カチャ……キイィィィ…パタン
某修業場の管理人である竜族の剣士が扉を開き、部屋の中に入ってくる
すでにそこには、蝶と蜂の魔族の姉妹に魔界軍きっての戦乙女、神族の調査員の女性に机を依代とした妖怪少女、現代の魔女と呼ばれる女性に心をもった機械少女、貧乏神に取り憑かれていた少女…人狼族の少女と前世が金毛白面九尾の狐の少女、元幽霊で、それ故にネクロマンサーの能力に目覚めたであろう少女に前世が魔族で、今世はトップクラスに入るGSである亜麻色の髪の女性が思い思いの席に座って最後の入室者であり、ここに集まっている女性陣を呼び出した張本人を見つめていた。
「で、私達を呼び出した理由はなんだ?」
「そうだね…私もそれが聴きたいね」
戦乙女と蜂の魔族の二人が尋ねる
「…コホン……では、ここに集まった人たちに聴きます………横島さんの事…好きですか?」
竜族の剣士は一つ咳払いをした後顔を赤くしながら、真剣な表情で集まった女性に尋ねる。
「なっ!?」×尋ねられた女性
竜族の剣士である女性は、一呼吸おいたのち
「私は好きですよ、と言うより横島さんを愛しています」
きっぱりと言い放った。
それにつられたのか、人狼の少女も顔を紅潮させながらも
「せ、せっ拙者も先生の事を一人の殿方として、お慕いしてるで御座るよ!」
と答え
「まぁ私の本能もあいつを求めてるしね…」
狐の少女もクールに答え
「わ、私は…その…好きよ」
「はい、好きです♪」
「パピリオは好きに決まってるでちゅ!」 「私も好きなのね〜」
「まぁ好意に値するな…」
「イエス・横島サン・好きです」
「(横島さんもててるなぁ…って私も!)好、好きです!」
とまあ堰を切ったように次々と、一人の男性に対しての気持ちを打ち明けていく。
ちなみに狐の少女の後は、机少女→魔女→蝶の少女→神族の調査員→戦乙女→アンドロイドの少女→貧乏少女である
「ま、まぁ…ポチのことは嫌いじゃないし…好きだよ」
と、顔を逸らしながらもぶっきらぼうに答える蜂の女性
「ライバル多いけど、私も好きです!」
とネクロマンサーの少女
とまぁここで、やはりと言うか素直じゃない女性(ひと)も居る訳で…
「な、なによあんたら…あいつの何処がいいわけ!?」
と亜麻色の髪の女性は言いますが
「じゃあ嫌いなんですか?」
「うっ」
「まぁライバルは少ないに限るが?」
「い、いや…あのね」
「好かれてないのが解ったら、遠ざかっていくだけなのね〜」
「ちょ、ちょっと!」
「まぁその時は自業自得って奴ね」
「い、いい加減に…」
「じゃあ拙者勘違いをしてたで御座るか?」
「ノー・それは・違うと思います」
「えっでも皆さんは答えましたよね」
「あぁ後は一人だけだな」
………ジー×一人を除く全員の視線
……
…
沈黙
プチ(何か切れた音)
「あーもぅ!そうよ!私も前世今世引っ括めて横島君のことが好きよ!文句ある!?」
亜麻色の髪の女性は、顔を赤くしながらも腕を胸の前で組みふんぞり返り答える。
竜族の剣士が、その言動に苦笑しながらも集めた本当の理由を語りはじめる
「皆さんの気持ちも解ったことですし…本題に入らせていただきます…実は…」
続く
━後書き━
ん〜文章的にはこんな処?
竜族の剣士の女性の話の内容は、今回は秘密で次回(恐らく肉表示やイが憑く予定)にて