ゴーストスイーパー横島蛍 第1話
こんにちは私横島蛍(はぁと) 16才の現役女子高生、六道女学院高等部霊能科に通う普通の女の子よ。私のパパはGS(ゴーストスイーパー)をしてるの。小さいときからパパのお仕事を見てきて何時か私もお手伝いしたいなって思って今六女に通ってるんだ。
みんなにはおかしいって言われるんだけど私はパパが大好き! こう言うのってファザコンって言うんだって。
家はパパとママと私の3人家族なの。でもパパとママは結婚はして無くて、パパは誰かを待ってるんだってさ。 もしかして私かな? 私がもう少し大人になったらパパが私と結婚したいって言ったりして・・・・・・・・・なんちゃって(赤面) 我ながら恥ずかしい事考えちゃった。
でねでね! パパは魔族なんだって、それも魔神の1人なんだってさ。 だからパパは全然年取らないんだよ! ホントはもう36才なんだけど見た目二十歳だもん凄いでしょ!?
でも魔神の1人が人間界にいて大丈夫か? って思うでしょ? 実はねパパは人間から魔族になった人で今は魔力を完全にコントロールする為の修行中で100年の人間界常駐勤務に就いてるんだって。 でもこれはみんなには内緒。 私も魔族だけど周りのみんなには人間として付き合わなきゃならないんだって。 何でかな?
「ほら蛍! 早くしないと遅刻しちゃうわよ!」
今のは私のママ、ママは金毛白面九尾の妖狐なの。 幻術や炎を自在に操れるんだから♪ そして今日はママの食事当番なの。 家は1日交代で食事を作るのよ。 私もたまに作るけど殆どパパとママが作ってくれるの。 ママのお陰で私も油揚げが大好きになっちゃった。
「は~い」
私はまだ眠い目を擦りながら布団から這い出たの。 うす水色のカーテンの間から朝の光が部屋の差し込んでくるの。 雀の鳴き声が清々しい朝と私に教えてくれる。
私は六道女学院高等部の制服を着てリビングに出てきたの。 そのまま洗面所まで行って歯を磨く。 制服は着ているけどボサボサの髪で歯を磨いていると今起きたって感じ。
グシグシ
「ほらヨコシマも起きてよ。 早く支度しないとまた雪之丞達にどやされるわよ」
いっけない! ママがパパを起こしてる。 早くしないとパパが起きて来ちゃう。 こんなボサボサな頭のままパパには会えないよ。
私は歯を磨き終えると髪に櫛を通して整えるたの。 チャームポイントの触覚も忘れずにチェックしたわ。
ガチャ
「お! おはよう蛍」
「おはよう! パパ!」
ボサボサの頭のまま私に挨拶してくれたパパこんなパパも大好き!
「いっただっきま~す!」
今朝の朝ご飯はヒジキの煮物(油揚げ入り)に豆腐と油揚げのみそ汁、厚揚げにご飯だったの。
「また、油揚げ尽くしかよ・・・・・・・・・」
パパはちょっと落胆してたみたいだけど私は油揚げ大好き。 やっぱりママの影響よね?
家族3人で楽しい朝ご飯。何か嬉しいな♪
「じゃ行ってきま~す!」
私は勢い良く玄関の扉を開けて外に飛び出したの。 朝の日差しが私を照らす。
「ん~!! 清々しい朝だな~」
私は背伸びをしながら体いっぱいに太陽の光を浴びたの。 とっても気持ちいいと思う。
「今日も良い事有りそう♪」
気持ちいい朝はその日に何か良い事がある気がする。 私は六女への通学路を走り出した。
ゴーストスイーパー横島蛍 完
「うそ!? もう終わり!? 新作の長編じゃなかったの!?」
訂正
まだまだ続くよ。
あとがき
こんにちは鱧天です! とうとうやっちゃいました『GS蛍』。『LoD』制作時から書きたい作品だったのでもう書けることが嬉しくて嬉しくて!!
さてさて、この『ゴーストスイーパー横島蛍』は『Legend of Devil』の続編です。舞台は『LoD』から16年後、蛍が16才(高校一年生)から始まります。さて、どんどんアップしていこうと思いますので今後ともよろしくお願いしますm(_ _)m