には一体も当たることなく。


「「「おお〜!!!」」」
タイガーの細かい芸に横島、雪之丞、ピートは惜しむことなく拍手と喝采をあげるのであった。


一発ネタ 師弟の憧れ


経緯は省くが妙神山で宴会が開かれ、盛り上がってきたので各自芸をすることになった。


雪之丞の番。

「師匠、アレやろうぜ!」
そういって雪之丞は斉天大聖に話しかける。

「アレか? いいぞ」
そう言って斉天大聖は雪之丞と打ち合わせをした。


そうして二人はお互いに距離を取る。

男性陣は二人が何をするのか見当がついたらしく、なにやら盛り上がっている。

そして二人は始めた。


斉天大聖 「流派っ! 東方不敗はぁ!」 
 その声と同時に二人は互いに構えをとる。
雪之丞 「王者の風よぉ!」
 そして霊力を高める。
斉天大聖 「全新」
 そう言いながら斉天大聖は雪之丞にすさまじい速さで攻撃する。
雪之丞 「系裂っ!」
 雪之丞はすべて受ける。
斉天大聖&雪之丞 「「天破侠乱っ!」」 
 二人はそのまますさまじい速さで拳同士で打ち合う。
斉天大聖&雪之丞 「「見よっ! 東方は赤く燃えているぅっ!!」」
 最後に二人は拳同士をぶつけたままお互いにポーズをとった。

この時、観客の目には何故か二人の後ろには赤々と沈む夕日が見えた気がしたそうな。

男性陣は涙を流さんばかりの盛り上がり、逆に元ネタを知らない女性陣はあっけにとられていた(ルシオラとパピリオだけは横島の影響で知っていた)。


ちゃんちゃん

一発ネタ 銀河最強技?


男性陣は先ほどの雪之丞と斉天大聖の宴会芸でかなりテンションがあがっている。
その為か横島は、
「じゃあ、俺は最強技を披露するぞ〜!」
とルシオラと打ち合わせをし始めた。


それを見た雪之丞が
「横島、お前まさかアノ技をする気なのか?」
と聞いてきた。
話の流れ上、先ほどの技より盛り上がるとしたら『アレ』を置いてほかにないだろう。
そして雪之丞の知る限り横島はその手の期待を裏切る男ではない。


無論横島は雪之丞の期待にこたえるかのように
「ああ、やるぜ!!」
と力強く答える。

「お前は男の中の男、いや『漢』の中の『漢』だぜ!」
感涙を流しながら言った。


横島と雪之丞との会話で横島が何をする気か分かった男性陣はさっき以上に盛り上がっている。


横島とルシオラの前には剛錬武(ゴーレム)がいる。ゴーレムが二人の技を受けるようだ。

そして二人は構えた。
それと同時に何処からか音楽が聞こえ始める。
男性陣にはそれが『我が心明鏡止水〜されどこの手はは烈火の如く〜』
という横島とルシオラがやろうとしている事に欠かせない音楽とすぐに気づいた。


そのBGMを背に二人は始める
横島&ルシオラ 「「二人のこの手が真っ赤に燃える!」」
横島 「幸せつかめとっ」
 己が右手を握り締める横島。
ルシオラ 「轟き叫ぶっ!」
 横島と同様に左手を握り締めるルシオラ。
横島&ルシオラ 「「爆熱っ、ゴッドフィンガー!」」
 いいながら二人はダンスを踊るように位置を入れ替えポーズをとる。
横島 「石」
ルシオラ 「破」
 ここで二人は霊波をため始める。
横島&ルシオラ 「「ラブラブ天驚拳っ!」」
そうして二人はすさまじく高密度の霊波をゴーレムに向け打ち放つ。


最初は高密度の霊波だったものが次第に横島のシャドウの形になった。
シャドウは腕を組み、目を血ばらせながらゴーレムの突っ込んでいった。

シャドウはそのままゴーレムを貫通する。
貫通の後は何故かハート型になっていたが。


それを見ていた男性陣は感動している。
女性陣は甘いものを食べ過ぎたような顔をしている。


しかし、弓と一文字は何かを期待した目でそれぞれ雪之丞とタイガーを見ていた。


一発ネタ SF対決?


「横島クン、私に協力してくれない?」
何か思いついたのか、美神美智恵はそう横島に持ちかけた。

「良いっスけど何をやるつもりですか?」
興味津々と言った風に問いかける横島に
「文珠三つに……って入れて欲しいの。それと……」
と何やら頼み込む美智恵。


「俺がそれ言っていいんですか?」
と何やら感激しながら問いかえす横島。

「ええ、じゃあお願いできる?」
「勿論っス!」
そう答え文珠に何やら文字を刻み込む。


「じゃあ始めて」
「ではターゲットスコープオープン! エネルギー充填120%、対ショック対閃光防御!」
そこで観客のほとんどは二人が何をやるつもりか悟る。
特に唐巣神父は懐かしそうな顔をしているのが印象的である。

横島は続ける。
「最終安全装置解除、波動砲発射します!」

美智恵がそれに答える。
「波動砲発射!!」

その声と同時に横島は『波』『動』『砲』と刻まれた文珠を発動させる。
そしてそれは上空に放たれた。

「いや〜、懐かしいものが見れたよ」
唐巣神父の感想が印象に残る宴会芸であった。


その唐巣神父であるが何か思いついたらしい。

「横島クン、今度は私に手伝ってくれないかい?」
そうもちかける。

「今度は何をやるつもりです?」
「なに、……と入れた文珠を渡して欲しいのさ」
「そういえば唐巣神父もSFファンでしたね。いいっスよ」
そういうと横島は注文道理の文字を刻んだ文珠を渡す。


嬉しそうな顔をした神父は早速実行に移す。
「雷神の槌(トールハンマー)、発射(ファイヤー)!」
『雷』『神』『槌』と刻み込まれた文珠は発動し、上空に向けてすさまじい霊波が放たれた。


「雷神の槌と波動砲、どっちが強いのかな?」
感動しつつもそう考えてしまうケイであった。

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