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「新極楽世紀5(GS)」

おやぢ (2005-07-13 00:07)
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通勤の電車で、珍しく鉢合わせたマリア・アイコ・トラキチ。
3人が同じ電車に乗り込むと、これまた珍しく唐巣副司令も乗り合わせていた。
副司令が電車通勤???
金が無いのかNERV???
それとも、貧乏が板につきすぎていて贅沢できないのか唐巣??
とりあえず、現在の官僚や永〇町の先生達にも見習ってもらいたいものだ。
唐巣は新聞を広げ、現在の世界情勢をチェックしている・・・フリをして、下段の育毛剤の広告をチェックしていた。

「おはよう・ございます・副司令」

マリアはそういって唐巣の隣に座った。

「「おはようございます!唐巣副司令。」」

アイコとトラキチは、直立不動で挨拶をした。

「あぁ、おはよう。」

唐巣は、二人に少しだけ会釈をすると再び新聞に目を落とす。

「お早い・ですね」

「横島の代わりに上の街だよ。くだらん仕事だ、横島め・・・昔から雑務は皆私に押し付けよる。」

唐巣は苦笑しながらそういった。
原作では恩師のはずなのだが、恩師にそんな事をさせるのか?
タダでさえも、仕事を手伝ってもらっているハズなのに、なんて横着なヒゲだ。
ちなみにここでも、面倒事はすべて唐巣・・・、ただでさえレイコ、ミチエ、タダオで頭が痛いのに、ダイキに雑務まで押し付けられて・・・いつキレてもおかしくはない・・・

「私の事はいいとして、今日は零号機の実験だったかな?」

「イエス・本日1030・より開始です。」

「朗報を期待しているよ。」

唐巣は、再び新聞に目を向けた。


モニターがエマージェンシーを告げ、警報が鳴り響く。

「電源・カット」

マリアが叫んだ。

「電源、オールカットします!」


ガコン!


機械が止まる音が響き、電源がカットされた。

「先輩・・・ここは、回路カットじゃないんですか?」

アイコはマリアにそういいながら、チラリと横目で見た。

「先輩・・・・・って・・・・マリア???」

沈黙を守ったまま、ピクリとも動かないマリア。

「自分の電源まで落としてどーすんのよっ!!!!!」

非常に珍しい、アイコの突っ込みで今回は始まった。


第〇話

制止した・闇の中で(byマリア)


NERV本部内のエレベーターに乗り込むミチエ。
正面を向き、ボタンを押す。

「お〜い!ちょい待ってくれーーー!!」

西条が声を出しながら、走ってくる。
タイミングを見計らって、“閉”のボタンを押すミチエ。
西条のスピードが、急に落ちた。
間一髪間に合わず。

“ら・・・らっきー♪”

と西条が一安心すると、エレベーターは移動せずにドアが開いた。

「乗るんでしょ?」

微笑みながらミチエが言った。

「い、いや・・・お先にどうぞ・・・・」

エレベーター内の惨劇を予感した西条は、それを拒否しようとしたが所詮“蛇に睨まれた蛙”である。
それまでの優しい微笑みが消え去ったミチエは、冷たい目のまま西条の襟首を掴むと、エレベータ内に引きずり込んだ。

「あぁーーーーーー!!!!」

エレベーターホールに、西条の叫びだけが響いていた。


NERV本部、ダイキ宛に電話をするタダオ。

“なんで俺が電話せなあかんのや・・・めんどくせー”

学校からの連絡を親にしなくてはいけないのだが、タダオにしてみればタダの連絡事項であった。
それも、学校の方への義理であり、美神家に籍を入れているワケではないので、ミチエに言うワケにはいかない・・・ヘタすると『私を親だというのね♪う〜んこれはもう“入り婿”決定ね♪』と法律的にも籍を入れられてしまう可能性があるので言えなかった。

『なんの用だ?』

「いきなり“何の用だ”やと?あいかわらず口の聞き方知らん親父やな・・・親子のコミニケーション不足し過ぎちゃうか?」

『なんだお前・・・親に喧嘩売ってんのか?つまらん用なら切るぞ。俺は忙しいんだ。』

「忙しいって、また愛人作りか?


・・・・お袋に言うぞ・・・・」

電話だと、かなり強気にでれるタダオである。
なんせ、いきなりナイフ突きつけられる恐れがないから・・・

『なんだね、マイ・サン・タダオ。お父様に用事って♪』

あからさまに態度が豹変した。
どうやら図星だったらしい。

「学校で進路相談があるんやて。父兄に報告しとけって言われたんや。」

『それは大変だ。ぜひお父さん向かわせていただくよ♪・・・・・・・・・で、愛人の件なんだが・・・・・』

雑音が急に入りだし、電話が切れた。

「そうか・・・・そんなにお袋に報告してもらいたいんだな・・・・」

横島はかなり不吉な顔で笑った。
その頃、NERVのダイキは・・・・・

「情報部を呼べ!!!!!!ワザと切ったと思ってるぞアイツは!!!タダオの居場所を突き止めろーーーー!!!!最優先、最重要事項だーーーー!!!」

かなりパニくっていた。


肉を潰すような音が聞こえる。
これはダークでもなければ、スプラッタでもない・・・・
しかし、似たような事がエレベーター内で行われていた。
某人物曰く『師匠からの愛のムチ』だそうである。
愛のムチが止まった。
エレベーターが停止したのだ。

「あら?」

人間サンドバックと化した西条が、天井からぶら下がりゆらりと揺れている。
返り血をつけたままミチエは、エレベーターのスイッチを押した。

「あらら??」

なんの反応も無い。

「て・・・・停電ですか?」

今にも消え入りそうな声で西条が言った。

「まさかぁ?正・副・予備の3つの電源が全部落ちるなんてないわよ。」


NERV本部へ向かうタダオ。
その足取りは極めて軽い。

「ふふふふ・・・俺を怒らせたらどうなるか思い知らせてやる・・・・」

思い知らせるのは、タダオではなく百合子なのだが・・・

「なに、危ない顔して歩いてんのよ・・・通報されても知らないわよ。」

背後からいきなりカバンでドツかれた。

「ううう・・・そんなに危ない顔でしたか?いつも通りの顔だと思ったのに・・・」

「アンタは思っている事が、すぐに顔にでる上に、口にも出てるのよ。」

妄想爆走少年だしね・・・
ある意味、正しい中高生の形なのかもしれない。

「あれ?」

横島は振り返り、レイコと並んで歩いているタマモを見た。

「タマモお前、アダルトバージョンやめたの?」

そう言われたタマモは、中学の制服がよく似合っている。
ちなみにレイコだと、イメクラ嬢にしか見えない。

「今回ようやくエヴァに乗れるのよ!アダルトバージョンは当分お休みよ。」

満足気にタマモは胸を張った。

“あぁ・・・あんなにあった乳が・・・ちちが〜〜〜〜!!!”

またしても声にでていたが、もう誰も突っ込む気力が湧かないようである。
スタスタと横島を追い抜き、早足で抜き去っていった。


「電源がカットされてるな・・・本部に最初に侵入を許したのが人間だったとは皮肉だな。」

発令所の一番高い場所に陣取っている唐巣が、蝋燭に火をつけた。

「所詮人間の敵は、人間だよ・・・・・」

いつものポーズで、まったく動ずる事なくダイキが言う。

「・・・・なんの音だ?」

妙な音と、僅かな震えが唐巣の足元に伝わってきた。
ふとダイキの足元を見ると、極度な貧乏揺すり。

「ところで・・・タダオの所在は掴めたか?」

「捕捉しようにもGPSも使えん、人を使っても連絡手段にも困る有様だぞ。残りの電力はすべて“カオス”と“セントラルドグマ”に回している。・・・・珍しいな、お前が息子の心配をするなんて。」

ダイキにもようやく親らしいところが見えて、唐巣は安堵した。

「あいつの心配などではない。・・・・・・浮気がアイツにバレた。百合子に伝わるのも時間の問題だ・・・その前になんとか手を打たないと、ひっじょーーーーーにヤバい!!!」

ダイキの足の震えは、貧乏揺すりなどではなくビビっていたのだ。

「浮気って・・・脚本以外にもやったのか?」

「イレギュラーは、つきものだよ。唐巣。」

説得力なんかあるワケない。
唐巣は、灯り用の蝋燭をそのままダイキの頭の上に垂らした。

「あちーーー!!なにすんだ!唐巣!!!」

「灯りだ。そのまま点けとけ!」

唐巣はダイキの頭の上に、蝋燭をのせた。
あまりの迫力に、そのままにしているダイキ。
その姿は、かなりマヌケである。


ゲートに入る横島たちチルドレン。

「あれ?」

カードを通すがなんの反応も示さない。

「どきなさい!」

横島を押しのけ、レイコもやってみるがやはり反応は無い。
2〜3度同じ事を繰り返すが、やはり反応は無い。

「45度の角度から叩くと直るんじゃないっスか?」

「アンタん家のテレビじゃないんだから・・・」

とりあえず今度はツッコんでみる。
横島は心底嬉しそうである。
そういうのに一切かかわらずにタマモは独自に行動している。

「ダメ・・・電話も通じないわ。」

携帯、有線、両方の電話ともに反応がない。

「なにかあったんっスかね?」

レイコの方を向く。

「あったと思った方が自然ね。」

タマモはカバンを開け、緊急用のマニュアルを取り出した。

「とにかく本部へ行きましょう。」

レイコはマニュアルを無視して、話を進める。

「となると、リーダーを決める必要があるわね!!アタシがリーダー!!なんか文句ある?」

レイコが胸を張ってそういうが、横島もタマモもまったく動ずる事がない。

「な・・・なによ・・・」

あまりの無反応に少し気が引けるレイコ。

「いや・・・美神さんがリーダーって・・・当たり前じゃないっスか・・・」

「そうね、いつもの事だし。」

「あのさ・・・少し反論みたいな事してもらわないと強引なセリフが言えないんだけど・・・」

レイコの頭に汗マークが浮き出ている。

「いやだって、美神さんだし。」

「そうよ、だって美神だし。」

別にリーダー宣言しなくても、リーダーはリーダーなのである。
しかし、レイコの場合はリーダーというより女王様といった方が正しいのかもしれないが。


「それにしても暑いわねぇ・・・・」

「空調止まってますからね。」

エレベーターの中の気温はかなり上がってきていた。
密室に二人である。
体温だけでかなり気温は上がる。

「そんなに暑いんなら、シャツくらい脱いだら?」


「先生・・・それ、ボクのセリフです・・・」

西条は開けていた上着のボタンを閉めた。

「今更恥かしがる事ないでしょ。修行時代は下着1枚でウロウロしていた人が。」

「あの時は高校生ですから。」

修行時代、除霊で汚れて美智恵の家で風呂借りただけである。
もちろんその時は、小学生の令子もちゃんといた。
別に疚しいことなどでは無い・・・

「こういう状況下だからって変な事考えないでね!!!」

「考えてないですって。。。。」

空調が止まって暑いのか、それとも違う汗なのか、西条の顔は汗まみれになっていた。

「そういえば・・・・・・・・」

「そういえば、なんですか?」


「前回、エレベーターでのキスシーン飛ばされたわね・・・あれってワザと?」

西条の顔から、汗が滝のように流れた。
はたして西条は、生きてここから出られるのだろうか?
それは“神のみぞ知る”といったところであろう。


「空気澱んで・います・気温・湿度・ともに上昇」

発令所でマリアが団扇を扇ぎながら言った。

「でも、さすがは司令と副司令。これくらいじゃ動じませんね。」

アイコがそういうが、一番動じてないのはマリアだと思う・・・・
団扇の意味はほとんどない・・・というか、扇ぐ意味があるのだろうか?
アイコが、ダイキと唐巣の方に目線を向けた。
彼らはいつもの場所に、いつもと変わらぬようにいる。
いつものように、立っている唐巣。
しかし足元は防火用バケツに突っ込まれている。
影になって見えないだけだ。
そしてダイキは・・・・・なにも無い。
それでもなぜか震えている。
寒さで震えているのではない。
それは・・・・・・タダオの居場所が未だ判明しないため、怯えているのだ。
顔にはでていないが、彼の全身には冷汗がずっと流れているのであった。

「温いな・・・」

「いや・・・俺は寒気がする・・・・」

ダイキの頭の上の蝋燭が僅かに揺れていた。


「電車動いてないとなると・・・バンパイアミストで本部まで行くしかないのかな・・・」

地上に取り残された形になっていたピートは、とぼとぼと歩いていた。
自衛隊のセスナが、使徒襲来を告げている。

「大変だ!!早く本部へ知らせなくっちゃ!!!」

脚本通り丁度、市議会選挙真っ最中のために通りかかった選挙カーを止め、それに同乗するピート。
車を強引に調達すると、ジオフロント目指して一直線・・・とはいかずに、なぜか市内を周り始めた。


「唐巣!唐巣!!!唐巣をお願いします!!あなたの唐巣!みんなの唐巣!!がんばっています唐巣です!!皆様!唐巣をお願いします!!最後の1本になるまで!!最後の1本抜け落ちるまでがんばります!がんばらせてください!!どうか唐巣!唐巣和宏!!唐巣和宏をお願いします。」

一部に本当に尊敬してんのかコイツは?と思わせるセリフがあるが、とりあえずピートは唐巣の事が大切らしい。
変な疑惑が出ないことを祈ろう。


選挙カーは、市内を1周してゲートを潜りジオフロントにたどり着いた。

「唐巣和宏・・・じゃない!!現在、使徒接近中!!!」

ピートのマイクを通した声にダイキはすぐさま反応した。

「唐巣、後を頼む。私はケージで発進準備を進めておく。」


「直接、タダオ君に会えるからな・・・良い言い訳ができたな。」

「・・・・・・・後を、頼む。」

唐巣の冷めた目線を浴びながら、ダイキはタラップを降りていった。


「まだ着かないんっスか?」

タダオは暗闇の中、ブツブツと文句を言いながら歩いている。

「うっさいわね!!山の中荷物担いで除霊して周るよりマシでしょ!」

「まぁ、そりゃそうっスけど・・・」

そう険しくもない通路を淡々と歩くのと、冬山登山並の荷物を持って野山を駆け回るのとどっちが厳しいかと言われれば後者しかないであろう。

「とりあえず、近道しましょ・・・」

そういってダクトを破壊して、ダクトに入っていく3人。
こういう破壊工作は得意である・・・・

“えぇ眺めやなぁ〜〜〜〜〜♪”

なぜか最後尾のタダオ。

「前見ないでよ!!!」

後ろを向いて叫びレイコだが、だったらなぜ前を行く??

“もうちょい!!もうちょいやーーーー!!!”

スカートから伸びる白い足を食い入るように見つめる。
って、ただの変態???

「見るなっちゅーとろーがっ!!!!」

後ろ足で、タダオの顔面を踏みつける。
いつものヒールだったら額に穴開いてるところだ。
しかし、タダオはこの蹴りつけを喜んでいた。
別にマゾではない。
足蹴にする瞬間に見えるんです!!!!

デルタゾーンが!!!!!!

「それは誘ってるんですね!!!!」

どう解釈すれば、そうなるねん・・・・
蹴られすぎて、逝ってしもうたか?

横島三世終了したのに、なぜかルパンダ〇ブ敢行!


いや、無理だろ・・・ダクトの中だし・・・
ピンボールのように弾けて、顔面血だるまになって3人がもつれた。

「あぁ〜〜〜幸せや〜〜〜〜〜♪」

身動きの取れない状態で、セクハラし放題。
満員電車の痴漢も真っ青である。
そしてなぜかズボンを脱ぐタダオ。

「年齢制限してないっちゅーんじゃ!!!」

してたら良かったのか??
レイコの叫びに思わずタマモは突っ込みそうになった。
たいして丈夫に作られていないダクトがいつまでも耐え切れるワケもなく、底に穴を開けて落下するタダオとレイコ。
脚本通りに運良く、そこはエヴァの格納庫であった。

「パイロット・来ました」

マリアがそういうと、ロープに吊られたエントリープラグが準備されていく。

「マリア!エヴァは?」

「準備・できてます」

「でもどうやって?」

「司令・がんばりました」

マリアはロープの先にいる、ダイキを指差してみせた。
整備員に混じってロープを引っ張るダイキ。
電気が来ないなら、手動でやる。
ええ話や・・・涙ちょちょぎれます・・・・・・


「タダオ!!!お父さんがんばってるからね♪」

3人を見つけると、ダイキは手を振っていた。


「整備員いるんだから、司令自らやる必要なんてドコにあんの?」

超現実主義のレイコがボソリと呟いた。
その通りである・・・・力仕事に慣れてない人間で、しかもコミュニケーションとれてない人間が混ざるとかえって邪魔である。

「点数稼ぎじゃない?」

超クールなタマモが言った。
ダイキ第一主義の片鱗は、極楽世紀には無い。

「誤魔化せると思ってんのか・・・・あのクソ親父め・・・・」

横島は、不必要に爽やかな笑顔を見せた。


プラグスーツに着替え、エントリープラグに乗り込む3人。

「各機、実力で拘束具を強制除去!」

実力で強制除去できるのなら、“強制”の意味無いじゃん!!!!などと言ってはいけない。
とりあえず、意味の無い予算だな・・・これは・・・と思っても、口にしてはいけない。
それが大人の世界なのだな・・・と、タダオは思った。
一皮ムケた奴(謎)は、考える事が違う。
ちなみにレイコは、口に出していたが音声がカットされていた。

歩腹前進で通路を進むエヴァ三体。
初のエヴァでのシーンが、歩腹前進・・・タマモはかなりムカついていた。
横穴を抜け、縦穴まで行く。
ジャッキー〇ェンの映画のか、それともスパ〇ダーマンか?
それとも、某テレビ局の筋肉誇示番組のサス〇か?
両手両足を壁で突っ張りながら、縦穴を昇る。

「エヴァって、メカ物でしょ・・・なんでこんな事しなくちゃいけないのよ・・・」

ここのレイは文句が多い。


で!今回の使徒が、役通りに溶解液を地上から垂らす・・・・


「お・・・・おぇ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜・・・・ううむ、この体で酒は呑むもんじゃないな・・・」

第9使徒ダミアン・マトリエルである。
子供の体で深酒はするもんじゃない・・・彼はそう思った。
てか、未成年に飲酒は厳禁である。

ちなみに、彼が出しているのは溶解液であって、ゲ〇ではない。


お食事中の方、スイマセン・・・・・


「うわっ!!!汚なっ!!!!!」

避けるレイコ。
当然、支えを失って落下する弐号機。
ライフルを落として、零号機も落下。
初号機も落下するが、どうにか機体を支えこれ以上の落下を防いだ。
横穴に戻り、作戦を練る。

「・・・・・時間無いから、脚本通りでいくわよ。」

端折り過ぎである。

「やりたくないし、横島君に借りなんて無いけど、私がディフェンス。横島君がオフェンス。タマモはバックアップね。」

今回出蛮が少ないからといって、手抜きなレイコである。

「今回の使徒は最弱と言われてますからねぇ・・・・」

「ライフルだけでケリがついたのって、コレくらいでしょ・・・・・・・・・」

そう言い掛けたタマモは、ハっとした。
レイコがタマモにアイコンタクトを計る。

「わかったわ。それで行きましょう。」

妙に素直である。

「それじゃ〜行くわよ!!!」

飛び出す弐号機。
それに続き、初号機と零号機が飛び出す。

縦穴を塞ぐように、2体のエヴァを庇う弐号機。
縦穴の底に降り、ライフルを拾い初号機に投げる零号機。


「う・・・・またきた・・・・・うぷっ」

ゲロ溶解液を大量に吐き出すダミアン。
あしたのジ〇ーを見習わせたい・・・・
溶解液を避け、横穴に非難する弐号機と零号機。
ライフルを乱射し、ダミアンを穴だらけにする初号機。

少量の溶解液を被ったものの、被害は少なくてすんだ。


さて問題です。

ジオフロントまで、辿り着くくらいのダミアン・マトリエルの溶解液。
いったいどこに収納されていたのでしょうか?


正解は、もちろん体の中。


そして、もう1問。
その体の中に収納されていた大量の溶解液。
穴だらけにしてしまったら、その溶解液はどうなるのでしょうか?


「あ”ーーー!!うぞーーーーーっ!!!!」

えんがちょ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!
タダオの悲鳴に、レイコとタマモは知らないフリをした。

大量のもんじゃ焼きを受け、初号機は縦穴を落ちていった。


とりあえず・・・・


使徒 殲滅。


“あ・・・アンタ・・・あの娘と付き合うなら、ちょっと考えた方がいいわよ・・・”

「肝に銘じます・・・・」

ちょっとでいいんか?

「ところで、お母様・・・大事な話があるのですが・・・」

活動限界に達して初号機の中で、なにやら不穏な動き有り。


一方、電力が戻ったジオフロントでは、エレベータ内に閉じ込めれたミチエと西条がマリアとアイコの手によって発見されていた。
泣きながら服の乱れを直す西条。

「不潔です・ミスター西条」

いやそれを言うなら、ミチエに言った方がいいだろう。

「暗闇の密室・・・男女二人きり・・・これも青春よね。」

青春は通り越した二人だぞ・・・


てか、またしてもなにしでかしたミチエ?


風呂に入ること6回。
消毒すること12回。
まさに一皮も二皮も剥かれて、タダオはレイコとタマモの面会を許された。
ジオフロントを出て、高台の街が見下ろせる場所に3人で寝転んでいる。

「一皮剥けて、大人になったんじゃないの?」

からかうようにレイコが言った。

「ええ、ついでに下の皮も「年齢制限の枠超えんなっちゅーとろーがっ!!!」・・・」

レイコの黄金の左で横島は星になった。

「星・・・街の光がなければ、綺麗に見えるのね・・・・」

タマモが詩人的な発言をする。
だが、その星は横島の星だったという事は美しくない事実である。
レイコとタマモが見下ろしていた街に、明かりが灯り始めた。

「やっぱこれじゃないと、人が生きてるって感じがしないわね。」

宙を舞う男の“生きてる”はどうでもいいのだろうか??
街の明かりが戻り始めると、男の叫び声がこだました。

「やっぱこれがないと、ジオフロントって感じしないわね。」

第三新東京市ならびにジオフロント名物、“横島ダイキ折檻を受けての悲鳴”である。
嗚呼、横島親子に幸多からんことを・・・・


選挙速報です。

トップ当選・・・唐巣和宏。


第三新東京市に新しい議員が登場した。


後書き
いかん!!!!!!!DVD見過ぎて壊しきれんかった!!!!
すいません・・・・今回ギャグがイマイチです。
まとまりついてませんです・・・ハイ。


ATK51様、Yu-san様、足岡様
横島三世へのレスならびに御愛読まことにありがとうございました。
この場で失礼かと思いますが、御礼申し上げます。


レス返し

こーめい様>
使徒数名はすでにキャスティングが決まってます。
ついでにゼーレの人々も決まってます。
ご期待くださいませ。

柳野雫様>
今回は初の汚れ役でした>百合子お母様
美神さんは、おそらく“萌え”をやれば横島君を落とせると思ったのでしょう。
今回でそれでは美智恵さんに勝てないって事に気付いてくれればいいのですが・・・
西条に関しては・・・まぁこの話でも所詮“添え物”ですから・・・

早蕨刃渡様>
ちなみにワタクシ、薙刀部の部長のおねーさんが好みです!!
今回はスベり気味ですので、次回に期待してください・・・

Yu-san様>
最近、唐巣クラッシャーよりもアシュクラッシャーが増えたような気が・・・
おそらく数話後には、自分めもやらかしそうです・・・

偽バルタン様>
アレが司令ですからね・・・神父のストレスは相当なもんでしょう。
毎週壊れて当然という事で♪
考えようによっては、この作品の中ではその二人が不死身の双璧かもしれませんね(笑)


〇〇様>
ご指摘、ご指導ありがとうございました。

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