インデックスに戻る(フレーム有り無し

▽レス始

!警告!壊れキャラ有り

「『アイツがいる世界。』4(GS)」

核砂糖 (2005-10-03 16:55)
BACK<


はぁ・・・ラブラブだな。あの二人・・・。

おキヌは、僅か数メートル向こうでラブフィールドを形成しているヨコ×ルシのカップルを見て小さくため息をついた。


どうしてこういうことになってしまったのだろうか。


確かに自分は一度彼に告白とも言える台詞を、めいいっぱいの勇気を振り絞って言った筈なのに、それはうやむやとなり、それどころか彼は突如現われた別の女とくっ付いてしまった。


そしてその女は一瞬現われたのと同じように突如として消え・・・そしてまた現われた。
おかげでその絆は何人たりとも断つことのできぬ強いものと化した・・・。

そこまで考えて、おキヌはとある事に気付く


やだ・・・今私・・・ルシオラさんが復活しなければ良かったなんて考えてる・・・っ!


あわてて思考を吹き飛ばし、恐ろしい考えを脳内から追い出した。


そうよ、マイナスに考えるからいけないんだ。何かこう・・・もっとポジティブに考えよう・・・。


まず、彼が付き合っているルシオラと言う女性・・・彼女には、胸が無い!!

すなわち彼は胸の有る無しが女性の最重要要因ではないと言う事になり、自分にも目が向けられる可能性は十分に有る。

そしてここまで女好きなのにもかかわらずとことん押しに弱い彼の事だから、例えルシオラとくっ付いていても、こっち空攻め寄れば手を出してくれるかもしれない・・・。こうなれば責任感の強い彼の事だから、何かしら責任を取るだろう。

それにルシオラは魔族。よって人間のモラルと言う物に縛られるわけでもないので・・・・


「うおっし!!」
おキヌは、ガッツポーズを決めた。


「おキヌちゃん・・・何やってるんだろ?」
「さぁ?(な・・・なんか嫌な予感がしたんだけど・・・)」


『アイツのいる世界。』inフォクシーガール
          BY核砂糖


ここは何処かの山奥。
そして横島くん、ルシオラさん、おキヌちゃん、そしてアシュタロス様の三人は、地上に描かれた魔法陣の近くで待機していました。

今はお仕事の真っ最中。作戦内容は美神さんがこの魔法陣でできた結界ターゲットの妖狐を追い込むので、それをさくっとデストロ〜イ・・・と言う物でした。

しかしまぁこの元魔神に上級魔族。更には超神水を克服した人間と+α(わ、私たかが記号ですか?BYキヌ)のチームの前では、結界なんか無くてもどんな魔物でも瞬殺できるのですがわざわざ道具を使うのは、ここは建前と言うかお約束と言うか。

ま、実際は消費期限切れになりつつある結界を使い切り、経費としてお代を頂く事が目的でしょう。


「それにしても・・・大丈夫なんですか?」
突然、おキヌちゃんが口を開きました。
「今回の雇い主ってたしか『りくじょーじえいたい』って人たちなんですよねぇ。それってちょっと前にアシュタロスさんたちが喧嘩してた人たちなんじゃないですか?」
「ふっ。あんずるなおキヌよ。今の私は人間の葦悠太郎。魔族の力は隠してあるし、ルシオラともどもジャミングもかけているから、真実を知らぬ者はこの顔をみても魔人と結び付けられなくなっている。そうそうめったにばれる事は無いさ」
用意周到だったアシュ様は、自慢げに微笑みました。

丁度その時、


「たりほー!」


「美神さんの合図だ!!皆、もうすぐターゲットが来るぞ。気をつけろ!」
横島くんが皆に注意を呼びかけます。そして皆は思い思いの武器を取り出しました。

横島:吸引札

キヌ:ネクロマンサーの笛

ルシオラ:破魔札

アシュタロス:素手

(・・・アシュタロスは一千万円の札以上の物でないと使う前に霊力の込めすぎではじけ飛んでしまうのだ!そしてそんなヤツに我らがオーナーがおいそれと道具を使わせるはずはないのである!!)


がさがさっ!


「来たっ!」
誰かがそう言って、その直後に茂みの奥から飛び出したナニモノかが、結界の中に飛び込んできました。
結界はターゲットの侵入を感知し、その効力を作動させます。

『ターゲット確認!バケモン、ゲットだぜ!!』


―――ばちぃ!
「ぎゃいん!」

閃光が迸り、ターゲットはその霊力と行動を封じ込まれました。
「よしかかった!今のうちにトドメを・・・」
お札を振りかざす横島くん。しかし彼をルシオラさんが引き止めます。
「待って、この子・・・まだほんの子狐よ!」
言われて気付いて目をやれば、確かに結界に捕らわれているのはぶるぶると恐怖に身を震わせる一匹の子狐なのでした。

「ほ、本当だ・・・。しかし、俺達の仕事は・・・」
「でも、横島さん!!」
ヨコ、ルシ、キヌの三人がわきゃわきゃ騒いでる間、アシュ様はじっと子狐を見つめていました。妖狐のほうも見つめられているのを気付いているのか彼を見つめ返します。

「・・・・」
「キュー!」

「・・・・」
「キュー!」

「・・・・」
「キューン!」


どうするーアイフル〜?
(またこのネタか・・・)


「ヨコシマ。ちょっといいか?」
アシュ様は口を開きました。


「で、仕留めたのね?」
「お、お札に吸引してあそこに・・・」
美神に話し掛けられ、横島が指差す方向にはメラメラと燃える吸引札がありました。

「でも・・・その話からすると、別に退治しなくても良かったんじゃ・・・?」
九尾の狐と言う物は決して悪者と言うわけでもない。と言う話を聞いたおキヌちゃんは不安そうな顔で言いました。
「ま・・・まーね。
でも途中で止めたら莫大な違約金取られちゃうし、あんたがトドメさしたんだから私は悪くないってことで・・・」
「それで私たちにやらせたんですかっ!」
いきり立つルシオラさん。今にも霊波砲が飛んできそうです。
「け、経済もこんなで政局もややこしい時期だしっ!政府も神経過敏になってんのよっ!
どのみちあれだけいじめちゃったんだもん、退治するしかなかったのよぉぉ!!
悪かったからその霊波砲こっちに向けないでぇぇっ!!!」
ルシオラさんの目がマジだったので、必死に弁解する美神さん。
しかし、とある事に気付きます。

「・・・そういえば。こういう時何時もなら真っ先にでしゃばりそんなあんたが、今日に限ってやけに静かね・・・」
美神さんが目線を向ける先は我らがアシュタロス様。
確かに何時ものようなはっちゃけ具合のカケラも見当たりません。それどころか心なしか顔色が悪いように見えます。

「あ、あははははー!アシュのヤローなんか腹でも壊したみたいで・・・」
怪しい言い訳をする横島くん。
「・・・・元魔王ともあろうものが?・・・・・・ふーんそういうこともあるんだ」
まあ五月蝿いのが黙ってるのはむしろ都合がいいことなので放って置くことにした美神さん。


そしてやがて皆が帰る準備をし始めます。

そんな中、何か顔をゆがめているアシュ様は、腹をさすりつつ、
「ぬぅ・・・。あんまり暴れるな。胃がもたれる・・・」


アシュ様にはメフィスト同様、誰かを腹の中の空間に入れる事ぐらい朝飯前である。
つまり、

この時妖狐はアシュ様に食われていたのだ!!!


深夜の横島家に、こそこそと近づくモノがありました。
それはピンクパンサーのテーマを口ずさみつつ足音を立てずにそっと横島家の扉へと近づくと、控えめにノックします。
「横島さん、横島さん」
「おキヌちゃん・・・!」
すると予めそれの訪問を待っていたかのように素早く応答があって、扉が開き、それを家の中へと招き入れました。


「どんな様子ですか?」
コートを着込んでここまでやってきたおキヌちゃんは部屋に入るなりそう言いました。
「アシュに吐き出されてからずっとあんな具合だよ」
横島くんが、狐用にと買って来たドックフードをぽりぽりやりながら指差す先では、隅っこでこちらを威嚇している妖狐と、そしてあの手この手で妖狐の気を引こうとしているルシオラさんがいました。
「るーるー。ほら、こっちおいでー。お腹空いてるんでしょ?」
「ウ〜・・・!」


「あの子・・・怪我してるみたいです。早く何か食べさせてヒーリングしないと・・・」
「そーなんだよ。だからさっきからああしてるんだけど・・・」
俺もチャレンジしてるんだが・・・などと言いながら生傷だらけの腕をまくってみせる横島くん。それを見たおキヌちゃんは、破傷風にならないようにと、すぐさま救急セットを持ち出して治療を始めました。

「横島さん、じっとしててくださいよ・・・」
「いちちち・・・。おキヌちゃん、大丈夫だって」
「駄目ですよ。ばい菌が入ったらどうするんですかっ!」
「じゃあせめてもうちょっと優しく〜〜!いててっ!」

妖狐に気を取られていたルシオラさんはそれに気づきますがもはや後の祭。
「(しまった!!先を越されたかっ!)」

横島くんから見えないように「よっしゃっ!」とおキヌちゃんがガッツポーズを決め、そして「おキヌちゃん・・・侮りがたし!」とルシオラさんが嫉妬の炎を燃やし、「今のうちに逃げられないかな・・・」と妖狐がドキドキしていると、突然、


ぶりぶりびちっ!


部屋の片隅のトイレから、とてつもなく不快なハーモニーが奏でられました。

「ぬうぅ・・・。散々腹を引っ掻き回されたおかげで血が混じってたぞ・・・」
そして腹を押さえてよろめくようにしてアシュ様が出てまいりました。


「ひ、ひえぇ・・・」
何か腰を抜かしたおキヌちゃん。
「ア、アシュ様ぁぁぁ!!!」
真っ赤な顔で父親を怒鳴りつけるルシオラと、
「客がいるってぇのに・・・少しはデリカシーというモノを考えろバカヤロウが!!」
べしっ!!
「ぶっ!・・・霊波刀で叩くなっ!」
問答無用で過激な突っ込みを入れる横島くん。


お食事中の方ゴメンナサイ。いや、マジで。
もうしないから!もうしませんから石を投げないで・・・!


「全く・・・。お前と言うヤツは本当にいつもいつも・・・」
「仕方が無いだろう。生理現象だ。

で、子狐のほうはどうなった?」
痛そうに頭をさすりつつ、尋ねるアシュ様。あまり悪びれている様子がありません。
「・・・(怒)」
それを見てこめかみをヒクつかせる横島くんの代わりに、ルシオラさんが答えます。
「先ほどからヒーリングしようとしていたのですが、暴れて近寄らせてくれないのですよ。
せめて食べ物でも食べさせようと思ったのですがこちらも全く手をつけないんです・・・」
それどころか・・・と続け、腕中にできた生傷を見せるルシオラさん。
「ふむ・・・。命の恩人に向かって無礼なヤツだ。
どれ、私がやってみよう」
それを見たアシュ様は「いくらお前でも腹を壊すぞ」と言いながらドックフードの租借を再開していた横島からエサを奪い、一掴み手に取ると、妖狐に向かってその手を突き出しました。


「ギァァッ!!」

寄らば噛むぞ!!


彼に、『いきなり飲み込まれる』と言う恐ろしいめに会わされた事がある妖狐は、目でそう訴え、よりいっそう警戒心をあらわにします。が、


「さぁ、喰え。子狐よ」


その言葉と同時に妖狐の身体が一瞬強張り、そして意識とは関係なくアシュ様の手の方へと引き寄せられるように歩みだしました。
フォース?いえ、強力な言霊です。

「アシュタロスさん・・・無理やりなんて・・・」
おキヌちゃんが声を上げますが
「仕方があるまい。今は食べて、力を蓄えないと命にも関わるやもしれん」
カッコイイことを言って、おキヌちゃんを黙らせたアシュ様。
しかし口ではそう言いつつも、その表情はめっちゃ嬉しそうな顔でした。明らかに楽しんでいます。

アシュ様は小動物もお好きなようでした。

一方妖狐は、アシュ様の手の平からエサを食べそうになった瞬間、なんと抵抗を始めました。しきりに顔を背けようとしています。
よほどアシュ様の手の平から物を食うのが嫌なようです。

気持ちは解からなくもありませんね。

「ウ、ウゥ〜〜!!」

「む・・・手抜きとはいえ私の言霊に抵抗している!?こやつ・・・只者ではないのかもしれんな」
「只者じゃないって・・・じゃあ何者なんだよ」
目を丸くするアシュ様に、横島くんが問い掛けます。
「見てみろ、尻尾が九つに分かれている。そしてこの毛並み・・・。もしかするとあの伝説の金毛白面九尾の狐の転生体かなにかかもしれ・・・・」
「「「あっ!」」」

皆が声を上げました。
アシュ様が喋っていたその時、彼の一瞬の隙を突いて妖狐がその手の平に思い切り噛み付いたのです。


がぶっ!!
のぁっ!・・・キサマ。命の恩人に向かって何ということを。恩を仇で返すのか」


振り払おうとぶんぶん手を振るアシュ様。しかし妖狐は意地でも離さないつもりなのかしっかりと食いついて離しません。

「おのれ」
ぶんぶんぶん・・・。

「離さんか」
ぶんぶんぶん・・・。

「ウウ〜〜・・・」

グルグルと唸り声を上げ、よりいっそうその牙を食い込ませんとする妖狐。
簡単には引き剥がせない事を知ったアシュ様は、高圧的な口調で口を開きます。

「ふっ・・・。どうやらお前は自分の置かれている立場を解かっていない様だな。

キサマは重大な事を忘れている!!」

ビシィと、自らの手の平に食いつく子狐に向かって噛まれていないほうの手の指を突きつける元魔王様。

シュールというかコッケイと言うか、甲乙つけがたい光景です。

しかしいがみ合う両者の片方は、コッケイで済まされない力を持っていますので、しばらく何もできずに傍観していた横島くんは口を挟もうとしました。

「おい、アシュ。何熱くなってんだよ」

「キサマが忘れている事・・・それは・・・」

素敵にシカトこかれました。
横島くんが思わず怒りマークを浮かばせた時、アシュ様は、本人曰く妖狐が忘れているらしい衝撃の事実とやらを口にしました。


「私は・・・っ!先ほどトイレから出てきてから、手を洗っていないぃっ!!」
「○%×#▽!?」

「とっとと洗って来い!!」

妖弧は声にもならない悲鳴を上げて口を開き、横島くんは不潔なオッサンに霊波刀による激しいツッコミを入れました。


「ケヘッ!ケヘッケヘッ!!」
激しく咳き込む狐さん。その目からは屈辱からか、あまりの嫌悪感からか、涙がでちゃう。
だって女の子(雌)だもん。
「大丈夫か?」
思わず爪と牙による応酬を忘れ、背中をさすってやる横島くん。
妖狐の方も、それどころじゃないのでおとなしく受け入れました。

「ふ、不潔なのはいけないですよう」
「さあ、アシュ様はとっとと手を洗ってきて下さい」
一方ルシオラさんとおキヌちゃんのお二人は、アシュ様側にいました。

「・・・」

何故か、自分の手の平を見つめながら無言のアシュ様。
不審に思ったルシオラさんが彼の見る物―――よほど気を抜いた瞬間にがぶりとやられたのでしょう、アシュ様の指先に小さな穴があき、底にぷっくりと赤い液体が盛り上がるその様―――を見た時、その顔が驚愕へ、そして恐怖のそれへと変わります。

「ヨコシマ危ない!!」

彼女がそう叫んだ直後、アシュ様の魔神張り手が横島くんの横っ面を張り飛ばしました。

「どっかーん!!」
ドゴォッ!
「ぴぎゃっ!?」

横島くんはまるで弾丸かナニカのようにふすまをぶち抜きました。

「ど、どうしたんですか!?」
突然の事に怯えるおキヌちゃん。その戸惑い具合が最高に萌えでしたが、残念ながらそれを吟味すべき人間はふすまに突っ込んだまま危険な痙攣を繰り返すだけなのでした。

「アシュ様は・・・自分の血を見ると正気を無くして凶暴な性格になってしまうのよ!!」
おキヌちゃんの問いに、戦慄した表情で答えるルシオラさん。

「明らかに今まで無かった設定ですよね!それっ!!」
おや、珍しくおキヌちゃんが突っ込み役をしております。
涙目ですが。


「どかーん!どかーん!」

バキッ!ドカッ!!


一方、ハート様と化したアシュ様は、何故かイイ笑顔でそこら中のものを破壊しながら大暴れ。

「ギ、ギァァァッ!」

巻き込まれている妖狐は堪ったもんじゃありません。
しかもどうこうしているうちに部屋の隅へと追い詰められてしまいました。

ゆらりと妖狐を上から見下ろす元魔神。
その超絶対無敵最強的威圧感に、プライドの高そうな妖狐も、もはや面子もクソも無くなり、泣きが入り始めました

「キューキュー!!」

怯える子狐。そんな彼女に無慈悲とも言える一撃が振り下ろされ・・・

「どっかーん!!」


「てめー、アシュタロス!!いい加減にしやがれ!!!」

はずもなく、一瞬の間に一人と一匹の間に割り込んだ横島くんによって、その一撃は受け止められるのでした。

ずん!!

「くっ!!」
想像を絶する圧力が、彼を襲います。床に足がめり込み、ささくれだった木材が両足を血まみれに変えますが、それでも彼は決して膝を着きはしませんでした。
引く訳には行きません。もしここで引こうものなら、背後にかばった妖狐は一瞬で挽肉でしょう。
その事実が、そして子狐の頼るような目線が彼にチカラを与えました。

「お、お、おおおおおおおっ!!」
気合と共に超神水で跳ね上がった全身の霊気を高め、そして無意識のうちに人と魔の二つの霊波構造を共鳴させ、ありったけの力を振り絞ります。


その光景は・・・まさに超人類。ヒトとしての種族を超越したナニモノかでした。


「す、凄い・・・」
目の前で繰り広げられる、明らかにボロアパートの一室で行われるに適さない、歴史的霊能力の衝突に、何もできずに感嘆の声を上げるしかないおキヌちゃん。
「ウソ、あのアシュ様を・・・押してる!」
同様に驚く事しかできないルシオラさん。が、ふと隣のおキヌちゃんが身を固くしているのに気が付きます。

「怖い・・・?アイツが」
そして残酷とも言える台詞を吐き出しました。
その言葉に一瞬びくりとしたおキヌちゃんは
「・・・解かりません。でも・・・なんだか横島さんが遠くに行っちゃったみたいで寂しいです」
「そ・・・。80点ね」
「あう〜。ルシオラさん厳しいです」


何かシリアスってる女性陣と打って変わって、魁!!熱血モード!の横島くん。
信じられない事にじょじょにじょじょにアシュタロス様の一撃を押し返し始め、


そして、最後に日本人が限界以上のチカラを引き出すときに唱えるヒミツの呪文と共にアシュ様を弾き飛ばしました。


「ファイトォォォォッ!いっぱぁぁぁぁぁつっ!!!」

どごーん!

「ぬおおおおっ!?」


その一撃でアシュ様は屋根を突き破って何処へ吹き飛ばされてゆきました。そしてシリアスな空気も・・・。

「あんのアホゥが・・・。ってあれ?何こけてんの?」
横島くんに指摘されて答えるルシオラさんたち。

「「あなたにシリアスな雰囲気を粉々に砕かれたからですよ・・・・」」


その夜、何だかんだで、妖狐はやっぱり横島にある程度心を許したらしく、しぶしぶながら彼から食べ物をもらい、そして彼の布団の中で何時か人狼の少女にしたように霊波を送ってもらいながら眠りに着いた。(そのときのルシオラ嬢の期限はあまりよくなかったそうな・・・)

が、しかし翌日彼らが起床したときには既に妖狐の姿は何処にも見えず、元々群れをなさない狐らしく、独りで何処へと去っていったのだろうとされ、この件は終わりを告げた。


しかし、横島が

『初めは人間ってヤツはどれも只の敵だって思ってたけど・・・。一応アンタみたいのもいるのね・・・なんか人間以外のが混じってるみたいだけど。それと・・・聞こえていないだろうけど一応御礼は言っておくわ。
でも今の所人間の世話になる気は無いの。何処かの山奥で気ままに暮らす事にするわ。

助けてくれて、アリガト・・・』

と言いながら、こそこそと布団から這い出すナインテールの美少女の夢をみた事と、

横島家の扉の前で『一晩そこで頭を冷やしとけっ!』と言われて締め出しを食らった元魔王が丸まって眠っているすぐ横を、同じくナインテールの美少女がビクビクしながらすり抜けた事を知っている物は・・・あまりにも少ない。


あとがき


遅くなりました。原因は腐るほどありますのであえて言いません。
ただ、タマモ様の扱いが難しかった事だけは記しておきます。
(だってデリケートなんだもん)

フォクシーガール、いかがでしょうか。私の中での魔王VS妖狐はこのような結果になりました。

今回彼女は退場してしまいましたが、いずれ白き狼と共に現われるでしょう。


―――さ〜て、次回の『アイツがいる世界。』は?

「おキヌです。


今私たちは何処かの農村に来ています。

今回のターゲットは何とあのユニコーンだそうです。
ユニコーンって、あの伝説のですか?あ〜いいな〜。私本とかで憧れてたんですよ。

あ、な、なんかユニコーンさんがこっちに来ましたよ?
しかも私テレパシー思考スキャンされてますぅ〜


え、何ですって・・・?『貧乳』


へぇ


画面ブラックアウト。


「それではまた次回も見てくださいねー。

じゃんけん・・・(暇な人は出す手を決めてからスクロールを)


ちょき!・・・って、これは私のシメサバ丸でしたぁ〜〜あははははは♪」
(刃が血塗られているのは・・・ご愛嬌)


ではだいぶ送れてコメント返しおば。


法師陰陽師さん

たぶん・・・魔女だからではないでしょか。

3×3EVILさん

お、お掃除頑張ってください。

シシンさん
ご指摘ありがとうございます。
今までずっとブロドーだと思ってたんで・・・勉強になりました。

ポコペンポコペンダーレガツツイタ・・・
ナメック星人が口から卵を産むときに唱える呪文ですw

機竜さん
はい。頑張って続けたいと思います。

ですがテストが・・・ああああっ!!

黒川さん
ごめんなさい。ちょっとナインテールかもしれません。

eofさん
ええ、ナメック星人です。

梶木まぐ郎さん
むしろジャジャン拳が解からない・・・はんたーはんたーですか?

義王さん
ポコペンポコペンダーレガツツイタ・・・
先に述べたとおりです。

だぶる・そふとさん
あー・・・。そういえば、サイヤ人を拾ったヒトが元祖だったな・・・。
亀のジイさんがそのヒトから喰らったことがある見たいな事言ってたし・・・。

偽バルタンさん
もの凄い葛藤ですよ・・・。

柳野雫さん
強く美しくたくましく。どんな敵にも立ち向かう・・・それが美神家の人間なのです。

考え無しさん(なんか悪口みたいだ・・・)
ポコペンポコペンダーレガツツイタ・・・
上記のとおりで・・・

masaさん

てへっ

通りすがりさん
はい、やって見せます。

黒覆面(赤)さん
ユニコーンの時、相手のテレパシースキャンがこちらにも解かったら・・・と言う事を前提に行きますんでヨロシク。

ジェミナスさん
確かに彼は頑張るでしょう。自分の未来の為に・・・

しかし、それを良しとしないのが宇宙意思!!

Casaさん
いえ、タマモ様はまだ生まれたばかりですし、恐怖と言う衝撃でタガが外れたひのめ(覚醒)には敵いませんよ。

ヴァイゼさん
残念。接触編は招待を明かさずに去ってしまいました。
しかしフラグは立ちました。再開編に期待です。

BACK<

△記事頭

▲記事頭

yVoC[UNLIMIT1~] ECir|C Yahoo yV LINEf[^[z500~`I


z[y[W NWbgJ[h COiq O~yz COsI COze